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18日からパイパー・エドシックがProhibition Edition ラベルを限定発売 [シャンパン]

   
    国際映画祭の公式サプライヤーとして存在感を示してきたパイパー・エドシック

   
      2018年にはアカデミー賞90周年を記念したシネマ・エディション登場


     ファッションデザイナーのジャン=ポール・ゴルチエとのコラボレーション


 映画『プレタポルテ』にはゴルチエや往年の名優、ファッション界のトップモデルも出演
 パイパー・エドシックのシャンパンは数多くのシーンで活躍します!


 そして今回・・・
 禁酒法施行年1920年から100年を記念して登場したのがProhibition Edition
 ラベルは日本未輸入だった2020年アカデミー賞受賞式限定デザインボトルと同じですね


         パイパー・エドシック「ブリュット プロヒビション」

        ぶどう品種:ピノ・ノワール50%、ムニエ30%、シャルドネ20%
        ドザージュ:9g/L
        小売価格:6,000円(税抜)
        販売数量:6,000本
        出荷開始:2020年9月18日(金)
        販売地域:全国


  1920年~1933年まで続いた禁酒法
  クリックで拡大
 狂乱の1920年代は密輸入や密売酒、スピークイージー(違法経営の酒場)の時代
 パイパーの記録では1867年~1906年の間に米国向けに出荷したのは数十万本との事
 禁酒法下はカナダ経由で米国の密売業者向けに輸出していたエピソードも


  映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』
 (C)warner bros.pictures

セルジオ・レオーネ監督のワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカはNYが舞台、禁酒法下のもぐり酒場が出てきます。主役を演じていたのはロバート・デ・ニーロ。仲間が経営する酒場に登場していたのはマムのシャンパンでした。映画『アンタッチャブル』も禁酒法時代のシカゴ、実在したマフィアのボス悪名高いアル・カポネが出てきますが演じていたのは同じくデニーロ、ギャング役が似合いますね!
余談ですが、2作品ともに音楽を担当していたのは今年7月に他界したエンニオ・モリコーネ氏。映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の音楽もそうです。私にとってこの映画と音楽は最高傑作! 
素晴らしい映画音楽を残してくださったモリコーネ氏のご冥福を祈願しています。
心からの感謝を込めて!!



追記:前代未聞の事態に唖然[がく~(落胆した顔)]
トップページにアップしていたProhibition Editionの記事が消えてしまいびっくり、ブログ開設以来初めての出来事です。控えのデータがあったので作り直して再アップしましたが、迷惑な話です(怒) 。管理会社にも確認してみます。
SSブログサポートからの返事(9月16日12:45の返信)
お問い合わせの件につきまして、記事を自動的に削除するといった機能は特に有しておりません。
そのため原因については弊社でもわかりかねますが、考えられる可能性としては
・下書きにして記事を保存している。
・日付を変更する際、思いがけず遠い日時に設定して保存した。
こういったことがあり得るかと思われますので、その旨ご案内いたします。

この回答、私には理解不能!!

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7月1日発売『キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル2009』と2008年、2006年の垂直試飲 [シャンパン]

  キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチルの3ヴィンテージにフォーカス

3月下旬にポル・ロジェ社の5代目ユベール・ド・ビィ当主が来日して、ブリュット・レゼルヴ、ブリュット・ヴィンテージ、ブラン・ド・ブラン、ロゼの新ヴィンテージ、そして初夏に発売予定の『キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル』の新ヴィンテージ2009をひと足お先に披露してくださるはずでしたが、COVID-19の影響で中止に[もうやだ~(悲しい顔)]
メゾンも閉館になっていました。

それから、3ヶ月余りが過ぎて・・・
感染予防に気配りしながら、すでにメゾンは開館しています。パリではエッフェル塔も再開していますし、EUは同域外の渡航制限を段階的に解除する方向で動き出しましたね。
そのような状況を踏まえながら、先週、輸入元ジェロボーム本社にお邪魔して、7月1日発売の『キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル2009』を含む、直近ヴィンテージの垂直試飲をしてきました。仕事冥利な時間になりました。


      フレッシュ&奥行きを備えた2009年ヴィンテージ
  ぶどう品種:ピノ・ノワール、シャルドネ(比率は非公開)、ドザージュ量7g/L、税別希望小売価格32,000円


      シャンパンラバー必須の2008年ヴィンテージ
  ぶどう品種:ピノ・ノワール、シャルドネ(比率は非公開)、ドザージュ量7g/L、税別希望小売価格32,000円


     シャンパンの醍醐味が堪能できる2006年ヴィンテージ
  ぶどう品種:ピノ・ノワール、シャルドネ(比率は非公開)、ドザージュ量8g/L、税別希望小売価格33,000円


オーストリア製ハンドメイドグラス『ザルト』で試飲
ジェロボーム扱いのグラス『ザルト』のユニバーサル(7,900円) とシャンパーニュ(7,900円) を使用して利き酒してみました。ステムが細くて、手吹きならではの “薄さ”と“軽さ”が魅力。ステムを持った瞬間、素直に手に同化してくるグラス。ジャンシス・ロビンソン女史も絶賛しています。

 ユニバーサル/表情豊かで風味の際立つミネラルと繊細を持ち合わせたワイン向き
 気泡の感触もソフトで、シャンパンの生地(ぶどう品種)が楽しめ、スティルワインを味わう感覚に

(左から)
#1:ウィンストン・チャーチル2009
英国では3月にリリースされました。ブレンド比率は非公開なれど、ピノ・ノワールの出来が良かったので比率は70~80%ではないかと・・・推測

当然のことながら3種のなかで一番フレッシュ。細やかな気泡が絶え間なく連なり、トップ・キュヴェならではの時間の経過を感じさせるアイテム。舌の上をなぞる泡の刺激はソフト。柑橘系果実、ストーンフルーツ、黄りんご、クチナシやアカシアのアロマ、口中滑らか、中盤から厚味が広がり、グラス内の温度があがると、より豊潤。現時点でも、10年、20年以上経過しても、その折々で熟成具合が楽しめるチャーチル好みのヴィンテージ


