ボージョレ・ヌーヴォー2013、併せてChラグランジュ30周年記念垂直テイスティング! [ワイン]
1週間前の23時過ぎから、六本木ヒルズクラブの51階で、ジョルジュ・デュブッフのデュブッフ当主と孫のアドリアン・デュブッフ・ラコンブ輸出副部長を囲んでの恒例ボージョレ・ヌーヴォーのカウントダウンがありました。
輸入元の櫻井鋼サントリーワインインターナショナル(株)代表取締役から、今年のヌーヴォーは〝大切な人に感謝を気持ちを伝える〟ことをテーマにしているとの説明がありました。従来からデュブッフのラベルには花が描かれていますが、今年は特により多くの花を前面に出しています。櫻井社長の説明通り、会場には花の飾り付けが多く、メンバーも胸にブーケをつけてパーティに参加しました。
解禁を前にデュブッフさんは「ヴィンテージはその年の気候を反映しています。気候がワインの個性を表現し、品質の高さを決めます。2013年の春は陰鬱な気候で変わりやすく、初夏も温度が上がらなかったのですが、7月から9月にかけては暑く、ぶどうを美しく熟成させてくれたので、品質的にも高く評価されています。日本市場向けに選んだ7種類のワインを飲んでいただけることは光栄です」とコメント。
アドリアンさんと並んでヌーヴォー抜栓の準備です。
11月21日0時解禁!
乾杯シーンは櫻井社長、ジョルジュ・デュブッフさん、アドリアンさんの笑顔で!
2013年のヌーヴォーは、「美しいルビー色、グラス壁面の涙はこれから先、良く熟成する証拠です。アロマは黒系果実や赤系果実フランボワーズのニュアンスもあり、口中まろやか。ストラクチュアのあるワイン」と語り、続けて「今年のヌーボーは2005年と似ているのでおいしく熟成します。ヌ―ヴォーは家族や仲間と楽しく飲んで欲しいです」と言葉を添えていました。
ヌーヴォー・セクション・プリュスは落ち着いた味わいの上品なヌーヴォー!
11月17日に行われたボージョレ・ヌーヴォー唯一の公式品評会ボージョレ・ヌーヴォー・リヨン杯で、ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー・セクション・プリュスは金賞、ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォ―は銀賞を受賞しました。
80歳を迎えたジョルジュ・デュブッフさん!!
80歳のお祝いの花束贈呈は狐野扶実子さん
ブルー好きのデュブッフさんにアプローズはピッタリ!
誕生日を祝して、辰巳琢郎さんの愛娘真理恵さんが歌を熱唱
アドリアンさん、櫻井社長、デュブッフさん、八木会長との記念の5ショット
いただいたプリンセチアは可愛いお花、花言葉ならぬ花コピーは
〝あなたの大切な人のために、あなたの特別な時間のために、かけがいのない幸せを願って、プリンセチアは色づきます〟です!
デュブッフさん自ら参加者ひとりずつに手渡してくださったアプローズ(夢叶う)
アプローズは何度かプレゼントにも使っていますが、これはいただくと元気になれるお花です。
サントリーではフランス・ボルドー地方のシャトー・ラグランジュの経営に参加してから30年を迎えたことを記念し、11月27日に帝国ホテルで、初ヴィンテージンの1984年から2011年までの28ヴィンテージを披露。このテイスティングについては続編で!
中西社長と椎名副会長のお気入りヴィンテージは
会場入口には懐かしいラベルが! 中央にあるのは1984年以前の旧ラベル1983年VT
12月5日付けのワインのこころの画像は新ラベル、初ヴィンテージの1984年です!
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131205/trd13120513300014-n1.htm
輸入元ファインズ(サントリーのファインワインを担当)の中西卓也社長は「サントリーがラグランジュの経営に参入して30年を記念した試飲会で、1984年から最新2011年までの28ヴィンテージを揃えています。ラグランジュの椎名副会長にはここ5年間、毎年この時期に来日していただき、品質、こだわりの姿勢、ブランド等についてのセミナーをお願いしています。今年は30周年の締めにあたる試飲会を開催しました」とあいさつ。
椎名敬一副会長は「30周年の節目の年を皆さんと一緒に迎えられることはとても嬉しいです。シャトーは1631年の古文書にも登場しているので400年の歴史があります。それと比べれば30年はほんの短い期間ですが、1984年から2005年までの間、ラグランジュの立て直しに尽力なさった前担当の鈴田健二氏の努力に負うところは大きいです。私は2004年から現地に行っていますが、この20年を創造のステージと位置付け、次の20年に向けての土台固めをしてきました。今回のテイスティングで10年ごとの違いを感じていただけるはずです」と述べていました。
150名ほどのワイン関係者が参加した記念テイスティング
マイベスト3は2011年ヴィンテージ、今年の12月下旬にリリース予定とのこと。
2009年、2010年と比べると、少し小ぶりながら、素直で愛嬌があるワインです。
ベスト2は2000年ヴィンテージ。果実の香り、甘草のニュアンスやスパイシーさもあり、複雑で均整の取れたワイン。若干樽のニュアンスも。1度試飲した後、再度、挑戦し、再度納得したワインで、バランスがとても良いと感じました。
ベスト1は2009年ヴィンテージ! 前日ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドーの試飲会で、ラグランジュの2010を試し、椎名副会長から2009年と2010年の味わいの違いについてご教授いただきました。2009年はエレガント、中盤以降の酸味の広がり、MLF由来のニュアンス、口中での余韻の長さ、全体的なバランスの良さがあり、シャトー・ラグランジュの品質向上を感じました。
今回は古いVTの1984年からスタートし、ステージごとの変化を感じ取る努力を。最初の変化は1989年で、樽の使用率も変わったのか、ぶどうの熟度にも注目。次の変化は1999年、フランス的なイメージ、Alc13%の心地良さ、凝縮感のある味わいで、あとに続く、2000年以降は格付けシャトーの凛とした風格を漂わせていると感じています。
最後に、中西社長と椎名副会長にお願いして、お気入りのヴィンテージを選んでいただきました。
中西社長は1990年ヴィンテージ! 1988年に現地でボルドーのシャトーやネゴシアンを所有するグラン・ミレジム・ド・フランス社を立ち上げ、奮闘中だったこともあり、このVTには思い入れがあるようです。
椎名副会長は2009年ヴィンテージ! 「何年ヴィンテージを持参なさるかな」と思いながら、副会長を待っていたので、私のベスト1と同じ2009だったことがわかった時は、\(^O^)/の気分でした!
30周年記念ディナーは予定があり、残念ながら出席できなかったのですが、シャトー・ラグランジュの今後のさらなる品質向上と、次なるステージに向けての躍進を期待しています。
久々に、じっくりと記事を読ませて頂きました。
ジョルジュ・デュブッフとアプローズ、確かに品が有りますね。
ラグランジュ2009で一致したというのは流石です。
読んでいて何だか嬉しくなりました。ファインズもナイスです。
by hako (2013-11-30 06:03)