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世界に向けて販売を開始したFamilia Zuccardiのフラッグシップ『Finca Canal Uco2021』 [Zoom]

        [NEW]9月24日発売 Finca Canal Uco 2021
        アルゼンチン屈指のワイナリーファミリア ズッカルディ
        ボルドーのネゴシアン経由で
        フラッグシップ『カナル ウコ』の最新2021VTの販売を開始🍷


       2021年は秀逸なヴィンテージ!

 
     8月21日、Beyond Bordeaux Tokyo2024で披露されました。


             ボトルの軽量化&ラベルの刷新
 
ズッカルディは2006年以降、包装の削減に取り組んでいます。ここ4年間の研究の結果、硝子メーカーVerallia社/ヴェラリア社と提携し、従来より37%軽い、重量570g(以前は900g)の独自ボトルを開発。カナル・ウコの最新VT2021年から導入を決めました。トップレンジからボトルの軽量化を実践している点に注目です。カリフォルニアの故ロバート・モンダヴィが、スクリューキャップを浸透させる試みとして、エントリーレベルではなく、高級ワインに取り入れて、ワイン界の常識を覆した事例に似ています。
若干カラフルだったラベルもチェンジ。フェルナンド・ジェレブの手によるものですが、モノクロのタッチのヴィンヤードが以前よりモダンな印象





 メンドーサのファミリア ズッカルディ 敬称略
 画像提供 Zuccardi

1963年、イタリア系移民のアルベルト・ズッカルディがワイナリーを設立。本業は灌漑システムの開発でしたが、灌漑設備のPRで果実栽培をはじめたことがきっかけでワイン造りに傾倒。1990年代には息子ホセ・ズッカルディが2代目を継承し、アルゼンチンを代表するワインメーカーとして活躍


        画像提供 Zuccardi 

      現在、ワイナリーを仕切っているのは3代目セバスチャン
      ワインメーカーとしての彼のこだわりはテロワールを生かすこと
      土着酵母で、コンクリートタンクを用いて、発酵と醸造を行っています。
      「コンクリートはワインにフレーバーを与えない
      所有地で採取した石と砂、水を原料にして製造したタンク、
      これらの容器も我々が求めるテロワールを反映している」と言及。
      アンデス山脈の1000m級の畑から産する自身のワインを
      彼は “Mountain Wine”と称しています。


                 🏺 🏺 🏺 


 ズッカルディはアルゼンチンにおけるコンクリートタンクの先駆者、総数は約200あまり
 画像提供 Zuccardi

    画像提供 Zuccardi

 画像提供 Zuccardi


 Zoomでインタビュー
 英国のWine Lister経由で連絡があり、
 セバスチャンさんにインタビューすることになりました。
 アルゼンチンには2回行っていますが、ズッカルディはまだ未訪問
 現地からワインが到着
 Beyond Bordeaux Tokyoの1週間前、8月半ばにズームでお話を伺いました!


Sebastian san.jpg
  私の後ろに5本のワインをセッティング 
  アルゼンチンとの時差は12時間、
  日本は早朝の7時、セバスチャンさんは19時(日付けは前日)


 画像(C)Zuccardi

 試飲に絡む畑の場所に黄色のマーカーを付けました。
 ブログ冒頭にアップした『フィンカ カナル ウコ2021』はシングルヴィンヤード
 ファミリーがウコヴァレーに最初に植樹したエリアで標高1100m
 サンパブロは1400m、ガルタラリーは1350mで近距離のエリア


#1:ズッカルディ フォシル シャルドネ2023 サンパブロ ウコ・ヴァレー
セバスチャンさんがシャルドネを好む理由は「アロマティックではないから」。テロワールを生かした自然体の造りを第一に考えているので、フレーバーには左右されたくないとのこと。フォシルを口にした瞬間、シャンパーニュのブラン・ド・ブランを連想しました。セバスチャンさんはシャンパーニュが大好きで、ワイナリーでもスパークリングワインを生産していますが、#1にはヨードのニュアンスがあり、海苔の佃煮と合うと実感。柑橘果実、白桃や杏のアロマ、石灰由来のミネラル、塩味、芯のある酸味が余韻まで長く続くピュアなワイン

