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シャンパン編講座で実力発揮の英国産スパークリングワイン! [オープンカレッジ]

先週行ったシャンパン編講座
今まで何度か英国産スパークリングを取り上げていますが、品質向上、改めて実感しました!

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夏期講座の初回は全部で10アイテム、4フライトにわけてブラインドテイスティング
(すべて瓶内二次発酵)
右端のコルクは・・・ポルトガルのお土産ワイン、特別供出!

第1フライト 
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#1:ベリーズ・ユナイテッド・キングダム キュヴェGC マイィ2005 
生産者:マイィ(フランス・シャンパーニュ)
ぶどう品種:ピノ・ノワール75%  シャルドネ25%
輸入元:BB&R
シャンパンメゾン『マイィ』のBB&R向けラベル、雰囲気があってイイですね

#2:ラングロワ=シャトー クレマン・ド・ロワール レゼルヴ2007
生産者:ラングロワ=シャトー (フランス・ロワール)
ぶどう品種:シュナン・ブラン60%、シャルドネ20%、カベルネ・フラン20%
ドザージュ11g/L
輸入元:アルカン
ラングロワ=シャトーはシャンパンのボランジェ傘下です。ピュアでチャーミングな泡もの。
主要品種はロワールのシュナン・ブラン、グラスから色の違いを感じ取ることができます。
〝夏の夕暮れ、テラスで〟がピッタリ!

#3:ボッシェンダル グラン・クヴェ ブリュット2009
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資料提供:三国ワイン

生産者:ボッシェンダル(南アフリカ)
ぶどう品種:ピノ・ノワール51%、シャルドネ49%
ドザージュ8g/L
輸入元:三国ワイン
参考商品(日本未輸入)
先日、三国ワイン主催で南アワインセミナーがありました。ワインメーカーはスパークリングと白ワイン担当のリゼル・ガーベルさん。シャンパーニュ地方で3年間醸造を学び、1995年から本国でワイン造りに関わっています。泡のスペシャリストであるリゼルさんが造ったグラン・クヴェ ブリュット2009は、アモリム・トロフィー(同じヴィンテージにおける南ア最高のスパークリングワイン)を受賞しています。テイスティング時、熟成のバランスがとても良かったので、同社にお願いして2本調達していただきました。

全てのフライトにシャンパンを入れています。難しいフライトだったと思います。この回(計19名)の結果は15、2、2。1929年に創業したマイィ(協同組合)の酒質は、とてもきれい。ミネラルも際立っています!
個人的には#3がもう少し伸びると思ったのですが、温度が上がってからの糖分のなじみ方にシャンパンとの違いが出た感じです。
9月中旬から南ア取材なので、現地の泡もの探究、しっかりしてきます!


第2フライト 
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#4:ドゥラモット ブラン・ド・ブラン ブリュット2004
生産者:ドゥラモット(フランス・シャンパーニュ)
ぶどう品種:シャルドネ100%
輸入元:ラック・コーポレーション
2004年は今、飲んで美味しい泡、とてもエレガントです!

#5:ガズボーン・エステート ブラン・ド・ブラン2010

資料提供:BB&R

生産者:ガズボーン・エステート(英国・ケント州)
ぶどう品種:シャルドネ100%
輸入元:BB&R
価格:7800円(税込)
ケント州は地図下方、右側の大きなぶどうの位置にあります。ガズボーンは2010年にデビューヴィンテージの2006年をリリースしてすぐに高評価を得た英国のなかでも最もエキサイティングな生産者。サイモン・フィールドMWは「タルト・タタン、アーモンド、バターを塗ったトーストの風味を感じ、澱の上で熟成させたことが良いニュアンスを与えている」とコメントしています。3対15(1名早退で計18名)で英国産優位のフライトになりました。講座生からは「クッキー、複雑味、旨味」等のコメント

第3 フライト 
#6:ドラピエ ブリュット・ナチュール ピノ・ノワール
生産者:ドラピエ(フランス・シャンパーニュ)
ぶどう品種:ピノ・ノワール100%
輸入元:テラヴェール
安定した実力派ドラピエ、果実のニュアンス、ドライローズ、心地よい酸味、生地の良さ、味わいに厚みあり

#7:キャメル・ヴァリー ピノ・ノワール ブリュット
生産者:キャメル・ヴァリー(英国・コーンウォール州)
ぶどう品種:ピノ・ノワール100%
輸入元:BB&R
価格:6380円(税込)
コーンウォール州は前掲の地図下方、左側の大きなぶどうの位置です。
1989年、元パイロットのボブ・リンドと妻アニーが8000本のぶどう樹を植樹したところからスタート。現在は2代目のサム・リンドがワイン醸造を担当、2008年のIWC、デキャンター・ワールド・ワイン・アワードの金賞等、多くの受賞歴がその実力を証明!

