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メゾン設立から200年目にあたる2011VTの『Belle Epoque』初披露@ベージュ アラン・デュカス東京 [シャンパン]

ベル エポック2011との一夜限りの特別な時間

1811年のメゾン設立からちょうど200年目にあたる2011年は記念すべきヴィンテージ


ペリエ ジュエのエルヴェ・デシャン最高醸造責任者(
輸入元ペルノ・リカール・ジャパンのティム・ぺック社長

10月下旬、ニューヨーク→パリ→東京という長いフライトを経て、素敵なセラーマスターが来日しました! シャンパンメゾン『ペリエ ジュエ』のエルヴェ・デシャン最高醸造責任者です。
目的は『ベル エポック』の新ヴィンテージ(VT)2011の初披露。米国からスタートし、その後が日本、場所はシャネル銀座ビルディング内にある『ベージュ アラン・デュカス東京』でした。

ティム社長は、記念ディナーに出席した全メンバーに感謝の言葉を述べ、さらにスペシャルゲストのおひとりとして臨席なさっていたシャネル日本法人のリシャール・コラス社長に敬意を表しました。コラス社長はフランスのラグジュアリーブランドの連合体であるコルベール委員会のジャパン・チェアマンであり、シャネルもペルノ・リカールも同委員会のメンバーになっています。


ディナーの前に、テラスでウェルカムシャンパン


2011年ヴィンテージは


『ペリエ ジュエ』の7代目セラー・マスター、最高醸造責任者で、1983年に入社して以来、34年間にわたり多くのキュヴェに関わってきたエルヴェさん。記念ディナーではベル エポックの最新VT2011の他、2004年、1996年、1982年、同ブラン・ド・ブラン2004を披露してくださいました。

2011年ヴィンテージついては「早熟なヴィンテージで、春の訪れが早く、通常は6月中旬頃の開花ですが、5月末には終了。6月と7月は気温が下がり、雨が多かったものの、8月は空気が乾いて、日差しにも恵まれ、ぶどうの熟度が増しました。シャルドネは秀逸。ベル エポックには50%のシャルドネを使うので、コート・デ・ブランのシャルドネのエレガントさとデリケートさが重要な要素であり、加えて、ピノ・ノワールとのバランスが大事。それにより長い熟成期間を経て素晴らしいアロマが生まれます」と語りました。



ぶどう品種はシャルドネ50%、ピノ・ノワール45%、ムニエ5%
フレッシュで軽快。アカシアや菩提樹を思わせる白い花、桃や洋梨のような白い果実、砕いたばかりのアーモンド、フィニッシュにはシュル・リーによるお菓子のニュアンス。きめ細かい泡の食感、白い果実や柑橘果実の繊細な味わい、アルコール由来のコク、最後にシャルドネの特徴であるミネラル感

ベージュの空間がベル エポックの世界に変身

“時の案内人”として登場した俳優の奥田瑛二さんは、背後の巨大スクリーンに写し出されるペリエ ジュエのセラーやメゾンの映像と一体化しながら、ベル エポックの魅力を伝道

ベル・エポック2011、2004、1996、1982

2004年はシャルドネの秀逸年、ミネラル豊かで香りも芳醇で、味わいが層になって広がる印象。
1996年は20世紀における秀逸年、十分な酸の存在感、バランスの取れた味わい。
1982年は古酒に感じる焙煎香やヘーゼルナッツ、砂糖漬けの果実、中盤からの酸味。

ベージュのお料理とのマリアージュ

「皆さんに喜んでいただければ幸いです」と小島景シェフ



アミューズ・プーシュは冷たい栗のクリーム、その下にスペルト小麦(小松菜や栗で和えた)のサラダ、クルジュ(オレンジ色のズッキーニ)のピュレ、山形県産の玄米
フレッシュな酸が口中をリフレッシュさせ、玄米の香ばしい香りと味わいがシャンパンのイースト風味と相乗


季節の温野菜、クルミと野生茸、秋トリュフ
小島シェフが毎日鎌倉から仕入れてくる野菜類、フランス空輸のきのこ、トランペット茸のソース
フレッシュ&フェミニンな2004、気泡は細やか、蜜を含んだリンゴ、アカシア、中盤から酸、将来性あり。野菜との相性は〇、秋トリュフと合せると全く別の香りが出てきて少し違和感


オマールブルー、クルジュとソスペル産オリーヴ
添えられていたオマール海老のソースでソテーした栗&すりおろしてオーブンで焼いた栗(白色)
オマールの濃厚なソースには2004年のベル エポック〇、ソースでソテーした栗とは絶妙

ベル・エポック1982年ヴィンテージ


エルヴェさんに料理との相性を伺ってみたところ・・・
1982年はエレガントなシャルドネの存在感、トースト香、スモーキーテー、タバコのニュアンスがあり、セロリや無花果と合わせても重すぎない印象、アミノ酸に由来するキャラメルのようなアロマが、エゾ鹿と合わせた時の甘味や旨味とパーフェクト
1996年はスペシャルヴィンテージ、果実やタルトタタン、ピールやレモン、しっかりした酸味、余韻にビター感があり、ロブスターとの相性は繊細でエレガント、栗とのコンビネーションもナイス


エゾ鹿のココット、佐渡島のイチジクと根セロリ
白ワインでマリネして出てきた野菜のジュースを加えて調理
熟成した1996や1982と合わせて


プティ・フール


柑橘類のデセール
2004のブラン・ド・ブランはエレガントで繊細、シャルドネの綺麗な酸味と合わせて


メゾンからのお土産はシャンパーニュの大地を表現している“石灰の小片”
指輪ケースもお洒落!


エルヴェさんはセラーについて「全長10km、3層に分かれていて、一番深い場所は地表から30m。冬に浸水するのは地下水面に接しているから。温度は12度、湿度は98度」と。

私は2011年の12月、ちょうど200周年の年に訪問しました。セラーの様子はPC(携帯は不可)なら見ることができますので、ペリエ ジュエの素晴らしさを垣間見ていただけると嬉しいです。
http://www.non-solo-vino.net/on-the-spot/perrier-jouet.html


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