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シャトー・ド・ボーカステルの白ワインの楽しみ方 [asahi.com]

先週、ローヌ南部ドメーヌ・ペランの4代目ジャン・ピエール・ペランさんと至福の時間を共有することが出来ました!
事の詳細は本日アップしたワインの歳時記に書いてありますが、字数の関係で書ききれなかったペランさんからの情報はブログでお伝えします。

当日、テイステイングしたワインは甘口ワインを入れて全部で7種類。
IMG_2315供出ワイン1.JPG
画像から抜けていますが最後の甘口ワインはミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ2005で、「ブラマンジェ、カモミールソース セージのクリスタリゼ」と一緒の画像はワインの歳時記に載せてありますので、ご覧ください。

7種類のワインの中には、「ルーサンヌから造られるヴィエイユ・ヴィーニュという名の芳醇で濃密なワインはフランス南部最高のものである」とワイン評価本『クラスマン』で絶賛されている『シャトー・ド・ボーカステル ブラン ヴィエイユ・ヴィーニュ シャトーヌフ・デュ・パプ』もありました。
ヴィンテージは2006年と1990年で、画像の右から2本目と3本目がそれです。

IMG_2324うにと2006.JPG
「ウニと黒トリュフのリゾット」に合わせて供出された2006年ヴィンテージは白い花やライチ、ヨードのようなニュアンスがあり、エキゾチックな印象でした。

1990とえび アルガンソース kopi.JPG
「オマール海老のアルガンオイルソテー」には1990年ヴィンテージ!
ワインの色調は深みのある黄色で、香りと味わいの中に重厚なミネラルの要素を感じます。
このミネラル感を生み出しているのが樹齢の古さ。
85年というヴィエイユ・ヴィーニュ(古樹)の底力なのでしょう。

熟成したルーサンヌには、オマール海老やホワイトアスパラのように味わいがしっかりしていて、複雑さのある食材を使うとさらに旨さが引き立つそうです。
今回はオマール海老の殻に含まれているミネラルも料理に利用し、若干スパイシーでアーモンドのような風味のある貴重品アルガンオイルを使ったことで、絶妙なバランスになっていました。

これら2種類のワインはルーサンヌというぶどうから造られています。
ペランさんは、
「ルーサンヌのワインは固有の変化をしますので、覚えておいていただきたいのですが、瓶に詰めて4~5年すると、このワインは閉じてしまいます。この時にワインを開けると酸化したような味わいで、若干色も濁っているように感じると思います。ですから、その期間はワインには触れず、そのまま4~5年寝かせておいてください。10~15年くらい経過すると、ワインはミネラル感豊かで、得も言われぬ味わいになり、その後も、さらに良い状態で熟成していきます。
ワインの中のミネラル感はヌフ・デュ・パプのテロワールに由来するもので、熟成させることによって、このワインは本領を発揮していきます」と解説していました。

2006年ヴィンテージはフレッシュさが十分に出ている状態であり、1990年は18年の熟成を経ていることで飲むには最高の状態でした。

ペランさんのご教授によって、閉じる時期の見極め方は理解できました。
偉大な『シャトー・ド・ボーカステル ブラン ヴィエイユ・ヴィーニュ シャトーヌフ・デュ・パプ』をお持ちの方は、是非とも開栓するタイミング、飲む時期を考えて!!

【関連サイト】
ペランさんの素晴らしいワインについてのお問合わせは
ジェロボーム株式会社(03)5786-3280の担当:山下陽子さんまで
http://www.jeroboam.co.jp/
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YUTAKA

先週、実は僕もジャン・ピエール・ペランさんとお会いしました。

青山のブノワで2ヶ月に一度ワイン会があるのですが、そのスペシャル
ゲストがペランさんで、当日はペラン家のワインを5種類、解説を交えて
楽しませていただきました。説明が親切でとてもわかりやすく、そして、
1996 の Chateauneuf du Pape はまさに飲み頃の状態でした。
Muscat de Beaumes de Venise は、締めにふさわしかったです。
ワインへのこだわり、Chateauneuf du Pape ならムールヴェードルと
クノワーズを中心とした13品種へのこだわりなども語っていただきました。

以前、マルク・ペランさんと2度ほどお会いしたことがあるとお話をしたら、
息子さんだそうです。彼もとても紳士的な方でした。

青木先生のマリアージュのレポートで、さらにこだわりを感じました。

Chateau de Beaucastel は、大好きです!

結婚記念年が 1998 なので、この年の Chateauneuf du Pape は
何本か持っています。Hommage a Jacques Perrin は高くて買えま
せんでしたが、今思うと、やっぱり当時買っておけばよかったな・・と
ちょっと後悔もしていたりして。
by YUTAKA (2008-03-12 15:06) 

fumiko

YUTAKAさん

ブノワでもペランさんを囲む会があったのですね。
ヌフ・デュ・パプの13品種へのこだわり、これは聞きたい事柄です。
是非リポートを!

私の大好きなボーカステルは13品種、これまた大好きなシャプティエはグルナッシュ100%、双方ビオディナミを導入していますし、対極にある生産者で興味は尽きませんよね。

by fumiko (2008-03-13 11:17) 

fumiko

winoさん&miumiuさん、チェックありがとうございました!

「3年という歳月が、舌の上で展開するワイン&お料理の絶妙なハーモニーを作り出した」と説明してくださったペランさん。

3年ではなく、わずか3時間という短い時間でしたが、すべてにおいて勉強になりました。ジェロボーム(株)にも感謝です!!
by fumiko (2008-03-13 11:27) 

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