夢の一夜〝ベージュ アラン・デュカス東京〟10周年記念ガラ・ディナー [ワイン]

12月4日に10周年を迎えた銀座〝べージュ アラン・デュカス東京〟
一夜限りの超スペシャルなガラ・ディナーで、素敵な時間を共有させていただきました!
シャネル(株)のリシャール・コラス社長は開会時のあいさつで「あっという間の10年でした」とおっしゃっていました。
ベージュを立ち上げることが決まった時、コラス社長の頭の中には、シャネルのブティックと創業者ココ・シャネルの精神を生かした文化的な空間とゆっくり過ごすことができる最上階のレストラン構想があったようです。その後、パリの三つ星レストランを全部視察し、アラン・デュカス氏の人となりに触れ合うことになります。
「彼の価値観、言葉、考え方は、われわれシャネルと同じでした。職人の技を尊敬し、最良の材料を求め、伝統を守りながら新しいものを追求する点です。それで〝この人だ〟 と思いました。そこから長い歩みが続いていますが、一緒に仕事をしながら、もう1つ、幸せに思っていることがあります。アランは職人として最高の技術を持ちながら、人間としても最高のこころを持っているので、ビジネスパートナーというだけでなく、非常に深い友人になりました。本日、皆さまと一緒に過ごせることは私にとっていろいろな意味でユニークな瞬間になります。また、日々頑張っているスタッフと過ごせることも、私のこころにいつまでも残ります。皆さまのこころにも残ることができれば、私もアランも嬉しいです」とコラス社長は述べていましたが、その丁寧な日本語のあいさつはホスピタリティにあふれ、素敵でした。

アラン・デュカス氏(右から3人目)、小島景総料理長(右隣)、ジャン・フィリップ・デルマス氏(左から2人目)
続いて、「〝卓越〟をめざしつつ10年間積み重ねてきました。今後さらに発展させていきたいです。銀座のド真ん中で小島景総料理長が素晴らしい食材を生かしたフランス料理を作っていますが、コラス社長に私の仕事を評価してもらいとても嬉しいです。10年経ちましたがこれからますます質の良いレストランをめざし、上を目指します。皆さまがいらっしゃることで対話ができ、このレストランができていると思っています」とアラン・デュカス氏
4日は料理だけでなく、10周年を記念するのにふさわしい秀逸なワインが準備されていました。
グループ・アラン・デュカスのワイン買付責任者で、デュカス氏とは20年来の付き合いになるジェラール・マルジョン氏がワインについて解説。今回のテーマ〝卓越〟に合わせ、シャトー・オー・ブリオン、シャトー・ラ・ミッション・オーブリオンに決めたこと、ボルドーからの直送であり、サービスにあたり、ワインはダブルデキャンタージュをしていること。因みに同席していたシャトー・オー・ブリオンのジャン・フィリップ・デルマス支配人は当日の12時に到着し、翌日には帰るというハード・スケジュールで、〝この一夜への熱き思い〟をしっかり感じました。
アラン・デュカスとシャネルとの素晴らしいコラボレーション
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エレガンスを究めた空間での特別な時間
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オマール海老の、ビスクソース
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シャンパーニュはペリエ・ジュエ協賛の『ベル・エポック2004』をマグナムサイズ(1500ml)で
太陽に恵まれた2004年は同メゾンのエルヴェ・デシャン シェフ・ド・カーヴ納得のヴィンテージ
3週間前から最適な状態でキープされていたシャンパンは供出温度も完璧
マグナムの醍醐味が実感できました!
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ボタン海老とアワビのフォンダン
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ブイヤべースのジュレ キャビア
最高の食材がお皿の上で見事な展開をみせていました。ボタン海老、アワビ、キャビアの競演

栗のラヴィオリ、白トリュフ ヴルーテ仕立て
運ばれてくる途中からトリュフの香りに包まれて

クエのオーブン焼き、アンティチョークと黒トリュフ
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松坂牛ヒレ肉と黒トリュフ、冬野菜

シャトー・オー・ブリオン2004
ベージュの創業2004年に合わせてヴィンテージ!
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リンゴのオーブン焼き、ポワールウイリアムスのソルベ

蔵出の極み、シャトー・オー・ブリオン1998
まだ若い印象、底力を感じます。今後10年~20 年先の記念イベントで供出されても十分なポテンシャルを備えているワイン
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クロッカン ショコラ、ジャンドゥジャとレモン
ショコラの甘さと中に入っているレモンの酸味が白ワインやシャンパンと合わせて楽しめた一品
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供出順は左から

今まで体験したディナーのなかで今回ほど〝供出温度が絶妙〟と感じたことはありませんでした。
ワインは生き物、それをいかに美味しく味わわせるか。さらに美味しく味わわせるか。
プロの力量を感じたひとときでした!

右から2つ目は#2(白)シャトー・ミッション・オー・ブリオン2009、お隣は#3(白)シャトー・オー・ブリオン2009
ともにソーヴィニヨン・ブランとセミヨンの混醸、年間500ケースしかない希少ワイン。育ちの良さを感じさせるチャーミングレディの#2と樽のニュアンスがあり、レディとしてのたしなみを身に付けた女性を感じさせる#3。対比も面白く、舌の上に広がるオマール海老のソースと#3の樽のニュアンスがとても心地よく楽しめました。
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最後にスタッフの紹介がありました。お疲れ様でした!

ペリエ・ジュエ『ベル・エポック2004』のサービスを受ける輸入元ペルノ・リカール・ジャパン(PRJ)の代表取締役ティム・ペック氏
今回は光栄にもPRJにお声掛けいただき、ティム社長の臨席で京都・東福寺以来のシャンパン談義ができました。夢の一夜の素晴らしい饗宴に参加させていただき、ありがとうございました!

夜も更けて・・・帰路の銀座
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一夜明けて・・・昨夜の饗宴の余韻が朝方までしっかり残っていました。
最高の食材、最高の技の味わい、至福の一皿、ベストな状態のワイン
それらが輪のように、波のように私の五感を刺激し続けていたことは、新たな感激でした。
さらに、いただいた箱を開けて思わず微笑みが!
ベージュ アラン・デュカス東京のさらなる発展をこころから願っております!
残り少ない2014年を悔いなく過ごせそうです。
多くの感謝を込めて
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