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高貴な品種リースリング、良いですね~ [オープンカレッジ]

ドイツのヴィルヘルム・ヴァイルさんが来日してセミナーを行いました。
彼は高品質なリースリングワインの生産者として名高いドイツ・ラインガウ地方のロバートヴァイル醸造所の4代目当主。創始者はパリ・ソルボンヌ大学で教鞭をとっていたロバート・ヴァイル博士です。
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優れたワインとは畑からセラー、そしてプレゼンテーションに至るまでの全体的な思考の産物である。
A great wine is the product of holistic thinking ーfrom vineyard, to cellar,
to presentation. by Robert Weil

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しばし、リースリングの素晴らしさに酔っておりましたが、この日は「ロバートヴァイル リースリング ハルプトロッケン2007」に心惹かれました。果実味豊かでスパイシーなニュアンスもあり、きわめて上質でピュア!
この味わいを是非ともカレッジで紹介せねば、と決断。そこで早速、昨日(3日)、品種別講座でリースリング編を実践してみました。

偶然にも講座前日、ヴィルヘルムさんからご丁寧なメールが届き、びっくり!
彼への報告もあるので、これはブログにアップしないとね・・・ということで昨夜のおさらいです。

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第1フライトは#ロバートヴァイル ゼクトb.A エクストラブリュット2006(ドイツ)
シャンパン製法によるドイツ産スパークリングワインで12~24ヶ月シュル・リー。フレッシュでドライ、爽やかな口当たり。白い花、青リンゴ、ミネラル、アペリティフにお薦めです

第2フライトは#フェルトン・ロード・リースリング2008(NZ)と#グロセットのウオーターヴェイル・スプリングヴェイル・リースリング2008(豪州)
前者は心休まる低アルコール9.5%、白桃や蜂蜜、酸と甘みのバランスがとれたチャーミングなワイン。後者は切れ味の良さが特徴、グリーン系果実(ライム)、豊かな酸、鉱物的ニュアンス、ドライな印象です

第3フライトは#ロバートヴァイル リースリングQ.b.A ハルプトロッケン2007(ドイツ)、#リースリング・グランクリュ・シュロスベルグ ドメーヌ・ヴァインバック2007(フランス・アルザス)、#フォン・シュタイン リースリング・スマラクト2006 ニコライホフ(オーストリア)

ハルプトロッケンは若々しい果実の味わい、ピュアで奥行きがあり、人を魅了するワインです!
アルザスのドメーヌ・ヴァインバックとオーストリアのニコライホフはともにビオディナミの生産者。前者は酸味主体で、厚みがあり、余韻も長~い逸品、良いですね。『クラスマン』での評価も高いです!
ワインはすべてブラインドで試飲していたのですが、ニコライホフは期待通りの味わい。口に含んで思わずニンマリ(笑)、ホント、嬉しくなってしまう素晴らしさ、凄く好きです!

そして最後。#ヴェーレナー・ゾンネンウァー・リースリング・アウスレーゼ1994 ヨハン・ヨゼフ・プリュム家(ドイツ)
ゾンネンウァー(日時計の意味)と呼ばれる銘醸畑のワインで、ドイツが誇る甘口ワイン。今飲むのは早いかも。まだまだ熟成させておきたいワインです

今回、感じたもう1つの点。それはワインの管理の問題です。(株)ファインズ様扱いの#ロバートヴァイル、#ドメーヌ・ヴァインバック、#ニコライホフの状態がとても良く、特にビオディナミの2ワインが際立っていました。
現地から日本に運ばれてきたワインをいかに完璧に管理するか、これは非常に重要なことです。
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stickman

ロバート・ヴァイル当主によるリースリング・セミナーとはなんと羨ましい!
リースリングの人を優しく魅き付ける力と複雑な奥底と強さを伏せ持つところが大好きです!
by stickman (2009-06-05 08:36) 

fumiko

stickman様

リースリングファンなんですね! 
>リースリングの人を優しく魅き付ける力と複雑な奥底と強さを伏せ持つところが大好きです!
ホント、そう思います。
リースリングのピュアさは“水晶”を連想させてくれるような・・・

ヴィルヘルムさんもリースリングのように、育ちの良さからくる“上品さ”と“聡明さ”をあわせ持った方でした。


winoさん、チェック感謝です。

by fumiko (2009-06-06 10:42) 

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