1月の品種別講座では「いくらの醤油漬け」とワインの相性をチェック! [オープンカレッジ]
1月もあと2日! 今年はいつも以上に月日の経過が早いような・・・
26日に冬期講座<品種別>の第1回を行いました。ここでは、(鬼が笑うかもしれない)来年のお正月に焦点を当わせて。理由は供出ワイン8本のうちの1本がお正月バージョンの限定生産だったので、在庫があるうちに講座生の皆様に実体験をしていただこうと思ったからです。ここでセレクトしているワインはおせち料理(数の子は除く)に合わせて楽しんでいただけますし、通常の和食とも合わせて楽しめます。
『いくらの醤油漬け』と文句なしの相性を見せてくれた2本
(左)オーストリア・ヴァッハウ地区/ニコライホーフ 『イムヴァインゲヴィルゲ グリューナー・フェルトリーナー フェダーシュピール2007』 /ぶどう品種:グリューナー・フェルトリーナー(GV)
オーストリアを代表する生産者でビオディナミ農法を導入。同国の固有品種GVやリースリングの秀逸なワインを生産、世界から高い評価を受けています。
(右)ポルトガル・ドウロ地区/ニーポート『エト・カルタ2008』/ぶどう品種:トゥリガ・フランカ、トゥリガ・ナショナル、ティンタ・ロリス(テンプラニーリョ)、ティンタ・アマレーラ、ティンタ・バローサ
『ワイン王国』60号で「“ジャケ買い”が楽しいグッドルキングワイン」として推薦させていただいた1本です。一昨年、初リリースされたワイン(昨年暮に発売された「2008年ヴィンテージ」は2回目)で、実際顔の良いワインなのですが、それだけではなく、味わいと価格の面でも超お薦めなんです!
SANKEI EXPRESS(EX)に連載中の『ワインのこころ(毎木曜日掲載)』12月30日付の号には、
“新年にお薦めしたい干支の絵柄の「エト・カルタ」”を書いたのですが、その準備のために、私はうなぎ丼(山椒がポイント)、鉄火丼(山葵がポイント)、いくら丼などを作ってワインとの相性をチェックしました。結果、いくらの醤油漬けとのマリアージュが最高で自分でもびっくり! 臭みは全く出ません。また、お正月には仲間とおせち料理と合わせて試してみました。黒豆、田作り、伊達巻、昆布巻きetc問題なし、さらに魚介類との相性も良く、その守備範囲の広さに一同感嘆。それだけの実績を持つワインだけに26日の授業でも講座生全員をしっかりノックダウンさせました(笑)
私は年末にワイナリー和泉屋さんから『エト・カルタ』を30本近く購入したのですが、マリアージュに加え、ラベルに描かれた金のうさぎの可愛らしさも好評でプレゼントした相手先から喜びの声が多々ありました\(^O^)/
今講座で供出したアイテムのメインは日本ワイン。和の食材には国産ワインということで、甲州やマスカット・ベリーAなどの日本原産ぶどうも登場させました。
左から
#1:ヴィラデスト2008 ヴィニュロンズリザーブ シャルドネ
玉村豊男氏が長野県東御(とうみ)市で生産しているフラッグシップワイン。生産本数3305本
輝きのあるイエローでハチミツ、ヴァニラやモカの様な香り、シュルリー由来の旨味
余韻に広がる上品な酸
#2:シャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード ソーヴィニヨン・ブラン2009
昨年、ラベルがまだない状態&11月のカレッジ課外講座の計2回試飲していますが、今回も過去と同じく、柑橘系果実の香り豊かで酸味は上品、バランスが良くピュアなイメージ、好感度100%。#2の購入はメルシャンのサイトあるいはワイナリーの売店のみとなっています。
#3:シャトー・メルシャン きいろ香2009
きいろ香はリリースしてすぐに飲むのではなく、最低でも6ヶ月はおとなしくさせておいてから飲むのが良いと私は思っています。このことを故富永博士に直訴したことがあります。博士は「そうなんだよ!その通りだよ!」とおっしゃっていました。それ以降(2007年)、きいろ香を飲むタイミングを大事にしています。半年以上経過しているきいろ香は白い花、ホワイトパウダー、パッションフルーツ、吟醸香のニュアンス、口中でのバランスは良好。
#4:ニコライホフ イムヴァインゲビルゲ グリューナー・ファルトリーナ フェーダーシュピール2007
スクリュー・キャップ仕様。相性で難しいのは数の子程度、日本酒に合う食材はほとんどOK。グレープフルーツやカリン、白い花、白コショウのニュアンス。超お薦めの1本!