#2:ズッカルディ ボタニカ シャルドネ2023 ガルタラリー ウコ・ヴァレー
純粋さに加えて、フェノール、ハーブやスパイスの要素も感じるワイン。味わいに厚みがあり、時間経過で蜂蜜のニュアンス。フォシル同様、余韻に続く、キレ感ある酸味が印象的。収穫はフォシルより遅いとのこと。2アイテムともに自然の酸味を生かすためノン・マロ



 #3:ズッカルディ ガルタラリー マルベック2021 
 黒系果実、鉄分、ミネラル、凝縮感、緻密なタンニン
 #4:ズッカルディ サンパブロ マルベック2021
 黒系果実、ハーブ、イグサ、複雑味、厚味、酸味
 #5:ズッカルディ フィンカ カナル ウコ2021
 黒系果実、グラファイト、甘草、土っぽさ、凝縮感、酸味
 3アイテムとも全房発酵。粘性豊か、なかでも#5はグラス壁面に残る色も濃いめ。
 セバスチャンさんはマルベックを「ジューシーな品種」と形容していましたが、
 抜栓して10日以上経過しても、ワインの状態は良好、むしろ旨味を増す印象。
 セバスチャンさんが語っていた“ジューシーさ”が明確になったように感じました。
 このようなことは、今まで経験したことがなく、
 ズッカルディを味わう上では、知っておくべき事柄かも。
 奥が深いワインです!


    番外編 マリアージュ探求
    ハンバーグなら#3、ビーフシチューだと#4や#5

          はちみつ酢と赤ワインの組み合わせで・・・
          まろやかな味のはちみつ酢なのですが、
          メリハリある酸味は感じます。
          赤ワインにも酸は十分あります。
          サラダにオリーブオイルとハチミツ酢をかけて食し、
          その後、赤ワインを飲んでみると、あら、違和感は全くなし
          今まで試してきた酸味同士のマリアージュとは異なる印象でびっくり
          これは目から鱗体験

      奈良・菊水楼のうなぎり
      国産うなぎの蒲焼・山椒・奈良漬けに、菊水楼自慢のタレをまぶしたおにぎり
      これはセバスチャンさんに試していただきたいマリアージュ




 9月3日はアルゼンチン大使公邸
 
エドゥアルド・テンポーネ駐日アルゼンチン共和国大使主催『ラ・カブレラ』来日記念発表会
ガストン・リベイラ オーナーシェフの店舗ラ・カブレラはアルゼンチンのみならず世界のトップレストランとして高く評価されています。

     参加者にふるまわれたのはズッカルディのワイン
     牛リブカブリ・ステーキと合わせて、まさにアルゼンチンの世界!
     ズッカルディワインの幅広いレンジを楽しんでいただきたいです。


[関連記事]
ファミリア・ズッカルディの魅力は、以下のリポートでもご理解いただけると思います。
アルゼンチンワインSNSキャンペーン <その4> ワールド・ベスト・ヴィンヤードNo.1ワイナリーZuccardi Valle de Uco / ズッカルディ・ヴァレ・ド・ウコ 

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春季講座の最終回はコロナ禍あけ初の合同講座マグナムマンス [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

     パンデミックでしばし休講になっていたシャンパーニュ講座は、
     2020年10月から、密を避ける形式を導入!
     第3週&第4週の2クラス体制になりました。

     2020年から4年経ちましたが、
     講座は皆さんの応援に支えられ、
     2クラス体制で継続しています。

     2024年春季(4~9月)から、新たな構成にしてみました。
     最後の月だけ「2クラス合同、扱うのはマグナムサイズだけ」
     という内容です。
     その第1回が、今月18日でした!
     講座生の皆さんが一堂に会したのは4年振り、ホント感無量でした[わーい(嬉しい顔)]



