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日本デビューから25年を迎えたニコライホーフのサース夫人をお迎えして [来日したワイン生産者&関係者]

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photo by Nikolaihof
今年4月初旬 (例年より2週間以上遅れました) に咲いたニコライホーフのアンズの花


ニコライホーフ醸造所は世界遺産の地オーストリア・ヴァッハウ地区にあります。
日本でワイン販売を開始してから25年になる同ワイナリーから、6月末、魅力的な伝道師クリスティーネ・サース当主夫人が来日しました。

6月24日の早朝の便で到着したサースさんと帝国ホテルのバイキングでランチ
アレンジしてくださったのはサースさんのマネージャー的存在の小熊節子女史。岸朝子先生も同席なさっていたのですが、ニコライホーフのワインの素晴らしさを小熊女史に伝えたのが岸先生であり、このおふたりがニコライホーフの日本デビューのきっかけを作りました。

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帝国ホテルの『バイキング』には伊藤ソムリエおすすめのワインが!
『フォン・シュタイン・リースリング2011 フェダーシュピール』です。白い花や香草を連想させる香り、爽快な酸味が心地よい辛口タイプ、ここではボトルでもグラスでもお楽しみいただけます。


リーリングリング@柿傳で
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25日、初めてリースリングリングのディナーにお邪魔しました。
場所は京懐石の柿傳で、供出ワインは5アイテム
#1グリューナー・フェルトリーナー2011、#2エリザベート2010(ニコライホーフの名前が歴史上に登場して1000年目を記念して造ったワイン/長女エリザベスさんの名に由来/混植混醸のゲミシュター・サッツのワイン/ぶどう品種はリースリング、グリューナー、ピノ・ブラン、ノイブルガー、シャルドネ)、#3ファン・シュタイン・リースリング スマラクト2009、#4シュタイナー・フント リースリング・レゼルヴ2008、#5ヴィノテーク1995

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「ビオディナミ農法が一般にはまだ知られていなかった25年前から、ニコライホーフのワインの哲学、品質を理解してくださった皆さんと出逢ったことに感謝しています。日本は一番重要な市場になっています」とのあいさつ後、伝統衣装ディアンドル姿のサースさんがグリューナー・フェルトリーナーで乾杯を! 
サースさんのイメージは・・・純真で清らかなエーデルワイスの花かな

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ニコライホーフの日本での伝道者はリースリングリング会長の有坂芙美子女史!
「ヴィノテーク誌の創始者・主宰として活躍していた有坂さんは25年前からニコライホーフの力強い応援者でした」とサースさん

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『ヴィノテーク1995』は、3500リットルの大樽で15年以上熟成させたワイン

若飲みワインが流行していた80年代後半、サース家では、「ワイン本来の姿は若飲みではないはず。ではワインの真価を発揮する長期熟成ワインを世間に示すにはどうすれば良いか」を話し合いました。

ハーフよりフルボトル、フルボトルよりマグナム・・・容量が大きくなれば熟成にも良いということで、7500リットルの大樽による長熟ワインに挑戦。完成したのが『ヴィノテーク』で、品種はリースリング、ヴィンテージは1990年、ローマ時代からのセラーで14年の熟成後デビューさせました。このワインはウィーンのワイン見本市でお披露目後、世界市場で発売、1万本があっという間に完売しました。『ヴィノテーク』シリーズとして、グリュナー・フェルトリーナー1991年、グリュナー・フェルトリーナー1993年、最新のリースリング1995年をリリースしています。
サースさんは「ワインは子育てと同じです。1990年VTをリリースした段階で、わたしたちは素晴らしいワインができたと確信していました。ヴィノテークは毎年リリースしていませんが、7500、5000、3500リットル等の木樽で熟成させています」とコメント。セラーは昔、教会だったところで、サースさんは「“良い気”が流れている場所」ともおっしゃっていました。

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合間に各テーブルを回り、質問に笑顔で答えるサースさん

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笑顔の口もとは「リースリング」、サースさんが一番好きな品種名です!

ニコライホーフセミナー@オーストリア大使公邸
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26日はニコライホーフの輸入元ファインズ(株主はサントリー、ファインワインを輸入・販売)主催のセミナー

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セミナー開始前、サースさんと小熊節子女史が打ち合わせ
小熊女史は1970年代からワイン輸出に携わり、1981年にはサントリーとの間でワイン取引をしていました。そして1988年、ニコライホーフがサントリーによって初めて日本で紹介されました。
今年で25年です!