#2:ウィンストン・チャーチル2008
グラス上部から見た泡沫は2009より繊細&動きはゆるやか。ブリオッシュ、ドライフルーツ、ヘーゼルナッツ、蜂蜜、インパクトのある酸味は魅力。レモンタルトやアプリコットタルトのような酸を備えた果実とパイ生地の一体感ある味わい。シャルドネに由来するシルクのような滑らかさが層をなして広がり、エレガントな余韻が長く続く。ポル・ロジェのセラーは他のメゾンより1~2度低い9度に保たれているので、低温でゆっくりと熟成させた味わいが出ていると実感。21世紀の傑出したヴィンテージ


#3:ウィンストン・チャーチル2006
色調はゴールデンカラー、熟成からくるバターやブリオッシュ、アーモンドやヘーゼルナッツ、アールグレー、ジンジャー、マッシュルーム、焙煎香。味わいにはかりんの砂糖漬け、グレープフルーツの内果皮似のビター感 (グラス内の温度、時間の経過でソフトに変化!)。丸味と厚味、シャンパンの醍醐味が堪能できるヴィンテージ


香りは#1~#3に進むにつれ、複雑さが増幅。3アイテムとも酒質の良さは秀逸で、特に2008年を味わった瞬間に感じる酸のインパクトが際立ち、シャルドネのエレガントさが全体を引き締めている印象。2006年と2009年にはピノ・ノワールの比率の多さ(推測ですが)由来のふくらみ、重厚さがあり、ヴィンテージの違いが堪能できる3アイテム。ユニバーサルのグラスで味わう時は冷蔵庫温度(9度)より少し高めにして!!


  シャンパーニュグラスで
  シャンパーニュ高貴でエレガントな世界のスパークリングワイン向け
  泡の感触を大いに楽しみたいシャンパンラバーさんにお薦め!

#1:ウィンストン・チャーチル2009
気泡の連なりが綺麗、舌の上に広がる細やかな泡の触感、同時に酸味とミネラル。シャンパンの供出温度を低めにしてサービスし、温度変化による各要素(気泡やミネラル等)を楽しんで!

#2:ウィンストン・チャーチル2008
酸味が特徴のヴィンテージなので、口中で感じる酸の広がりはシャープ。熟成による果実感、ミネラル感はユニバーサルで味わった時より、明確に出てくる印象

#3:ウィンストン・チャーチル2006
長い熟成による細やかな気泡、口中ではワインに溶け込んだ印象できわめてまろやか。エレガントな酸味、シャンパンラバーさんにはできれば“両方のグラス”でお試しいただきたい気分!


  天候を振り返って

2009年の春は穏やかで、霜害も受けなかった。いくつかの嵐はあったが、ぶどうは最適な気候下で生育。8月は日中乾燥して暑く、夜間は冷涼な日が続いたので、ぶどうは順調に成熟。収穫は9月8日から21日まで続いた。完璧で健全なぶどう、特にピノ・ノワールの出来が良かった。


2008年は穏やかで湿気の多い気候からスタートし、7月は嵐、8月は冷涼で晴天の日は限られたが、9月は良好な天気に恵まれ、15日から収穫を開始。ぶどうは健全で酸と糖のバランスは完璧だった。


2006年は非常に乾燥した気候の後、激しい豪雨に見舞われたが、春に霜害が発生しなかったので、ぶどうは順調に成長。6月は太陽にも恵まれ、開花も良好。涼しく湿った夏だったが、9月は温暖で日照もあったので、健全なぶどうが収穫できた。際も早い区画では9月6日から収穫を開始、25日にすべてを終了した。ピノ・ノワールの出来が良かった。

       細部へのこだわり

キャップシュール(王冠)に描かれているのはチャーチルですが、2002年ヴィンテージから、表面に肖像とヴィンテージ、裏面にPol Roger の刻印を入れています。フェイクボトル対策のひとつです。
今まで多くのシャンパンを開栓してきましたが、トップ・キュヴェのキャップシュールの裏に、メゾン名やシャンパン名を入れているのは、『ウィンストン・チャーチル』とペリエ・ジュエの『ベル エポック』だけだと思います。細部へのこだわり、さすがです、奇しくも両メゾンとも拠点はエペㇽネ!

 3年前の来日で

2017年11月、2006年ヴィンテージのお披露目のため来日していたュベール・ド・ビィ当主。この時はホテル雅叙園の中華料理に合わせながら、マリアージュ談義にも花が咲きました。お料理が得意でご家庭でも夕食を作ることが多いと語っていた当主。今春は残念ながら訪日ならずでしたが、渡航できるようになったら、『キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル』で乾杯したいです。
どのヴィンテージと聞かれたら、若くて魅力にあふれた2009年で🥂
お食事と一緒なら2006年、器の大きな2008年にはもう少し時間をあげたいです。
いずれのヴィンテージも忘れ難く・・・

あっ、最後に一言!
ビィ当主は「the 2008 Churchill is for collectors, the 2009 is for drinkers.」と語っております🍾

【関連記事】
https://ippin.gnavi.co.jp/article-9632/
https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2017-03-23

★ポル・ロジェ&ザルトについてのお問い合わせ/山下陽子さん 電話03-5786-3280
URL: http://www.jeroboam.co.jp
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コロナ鈍りをシャンパンで解消 シャンパン講座番外編で五感をチェック! [シャンパン]

  [NEW]日比谷・松本楼でシャンパン講座番外編

NHK文化センター青山校のシャンパン講座の上期講座(4-9月)はお陰様でキャンセル待ちでしたが、コロナ感染拡大を危惧し、“飲食を伴う講座は9月まで休講”との決定で開講することができず[もうやだ~(悲しい顔)]

巣ごもりで、シャンパン比較もままならずのシャンパンラバーさん(もちろん私も!)のテンションを高揚させるために、7月29日、シャンパン講座の番外編を行うことにしました。
素晴らしい提案をしてくださったのは、日比谷・松本楼の小坂文乃社長です!
6ヶ月の穴を埋めるべく、五感チェックには最高のシテュエーション、感謝、感謝です!