 2024年9月講座で
 本来であれば、750mlと1500mlを同時に比較するのがお薦めですが、
 マグナムマンスは大容量の熟成の素晴らしさを体感することが目的なので、
 ここ1~2年の間に、講座で750mlを味わったメゾンを中心にセレクトしました。





 コルクのしまり具合イイ感じ!


             o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。



 第1フライトはブラン・ド・ブランNV

          #1アンリオ ブラン・ド・ブランNV / 1500ml
          生産者:アンリオ(NM)
          ぶどう品種:CH100% ベースヴィンテージ2016年
          ドザージュ:約5g/L
          デゴルジュマン:2022年11月
          価格(税込):23,540円 
          輸入元:ファインズ

気泡の溌溂感=フレッシュ感、柑橘果実やストーンフルーツのアロマ、塩味、2タイプのリザーヴワイン(直近のリザーヴワイン 前年~約10年分のクリュ別・VT別)と永遠のリザーヴ(1969年から続くパーペチュアル)に由来する深みのある味わい。酸味のやさしさと全体のバランスが秀逸。ドザージュ量は熟成期間が長いマグナムのほうが若干少ない。

 [プレイバック / 2023年7月に750mlをテイスティング]



 #2ブルーノ・パイヤール ブラン・ド・ブラン エクストラ・ブリュットGC / 1500ml
 生産者:ブルーノ・パイヤール(NM) 
 ぶどう品種:CH100%
 ドザージュ:6g/L
 デゴルジュマン:2022年11月
 価格(税込):36,300円
 輸入元:ミレジム

#1より第1香は控え目、通常のシャンパーニュより抑え気味の4.5気圧なので、シャルドネ100%の酸味の強さが緩和され、さらに、デゴルジュマン後、10ヶ月の熟成期間 (澱を抜いた後のワインの回復を第一に考えているパイヤール氏のこだわり)を取ることで、ワインの味わいは、よりまろやかに! 柑橘果実、チョーキーなミネラル、アーモンドやブリオッシュ、フレッシュで長い余韻


  [プレイバック / 2023年12月に750mlをテイスティング]




             o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。




 第2フライト

        #3テタンジェ ブリュット ミレジメ2013 / 1500ml
        生産者:テタンジェ(NM) 
        ぶどう品種:CH50%、PN50%
        ドザージュ:8g/L
        価格(税込):25,030円
        輸入元:サッポロビール

2013年は、冬が比較的長く、ランス地区ではマイナス12度まで気温が下がり、氷点下から回復したのは4月半ば。春は不順だったが、6月下旬から7月にかけては好天、夏は暑く乾燥した日が続き、9月に適度な降雨があり、ぶどうの成長が促され、良い状態で収穫期を迎えた。例年ほどの力強さはないものの、大半はヴィンテージ・シャンパーニュになりうる収穫年。溌溂さと力強さ、土壌に由来するミネラル、塩味。柑橘果実に加え、出来の良いシャルドネに感じる白胡椒のニュアンス。シャルドネを重視するテタンジェらしいバランスが取れた品格あるスタイル。#3と#5は1年違いのヴィンテージ(ともにブレンド比率はCHとPNが約半々)。上部の3グラスの画像を見比べていただくと、#3のほうがわずかながら淡いので、ヴィンテージが若いと判断できます。


        #4ドラピエ レゼルヴ・ド・レノテーク2006 / 1500ml
        生産者:ドラピエ(NM) 
        ぶどう品種:PN75%、CH15%、M10%
        ドザージュ:4.5g/L
        価格(税込):33,000円
        輸入元:テラヴェール

2006年ヴィンテージは、偉大なシェフ・ド・カーヴ、レジス・カミユさんがワンワードで表現していたフレーズがぴったりだと思っています。冬はとても寒く、多雪。春は比較的暖かかったが多雨。夏は暑く、頻繁に雨が降ったが、収穫の2週間前から好天になり、太陽の恩恵を受けるようになった。“太陽の年”と形容できる偉大な収穫年。PNを重視するメゾン、赤銅をイメージさせる色調。ブレンド比率は黒ぶどうを85%使用。気泡はワインに溶け込み、口中スムース。アロマにはモカやコーヒー、焙煎香、スパイス、長い熟成からくる複雑味、酸味の印象。余韻はスマート。メイン料理の赤身肉と合わせて楽しみたいシャンパーニュ、できれば大きなグラスで!