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会場を貸してくださったベルンハルド・ツィムブルグ オーストリア駐日大使は「オーストリアはワインを大量生産している国ではなく、皆様のような特別の方々に味わっていただくためにワインを造っています」とあいさつ。昨年9月に赴任なさいましたが、明治神宮の散策がお好きとのこと。「奉納してある酒樽やワイン樽を見ているとオーストリアに帰ったような気分になります」とおっしゃっていました。通訳は商務部の松本典子さん

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2000年の昔、古代ローマ人たちがヴァッハウ地区マウテルンに建設したワインセラーがワイナリーのベースになっているニコライホーフ醸造所。画像の左に見える聖ニコライ修道院は985年に建造されたもので、1894年にサース家所有になりました。

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#1イム・ヴァインゲビルゲ゙ グリュナー・フェルトリーナーフェダ―シュピール2011
#2同上スマラクト2010
#3同上スマラクト1999

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#4シュターナー・フント リースリング・レゼルヴ2008
#5同上1998

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長熟ワインとはいかなるものか、納得できる2アイテム!
(奥)イム・ヴァインゲビルゲ グリューナー・フェルトリナー・スマラクト1999は、ヴァッハウ地区独自の格付スマラクト(シュペードレーゼクラス)で、これは日当たりに良いぶどう樹の下でまどろむ“みどり色のトカゲ”を意味するヴァッハウ最高ランクのワイン。エレガントで重厚、スパイシーな要素は和の素材と相性良し

(手前)シュターナー・フント リースリング・レゼルブ1998は、生産地域がヴァッハウ地区でなく、クレムスタール地区になります。ヴァッハウの格付けは適用できないので、スマラクトと同等ランクのレゼルヴ表示、原生岩由来の凝縮感と引き締ったミネラル感は秀逸、20年~30年後でも楽しめます!

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自慢の画像、ニコライホーフのワインには“みどり色”が良く似合います!
当日は雨でしたが、公邸のお庭にボトルとグラスを運んで撮影してみました。
(左)イム・ヴァインゲビルゲ グリューナー・フェルトリナー・スマラクト1999
(右)シュターナー・フント リースリング・レゼルブ1998
上記ワインは7月3日入港予定、前者120本、後者60本の限定品

サースさんへのプレゼント作戦IMG_7557 (2) .jpg
今年の3月、ニコライホーフを訪問した折、心温まるおもてなしをしてくださったサースファミリー
そこで、サースさんが来日なさったらプレゼントしようと計画していたのがコレで、信頼するケーキ職人ミキティさんにお願いしました。挿入必須事項はサースさんのお顔とアンズの花とワインボトルとdemeter(デメテール)の認定マーク

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イム・ヴァインゲビルゲのリースリング畑で土壌の説明をしてくださった画像をもとに絵柄を作成しています。似てますよね!

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セミナー後に行ったワイン王国用のインタビューで、ニコライホーフワインの長熟の秘密について伺いました。これは8月発売のNo76で!

ケーキはインタビュー直前にプレゼントできました。サースさんの最高の笑顔、私も大満足です!

帰国したサースさんから、「25周年記念の素敵なアイデアのケーキには感激しました。感謝の気持ちを十分に表現する言葉が見つからないくらい、びっくりしました。とても幸せでした。イベント終了後は、皆で分けて食べましたが、誰もがケーキのデザインに感心していましたし、美味しいと言っていました」とのメールをいただき、幸せな気分になりました。
ますます素敵なサースさんでいてください。ニコライホーフの更なる発展を願っています!

長時間、大使館の冷蔵庫を占拠していたケーキなのですが、保管に細かなお気遣いをくださった商務部松本さんに感謝しています!

オーストリア大使館商務部からのお知らせ
2012年のオーストリアワインの日本への輸出は金額ベースで前比約70%増となり、ここ10年間での最高額となりました。(出典:オーストリア統計局)
巷でもレストランを中心にオーストリアワインを楽しめる環境が整い、オーストリアワインを愛する一般消費者も増えています。このような流れをさらに拡大すべく、オーストリアワインマーケティング協会では、同協会のfacebook日本版ページを開設することになりました。本部のページは現地のオーストリアワイン情報(国内外のイベント・協会の活動、ワイン関連情報など)をメインに発信し、新設の日本版ページでは、主に日本国内でのオーストリアワインイベント情報や、日本での新アイテム情報、日本人が楽しめる現地のワイン関連情報を発信していきます。
URL:http://www.facebook.com/#!/austrianwinejapan
オーストリアワインラバーが増えますように!
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gillman

リースリングと聴くと、それだけでなんか嬉しくなっちゃいますね。あの爽やかな酸味がとても懐かしいです。

by gillman (2013-07-18 09:57) 

fumiko

gillmanさん懐かしのドイツと隣国オーストリア
リースリングの爽やかな酸味、共通していますね。
オーストリアワインは辛口で、ミネラル豊かなので、
和食にも合わせやすいですよ!

by fumiko (2013-07-18 20:06) 

miche

ニコライホーフのワインが大好きです。中でもグリュナー・フェルトリーナーが好きなのですが、今回の記事を読んでリースリングが飲みたくなりました♡
by miche (2013-07-20 15:58) 

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