  当日はマグナム5アイテムをブラインドで

 手配はすべて完了しました。
 皆様のテイスティング気分を高める“ちょっとした企み”計画中
 追記: 5メゾン正解なさった方のなかから1名様に特別バージョンのシャンパンを[プレゼント]
 どうぞ、お楽しみに!!!


   番外編講座について


    日時7月29日(水) 19時~21時


    会場:日比谷・松本楼
    料金:12,500円 (税・サービス込) /当日徴収
        オードブルorチーズ、パン含む
    定員:24名 満席御礼[わーい(嬉しい顔)]


開催に関しては、十分な配慮をいたします。
★密にならない座席配置
★講師のマスク&フェースシールド着用
★シャンパンのサービスは高橋ソムリエ+精鋭スタッフ

参加予定の皆様
安心・安全のため、状況に応じたマスク着用をお願いすることがあります。
ご協力の程、何卒宜しくお願いいたします。
笑顔の再会を楽しみにしております!

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コロナ休講の最中、シャンパーニュからのお便りでリフレッシュ! [シャンパン]

  NHK文化センター青山校のシャンパン講座

3月28日(土)から全講座が休講になっています。5月12日(火)迄の予定ですが、先日、緊急事態宣言が延長されたので、5月の講座(27日)が開講できるのかどうか・・・事務局からの連絡待ちです。


              テタンジェからのお便り

シャンパーニュ地方のテタンジェから、つい先日、様子伺いのお手紙とシャンパンが届きました。ディレクター・ジェネラルのクロヴィス・テタンジェさんからでした。
コロナウイルスが原因で、いつものような日常生活が失われてしまったことに心を痛めています。1か月ほど閉館していたメゾンも、少しずつ、元の状態に戻りつつあり、「私はシャンパーニュの人間なので、極めてポジティブであり続けます」との一文があったので、安心しました。


テタンジェの前身は、1734年にジャック・フルノーが興したメゾンです。当初はスティルワイン(非発泡性ワイン)を販売していましたが、フルノーはシャンパーニュを発売して大成功を収めます。

テタンジェの顔『ブリュット・レゼルヴNV』はシャルドネ40%、ピノ・ノワール+ムニエ60%、ドザージュ量は9g/L、最低3年間の熟成を経てリリースされるアイテムで、グラスの底から立ち上る繊細な気泡から長い歳月を感じます。

  吟遊詩人チボー4世、征服者チボー4世

シャンパーニュ伯爵(チボー4世)は十字軍の遠征からの帰路、2つの宝物を持ち帰ります。
1つは、現在シャンパーニュ地方で栽培されている“シャㇽドネ種”の祖先となるぶどうの苗木。もう1つは、“ダマスキナ”という品種のバラで、後に、ガリカ種に接ぎ木され、欧州で咲く全てのバラの祖となるローズ・ド・プロヴァンスが誕生しました!


そんな歴史を思い出し、テロワール・カワバタの川端清生オーナーシェフ自慢のスモーク・サーモンと合わせてみました! サーモンのバラがダマスクローズのイメージと重なりハッピー

ダマスクローズのドライフラワーを1輪、すご~く良い香り! テタンジェのシャンパンのミュズレには騎乗のチボー4世が描かれています。

   チボー4世とテタンジェの関係

テタンジェのトップレンジ『コント・ド・シャンパーニュ(シャンパーニュ伯爵)・ブラン・ド・ブラン』は十字軍の遠征からシャルドネの祖となる苗木を持ち帰ったチボー4世に敬意を表して命名したものです。
シャルドネ100%。5%だけオークの新樽(毎年3分の1を新樽に交換)で4か月熟成させたキュヴェをブレンドすることで、シャンパン全体に複雑味を与えています。8~10年かけて、ゆっくりと瓶熟させた逸品。

ランスの中心部にあるシャンパーニュ伯爵邸の歴史は13世紀にさかのぼりますが、現在、この建物は、テタンジェによって所有・修復され、レセプションやコンサートの会場として使用されています。


折しも、5月6日はピエール=エマニュエル・テタンジェ当主の67歳の誕生日だったとのこと。「シャンパンにはフルートグラスが一番良く似合う」が持論のお方なので、先日頂戴したブリュット・レゼルヴにはフルートグラスを使いました[わーい(嬉しい顔)]

アーティスト・ディレクターだった愛娘ヴィタリーさんが社長職に就任なさったので、テタンジェに新風を巻き起こしてくださると確信しています。
ピエール当主、ヴィタリーさん、お手紙をくださったクロヴィスさん、そして輸入元サッポロビール北河さんに感謝を込めて!
笑顔で乾杯できる日を楽しみにしています!!!

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5月に予定していた『春のシャンパーニュとパリ』ツアーは延期いたします! [シャンパン]

       ツアー延期のお知らせ

コロナウイルス禍は世界中に広がっており、欧州ではイタリア、スペイン、そしてフランスでも多くの感染者が出ています。
今月半ばから、親しいフランス在住のワイン関係者と連絡を取り合い、情報を伺っていました。その結果、今週月曜日、ツアーの延期が望ましいと判断しました。
ブログへのアクセス数も多く、ツアー自体成立していたので、お申し込みくださっていた皆さまには、コロナウイルスが終息し、安心して渡仏できる段階になりましたら、再度、ご案内させていただきたいと思っております。
ご理解の上、何卒宜しくお願いいたします。

訪問メゾン

シャンパーニュ業界最古といえる1825年ヴィンテージがストックされているヴィノテーク。英国向けの辛口ワイン造りでも歴史あるペリエ・ジュエ


カーヴで瓶熟中の『ベル エポック』、エミール・ガレが描いたアネモネの絵柄で有名!