#5:エト・カルタ2008
ポルトガルのワイン造りは大きく変化しています。ポート造りで定評ある生産者たちは現在、伝統を踏まえながらスティルワイン造りに励んでいます。エト・カルタの場合はワインの若々しい酸とミネラル感が和食との相性を引き立て、マリアージュの新たな学習をすることができました。
#6:コンフィアンサ2007
100年以上の樹齢があるカリニェナ100%、2つの異なる畑のぶどうを各50%ずつ使用。
納豆とのマリアージュで登場させたことがあるエスペルトのコンフィアンサ2007
http://www.rakuten.ne.jp/gold/wine/images/620763.htm
ミネラル感豊かなので納豆だけでなく、和の食材とも合わせて楽しめます。「いくらの醤油漬け」とは単独に飲んだ時はそれほど意識しなかった樽の要素が食物が入ることで口中に凝縮感が広がってきます。#8と同じくAlc13.5%なので、喉の奥に残る温かさ。
#7:シャトー酒折 マスカット・ベリーA 樽熟成2008
フランボワーズ、新樽由来のロースト香、ファンタグレープ香、香りに感じる少しべったりした甘さはワインを口中に含んだ時、口中を綺麗な酸が支配するので印象は良い。
#8:シャトー・メルシャン メリタージュ・ド・城の平2007
メリタージュ(ボルドー系の品種をブレンドしたワイン)でCS82%、ME18%のブレンド、ブラックチェリー、黒胡椒、ヴァニラ。メルロ由来のあまやかさ、カベルネの重厚さがバランス良く調和しています。炭火焼、ローストビーフ等と合わせて。
青木冨美子の公式blogお薦めワイン
26日に冬期講座<品種別>の第1回を行いました。ここでは、(鬼が笑うかもしれない)来年のお正月に焦点を当わせて。理由は供出ワイン8本のうちの1本がお正月バージョンの限定生産だったので、在庫があるうちに講座生の皆様に実体験をしていただこうと思ったからです。ここでセレクトしているワインはおせち料理(数の子は除く)に合わせて楽しんでいただけますし、通常の和食とも合わせて楽しめます。
『いくらの醤油漬け』と文句なしの相性を見せてくれた2本
(左)オーストリア・ヴァッハウ地区/ニコライホーフ 『イムヴァインゲヴィルゲ グリューナー・フェルトリーナー フェダーシュピール2007』 /ぶどう品種:グリューナー・フェルトリーナー(GV)
オーストリアを代表する生産者でビオディナミ農法を導入。同国の固有品種GVやリースリングの秀逸なワインを生産、世界から高い評価を受けています。
(右)ポルトガル・ドウロ地区/ニーポート『エト・カルタ2008』/ぶどう品種:トゥリガ・フランカ、トゥリガ・ナショナル、ティンタ・ロリス(テンプラニーリョ)、ティンタ・アマレーラ、ティンタ・バローサ
『ワイン王国』60号で「“ジャケ買い”が楽しいグッドルキングワイン」として推薦させていただいた1本です。一昨年、初リリースされたワイン(昨年暮に発売された「2008年ヴィンテージ」は2回目)で、実際顔の良いワインなのですが、それだけではなく、味わいと価格の面でも超お薦めなんです!
SANKEI EXPRESS(EX)に連載中の『ワインのこころ(毎木曜日掲載)』12月30日付の号には、
“新年にお薦めしたい干支の絵柄の「エト・カルタ」”を書いたのですが、その準備のために、私はうなぎ丼(山椒がポイント)、鉄火丼(山葵がポイント)、いくら丼などを作ってワインとの相性をチェックしました。結果、いくらの醤油漬けとのマリアージュが最高で自分でもびっくり! 臭みは全く出ません。また、お正月には仲間とおせち料理と合わせて試してみました。黒豆、田作り、伊達巻、昆布巻きetc問題なし、さらに魚介類との相性も良く、その守備範囲の広さに一同感嘆。それだけの実績を持つワインだけに26日の授業でも講座生全員をしっかりノックダウンさせました(笑)
私は年末にワイナリー和泉屋さんから『エト・カルタ』を30本近く購入したのですが、マリアージュに加え、ラベルに描かれた金のうさぎの可愛らしさも好評でプレゼントした相手先から喜びの声が多々ありました\(^O^)/
今講座で供出したアイテムのメインは日本ワイン。和の食材には国産ワインということで、甲州やマスカット・ベリーAなどの日本原産ぶどうも登場させました。
左から
#1:ヴィラデスト2008 ヴィニュロンズリザーブ シャルドネ
玉村豊男氏が長野県東御(とうみ)市で生産しているフラッグシップワイン。生産本数3305本
輝きのあるイエローでハチミツ、ヴァニラやモカの様な香り、シュルリー由来の旨味
余韻に広がる上品な酸
#2:シャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード ソーヴィニヨン・ブラン2009
昨年、ラベルがまだない状態&11月のカレッジ課外講座の計2回試飲していますが、今回も過去と同じく、柑橘系果実の香り豊かで酸味は上品、バランスが良くピュアなイメージ、好感度100%。#2の購入はメルシャンのサイトあるいはワイナリーの売店のみとなっています。
#3:シャトー・メルシャン きいろ香2009
きいろ香はリリースしてすぐに飲むのではなく、最低でも6ヶ月はおとなしくさせておいてから飲むのが良いと私は思っています。このことを故富永博士に直訴したことがあります。博士は「そうなんだよ!その通りだよ!」とおっしゃっていました。それ以降(2007年)、きいろ香を飲むタイミングを大事にしています。半年以上経過しているきいろ香は白い花、ホワイトパウダー、パッションフルーツ、吟醸香のニュアンス、口中でのバランスは良好。
#4:ニコライホフ イムヴァインゲビルゲ グリューナー・ファルトリーナ フェーダーシュピール2007
スクリュー・キャップ仕様。相性で難しいのは数の子程度、日本酒に合う食材はほとんどOK。グレープフルーツやカリン、白い花、白コショウのニュアンス。超お薦めの1本!
