ジョルジュ・デュブッフ氏との昼餐会 太陽の恵みを受けた2017年のボジョレ・ヌーヴォー!! [ワイン]
ボジョレの帝王と形容されるジョルジュ・デュブッフ社のデュブッフ代表取締役社長と孫アドリアン・デュブッフ・ラコンブ輸出部長が来日し、今年も日本でボジョレ・ヌーヴォーの解禁を祝いました。
おふたりは、輸入元サントリーワインインターナショナル(株)主催の解禁イベント『解禁トウディ』に出席し、ゲストの春香クリスティーンさんとパーティに参加した20代、30代の若者たちと一緒にカウント・ダウンを行い、その様子は全国にSNS配信されました。
2017年の作柄状況
デュブッフ:2017年は太陽に恵まれた年でした。6月、7月、8月はボジョレ地区の過去の記録を打ち破る高温(毎日32度から35度の間)が続き、雨が降らなかったので、ぶどうは脱水症状のようになったと思います。結果として、ぶどうは粒が小さく、まんまる。ボジョレで基準にしている収量には達しませんでしたが、その分、品質は上等です。収穫は昨年より15日も早い、8月末からスタートしました。フランス国内・外から2万~2万5千人が作業を行い、ぶどうの健康状態は申し分ないものでした。
ワインは深いルビー、黒に近い色調です。香りは黒系果実のカシスやモカ、口中に入れるとボリューム感があり、豊かな風味、タンニンは優しい形で存在しています。今も美味しいですが、潜在性、ポテンシャルがあります。新酒としてはアルコール度数が少し高いのですが、タンニン、糖分 バランスが取れているので、熟成可能なワインです。例えて言えば、2009年や2015年と似ていると思います。
一方、年齢層が若干高い(笑)プレスメンバーは、解禁翌日、昼餐会という形でデュブッフ氏とお目にかかり、いつもの赤ワインではなく、新登場のボジョレのロゼ・ヌーヴォー『ボジョレ・パーティ2017』で乾杯しました!
(後列)山崎雄嗣社長、ワインのサービスを担当してくださった谷宣英ソムリエ
(前列)ジョルジュ・デュブッフ社長とアドリアン・デュブッフ・ラコンブ輸出部長
サントリーのリクエストに応えて誕生した飲み飽きしない日本限定ロゼ
昼餐会の冒頭、「市場全体は前年割れですが、弊社は前年並みです。ジョルジュ・デュブッフのブランド力を確信し、心強く思っています」と山崎社長
そのブランド力を最大限に発揮したのが、今年登場した『ボジョレ・パーティ』です。
解禁の6か月前、サントリーから「品質の高いロゼを造って欲しい」とのリクエストがデュブッフ社に届きました。同社には2名のエノログがいるので、彼らとサントリーの新村部長とで何度も話し合いを重ね、畑の段階からぶどう選びに注力、すべての工程でコントロールして、短時間&低温のマセレーションで造りあげました。
ボジョレ・パーティは日本市場だけの限定製品(ロゼのヌーヴォー3,000ケース、うち2,000ケースがボジョレ・パーティ)、日本人好みの色合いになっています。
会場はホテル・ニューオータニ内の上海料理『大観苑』
ウェルカムドリンクはクレマン・ド・ブルゴーニュ
ジョルジュ・デュブッフ社が50年以上前から生産しているクレマン・ド・ブルゴーニュ(ブルゴーニュ地方のスパークリングワイン/3,300円)
3年前のボジョレ解禁日に初めて出会った泡もの(当時未輸入)だったので、とても懐かしく思いました。ピノ・ノワール100%で、ブリオッシュやナッツのニュアンス、あの時の印象そのままの美味しいスパークリング!
デュブッフ氏は「ボジョレの人たちはシャンパンやスパークリングワインはあまり飲みません。それゆえ、泡が大きいと、あれ! と思うので、気泡は細かくなければダメです。ただ、今年はぶどうの収量が少なかったので、思うような量ができないかも知れません」と語っていました。
先日来日していたブルゴーニュワイン委員会の情報によると、ブルゴーニュワインの輸出量は800万本、そのうち4%(32万本)が泡ものとのこと。シャンパンと同じ製法、ぶどう品種も同じなので、私はもっと人気が出て良い泡ものだと思っています。
前菜盛り合わせ
蟹肉入りフカヒレスープ × ロゼ・ボジョレ・パーティ
スープのこってりした味わい、甘さがロゼのなかに隠れていたタンニンと出会い、第3の新たな味わい登場!