エミール・ガレの優雅なランプ
JTBグランドツアーご参加の皆様には、アール・ヌーヴォーの宝庫『迎賓館』でアペリティフとランチが予定されています。ペリエ ジュエからの特別なおもてなし!


1812年創業のローラン・ペリエ
「お水は飲まないで=シャンパンを飲んで!」というメッセージと可愛い銅像


ローラン・ペリエの最高級アイテム『グラン シエクル』のオールドヴィンテージ
カーヴには1959年にグラン シエクルが発売されて以降のすべてのヴィンテージが保管されています。

ちなみに『グラン シエクル』の名付け親はシャルル・ド・ゴール元大統領です。ローラン・ペリエの前当主ベルナール・ドゥ・ノナンクール氏は第2次世界大戦時、ド・ゴール将軍の 演説に触発され、レジスタンスとして戦っていた軍曹でした。
ドゥ・ノナンクール氏は、ヒトラーが略奪したワインを隠していた 山荘“鷲の巣”に踏み込む先陣役の命を受け遂行した功労者です。大戦中の逸話は飛鳥新社刊『ワインと戦争(Wine & War)ヒトラーからワインを守った人々』に詳しく出ています。何度読み返しても感動するシーンです。

さらにバージョンアップした内容で
ペリエ・ジュエ&ローラン・ペリエ(LP)には連絡済みです。
LPのインターナショナル・キーアカウントマネージャーのギヨームさんに「コロナウイルスが終息したら誰よりも早く訪問させてください」とメールしたところ、一番乗りの快諾をいただきました!

「とても興味があるのですが、5月の日程が合わなくて・・・」とおっしゃっていたシャンパンラバーさんが結構いらっしゃったので、新ツアーではさらにバージョンアップさせた内容にしたいと思っています。
JTBグランドツアー様としっかり詰めてまいります。
引き続き、宜しくお願いいたしますm(_ _ )m
◆JTBグランドツアー(担当:龍谷様) 電話: 03-5766-3300

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プレ告知 帝国ホテル130周年記念 ドゥ・ヴノ―ジュ × レ・セゾン スペシャルディナー [シャンパン]

  『帝国ホテル』創業130周年、『レ・セゾン』リニューアルオープンから15周年

シャンパーニュメゾン ドゥ・ヴノ―ジュ のジル・ドゥ・ラ・バスティエール社長と輸入元ヴィレッジ・セラーズのリチャード・コーエン社長&中村芳子専務にお声がけいただき、帝国ホテル内のフランス料理レ・セゾンにお邪魔してきました。ティエリー・ヴォワザンシェフとは久々の再会です!

 伊藤靖彦帝国ホテル東京レストラン部ソムリエ・支配人、ジル社長、中村専務、ティエリーシェフ、コーエン社長

ティエリーさんはフランスを代表する三つ星シェフのひとり、ジェラール・ボワイエ氏のもとで腕を磨きました。 シャンパーニュ地方のレストラン『レ・レクイエール』のオーナーだったボワイエ氏に師事し、その後シェフに就任。2005年に帝国ホテル東京のフランス料理『レ・セゾン』のリニューアルオープンに際してシェフとして招聘されました。シャンパーニュの知識が深く、素材を厳選し、 伝統を踏まえながらも新たな感性と日本の味覚を取り入れた美しい料理は高い評価を得ています。
2020年はティエリーさんがレ・セゾンで働き始めてちょうど15年目、帝国ホテルは創業130周年なので、ダブルで嬉しい記念年になっています。おめでとうございます!

2014年5月22日.jpg
   2014年5月22日@帝国ホテル

シャンパーニュ騎士団のガラディナーで、ローラン・ペリエからオフィシエ・ドヌールを受章した北野武さん。料理の総括はティエリーシェフが担当していました。私とティエリーさんはローラン・ペリエからオフィシエの称号を拝受している仲間なので、光栄にもこの日は武さんと同テーブルでした。

   帝国ホテル120周年の時にオープンカレッジだけの課外特別講座を開催して

伊藤支配人と話をしていて、以前ティエリーシェフと行ったコラボの話題になりました。明確な年を覚えていなかったので、ググってみたら、まあ、帝国ホテル120周年の時、まさに10年前! それも昭和女子大のオープンカレッジだけの課外特別講座でした。ちなみに記事数は10年経過して約2倍の1,000、閲覧数はまもなく600万PVになります。

帝国ホテル130周年でも、ティエリーさんとスペシャルディナーが開催できることは凄い偶然、ありがたいことです。加えて、ジルさんも来日して、素晴らしいシャンパンを供出してくださることになったので、鬼に金棒です。ラッキーな展開に、ヴィレッジ・セラーズ様も大いに喜んでくださいました。

帰宅後、過去の資料チェック、懐かしいメニューも出てきました。ティエリーシェフから、Yeahhh long time ago とのリアクション(笑)

 エぺルネが拠点のドゥ・ヴノージュ
 今年のシャンパーニュ研修ツアー(11月1日~)でもドゥ・ヴノ―ジュを訪問します!

     昨年130周年を迎えたエッフェル塔

1889年にパリ万博のために建設されたエッフェル塔は、昨年130周年を迎えました。
ドゥ・ヴノ―ジュがエッフェル塔ラベルを出したのは当時公式パートナーだったからです。パリ市からライセンスを取得し、130周年の記念ボトルをリリースすることができました。
ジルさんは「ライセンス契約は3年延びました」とおっしゃっていたので、引き続き、『プランス・ブリュット・トゥール・エッフェルNV』は市場に登場します。昨年は早々完売になってしまい、入手できなかったラバーさんも多くいらっしゃいましたので、リリースを楽しみにお待ちください。

 帝国ホテル130周年記念 ドゥ・ヴノ―ジュ × レ・セゾン スペシャルディナー

新日程 10月24日(土) 18時~
ドゥ・ヴノージュのジル・ドゥ・ラ・バスティエール社長はティエリーさんと25年来の仲。「私は彼のファンです」とおっしゃっていました。来日して本邦初公開の希少『コトー・シャンプノワ(白はピノ・ブラン&シャルドネ2000本/ロゼはピノ・ノワール1000本)』も披露してくださる予定です。ドゥ・ヴノージュのシャンパンに合せて、ティエリーシェフがどのような逸品を供出してくださるのか、今からワクワク、とても楽しみです!!! 私はナビゲーターをさせていただきます!

