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春期のシャンパン編は『ボランジェ』から、+豪州での『タパナッパ』情報も! [オープンカレッジ]

春期シャンパン編の第1回は、先日訪問させていただいたボランジェからスタートしました。

IMG_8945樽修理工場.JPGIMG_8948酒石1.JPG
(左)樽修理の部屋、樽を大事に使っています 
(右)木樽内側に付着していた酒石、分厚さに年月を感じます

樽を使うメゾンの双璧といえば、クリュッグとボランジェ。前者は2年前に見学したので、対比の意味からも今回のボランジェ訪問はすごく楽しみでした。
3月はヴァン・クレールの時期ですし、映画"007"と深いかかわりのあるメゾンだけに興味津々。
建物裏にあるフランセーズの畑の見学も勉強になりました。
http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2009-04-02

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第1回講座で供出したボランジェ・スペシャル・キュヴェ、2003 by ボランジェ、同ラ・グランダネ1999、同R.D.1997

カレッジではデジカメで撮った画像を使いながら、ボランジェ社の独特なスタイルを説明。
その後、上記4種類のシャンパンをブラインドでテイスティングしました。
パリのワインショップ『LAVINIA』で、見かけた『2003 by Bollinger』を気にしながらの帰国だったので、折角の機会ということもあり、輸入元アルカンにお願いして本数の少ない貴重な2003年を分けていただきました。講座生の皆さんも大感激でした!

■「スペシャル・キュヴェ」はバランスが良いのですね。ブラインドで試飲した場合、「一番飲みやすい」という声が多いシャンパンです。さすがメゾンの顔。
■2003 by ボランジェ
気泡は細やかで若干ベージュ色を帯び、白い花やナッツのニュアンス。酸が奇麗で、時間と共に香り華やか。
■ラ・グランダネ1999はワインに丸みがあり、男性的なイメージのある同シャンパンと比べると、ソフトな印象。
■2008年9月3日にデゴルジュマンした「R.D.1997」は、4つの中で色調も一番濃く、カリン、ナッツ、蜂蜜、ドライフルーツなどの様々な香りでミネラル豊か。フレッシュでありながら熟成した要素も備えたタイプ。もう少し置いてから飲みたいシャンパンです。

ボランジェのヴァン・クレールを体験させていただいたせいか、“酸の奇麗さ”、ベースとなるワインの“生地の良さ”を改めて実感した春期、第1回目の講座でした。

IMG_9665カーズさん.JPG
タパナッパの『カベルネ・シラーズ』を手に、ランシュ・バージュのジャン・シャルル・カーズ氏

本来は「来日したワイン生産者&関係者」のカテゴリーに入るのですが、ボランジェ家に関連する出来事なので情報として、この項に挙げておきます。4月22日@グランドハイアット東京の「オークドア」で、豪州ワインブランド『Tapanappaタパナッパ』の新製品発表会がありました。

『タパナッパ』はアボリジニ語で“自分の道を歩き続ける”という意味です。ワイナリーは2002年、シャンパーニュの名門・ボランジェ家、シャトー・ランシュ・バージュのカーズ家、南オーストラリアのクローザー家(ワインメーカーのブライアン・クローザー※が当主)の3ファミリーによって創設されました。

ワイナリーはクナワラのラットンブリーの北、ジョアンナ・クロスロードに位置しており、中心となる畑はホエールボーン・ヴィンヤードで、ワインは樹齢30年のぶどう樹から生産されています。
ホエールボーン・ヴィンヤードは80万年前の鯨の骨が残っていたことから命名されたそうで、ヴィンヤードの地下洞穴には鍾乳石と名前の由来通りのホエールボーンがあります。ここには、カンガルーの骨もあるそうです。ただ、2つの骨の年代は明らかに異なっているので、カンガルーが地下洞穴に落ちて逃げられなくなり、骨になってしまったのだろうという話でした。

IMG_96623本.JPG
画像は左からシャルドネ2007(希望小売価格6,300円・税込)、ピノ・ノワール2007(同4,725円・税込)、カベルネ・シラーズ(リリース済)の3本

輸入元アルカンでは、すでに『ホエールボーン・ヴィンヤード カベルネ・シラーズ(全生産量1400ケース)』を輸入販売していますが、今回発表されたのは単一品種3アイテム。
『フォギー・ヒル※1 ピノ・ノワール2007(全生産量900ケースのみ・ケース6本入り)』、『ホエールボーン・ヴィンヤード メルロー2005(全生産量200ケース・同)』、『ティアーズ・ヴィンヤード※2 シャルドネ2007(全生産量850ケースのみ・同)』で、6月1日(月)発売予定です。

※:著名なワインメーカー、『ペタルマ』の創設者
※1:南オーストラリア・フルリオ半島の高標高350mにあり、土壌は6700万年前の鉄鉱石からなる。2003年クローザー家が購入したぶどう畑
※2:ピカデリー・ヴァレーの中央に位置し、水ハケの良い赤茶色の土壌、粘土を多く含む
Tapanappa情報は>>>http://www.tapanappawines.com.au
お問い合わせ:JFLA酒類販売株式会社 アルカン事業部 電話:03-3664-6591
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fumiko

winoさん、チェックありがとうございました♪
by fumiko (2009-05-01 20:17) 

Mitsy

冨美子先生
トップページのお写真、この時期のぶどう畑の様子に変わりとっても素敵ですね。雫がキラキラ輝いて。
私も、多忙な日々からようやっと解放され、過去ブログゆっくり拝見させていただきました。益々本格的なサイト今後も楽しみに拝見させていただきます。
by Mitsy (2009-05-04 02:14) 

fumiko

Mitsyさん、このぶどう葉は昨年オーストリアで撮ったものですが、
ビオディナミ農法を導入している生産者の畑のものです。
ぶどう葉が胸を張っているような感じ、おわかりいただけますか?
農薬を使っているぶどう葉と全然違うんです。

私もビオのぶどう葉のようにピュアな気分で中味の濃いサイト作りに邁進しま~す♪


by fumiko (2009-05-06 23:36) 

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