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世界のソーヴィニヨン・ブラン対決 [ワイン]

ブリストルホテルでの『世界のソーヴィニヨン・ブラン比較試飲』風景

入稿で忙殺されている今、「当日のワイン49種類書くのタイヘ~ン」と思っていたのですが、オーストリア・ワイン・マーケティングボード(AWMB)のサイトにすでに結果がアップされていました。
やった~、ドイツ語ですが、ワイン名はわかります。さすが、仕事が早い! >>>ソーヴィニヨン・ブランの結果

今回、VieVinum2006の一環として、世界のワインジャーナリスト50数名が、ソーヴィニヨン・ブランのブラインドテイスティングに参加しました。
第1フライトから第10フライトまでの10回フライト、1回につき5アイテムずつ試飲。1本だけ問題ありだったようで、第8フライトのみ4アイテム、よって計49本。点数は100点法で採点しています。

ヴィンテージは2000-2003(Older Vintages)と、2004&2005(Recent Vintages)があり、オールドタイプは後半の3フライトに集中していました。

さて、私のポイントですが、2000-2003(Older Vintages)のなかでのトップはフランス産でした。総合評価でも第2位に位置している No45の『Pessac-Leognan 2003 Smith Haut Lafitte』。これは上品でバランスが取れている印象だったので、「96」にしたのですが、一番点数の低かったのは、No36の『Pavillon blanc 2002 Chateau Margaux』、香りや酸味のバランスにちぐはぐさを感じ、「68」という辛い点数にしました。それで・・・フタを開けてみて、びっくり。あのシャトー・マルゴーが造っている白ワインでした。このワインをブラインドでない状態で飲むと、SB独特の香り「pipi de chat」や樽香を感じてはいたのですが、ブラインドでここまで・・・とは予想外でした。当日のワインの状態もあったと思います。

2004&2005(Recent Vintages)でのトップは現地オーストリア産。23位の『Sauvignon blanc 2005 Nigl』でした。切れが良く、口のなかを洗い流してくれるような爽やかさがあり、ステンレスタンクで醸造した美味しいワイン。内心、グリーン・ポイント?と思っていたのですが、オーストリアのニグルさんのワインでした。
原生岩土醸と日中と夜間の日較差があり、ぶどう栽培には理想的な栽培地のワインで、果実味と透明感に惹かれ、高ポイントをつけました。
今回、オーストリア産のSBが健闘していたことが印象的でした。オーストリアはグリューナー・フェルトナーやリースリングだけではない! 
地球温暖化の好影響で、ぶどう栽培の適地に変わってきていることは、確かです。


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コメント 3

uge

すみません。仕事の波に呑まれていて、レスが遅くなりました。
Older Vintagesのスミス・オー・ラフィットは流石ですね。オーストリア集中の中にボルドーというのがエライです。
Recent Vintagesでは、私はニュージーランドの銘柄が目に付きました。講座お馴染みのクラウディ・ベイが7位!これも素晴らしい。個人的にはパリサーの2位もあっぱれです。アンリ・ブルジョワとディディエ・ダグノーの結果も興味深いですね。
こういうところでトゥレーヌの自然派ワインとかが出てくるとどうなるのか。非常に興味深いところです。
by uge (2006-06-22 00:54) 

fumiko

「ル・クラスマン2004」の『シャトー・スミス・オー・ラフィット』の項には「オーナーが変わって十数年しか経ていないが、その間にこのシャトーは驚くほどの躍進と遂げた」という評が出ています。素晴らしいシャトーになっていると思います。
No26 の『プイイ・フュメ・シレックス・ディディエ・ダグノー』ですが、ブラインド後のランチ時、参加者と話をしたところ、好き嫌いがはっきり分かれていました。私は余韻の長さは良いと思いましたが、強すぎる“酸”とエグミ感が気になり過ぎて・・・70点台だったような。
by fumiko (2006-06-22 01:30) 

YUTAKA

デディエ・ダグノは、10年以上経ってから本領を発揮するので、パネルテイスティング向きではないと思っています(弁護?(笑))。もし、若いシレックスをあけるのであれば、前日に抜栓しておくことは必須です。デキャントも。そういった意味では、不利なワインだな、、、と思いました。ピュール・サンもですが。いや、あくまでも個人的な感慨かもしれません。ただ、特殊なワインには違いがありません。もしトレッビアーノ比較というものがあって、若いエドアルド・ヴァレンティーニが供されても、きっと同じような感じなのかな、と思っています。

とは言え、オーストリアのSBは飲んだことがありませんが、大いに興味を持ちました。フランスは、ある意味、ベンチマークの指標として代表的なものを取り上げられのだと思います。地球の気候の変化に応じて、オーストリアは今後さらに伸びるのでしょうね。逆に、そういうことがあるから、ダグノはパラドックスを作ったのだろうな、と感じています。
by YUTAKA (2006-06-22 03:03) 

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