スペシャルディナーの正式案内は、ヴィレッジ・セラーズ様のサイトで公開予定です。只今、詳細を詰めていますので、ご期待くださいませ。何卒宜しくお願いいたします。

       [ぴかぴか(新しい)][NEW]正式なご案内(2020年9月18日追記)/クリックで拡大

       お陰様で満席になりました、ありがとうございました!
       ◇本件に関するお問い合わせはヴィレッジ・セラーズ(株)森澤様
       電話:0120-106-876
       email: wine@village-cellars.co.jp
       URL: http://www.village-cellars.co.jp/


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2020年満を持してのご案内 ~JTBグランドツアー主催 春のシャンパーニュとパリ~ [シャンパン]

5月のシャンパーニュツアーのご案内

昨年8月からJTBグランドツアー様と詰めてきたシャンパーニュツアーが決まりました。
年末にチラシもできました。訪問メゾンはペリエ ジュエとローラン・ペリエです。





◆ツアーの詳細は
https://www.jtb-grandtours.jp/tour/western_europe/france/1211a2020.html

[NEW]追記:ツアー延期のお知らせ(2020年3月26日付)
新型コロナウイルスの広がりが収まらない状況を考慮し、日程未定で延期にさせていただきます。メゾンと連絡を取り合い、フランスの様子を見ながら、新規日程を考えます。何卒宜しくお願い致します。


JTB様とのご縁をくださったのは、リーデル・ジャパンのシニア・ワイングラス・エデュケーターの庄司大輔氏なのですが、当ツアーの魅力をお伝えするために、『魅惑のシャンパーニュ旅フェスタ(チラシの左上に記載)』を開催させていただくことになりました。
尊敬する庄司氏とふたりで皆様をシャンパーニュの世界に誘わせていただきます。もちろん、シャンパンもサービスさせていただきますのでご期待ください。
日時:2月6日(木)17時~18時30分
会場: リーデル青山本店
定員:20名 事前予約制
定員の倍以上のお申込みを頂き、追加開催決定 ありがとうございます!
参加費:無料
JTBグランドツアー(担当:龍谷様) 主催&受付/電話03-5766-3300

訪問するメゾンについて

シャンパーニュ業界最古といえる1825年ヴィンテージがストックされているヴィノテーク。英国向けの辛口ワイン造りでも歴史あるペリエ・ジュエ


カーヴで瓶熟中の『ベル エポック』、エミール・ガレが描いたアネモネの絵柄で有名!


エミール・ガレの優雅なランプ
JTBグランドツアーご参加の皆様には、アール・ヌーヴォーの宝庫『迎賓館』でアペリティフとランチが予定されています。ペリエ ジュエからの特別なおもてなし!

Welcome at Perrier-Jouët located 26, avenue de champagne in Epernay
10:00 Visit of the cellars
11:00 Tasting of the range
12:00 Visit of Maison Belle Epoque
12:30 Aperitif and lunch at Maison Belle Epoque
14:30 Visit of the vineyard
15:30 End of program
完璧なスケジュール、光栄に思います[プレゼント]



1812年創業のローラン・ペリエ
「お水は飲まないで=シャンパンを飲んで!」というメッセージと可愛い銅像

LP.jpg
ローラン・ペリエの最高級アイテム『グラン シエクル』のオールドヴィンテージ
カーヴには1959年にグラン シエクルが発売されて以降のすべてのヴィンテージが保管されています。

ちなみに『グラン シエクル』の名付け親はシャルル・ド・ゴール元大統領です。ローラン・ペリエの前当主ベルナール・ドゥ・ノナンクール氏は第2次世界大戦時、ド・ゴール将軍の 演説に触発され、レジスタンスとして戦っていた軍曹でした。
ドゥ・ノナンクール氏は、ヒトラーが略奪したワインを隠していた 山荘“鷲の巣”に踏み込む先陣役の命を受け遂行した功労者です。大戦中の逸話は飛鳥新社刊『ワインと戦争(Wine & War)ヒトラーからワインを守った人々』に詳しく出ています。何度読み返しても感動するシーンです。

ペリエ ジュエ、ローラン・ペリエともに、素晴らしい歴史を有しています。
今回、JTBグランドツアー様のために門戸を開いてくださいました!
現地では、フランス在住で『神の雫』にも登場している加藤尚孝氏が通訳として同行してくださる贅沢な内容になっています。
特別な空間なので、シャンパンラバー様とご一緒できましたら嬉しく思います。
ご検討の程、どうぞよろしくお願いいたします。


英・仏スパークリングワイン研修ツアー
2018年、2019年と実施してきたシャンパーニュ研修ツアー!
2020年は、シャンパーニュに拮抗している英国のスパークリングワイン産地も視察することにしました。英国は今月末にはブレグジットが正式に決まり、年内いっぱいかけて調整するようなので、EU内最後の年ということで、ワインだけでない見聞もできるのでは、と思っています。


エペルネにあるドゥ・ヴノージュ photo by Fumiko AOKI (2019年11月撮影)

出発は11月第1週~シャンパーニュではアンリ・ジローとドゥ・ヴノージュでのランチもあるので、とっても楽しみです。お陰様で、英・仏研修ツアー(7メゾン訪問)[わーい(嬉しい顔)]超定員になりました。本当にありがとうございました!!
今は、より満足度の高い内容にすべく、詳細を詰めているところです。
参加予定の皆様、今秋の話なので、まだまだ先ですが、2020年の〆を飾る“ハッピーな一週間”として楽しみにお待ちくださいませ。
こころからの感謝を込めて!!

