世界に先駆けて発売されるシャトー・プロヴィダンス2005 [asahi.com]
3月最初のワインの歳時記はボルドー地方のジャン・ピエール・ムエックス(JPM)社の新シャトー『シャトー・プロヴィダンス』について書いてみました。
1995年にプロヴィダンスのオーナーだったデュピュイ氏と契約したJPM社はネゴシアンとしてワイン販売を行なっていました。そして2005年同シャトーを買収。現在ではJPM社がすべてを管理しています。
JPM社が所有する以前のプロヴィダンスの名称は『シャトー・ラ・プロヴィダンス』で、ラベルには「ラ」が入っていましたが(No.3)、JPM社の管理下になってからはラベルも一新。
2005年ヴィンテージは歳時記にも書いたようにアカデミー・フランセーズのロゴをベースにしたラベルに変わっています(No.4)。
新生『プロヴィダンス』に注力するムエックス氏はシャトーの土壌改良を大々的に行ないました。
先日のセミナーでは、「土壌改良の効果は2006年ヴィンテージから期待できますし、力強い仕上がりのワインになっていると感じています」と話していました。
ということは・・・新ヴィンテージ2005年以降のプロヴィダンスからは目が離せないということになりそうです。
関連サイトは(株)ヴィノラムhttp://www.vinorum.co.jp/
2008-03-04 23:23
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コメント(5)
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ムエックス氏の「黒ワイン」という表現、面白いですね。マーケットも色が濃いワインが良いワインという考えを持つ方が多いです。赤ワインの場合、色は健全であれば良いわけであり、濃さはワインの評価とは関係ありません。抽出に力を入れた、「このワインと何の料理を食べるの?」と疑問を持ってしまうワインが多いように思います。ワイン単独で一杯だけ飲めば美味しいのでしょうが‥。
by 鈴木良香 (2008-03-05 18:41)
鈴木良香様
醸造家としてのムエックス氏は抽出に時間をかけたワインはお嫌いみたいです。
>ワイン単独で一杯だけ飲めば美味しいのでしょうが‥。
アルコール度数が高かったり、グラスの底が見えないワインは、鈴木様のコメントにあるように一杯程度なら楽しめますが、食事とあわせるとなるとかなりきついです。
まあ、ワインの楽しみ方はいろいろあって良いとは思いますが・・・。
by fumiko (2008-03-08 19:04)
プロヴィダンンスという堅い名前で、大丈夫なのかと思いますが
律儀なワインを合わせるのは、きっとオーソドックスなフルコース
なのでしょうか。
by hako (2008-03-10 23:33)
同名のプロヴィダンスは、歴史の上では新しい作り手だと思いますが、
ニュージーランドのものを持っています。いわく「NZのル・パン」・・・。
ちなみにプライベート・リザーヴはシュヴァル・ブランと同一のセパージュです。
というわけで、NZのプロヴィダンスもポムロールに憧れて作られた経緯のある
カルトワインです。不思議なつながりがあるなと思います。
「神の摂理」に基づかれてワインは作られているとも言えますから、
同名とはいえ、本場、ニュージーランドともにどのような作りか興味津々です。
by YUTAKA (2008-03-13 02:30)
hakoさん、コメントありがとうございました。
そうですね、伝統あるフレンチに良く合いそうです。
私は土壌改良し、効果が出ているといわれる、2006年ヴィンテージに興味を惹かれます。リリースが楽しみです♪
YUTAKAさん
私も名前を聞いた時にNZのワイン&ヴルティッチ氏を思い出しました。
(余談ですが、来日して開催した食事会でご夫妻に初めてお目にかかったのですが、その場所はあの『ジョージアンクラブ』でした)
NZのプロヴィダンスを日本に知らしめたのは今は亡き麻井宇介先生の存在が大きいのですが、オーナーはサンテミリオンのシュヴァル・ブランを理想として、そのようなワインを造り出しました。
新生プロヴィダンスのオーナー、クリスチャン・ムエックス氏の本拠地もサンテミリオンですし、この名には特別な意味があるのでしょうね。
by fumiko (2008-03-13 12:05)