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2015年は英国に注目! 王室、ロイヤル・ワラント&英国産ワイン! [インフォメーション]

英国政府観光庁 (以後観光庁) と2つのロイヤル・ワラントを所有する英国最古のワイン&スピリッツ商、ベリー・ブラザーズ&ラッド(以後BB&R)の合同試飲会で素敵な〝英国〟体験! 観光庁は「ロイヤル・ワラントを英国のショッピングの新しい切り口にして紹介したい」とコメントしていました。

ロイヤル・ワラントとは
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資料提供:英国政府観光庁

ロイヤル・ワラントとは英国王室御用達のことで、現在、約800の会社または個人がワラント業者に指定されています。上図にある(左から)エリザベス女王陛下、エディンバラ公、プリンスオブウエールズ(チャールズ皇太子)のいずれかに5年以上納品あるいはサービスしていることが条件になります。
ホテルのリッツ、車のジャガー、ファッションのダックスやバーバリー、文具のスマイソン、レザーのエッティンガーのような高級なイメージのものだけでなく、日常親しんでいる紅茶のトワイニングやお菓子のキャドバリー、コカ・コーラ、ハインツなどもあります。スーパーマーケットのウエイトローズ、デパートのセルフリッジも業者です。管轄している王室御用達協会は1840年設立ですが、その前身は12世紀までさかのぼることができます。

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資料提供:英国政府観光庁
ロンドンには200あまりの業者があり、紅茶・ジャムのフォートナム&メイソンや香水のペンハリガン、ワインとスピリッツのBB&Rも軒を連ねています。

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資料提供:英国政府観光庁
スコットランド・アイラ島にあるラフロイグのウイスキー醸造所やキルトのキンロック・アンダーソン、ブーツのハンターなどがあります。

2015年のイベント&アニバサリー
ラグビーワールドカップ(9月18日~10月31日)の開催
王室御用達協会175周年、アガサ・クリスティ生誕125年、チャーチル元首相没後50年に加え、最大の関心事はウィリアム王子の初来日(2月27日~3月1日)とロイヤル・ベイビー誕生(4月予定)だと思います。
英国と言えばシャーロック・ホームズ! 
ブレイク中のベネディクト・ガンバーバッチのホームズ良かったです!

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新年会でのサプライズ!
抽選で当たることなどほとんどないのでとても嬉しい出来事になりました。スマイソンのラムスキンのノートブック、上品な赤も気に入りました!


ロイヤル・ワラントの英国最古のワイン商ベリー・ブラザーズ&ラッド
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画像協力:BB&R
1698年創業のベリー・ブラザーズ&ラッド
セント・ジェームス街3番地の店舗は歴史あるたたずまい
ロイヤル・ワラントはエリザベス女王陛下とチャールズ皇太子、双方から授与されています。BB&Rはファミリー経営で現会長は7代目サイモン・ベリーさん。彼はロイヤル・セラー(王室のワインセラー)のクラークでもあり、年4回メンバーと集い、ワインの選択をしています。

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画像協力:BB&R
セラーにはワイン愛好家垂涎の逸品揃い

英国産スパーリングワイン
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新年会のウェルカム・スパークリングは英国産のリッジヴュー2009でした。BB&Rのビジネス・ディベロップメント・マネージャー、ジュリアン・スティーヴンスさんがサービスしてくれました。

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1994年に植樹したピノ・ノワールとピノ・ムニエから造られるブラン・ド・ノワール。気泡は繊細で口中クリーミー。ここ20年ほどで英国産スパークリングの人気は高まっています。特に南部のサセックスは冷涼気候で、シャンパーニュ地方と同じ石灰質土壌なので、注目のエリアです。

参考データ
シャンパーニュ地方と南イングランドの地層
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(C)Hiroshi TAKEDA /Fumiko AOKI

これはフランス全体の地質図です。
以前にも記載したことがありますが、シャンパーニュ地方の白亜質の地層はグリーンに塗られています。ドーバー海峡を挟んで続いていますが、英国側の海岸も白亜質なので、シャンパーニュと同じ地層です。これらは白亜紀の時代に古パリ海周辺で堆積したものです。同じ古パリ海周辺で堆積した石灰岩の地層でも、ブルーに塗ってある部分は、白亜紀より一時代古いジュラ紀のもので、シャブリ地方のキメリジャンはジュラ紀後期の地層の名前。ゆえに地質学的に言うと違う地層ということになります。

グリーン部分は「白亜紀」の地層、ブルー部分は「ジュラ紀」の地層です。白亜紀とジュラ紀は、地層形成の時代が異なるため、呼称が違っているだけです。ただ、「白亜質」というのを、石灰質という意味に捉えるなら、両方とも石灰質土壌なので、同じです。

ドイツ原産の品種バッカスから造る白ワイン
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ドイツ原産の品種バッカスを初めて試飲。極めて淡いイエロー、香り華やかで、軽快な飲み口でした。その昔はジンジャーワインが英国産ワインのイメージでしたが、地球温暖化の好影響もあり、変化しています。

シルヴァナーとリースリングの交配で、良年には十分に熟し、ニワトコの香りと多少の果実味を持つワインとなる。(中略)バッカス種は英国の限られた地域でも栽培され、比較的フルボディで芳香なワインが造られている。 (出典:ワイン用葡萄ガイド/ジャンシス・ロビンソン著)

キングス・ジンジャー・リキュールとエドワード7世の関係
BB&Rはロイヤル・ファミリーにワインとスピリッツを納入していました。最初は1790年でジョージ3世の時代です。1901年に即位したエドワード7世の皇太子時代からロイヤル・ワラントとの強いつながりができます。新年会に登場したキングス・ジンジャー・リキュールがそれです。

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本日刊のワインのこころに、おすすめのカクテルと併せて紹介していますので、ご笑覧いただけましたら幸いです。

ウィリアム王子ご成婚の頃から、英国の伝統美を再認識している私です。
2015年はロイヤル・ワラント探究で、英国のさらなる魅力に迫ってみたいです。このブログがきっかけで、ロイヤル・ワラントに興味を持ってくださる方がいらっしゃれば、より嬉しいです!
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