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ピノ・ノワール編で楽しんでいただいた秘蔵ワイン! [オープンカレッジ]

冬期最後の回はピノ・ノワールにフォーカスしてみました。
フランス産2種類、オレゴン&オーストラリア各1種類をブラインドでテイスティングです。
第3回ピノ編.JPG
左から
(1)ショウ + スミス ピノ・ノワール2007(参考出品)
先日来日していた南オーストラリア州アデレード・ヒルズのワイン醸造家マイケル・ヒル・スミスMWが手がけるピノです。スミスさんは欧州圏外ではじめて権威あるMW(マスター・オブ・ワイン)をゲットした方でもあります。
ピノの樹齢は9~10年、果実味豊かでとてもチャーミングなワイン。フランス産のピノ・ノワールとは色調や風味の点で異なりますが、凝縮感があって“気になる存在のワイン”という表現がピッタリ。当日出席していた講座生にお気に入りワインを挙手で答えていただいたところ、なんと、ワイン有資格者やお仕事柄ワインを多く取り扱う方たちの受けがとても良かったのが印象的でした。

今回は輸入元のファームストン様に特別ご手配いただきました。参考出品という形での仲間入りだったのですが、このピノ・ノワールが熟成によってどう変化していくのかが楽しみです。スミスさんのお話では日本上陸は2008年ヴィンテージからとのこと。要チェックです!

(2)ジョセフ・ドルーアン オレゴン・ピノ・ノワール“ロレーヌ”2005
ワインメーカーはブルゴーニュの名醸造家ドルーアンの愛娘ヴェロニクさん。産地はオレゴン州ウィラメットヴァレーです。深みのある色合いで粘性も高く、きめ細かなタンニンが心地良いワインです。香りの中にアニモル的な要素も感じられ、上質なピノ・ノワールの風格を備えていると思います。

(3)ルイ・ジャド ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ“レ・クロ・サン・ジャック”2000
ルイ・ジャドのワインにはいつもワクワクしてしまいます。絶対にぶれないドメーヌ! コート・ド・ニュイ全体の中でも秀逸な一級畑クロ・サン・ジャックは5haありますが、ルイ・ジャド社が所有しているのは1ha。ミネラル感があります。またスパイスあり、果実味あり、の様々な要素があり、時間の経過による変化も楽しめます。口中での広がりも滑らかで余韻も長い!

(4)ドメーヌ・ルロワ ニュイ・サン・ジョルジュ2002
赤ワインに初めて開眼したのがニュイ・サン・ジョルジュ(1988年のことで、ワインはドメーヌ・アンリ・グージュのNSG)でした。そのせいなのでしょうか、ついついNSGに惹かれてしまう自分が・・・。講座生の皆様には素晴らしいワインを飲んでいただきたいという思いがあり、ルロワのニュイ・サン・ジョルジュを選んでみました。4つのワインの中では香りが一番おとなしく、魅力的な香りが広がってくるまでに少し時間がかかりました。口中では酸やタンニンの存在感があり、果実の豊かさも感じます。上品で滑らかな舌触りはブルゴーニュワインの醍醐味、本当に幸せな時間でした!


そして・・・私から講座生の皆様への特別供出のピノ・ノワールは!
(5)ドメーヌ・ジャン・グリヴォー ニュイ・サン・ジョルジュ“レ・ロンシエール”1986オープンカレッジ品種 002.jpg
Kowadaさんが撮ってくださった画像を見ると、ピノの色調の変化、おわかりいただけますよね。
23年という熟成による、オレンジ色を含んだ古酒ならではのトーン。得も言われぬ上品で優雅な香りに圧倒されてしまいました。アニモル的なニュアンスはあまりなく、ぶどうの質の良さが伝わってくる旨みのある味わいに全員感激!良かったです!