        #5アンリオ ブリュット ミレジメ2012 / 1500ml
          8月22日以降出荷 150本のみリリース
        生産者:アンリオ(NM) 
        ぶどう品種:CH54%、PN48%
        デゴルジュマン:2022年10月
        ドザージュ:約4g/L
        価格(税込):66,000円
        輸入元:ファインズ

2012年は、年初から7月半ばまでは悪天候、7月半ばから9月半ばまでは降雨もなく酷暑、収穫期は好天に恵まれ、劇的な気候のコントラストが全ての要素に調和をもたらしたヴィンテージ。750mlを試飲した段階で、長熟を旨とするメゾンの個性が表現されていて好印象だったので、8月に市場デビューしたマグナムを揃え、1年前の記憶(2022年の日本上陸時にも試飲)を辿りながらトライ。
予想通り、第1香から、飲み手の心に入り込む逸品で、若々しさと旨味のバランス。フィネス、エレガンスが表現されたスタイルで、大半の講座生が“当日のベストシャンパーニュ”にセレクト。


       [プレイバック / 2023年12月に750mlをテイスティング]

         10月から秋季講座(~2025年3月)が始まります。
         第1回には、9月に入港したばかりの希少アイテムを出せそうです。
         受講生の皆さん、お楽しみに!

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サントリーが世界に誇る『SUNTORY FROM FARM 登美甲州2022』発売開始!! [日本ワイン]

 棚仕立ての甲州@登美の丘ワイナリー
 photo by Fumiko / 2023年10月13日

 昨年10月、家庭画報の取材でサントリー登美の丘ワイナリーを訪問
 陽を受けて淡紫に輝く甲州の優美な姿は圧巻
 今年も収穫シーズンになりました!


 新製品・新ヴィンテージの試飲会@サントリー田町オフィス
 10日の発売を前にプレスに披露された7アイテム
  ※甲州日本の白2021と登美の丘プティ・ヴェルド2020は発売中、それ以外は9月10日発売



 セミナーでは左奥から右、左手前から右の順で試飲


IMG_0565.jpg
 白は甲州5アイテム、赤は登美の丘プティ・ヴェルドと登美赤


 冒頭、ワイン本部宮下弘至日本ワイン部長がワイン市場や事業方針について言及
 柳原亮シニアスペシャリスト(左)はワインに関する取り組み&テイスティングを担当


                🍀🍀🍀🍀🍀

 サントリーが手掛ける甲州
 画像提供:サントリー
 山梨県と長野県で全7アイテムを生産
 今回の試飲セミナーでは甲州部分に“青色マーカー”を付けた5種を体験

 エントリーレンジの『甲州日本の白2021』は、DWWA2024で銀賞受賞
 『ワインのみらい』は、造り手がワインの未来を描くチャレンジシリーズで、
 販売はオンラインショップ&セラードアのみ
 プレミアムレンジの『 立科町甲州冷涼地育ち2023』は長野県産で酸味がシャープ!
 冷涼な気候由来の鮮やかな酸味と豊かな柑橘感が魅力です。


       初リリースの南アルプス甲州風立つ畑育ち2023
       山梨県産のプレミアムレンジ。初試飲&好印象!