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Rare Champagne Tasting Seminar with Régis CAMUS レア・シャンパーニュ・テイスティング [シャンパン]

レア シャンパーニュ


パイパー・エドシック(PH)は創業100周年にあたる1885年に、当時のオーナーだったフェルディナン=テオドール・クンケルマンが宝石職人ピエール=カール・ファルベルジュに依頼し、ユニークなジュエリーボックスを完成させます。
その100年後(200周年)の1985年にはヴァンクリフがボトル装飾を担当。ヴィンテージは1976年。この200周年ボトルの推定金額は100万フラン超でした。



画像協力:パイパー・エドシック
ティアラ作成中の銀職人さん。
ボトルのティアラは若手デザイナーのアルテュス・ベルトランさんが手掛けており、ぶどう畑からインスパイアされた葉や樹を表現しています。

レジス・カミュさんが語った3ヴィンテージ
“稀(まれ)”を意味するレアはPHのプレステージ・キュヴェとしての位置付けでしたが、昨年2018年3月からレア・シャンパーニュは単独のブランドとして独立し、レジス・カミュさんが専任のシェフ・ド・カ―ヴに就任しています。

カミュさんは「PHとレアはトヨタとレクサスの関係と同じ」とコメント。同じ会社のアイテムでも愛飲している層は決して同じではなく、多くが異なる顧客層によって支えられていると判断している。これがプレステージ・キュヴェらしい扱いだと思っている」と言葉を添えました。

レアは初ヴィンテージの1976年から最新ヴィンテージの2006年までを入れても、わずか9つしか生産していません。それらすべてのヴィンテージを知り尽くしているカミュさんが今回のテイスティング・セミナー用に選んだのが1998年、2002年、2006年の3ヴィンテージ。卓越した醸造責任者のコメントには新たな発見がいくつかありました。

レア・シャンパーニュの特徴
◍デリケートさ
◍繊細さ
◍複雑さ
◍エキゾチックフルーツ
◍ワイルドスパイス
かすかなスパイスのタッチ、ペッパーやヴァニラ。そして次に出てくる香りはオリエンタルスパイス(クローブやスターアニス等)
「上記の要素が爽やかさとともに表現されることを目指している」とカミュさん



(左から)
レア1998/ 1500ml 希望小売価格70,000円(税抜) 参考出品
レア2002/ 750ml 同25,000円(税抜) 現行ヴィンテージ
レア2006/ 750ml 同25,000円(税抜) 11月1日から出荷開始

“豊かさ”の2002年ヴィンテージ


ぶどう品種:CH70% PN30%
デゴルジュマンは1年半前
「質でも量でも自然が我々に寛大だった年。ひとことで言うなら“豊かさ”。2001年は年明けから収穫まで雨が多く、熟すのが難しい年だったが、それを覆してくれたのが2002年で、2年分の豊かをもらった気がする。
香りはリッチで、エキゾチックフルーツ(マンゴー、キウイ、パッションフルーツ)、ワイルドスパイス、口中では熟したマンゴーを頬張った印象、それらの後には爽やかさ、ピュアさ、ミネラル感、若さが広がり、香りも味わいも余韻として長く残る。爽やかでシルキー。グラス内の温度が上がるにつれて豊かさが出てくる。これからまだ長い熟成が期待できるヴィンテージ。フルート型ではなく、ワイングラスで」とカミュさん。


2002年(左)と2006年
10年以上の歳月を経ているにも関わらず、若々しい色調で輝きも備えている2ヴィンテージ
熟成状態からシチュエーションを選ぶならカミュさん的には「レストランで飲むなら2002年、カクテルパーティーなら2006年」とのこと。

“太陽の恵み”の2006年ヴィンテージ


ぶどう品種:CH70% PN30%
「ひとことで言うなら“太陽の恵み”。この年は2002年より複雑だった。冬はとても寒く、雪も多かった。春は比較的暖かかったが、雨が多かった。夏は暑く、頻繁に雨が降ったので、ボトリティスの発生を心配したが、収穫の2週間前から好天になり、太陽の恩恵を受けることになった。シャンパンは温かみのある色調で、熟した果実や蜂蜜。香りにはおいしいものを早く口に入れたいという衝動に駆られるワクワク感がある。ワイルドスパイス、チョコ、ヨード。口中ではカプチーノやモカ、ミネラル、デリケートで繊細、余韻も長い。友好関係にあるふたつの要素がせめぎ合っている印象で、2006年の寛大な温かみのある味わいとレア・シャンパンの活発さが交互に出てくる。まだまだ若く、13年経過していることを忘れてしまう」とカミュさん
カミュさんが使うカプチーノやモカは “クリーミー” という意味合いだそうです。

1998年ヴィンテージを“英国紳士”と形容


ぶどう品種:CH70% PN30%
デゴルジュマンは7年前
「まさにレア(希少)、数が少ない。1998年をリリースした時、“英国紳士”と形容した。なぜなら英国のジェントルマンは、スタイリッシュ、エレガント、個性と知性だから。色調は光り輝くゴールド。レアの古いヴィンテージにあるトースト香、甘草、シダ、お茶、ジャスミンティー、白胡椒、ミネラル、ヨード、それだけでオリエンタルテイストのシャンパンであることがわかる。口中では西洋すもも、フルーツリキュール、味わいは優しく柔らかく、ドライアプリコット、なつめ、乾燥イチジク、ミネラル、ヨード感。ここでも2つの要素のせめぎ合いがあり、1998年ヴィンテージのストレートさと熟成感が交互に出てくる。