素晴らしいピノ・ノワールに出会った時の気持ちは格別です。ピノ体験のまとめで、ジャン・グリヴォーのワインが良き思い出になれば幸いです♪

インフォメーション
3月9日から春期講座の受付が始まりました。2講座(シャンパン編&品種別編)ともすでにキャンセル待ち状態。講師としては嬉しいことです! 講座生の皆様の期待にしっかりお応えすべく、気合を入れて頑張りま~す。
春1.JPG
ここで、5月20日(水)に開催する『ワイン入門者のための一日だけの特別レッスン』のご案内をさせていただきます。ワインとグラスの関係を知るだけで、ワインライフが大きく変わることだけは確かです。特にワインに興味を抱き始めている方たちにはオススメしたい内容になっています。昭和女子大学オープンカレッジでは、皆様に“おししいワイン講座”を楽しんでいただきたいと思っておりますので、躊躇なさらずに、是非是非ご参加くださ~い。ヨロシクお願いしま~す。
講座の詳細はhttps://www.oc.swu.ac.jp/の「講師で選ぶ」をクリック!
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miumiu

ジャン・グリヴォー、いい色ですね!
美味しそうです。
by miumiu (2009-03-17 01:48) 

hako

古酒の褐色が良く出てますね。ホワイトバランスぴったりのようです。

ラベルデザインがそれぞれ特徴があって、面白いですね。
ロレーヌのレタリング、どこかで見たような気がします。
(スフランディエールPouilly-vinzellesの「X-longeays」の字体でした。
トーメンフーズがオフィスに訪問販売に来たときに安く購入しましたが
美味でした。)

by hako (2009-03-17 07:30) 

uge

あぁ。ピノ好きにはたまらない画像ですね。
グリヴォは枯葉、紅茶が薫ってきそうです。
by uge (2009-03-17 09:31) 

えめぞ~

至福の会でした~
個人的にはルイ・ジャドのGシャンベルタンが素晴らしくて感動。
1本目として飲んだ時はドルーアンのオレゴンもバランス良く感じましたが、
シャンベルタンとNSGと飲み比べてからは、
ニューワールドっぽさが気になるようにになってしまって。。。

いやはや、単一品種の飲み比べって面白いですね。
by えめぞ~ (2009-03-17 14:08) 

fumiko

miumiuさん、上質のピノとの出会いは最高です。グリヴォー、それだけで美味でした! ピノは和食との相性も楽しめますね♪

hakoさん、チェック&コメント、ありがとうございます!
奥行きある色合いは魅力的でした。御社への訪問販売はよくあるのでしょうか、お買い得なワインが手に入れば嬉しいですよね。


ugeさん、久々の登場ですね。
コメント、ありがとうございます。この品種別講座は主催していて面白いです。新世界・旧世界(近年この表現は減りつつありますが)のスタイルの差がよくわかります。


えめぞ~さん、コメント、感謝です♪
沈着冷静な青木先生がピノの魔力で、ドジになる瞬間があったりして・・・(笑)。秀逸なピノ・ノワールの力を再認識した講座でした。

>いやはや、単一品種の飲み比べって面白いですね。
春期のシャルドネ編にもご期待ください~
by fumiko (2009-03-18 02:42) 

YUTAKA

1本1本は楽しんだことがあったとしても、このように集中的にしかも
真剣に!比較テイスティングをする機会はなかなかないので、
この回を逃してしまったのは惜しかったなぁ・・・と思います。

それにしても、素晴らしいラインナップですね。

春期のシャルドネ編も楽しみにしています!
by YUTAKA (2009-04-08 13:26) 

fumiko

お仕事多忙につき、冬期は参加できない回がありましたね。
それもYUTAKAさんがお好きなPN編だったので、テイスティングしていただけなかったことが残念でした。

春期は時間調整の上、遅刻でも試飲の時間までに是非是非おいでください。CH編もお楽しみに!
by fumiko (2009-04-12 00:24) 

YUTAKA

青木先生、いつもありがとうございます。

後で気がついたのですが、このルイ・ジャドの1級クロ・サンジャックは、
メゾンではなくてドメーヌものなのですね!細かいですが、さすがです。
そして、悔しいです(笑)。

今後の講座も、欠席ゼロを目標に、日々の仕事をこなして行こうと
思います。

今後とも、よろしくお願いします。
by YUTAKA (2009-04-14 16:03) 

fumiko

欠席ゼロを目指して頑張ってください。
次回は白ぶどうの王子シャルドネに迫ってみますね。
YUTAKAさんのご期待に応えられるように努力します!
by fumiko (2009-04-15 23:48) 

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