利き酒の瞬間のデュブッフ氏
海老と季節野菜の炒めは業務用のボジョレ・プリムール2017と
色調&アロマとも魅力的、力強さとエレガントさが同居、果実味豊か、2年ほど熟成させて楽しめそうです。業務用、家庭用(花柄瓶)の価格は同じ、中味に若干の違いあり。
「プリム―ル(業務用)のほうが食事に合わせられることが多い事情を鑑み、家庭用NVより多少力強さを意識した造りになっています」というのがデュブッフ社の考え方です。
若鶏の揚げ物
真剣な表情の谷ソムリエとデュブッフ氏
スタイリッシュなボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー セレクション プリュス2017 × 牛肉と栗の煮込み
「料理は肉も柔らかいし、味付けもしっかりしているので、ワインの凝縮感と良く合います」とデュブッフ氏
お肉(ブッフ)なので、デュブッフのワインに良く合いました(笑)
セレクション プリュスは2年前に黒地に金字と白字のラベルにチェンジ!
400軒ある生産者のなかで、6~7軒の秀逸な農家のぶどうを選んで造っているデュブッフ最高峰のヌーヴォーです。
鮮魚(めだい)の蒸し料理
杏仁プリン、五目あんかけ塩焼きそば
塩焼きそばは黒酢(熟成させていないタイプ)をたっぷりかけて食すとロゼやボジョレ・ヌーヴォーとイイ相性
クレマン・ド・ブルゴーニュの爽快感、ロゼ・ボジョレ・パーティの包容力、ボジョレ・ヌーヴォーのバランス、ボジョレ・ヌーヴォー・プリュスの上質感と上海料理とは素直に美味しく楽しめました。
輸出国について(ジョルジュ・デュブッフ社の場合)
ボジョレ・ヌーヴォーを入れると
第1位:日本、第2位:米国、第3位:ロシア
ボジョレ・ヌーヴォーを入れないと
第1位:米国、第2:カナダ、第3位:英国、第4位:日本
今年のボジョレ・ヌーヴォーの輸入量は最盛期の半分の量になっていますが、依然として日本は世界第1位の市場。ジュルジュ・デュブッフ社とサントリーワインインターナショナル(株)との付き合いも今年で21年になります。長年、本国フランスではなく、毎年日本で解禁日を祝っているデュブッフ氏にとって、日本がいかに大事な存在かがよくわかります。
ここ数年、私はデュブッフ氏とカウント・ダウンを一緒にしてきましたが、来年もお元気なお姿を見せてくださることを願っています。大変お疲れ様でした!
■ボジョレ・ヌーヴォーについて
詳細 http://www.suntory.co.jp/wine/special/kaikin/
■商品に関するお問い合わせはサントリーお客様センター
℡0120-139-380
おふたりは、輸入元サントリーワインインターナショナル(株)主催の解禁イベント『解禁トウディ』に出席し、ゲストの春香クリスティーンさんとパーティに参加した20代、30代の若者たちと一緒にカウント・ダウンを行い、その様子は全国にSNS配信されました。
2017年の作柄状況
デュブッフ:2017年は太陽に恵まれた年でした。6月、7月、8月はボジョレ地区の過去の記録を打ち破る高温(毎日32度から35度の間)が続き、雨が降らなかったので、ぶどうは脱水症状のようになったと思います。結果として、ぶどうは粒が小さく、まんまる。ボジョレで基準にしている収量には達しませんでしたが、その分、品質は上等です。収穫は昨年より15日も早い、8月末からスタートしました。フランス国内・外から2万~2万5千人が作業を行い、ぶどうの健康状態は申し分ないものでした。
ワインは深いルビー、黒に近い色調です。香りは黒系果実のカシスやモカ、口中に入れるとボリューム感があり、豊かな風味、タンニンは優しい形で存在しています。今も美味しいですが、潜在性、ポテンシャルがあります。新酒としてはアルコール度数が少し高いのですが、タンニン、糖分 バランスが取れているので、熟成可能なワインです。例えて言えば、2009年や2015年と似ていると思います。
一方、年齢層が若干高い(笑)プレスメンバーは、解禁翌日、昼餐会という形でデュブッフ氏とお目にかかり、いつもの赤ワインではなく、新登場のボジョレのロゼ・ヌーヴォー『ボジョレ・パーティ2017』で乾杯しました!
