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横浜君嶋屋ワールドのシャンパンを学習 ~ピエール・モンキュイ&エリック・タイユ~ [オープンカレッジ]

はじめに
昨日未明(現地時間27日午前3時半)、南米チリ中部でマグニチュード8.8の大地震が発生しました。震源は中部ビオビオ州の州都コンセプシオン(南部最大の都市)の北北東約115キロの沖合いとのことですが、折りしも、4月14日&15日とチリ・サンチアゴで『世界最優秀ソムリエコンクール』が予定されています。現地のワイン関係者やワイナリーの様子はまだわかりませんが、被害が少しでも軽いことを願っています。
3年に1度開催される世界最高のソムリエコンクールで、日本からはトゥールダルジャン東京に勤務する森覚(さとる)&谷宣英両ソムリエが出場します

チリ大地震、最新情報(2010年3月1日付)
チリのTorreon Winery(トレオン ワイナリー)とお取引がある日智トレーディングの猪原敬子様からいただいたメールによりますと・・・
「今回のチリ大地震で現地では甚大な被害を受けている模様です。震源地コンセプシオンはもとよりサンチャゴでもマグニチュ-ド7.8を記録し、空港、高速道路も多くの被害が出ております。
昨夜遅く、トレオン社ハビエル氏から大地震の恐怖と共に「家族は元気」との一報をメールで受け安堵いたしました。マウイバレ-、クリコバレ-などワインメ-カ-も倒壊したところも数社あるそうです。
カチャポワールバレーにありますトレオン・デ・パレデスのワイナリーもダメージを受けているとのこと。また、積み出し港のバルパライソも一部被害が出ているそうです。詳しい情報が入り次第またご連絡させていただきます」とのことでした。
電気等のライフラインも途絶えており、被害の大きさが伝わってきます。

日智トレーディング様のブログでもチリの状況が報告されています。
>>>http://torreon-japan.blog.ocn.ne.jp
なお、㈳日本ソムリエ協会主催の『世界ソムリエコンクール応援・研修ツアー』は参加者の皆さまの身の安全を考えて取りやめになったそうです。このニュースは同協会のHPに掲載されています。

第2回シャンパン編は
講座生から、「アップはまだですかメール」も届いているので、まとめま~す。
24日は横浜君嶋屋扱いの2メゾンのシャンパン7アイテムを比較学習しました。同店のシャンパンを登場させることになった経緯は・・・スペインレストラン『サンパウ』にいらした森上久生ソムリエとのつながりです。彼は現在君嶋屋経営の西麻布『グットドール・ドゥーゾン(旧グットドール・アッキアーノ)』に移籍、活躍しています。

IMG_3724ピエール4本.JPGIMG_3719エリック3本.JPG

左はコート・デ・ブラン地区の『ピエール・モンキュイ』4アイテム、きれいな造りをするRMレコルタン・マニピュラン(ぶどう栽培から瓶詰まですべて自社製の小規模生産者)
#1:キュヴェ・ユーグ・ド・クールメ(シャルドネ100%、ドザージュ9g/ L)
#2:キュヴェ・ピエール・モンキュイ・デロス・グラン・クリュ(シャルドネ100%、ドザージュ9g/L)
#3:グラン・クリュ・ミレジメ2002(シャルドネ100%、ドザージュ8g/L)
#4:ブリュット・ロゼ・グラン・クリュ
(メニルのシャルドネ2/3、アンボネイのピノ・ノワール1/3、ドザージュ7g/L)

右はヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区を中心に畑を所有する『エリック・タイユ』3アイテム、マルヌ渓谷の中心に位置するメゾンで、ピノ・ムニエの比率の多いシャンパンを生産、RM。
#5:ブリュット・トラディション(ピノ・ムニエ100%、ドザージュ11/3g/L)
#6:ブリュット・エクセレンス・エキストラ・ブリュット
(ピノ・ムニエ、ピノ・ノワール、シャルドネのブレンドで比率は非公開、ドザージュ3.9g/L)
#7:ブリュット・ロゼ・エクセレンス
(ピノ・ムニエ85%、ピノ・ノワール15%、ドザージュ12.3g/L)

IMG_3707.JPG
授業では画像の順に第1フライトとして#5#1#2#3#6を、
第2フライトとして#7#4を試飲しました。

7アイテムの中で一番好みだったのは#3
白い土壌を感じる香り&味わい、口中でもその予想通リ、エレガントで酸も綺麗、ミネラル感も豊か。メニルのテロワール、ポテンシャルを十分に感じることができました。RMでここまでのブラン・ド・ブランは素晴らしいと思います。