#5:エト・カルタ2008
ポルトガルのワイン造りは大きく変化しています。ポート造りで定評ある生産者たちは現在、伝統を踏まえながらスティルワイン造りに励んでいます。エト・カルタの場合はワインの若々しい酸とミネラル感が和食との相性を引き立て、マリアージュの新たな学習をすることができました。
#6:コンフィアンサ2007
100年以上の樹齢があるカリニェナ100%、2つの異なる畑のぶどうを各50%ずつ使用。
納豆とのマリアージュで登場させたことがあるエスペルトのコンフィアンサ2007
http://www.rakuten.ne.jp/gold/wine/images/620763.htm
ミネラル感豊かなので納豆だけでなく、和の食材とも合わせて楽しめます。「いくらの醤油漬け」とは単独に飲んだ時はそれほど意識しなかった樽の要素が食物が入ることで口中に凝縮感が広がってきます。#8と同じくAlc13.5%なので、喉の奥に残る温かさ。
#7:シャトー酒折 マスカット・ベリーA 樽熟成2008
フランボワーズ、新樽由来のロースト香、ファンタグレープ香、香りに感じる少しべったりした甘さはワインを口中に含んだ時、口中を綺麗な酸が支配するので印象は良い。
#8:シャトー・メルシャン メリタージュ・ド・城の平2007
メリタージュ(ボルドー系の品種をブレンドしたワイン)でCS82%、ME18%のブレンド、ブラックチェリー、黒胡椒、ヴァニラ。メルロ由来のあまやかさ、カベルネの重厚さがバランス良く調和しています。炭火焼、ローストビーフ等と合わせて。
青木冨美子の公式blogお薦めワイン
ニコライホフのグリューナー・フェルトリーナー、おいしいですよね!!
大好きです♪
by yuka (2011-01-30 17:23)
お料理上手なmicheさん、是非お試しあれ~
yukaさん、マイナー品種だったGVも世界的に認められてきた昨今、
日本固有の甲州種にも頑張ってもらわねば!
ニコライホーフのワイン全般、素晴らしいです!!
by fumiko (2011-01-30 18:16)
Winoさん、チェックありがとうございました!
にょにょさん、チェック感謝です!
Chinchiko Papalogさん、貴ブログの細かなリポート勉強になります。
vientre-dolorさん
私もfumikoセレクションのお薦めワインをアフィリエイトしてみました。
ご指導よろしくお願いします。
gillmanさん、nice、ありがとうございます!
Shin.Sionさん、チェック、ありがとうございました!
by fumiko (2011-01-31 08:43)
ニコライホフのイム・ヴァインゲヴュルゲとイクラのしょうゆ漬けとの相性は本当にいいですよね。驚きでしたが…やはり数の子には難しいんですね^^;
しかし、それ以上に驚きなのがエト・カルタです。ドウロにしてはスマートなワインだなとは思いましたが、魚卵、それもイクラのしょうゆ漬けに合うと言うのは思いも付きませんでした。やはり、色々試してみないといけませんね~。
あと、きいろ香は寝かせてから飲んだほうがいいというご意見、私も大賛成です!マグナムなんて、今06や07を飲んでも十分楽しめますよね^^
by ぱんだしゅりけん (2011-02-01 08:13)
ぼんぼちぼちぼちさん、チェック、ありがとうございました!
ぱんだしゅりけんさん
オーストリアワイン好きのぱんだしゅりけんさんなので、
私が書いたことはすべてお伝えできたと確信しています。
ニコライホフのGV、いいですよね。
エト・カルタも2007年でいろいろお試しくださっていますよね!
かなりの包容力がありますね。
きいろ香のマグナムリリースは故富永博士の願望!
ラベルのメザンジュ・ブルー(シジュウカラの仲間)の「きいろちゃん」は・・・750mlサイズは、「きいろちゃんが自由に飛び回っている絵柄」で、1500mlのマグナムでは樹にとまっています。
その心は・・・マグナムサイズはすぐに飲まないで、暫く静かに置いておいて欲しいから、という思いが込められています。
06や07のマグナムは良い瓶熟をしていることと思います。
by fumiko (2011-02-01 18:47)
エトカルタ、おしゃれですね。豪華なラインナップ、美味そうです。
by hako (2011-02-01 23:20)
hakoさん、目からウロコ体験が出来るエト・カルタ!
在庫があれば、是非是非Tryを!
by fumiko (2011-02-05 20:46)