このフライトは僅差、8対10!
シャンパンでは滅多にブレないラバーさんが、このフライトは完全に外していました。
キャメル・ヴァリー、恐るべし


第4 フライト 
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#8:ディエボルト・ヴァロワ ブリュット ロゼNV
生産者:ディエボロ・ヴァロワ(フランス・シャンパーニュ)
ぶどう品種:ピノ・ノワール63% シャルドネ27%、ムニエ10%
ドザージュ:7g/ L
輸入元:豊通食料
一番新しいキュヴェ。ロゼ専用のベースワインにブジー産の赤ワインをブレンドしたロゼ。初リリースの2011年に米専門誌『ワイン&スピリッツ』で94点、Best Buyの高評価。キレの良い酸、ミネラル

#9:キンタ・ドス・ロケス ロゼ2010

資料提供:ワインズ・オブ・ポルトガル

生産者:キンタ・ドス・ロケス(ポルトガル・ダン)
ぶどう品種:アルフロシェイロ・プレト65%、トウリガ・ナショナル35%
輸入元:木下インターナショナル
取材で出かけたポルトガルではスパークリング探究もできました。これはダンで高品質なワインを生産しているキンタ・ドス・ロケスの泡もの。色調はきわめて赤に近いロゼ、赤系果実たっぷり!

#10:ヴィクトリア・ロゼ リッジヴュー2009
生産者:リッジヴュー(英国・サセックス州)
ぶどう品種:ムニエ63% ピノ・ノワール37%
輸入元:BB&R
価格:4860円(税込)
英国のスパークリングの素晴らしさを知らしめたサセックス州!
リッジヴューは1994年創業、1996年以降、その実力は数々の国内外のメダルやトロフィーが証明しています。ピノ100%、セニエ法で醸造。オニオンスキン、柑橘系果実、ブリオッシュ

最後のフライトも英国産リッジヴューが15票を獲得して圧勝、価格的にも納得できます!


最後は赤ワインで〆IMG
ポルトガルのお気入りの赤ワインを講座生と共に楽しみました。
EUからの資金援助もあり、醸造所を新設して自社ラベルでのワイン造りをする生産者が増えています。『オルタ・オゾリオ・ワインズ』は2012年に市場デビュー。このワインは樹齢の古いポルトガルの固有品種(トウリガ・フランカ、トウリガ・ナショナル等)を使っています。今年のSakura Award でダブルゴールドを受賞


[黒ハート]information
シャンパーニュ騎士団OCC情報からの情報
ここ1カ月、OCCからメールが頻繁に送られてきました。海外での叙任式リポートです。
7月中は、アメリカのサンフランシスコ、ロスアンゼルスへ。その後、アジアに移動してマカオ、香港。6月に欧州で行った式典は、1日の英国・旧王立海軍大学、6月6日のオーストリア・ウィーン大学、6月12日は北野武氏のランス・トー宮殿。ユネスコの世界遺産登録も載っています。騎士団の人徳者フィリップ・コートさんの訃報もありました。本日届いた上半期の行事ですべてがわかります。そして・・・下半期の予定をみると、11月27日は日本での叙任式、書いてありますね



2016年4月からNHK文化センター青山校でシャンパン講座を継続
昭和女子大学カレッジのサイトでご覧になった方もいらっしゃると思いますが、カレッジの先駆者的存在だった同校は来年3月で閉校になります。私は2001年4月から講師をさせていただいておりますが、世田谷区の活性化の思いもあるので、寂しいです。
お蔭さまで講座生から人気の高い講座だったことから、カレッジ事務局の尽力で、4月からNHK文化センター青山校でシャンパン講座を継続することが正式に決まりました。

今は夏期! 
今後の募集は秋期と冬期の2回だけになりますので、閉校前に是非カレッジにいらしてください。
世田谷の活性化の為にも!

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