ピノ・ムニエ100%の#1は第一香から、ムニエの特徴である花のような香りが広がり、探嗅しやすい、わかりやすいワインだと感じました。だた、2006年7月に試飲したピノ・ムニエ100%のさきがけジェローム・プレヴォーのラ・クロズリー・レ・ベギーヌのデータを思い出しながら試飲した私には、「何かが違う」という気がしました。#7に酢酸に似た香りのニュアンスもあったので、これはエリック・タイユのスタイルなのかも知れません。この点については森上ソムリエのコメントも伺いたいと思います。

お薦めです!
銀座『ロックフィッシュ』
東京都中央区銀座7-2-14、ポールスタービル2階、電話03-5537-6900(ロックですね)
営業時間は15時~24時(土・日・祝は21時30分)

オーナーの間口一就(かずなり)氏はハイボールに命を掛けている方です! 
冷蔵庫でキンキンに冷やした角瓶を、キンキンに冷やしたグラスに注ぎ、冷たい炭酸を一気に入れ、最後にレモンピールで仕上げ、氷は入れません!
私は最初、洋酒研究家の福西英三先生に連れられてお邪魔したのですが、店内は常連客・ハイボールファンで大賑わい。出るおつまみは実にシンプル。気取りのない店内はオーナーの人柄がよく表れています。

その氏の著書『バーの主人がこっそり教える味なつまみ(柴田書店刊)』は、第一章「そのまま切るだけ」、第ニ章「かけるだけ・混ぜるだけ」、第三章「火にかけるだけ・オーブンに入れるだけ」、
第四章「ちょっと一手間」の4章からなる簡単おつまみ本、ロックフィッシュの味なんです。
“気付かぬうちにレパトリーが広がってしまう”、そんな印象の一冊です。

IMG_373.JPG
明太ミモと、左から山うずらの目の色調の#7とサーモンピンクを含むオレンジの色調の#4

つい先日ロックフィッシュに伺い、久々にハイボールをいただきました。
間口オーナーに「シャンパン編の講座で 『明太ミモ』を出す予定です」とお話しました。
24日の講座当日は築地から取り寄せたおいしい明太子とミモレット6ヶ月熟成をからめた第ニ章32ページの一品を再現して、ロゼシャンパンとのマリアージュをチェック。嬉しいことに講座生全員、ご満悦でした。間口オーナー、手軽にできる簡単レシピ、ありがとうございました!

シニフィアン・シニフィエのパン
講座生の中に気遣い上手なマダムKがいます。
彼女は時々パンを差し入れてくださるのですが、いつも『シニフィアン・シニフィエ』のものなのです。今回もレモンピール入りのバケットとグレープフルーツ入りのチャパタ(いずれも期間&曜日限定)の高価な2種をプレゼントしてくださったので、我ら一同、シャンパンと合わせて贅沢な時間を楽しみました。バケットはレモンピールの口あたりと、ピエール・モンキュイのミネラル感のあるブラン・ド・ブランとピッタリ。GF入りのパンはロゼ2種とあわせて。これもモンキュイの切れた酸味と良い相性でした。マダムKに感謝です。

森上ソムリエとメルシャン鷹野ワインメーカーとのコラボレーション
3月9日@西麻布『グットドール・ドゥーゾン』で行うワインメーカーズディナーでは親愛なる森上ソムリエが皆さまを優雅なサービスでおもてなしします。鷹野氏とのコラボは注目の甲州ワインにフォーカスしたものなので、まさにタイムリー。ご都合のつく方は是非、是非!
>>>http://www.kimijimaya.co.jp/home/ja/event.html#wineevent_mar2010_02
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hako

君嶋屋さん登場とは、地元民としては、大変嬉しいです。
これを参考にして、また掘り出し物を探しに行ってみたいです。
チリの大地震、丁度50年ぶりらしいですが、備えが出来ていたのか
やはり、かなり心配です。
by hako (2010-02-28 21:29) 

fumiko

横浜在住のhakoさんなので、君嶋屋さんは良くご存知なのでは、
と思っていましたが、これを機になお一層よろしくお願いします。

チリの空港も凄い被害ですよね、3日間使えない状態とか。
現地情報、気になります。
by fumiko (2010-02-28 23:22) 

fumiko

Winoさん、チェックありがとうございました。
by fumiko (2010-03-01 21:55) 

fumiko

koji様、いつも読んでいただき、光栄です!
by fumiko (2010-03-02 18:10) 

fumiko

YUTAKAさん、チェックありがとうございました。
by fumiko (2010-03-07 22:50) 

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