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美食学と元祖ハヤシライス [お気に入りシリーズ]

JR東京駅丸の内北口を出て斜め前にあるOAZOビル、ここに元祖ハヤシライスを食べさせてくれる人気のお店があります。お店の名前は"MCカフェ"、洋書で有名な『丸善本店』の4階にあるレストランです。このハヤシライスは、第2回『Non Solo Vino』で“美食学”のお話をしてくださった塩田正志先生一押しのもので、本日早速、先生に同行して、"MCカフェ"の実地体験をしてきました。>>>案内

現在のシェフはフランス人でじっくり煮込んだ具と「何種類のスパイスを使っているのかな」と思わせる甘辛さが絡みあって、コクのある味わいが広がってきます。見た目はシンプル、味わいは複雑、先生が薦める理由が良くわかりました。加えてオフィス街で1000円というリーズナブル価格も人気の秘密なのかも知れません。

もっと立体的にハヤシライスを撮りたかったのですが・・・

丸善のリーフレットと塩田先生のお話から、なぜ “元祖ハヤシライス”なのか? も学びました。
これは福沢諭吉先生の門下生で、丸善の創始者だった早矢仕有的(はやし・ゆうてき)氏が考案したと言われているからだそうで、彼は友人が訪ねてくると、ありあわせのお肉と野菜のごった煮を作り、それにごはんを添えてもてなすのが常、その料理が評判となり、「早矢仕さんのライス」から、「ハヤシライス」となって広まった、とのことでした。時代は幕末から明治初期のこと。
ごはんの白とソースのブラウンの単一な色合いの奥に、古き良き時代を感じたひと時でした。


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コメント 4

uge

なるほど~。なぜハヤシライスなのかって考えたこともありませんでした。
ハヤシライスに合うのはやはり赤ワインでしょうか?ドミグラスソースなので、ある程度の濃さがある赤が有力だと思ってしまうのですが、シラーとかだと少し強いかもとも思います(試したことはないです)。
さらに、カレーライスに合うワインってのはあるのでしょうか?時々、赤ワインと一緒に食したりしますが、カレーの辛さに負けてしまい、結局は水の代わりになってしまいます(苦笑)。
by uge (2006-04-09 09:59) 

fumiko

なぜ?がわかると嬉しいですよね。
丸善のハヤシライスにいろいろなスパイスの要素を感じたので、個人的には「コート・デュ・ローヌ」の赤ワイン、それも「シャトーヌフ・デュ・パフ」。さらに、その中でも、シャプティエが造るグルナッシュ単一のタイプではなく、「ドメーヌ・ペランが造るシャトー・ド・ボーカステルのように13品種を使ったタイプ」をお薦めしたいと思います。
カレーライスには、シャンパンのドミ・セックを合わせたいです。ヴーヴ・クリコやランソンなどはどうでしょうか? お洒落で良い感じ、お水ではちょっと・・・ね。
by fumiko (2006-04-09 21:21) 

YUTAKA

さすが青木先生。ハヤシライスと、ボーカステルのシャトー・ヌフ・デュ・パプのマリアージュは全く考えたことがなかったです。ドミグラスソースと言えば、マデイラも入っている場合がありますが、そう考えると南欧で統一性も取れますね。ボーカステルは、96なら比較的手ごろでいいかもしれません(アンリ・ボノーもキュヴェをリリースしなかったのですが96はローヌは良くなかったのでしょうか)。あるいは、4品種に減りますが品格はある、コート・デュ・ローヌのクードレ・ド・ボーカステル(ムールヴェードルとグルナッシュが各30%、シラーとサンソーが各20%)はさらに気軽でよいかもしれないと思いました。といっても、早矢仕さんのライスを食べたことがないので適当ですが、今度行ってみます!

つい先日、ペラン家のマーク・ペランさんとお会いしたのですが、とても好青年で親切な方でした(しか覚えていません ^^;)。で、ちょっと、ペランさんの名刺を見てみたら、ペラン家でブログをやっていますね。しかも親切に英語です。

le blog de la Famille Perrin
http://www.perrin-et-fils.com/beaucastel/

Chateau de Beaucastel
http://www.beaucastel.com/

Thirsting for a twist? Try screw caps - 2006/04/06
http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?file=/c/a/2006/04/06/WIG3CI3E741.DTL

最新の話題は、なんとスクリューキャップです!詳しくはブログとそのリンク先をご覧になってみてください。さすが先生、そこまで読んでいらっしゃったとは・・

と、落ちがついたところですが、カレーライスにシャンパンを合わせるというのも、なかった発想でした。よくピノタージュが引き合いに出せれますが(近所のカレー屋もハウスワインはピノタージュです)、今ひとつピンと来ませんでした。こちらも、今度試してみます。
by YUTAKA (2006-04-11 14:34) 

アロマっ子

ハヤシライス大好きです。その昔は自分でも挑戦していました。ソースに照りとコクと甘みを持たせる為によくスペインの地酒をベースに使っていました。もし一緒に合わせるのであれば、Ribera del Duero辺りのワインとでは如何でしょうか?
by アロマっ子 (2006-04-12 03:40) 

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