1998年はマグナムサイズのみ生産、ティアラの部分にパイパー・エドシックの表示あり
2002年と2006年に関しては表示もレア・シャンパーニュにチェンジ


多くのシェフ・ド・カーヴの中でも、受賞歴が多いカミュさん
IWCのスパークリングワインメーカー・オブ・ザ・イヤーを通算8回受賞しています。
カミュさんは香りの表現で、「私が造るシャンパンからナッツの要素が出てくることはない」と断言。熟成により変化していく香りでも、栗やシャンピニオンは許容範囲。でも、20年以内の熟成のシャンパンにきのこの香りを感じたら、明らかに欠点があると感じている。まぁ、シャンピニオンは50年くらい経てば必然的に出てくるもので、超50年のシャンパンを飲む機会はそう滅多にない。トリュフの香りは白でも黒でも問題ない」とおっしゃっていました。


パイパー・エドシックのシェフ・ド・カーブに就任したエミリアン・ブティヤさんについては「すごく良かったと思っています。とても優秀な若者ですし、将来的に見て可能性があるし、何より陽気な性格なので」とおっしゃっていました。
パイパー・エドシック&レア・シャンパーニュの更なる発展を楽しみにしています。

◍製品についてのお問い合わせは日本リカー(株)
℡03-5643-9772

過去の関連記事
◍レア ロゼ https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2016-09-17
◍レア ル・スクレhttps://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2018-09-20

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2018年日本向けシャンパーニュ輸出は前年に引き続き、数量・金額ともに“世界第3位” [シャンパン]

2017年をプレイバック!


昨年3月半ば、シャンパーニュ委員会日本事務局から速報が届きました!
日本が数量・金額ともに世界第3位という嬉しい内容でした。

2017年のシャンパーニュ総出荷数量は3億731万本、金額で48億7,372万ユーロと過去最高となり、フランス国内の消費は約21億ユーロと停滞したものの、輸出金額は約28億ユーロと好調で、過去12年でシャンパーニュの出荷金額は10億ユーロの伸長。2016年と比較して上級キュヴェの伸びも顕著でした。

輸出金額で見ると、世界第1位はアメリカ(5億8,580万ユーロ/前比8.5%増)、第2位の英国は金額(前比5.7%減)、数量(前比11%減)とも低迷傾向。日本は金額3億672万ユーロ(前比21.3%増)・数量1,287万本(前比17.6%増)と躍進し、直近の2年間、金額ではドイツを抜いて第3位に位置していた日本が、晴れて、数量でもドイツを抜き、力強い伸びを見せました。ドイツは金額では前比1.7%増、しかしながら数量では前比0.8%減だったので、日本はドイツの減少にも助けられました。

輸出数量だけで順位を見てみると、第1位:英国(2,776万本)、第2位:アメリカ(2,309万本)、第3位:日本(1,287万本)、第4位:ドイツ(1,228万本)、第5位:イタリア、第6位:ベルギー、第7位:オーストラリア、第8位:スイス、第9位:スペイン、第10位:カナダという結果でした。

2018年も日本市場は快調!
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データ協力:(C) CIVC


データ協力:(C) CIVC

CIVC日本事務局から、2018年の国別出荷量が届いたので、ここからは最新のご報告です。
2018年の総出荷数量は3億187万本(前比1.8%減)、金額は過去最高だった前年を0.3%上回る48億8707万ユーロとなりました。フランス国内の消費は数量、金額ともに減少気味。国内と輸出の比率も逆転しています。

数量ベースでは、第1位が英国で2,676万本(前比3.6%減)、第2位はアメリカで2,371万本(前比2.7%増)。逆に金額ベースだと、第1位はアメリカで5億7,707万ユーロ(前比1.5%減)、第2位は英国 4億617万ユーロ(前比2.2%減)となります。そのようななか、日本は今回も数量&金額ともに第3位で、1,358万本(前比5.5%増)と3億1,882万ユーロ(前比3.9%増)。確実な歩みを続けています。

数量では、4位のドイツ以下、5位ベルギー(昨年は6位)、6位オーストラリア(昨年7位)、7位イタリア(昨年5位)、8位スイス、(中国全体/本土、香港、台湾)、9位スペイン、10位スウェーデン。金額では、4位のドイツ以下、5位イタリア、6位ベルギー、7位オーストラリア、8位スイス、(中国全体/本土、香港、台湾)、9位スペイン、10位カナダです。
16位のロシアは数量(前比13.1%増)&金額(前比10.3%増)、20位のシンガポールは数量(前比15.3%増)&金額(前比15.0%増)、21位の南アフリカは初めて100万本を超え、数量(前比38.4%増)&金額(前比43.4%増)、24位のニュージーランドは数量(前比15.9%増)&金額(前比16%増)と快調。ロシア、シンガポール、南アフリカ、NZの国々はダイナミックな市場になっています。
ちなみに、昨年の年間消費本数が100万本を超え、金額でも前比39.5%増だった22位の韓国は、数量(3.8%減)、金額(0.7%増)で、前年ほどの伸びは見られません。



世界のスパークリングワインのなかで、破竹の勢いを見せているのがイタリアのプロセッコ。ソロイタリアの林茂代表によると、DOCで8,500万本、DOCGで4億8,000万本なので、出荷本数は6億本近いとのこと。シャンパーニュの2倍の量になります。ちなみにプロセッコの一番の相手国はドイツ。そしてスペインのカバは約2億本余り。
今後の泡もの市場の動向からも目が離せません。

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世界初のお披露目!! 宝石を纏ったパイパー・エドシックの『Rare Le Secret High Jewelry (レア ル・スクレ ハイジュエリー)』 [シャンパン]

Rare Le Secret のお披露目@三菱一号館美術館 Café1894

(左から)
日本リカーのパイパー・エドシック担当中山文子さん、竹内誠日本リカー代表取締役社長、メレリオ社14代当主夫人ロール=イザベル・メレリオ アートディレクター、レア・シャンパーニュマーケテイング担当モード・ラバンさん、レジス・カミュ シェフ・ド・カーブ、EPIアジアディレクターのクリスチャン・ピアさん、日本リカーの小崎静夫営業本部長

