SSブログ

オバマ新大統領のためにも、ホワイトハウス、しっかりして!! [スパークリングワイン]

【最新画像&追記】
ラベル.jpg
私の親愛なる米国支局長が送信してくれた『Korbel Natural』のラベル画像です。
“Champagne”という表示、ありますね(2009年1月29日)

When Obama gives formal dinners at the White House, it is likely that only American wines will be served.
That policy began with President Lyndon B Johnson, who succeeded the assassinated John F Kennedy, who, with his wife, Jacqueline, had francophile tastes.
At the White House there is no formal wine cellar. Wines are purchased, and often donated, for specific events.
Decanterより抜粋
上記の記事で驚いたのは、ホワイトハウスにformal wine cellarがない!という部分です。


20日深夜はバラク・オバマ新大統領の就任演説の衛星中継に釘づけでした。全米各地から集ってきた人々の表情も明るくて、熱気にあふれていました。NY勤務のugeさんからも「米国ではオバマ氏の大統領就任式の話題で持ち切りです」というメールが届きました。
ホワイトハウスの公式ページにはランチョンメニューが書いてあります。カリフォルニアワインが並んでいますが、3皿目のデザートコースを見ると・・・気になる箇所が。
Korbel Natural "Special Inaugural Cuvee"
California CHAMPAGNE
 
香港返還の時も地元紙が「香港産シャンパンで祝杯」と書いたことで、CIVCの現地事務局が香港政府にクレームをつけたという出来事がありましたが、公式ページで“シャンパン表記”はマズイでしょ。

白ぶどうシャルドネ種.JPG
供出されたコーベル社のスペシャル・キュヴェは白ぶどうのシャルドネと黒ぶどうのピノ・ノワールを使い、瓶内2次発酵による製法で造られています。

1882年創立のコーベル社は米国でも古い歴史を有し、NYのタイムズ・スクエアで行なわれたミレニアムのカウントダウンのイヴェントでも公式スパークリングワインに選ばれています。今回デザートコースで出されたマグナムのスパークリングはコーベル社の特別ボトルで中味は『コーベル・ナチュラル』とか。日本での輸入元はサントリー(株)ですが、ブリュットのみの販売で、同種の扱いはありません。ランチョンの詳細は>>>http://www.reuters.com/article/lifestyleMolt/idUSTRE50E4YY20090115

選挙運動中からオバマ氏の演説の巧みさは評判でした。その裏には優秀な27歳の首席スピーチライター、ジョン・ファブローさんの存在があるようですが、ランチョンのメニュー発表に関しても、優れた“裏方”をおいて欲しいですね。
    *******************************************************************************************************************
CIVC:シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会。現在5,000の造り手すべてを総括し、世界13カ国に外国事務所を設けている。販売促進の活動ではなく、原産地名称保護、つまりシャンパーニュの名称を勝手に使われないようにするための業務を遂行している。

シャンパンとは:フランス北東部シャンパーニュ地方で、規定の品種(シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ)を使い、規定の製法(瓶内2次発酵)で造られた発泡性ワイン
nice!(3)  コメント(4)  トラックバック(0) 

nice! 3

コメント 4

fumiko

winoさん、チェックありがとうございます。

現在、CIVC日本事務局がフランスのCIVC本部に「コーベル」のシャンパン表示について問い合わせをしています。
有用な回答が得られた段階で、見解をお知らせくださるそうです。

by fumiko (2009-01-25 16:45) 

hako

こんな記事が有りました。いろんな背景がありそうですね。
http://blogs.wsj.com/washwire/2009/01/12/inauguration-watch-for-lunch-think-lincoln/
祖父条項というのは、既得権ということらしいですが、潔くないですね。
http://winecase.wordpress.com/2009/01/19/california-wines-for-obamas-inauguration-and-thoughts-about-wine-at-the-white-house/
by hako (2009-01-25 23:51) 

fumiko

California CHAMPAGNE表記について、フランスのCIVC本部がどのような見解を示すか、お返事を待っているところです。

記憶に新しいのが洞爺湖サミットの出来事です。
外務省が発表した公式サイトに、供出されたシャンパンが事実と異なる記述になっており、、その件について、CIVC本部から同省に記事の削除の申し入れを行い、決着したということがありました。以下のブログの後半部分です。http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2008-07-30

原産地名称保護、つまりシャンパーニュの名称を勝手に使われないようにするための業務を遂行しているCIVCは、
スペインの発泡性ミネラルウォーターの「シャンパン」呼称、香港製シャンパン呼称、ディオールの香水『シャンパーニュ』のネーミングなどでも、定義に則った活動をしてきました。

hakoさんがくださったURLにある“特権”が、本当に決め手になるのかどうか、Korbel Natural "Special Inaugural Cuvee"のラベルにはシャンパンという表記がされていますが、従来、「ほかの地域でChampagneと名乗ることは、いかなる場合も認められない」という見解を示してきた組織だけに、コーベル社だけが特別にシャンパン呼称を許されているとしたら、その経緯、理由も含めて、真実を知りたいと思っています。
by fumiko (2009-01-26 19:44) 

fumiko

miumiuさん、チェックありがとうございました!
by fumiko (2009-02-04 12:12) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0