(後列)山崎雄嗣社長、ワインのサービスを担当してくださった谷宣英ソムリエ
(前列)ジョルジュ・デュブッフ社長とアドリアン・デュブッフ・ラコンブ輸出部長
サントリーのリクエストに応えて誕生した飲み飽きしない日本限定ロゼ
昼餐会の冒頭、「市場全体は前年割れですが、弊社は前年並みです。ジョルジュ・デュブッフのブランド力を確信し、心強く思っています」と山崎社長
そのブランド力を最大限に発揮したのが、今年登場した『ボジョレ・パーティ』です。
解禁の6か月前、サントリーから「品質の高いロゼを造って欲しい」とのリクエストがデュブッフ社に届きました。同社には2名のエノログがいるので、彼らとサントリーの新村部長とで何度も話し合いを重ね、畑の段階からぶどう選びに注力、すべての工程でコントロールして、短時間&低温のマセレーションで造りあげました。
ボジョレ・パーティは日本市場だけの限定製品(ロゼのヌーヴォー3,000ケース、うち2,000ケースがボジョレ・パーティ)、日本人好みの色合いになっています。
会場はホテル・ニューオータニ内の上海料理『大観苑』
ウェルカムドリンクはクレマン・ド・ブルゴーニュ
ジョルジュ・デュブッフ社が50年以上前から生産しているクレマン・ド・ブルゴーニュ(ブルゴーニュ地方のスパークリングワイン/3,300円)
3年前のボジョレ解禁日に初めて出会った泡もの(当時未輸入)だったので、とても懐かしく思いました。ピノ・ノワール100%で、ブリオッシュやナッツのニュアンス、あの時の印象そのままの美味しいスパークリング!
デュブッフ氏は「ボジョレの人たちはシャンパンやスパークリングワインはあまり飲みません。それゆえ、泡が大きいと、あれ! と思うので、気泡は細かくなければダメです。ただ、今年はぶどうの収量が少なかったので、思うような量ができないかも知れません」と語っていました。
先日来日していたブルゴーニュワイン委員会の情報によると、ブルゴーニュワインの輸出量は800万本、そのうち4%(32万本)が泡ものとのこと。シャンパンと同じ製法、ぶどう品種も同じなので、私はもっと人気が出て良い泡ものだと思っています。
前菜盛り合わせ
蟹肉入りフカヒレスープ × ロゼ・ボジョレ・パーティ
スープのこってりした味わい、甘さがロゼのなかに隠れていたタンニンと出会い、第3の新たな味わい登場!
利き酒の瞬間のデュブッフ氏
海老と季節野菜の炒めは業務用のボジョレ・プリムール2017と
色調&アロマとも魅力的、力強さとエレガントさが同居、果実味豊か、2年ほど熟成させて楽しめそうです。業務用、家庭用(花柄瓶)の価格は同じ、中味に若干の違いあり。
「プリム―ル(業務用)のほうが食事に合わせられることが多い事情を鑑み、家庭用NVより多少力強さを意識した造りになっています」というのがデュブッフ社の考え方です。
若鶏の揚げ物
真剣な表情の谷ソムリエとデュブッフ氏
スタイリッシュなボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー セレクション プリュス2017 × 牛肉と栗の煮込み
「料理は肉も柔らかいし、味付けもしっかりしているので、ワインの凝縮感と良く合います」とデュブッフ氏
お肉(ブッフ)なので、デュブッフのワインに良く合いました(笑)
セレクション プリュスは2年前に黒地に金字と白字のラベルにチェンジ!
400軒ある生産者のなかで、6~7軒の秀逸な農家のぶどうを選んで造っているデュブッフ最高峰のヌーヴォーです。
鮮魚(めだい)の蒸し料理
杏仁プリン、五目あんかけ塩焼きそば
塩焼きそばは黒酢(熟成させていないタイプ)をたっぷりかけて食すとロゼやボジョレ・ヌーヴォーとイイ相性
クレマン・ド・ブルゴーニュの爽快感、ロゼ・ボジョレ・パーティの包容力、ボジョレ・ヌーヴォーのバランス、ボジョレ・ヌーヴォー・プリュスの上質感と上海料理とは素直に美味しく楽しめました。
輸出国について(ジョルジュ・デュブッフ社の場合)
ボジョレ・ヌーヴォーを入れると
第1位:日本、第2位:米国、第3位:ロシア
ボジョレ・ヌーヴォーを入れないと
第1位:米国、第2:カナダ、第3位:英国、第4位:日本
今年のボジョレ・ヌーヴォーの輸入量は最盛期の半分の量になっていますが、依然として日本は世界第1位の市場。ジュルジュ・デュブッフ社とサントリーワインインターナショナル(株)との付き合いも今年で21年になります。長年、本国フランスではなく、毎年日本で解禁日を祝っているデュブッフ氏にとって、日本がいかに大事な存在かがよくわかります。
ここ数年、私はデュブッフ氏とカウント・ダウンを一緒にしてきましたが、来年もお元気なお姿を見せてくださることを願っています。大変お疲れ様でした!
■ボジョレ・ヌーヴォーについて
詳細 http://www.suntory.co.jp/wine/special/kaikin/
■商品に関するお問い合わせはサントリーお客様センター
℡0120-139-380
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