今秋発売予定の限定2アイテム


日本リカーは今年で創業55周年、おめでとうございます!
今月18日、1785年創業のシャンパンメゾンパイパー・エドシックと1613年創業のジュエリーブランド メレリオとのコラボレーションで誕生した超豪華なアイテムを披露しました。

中央のシャンパンは限定1本の『レア ル・スクレ ハイジュエリー』
両脇に位置しているシャンパンは200本限定の『レア ル・スクレ ゴールドスミス』

ルビーとダイヤを纏(まと)った唯一無二のシャンパン


世界でオンリーワンのコレクション!
中央に1.38カラットのルビーを配し、周囲のリボンはゴールドとプラチナ製で、そこに総量約4.34カラットのダイヤモンドが施されています。ミュズレは24金プレート、ボトルのフロントにはRareのロゴが24金で描かれています。
ボトルから外すと・・・豪華なアクセサリーに!
出荷開始日は12月上旬予定、首都圏/ 限定百貨店、希望小売価格3,000万円(税別) 

200本限定レア ル・スクレ ゴールドスミス


レア ル・スクレ ゴールドスミスは世界限定1,000本のアイテム。
マグナムボトルで、24金のプレートには金細工職人としても高い技術を持つメレリオのブランドロゴとナンバリングが刻印されています。日本には200本限定で販売されます。発売は11月中旬、百貨店・ワインショップで販売、希望小売価格18万円(税別)

レジス・カミュ シェフ・ド・カーヴが語ったレア ル・スクレ秘話


ベールを脱いだシャンパンはレジス・カミュさんが非公式にストックしていた秘密のキュヴェ!
1997年に収穫したワインを1,000本だけマグナムサイズで貯蔵。地下20mのカーヴで20年以上寝かせていたもので、ブレンド比率はシャルドネ70%、ピノ・ノワール30%、ドザージュ・ゼロ、ベースワインは1997年ですが非公式(ヴィンテージ登録していない)なのでノン・ヴィンテージになります。

ル・スクレの味わいは
実際にテイスティングすることなくコメントするのは生涯で初めて、と言いながら・・・
カミュ:色調はオールドゴールド、輝きがあり、アロマは豊かで複雑。リコリスやオリエンタルな香り、アプリコットやいちじく。第一香は熟成感のある香りで、第二香には若々しさとフルーラルさ、レアの持つ純粋さとミネラル感、トロピカルフルーツ、レモン似の溌剌とした味わい、さざ波のように広がるさわやかさ、フレッシュでミネラル感に富んでいます。

私的コメント:いつの日か、『レア ル・スクレ』を味わうチャンスがきますように!!

マリー・アントワネットに繋がるメレリオとパイパー・エドシック


メレリオ社の社歴を見ると、1780年にマリー・アントワネットがヴェルサイユ宮殿にジュエリーを売りに来ていたジャン=パティスト・メレリオからカメオとガーネットのブレスレットを購入したとの記述があります。

パイパー・エドシックは1785年にマリー・アントワネットにプレステージュ・シャンパンを献上しており、1885年にはその100周年を記念して『ラ・キュヴェ・デュ・サントネール』を発表しています。

カミュさんがマダム・メレリオと出会ったのは1年半前のこと。
マリ-・アントワネットをキーワードにした繋がりによって、ル・スクレが誕生しました!

余談ですが、当日MCを務めた小崎営業本部長によると、パイパー・エドシックが創業した1780年代は、日本では徳川10代将軍家治の時代。メレリオに至っては徳川初代将軍家康まで遡ります。両社の歴史がいかに古いか、よくわかります。


メレリオ製ガーネットのジュエリー


懇親パーティーで

ウェルカムシャンパンはレア・シャンパーニュ2002

カミュ:2002年の特徴は豊かさ! 
複雑さと若々しさを備えたアロマ、レアのスタイルの特徴であるフィネス、ピュアさ、デリケートさ、トロピカルフルーツやミネラル感もふんだんにあり、シルクのようなテクスチュア。10年、20年後にも熟成が楽しめます。 


カミュさんと乾杯!


Café1894のフィンガーフード




レア・シャンパーニュとレア・ロゼ


稀な年にのみ造られるレア・シャンパーニュ
初ヴィンテージは1976年で収穫開始は10月6日、1985年は霜害があり、類まれな寒い年。1988年は秀逸年、1990年は5番目のヴィンテージ、98年はマグナムのみを生産、味わいはまだ若いジェントルマン、1999年に続き、最新ヴィンテージは2002年。レア・ロゼは2007年が初ヴィンテージで、レア・ロゼを入れると過去9ヴィンテージのみの生産です。

カミュさんとのマグナム談義
青木:1997ヴィンテージは最初からマグナムで保存しようと思っていたのですか
カミュ:レアという特別のシャンパンは、いつか日の目を見る時がくるだろうということで少しだけ造って隠し持っていた。ブレンドに関して自信があったので、初めてレアをマグナムに入れて造ったが、ごくわずかのトライアルだった。1998年にはマグナムだけでレアを造り、それは正式にリリースした。

青木:大容量ボトルでの熟成で、カミュさんがベストだと思うサイズは?
カミュ:シャンパーニュだったらマグナムだよ。
カミュ:ふたりだけの時に開けて一番最適なのはマグナムサイズ。特に、ひとりが下戸ならもっと良いね。
青木:それって、チャーチルの言葉では?
カミュ:ハハ、結構、みんなが使うよ。マグナムは荘厳な感じがするし、シンプルな装丁でもボトルがきれいに見えるし、ね。
A magnum is the perfect size for two gentlemen over lunch, especially if one isn't drinking.


■ル・スクレに関するお問い合わせは
日本リカー株式会社 事業部 広報担当 佐々木万理様まで ℡:03-5643-9772
 
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