 2023年が初ヴィンテージ。アロマ豊かで、全体的にエレガント、将来性を感じました。
「果実の甘さや白桃のようなふくらみがあり、甲州らしいほろ苦さも感じる」と柳原さん
 甲州盆地の西端に位置する畑で栽培面積は約10㌶。甲州の1枚畑としては国内最大規模


  DWWA2024で最高位のBest in Show受賞ワイン
 フラッグシップで自園産ぶどう100%ワイン
 生産本数は約94ケース、ステンレスタンクとフレンチオーク(15%)熟成
 甘さを予感させるアロマ、蜜を含んだリンゴ、和柑橘果実、中盤から広がるねっとり感、
 旨味、酸味の存在、グリぶどう由来のほろ苦さ(フェノール)、長い余韻
 2014年から自家ぶどう園の強みを最大限に生かし、
 様々な取り組みに挑戦してきた成果の結晶!


 赤ワインはプティ・ヴェルド2020と登美 赤2020

昨年10月の訪問時、栽培技師長の大山弘平さんが「1990年代に植え付けた欧州系黒ぶどうのプティ・ヴェルドの酒質向上に手応えを感じています」と語っていましたが、登美の丘ワイナリーで活躍してきた先人たちがプティ・ヴェルドの試験栽培を開始して約30年。彼らが仕掛けた挑戦が、21世紀に入り、花開こうとしています。何度か試飲していますが、上質なタンニンの存在感、全体的を包み込む清涼感が良いと思います。

夜間の温度が下がらず、山梨では欧州系黒ぶどうの色付きがうまく行かないことがあるとのこと。そのようななかで、「色付きと黒い果実の香りがしっかりと出るのが晩熟のプティ・ヴェルドで飲み応えがあり、タンニンも感じます。ボルドーではブレンド用で比率も10%以下ですが、日本の気候風土で育つと強さが緩和される印象」と柳原さん


フラッグシップの赤ワイン『登美 赤』は自園産ぶどう100%ワイン。品種はプティ・ヴェルド54%、カベルネ・ソーヴィニョン46%。カベルネをブレンドすることで香りの上質感、滑らかでしなやかな食感、全体を包み込む上品さが表現できます。登美 赤は2000年代からブレンド比率でメルロが増え、その後は、プティ・ヴェルドが伸びています。

 画像提供:サントリー
1982年ヴィンテージから2019年ヴィンテージまでの一覧表を見ると、気候変動の影響下、環境の変化に対応しながら、品種構成をシフトしているのがわかります。



                🍀🍀🍀🍀🍀


サントリーの日本ワイン『SUNTORY FROM FARM 登美 甲州2022』は、デキャンター・ワールド・ワイン・アワード(Decanter World Wine Awards / 略DWWA)2024で、最高位の「Best in Show」を受賞。日本から出品されたワインが同賞を受賞するのは史上初、素晴らしい快挙です!

さらに、『同 登美の丘 甲州2022』は金賞。『同 甲州 日本の白 2021』『同 甲州 日本の白 2022※1』『同 津軽シャルドネ&ピノ・ノワール スパークリング 2019※2』は銀賞をそれぞれ受賞しました。
サントリー登美の丘ワイナリー、SUNTORY FROM FARM Online Shop及び一部流通等で数量限定発売
※1 2025年全国発売予定
※2 サントリー登美の丘ワイナリー、SUNTORY FROM FARM Online Shop 及び一部流通等で発売中


  [NEW]サントリーからのインフォメーション
 10月5日(土)・10月6日(日)@サントリー登美の丘ワイナリー
 日本初! 世界の50本に選ばれた『登美 甲州』体験ツアーの詳細はコチラで!
 百聞は一見(&一飲)に如かず、です[わーい(嬉しい顔)]

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来日したアシスタント・セラーマスターが説くフルール・ド・ミラヴァル ・ロゼ & シャンパーニュ講座で探求したER3 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

 タイトルがなが~い分、中味の濃いリポートになっています[わーい(嬉しい顔)]

 【第1部】
 Fleur de Miraval Tasting Seminar by Alexis Blondel

輸入元ジェロボームの招聘で、昨年、今年と2年続けて来日しているシャンパーニュメゾン『フルール・ド・ミラヴァル』のアシスタント・セラーマスター アレクシ・ブロンデルさんが、ER1、ER2、最新版ER3 & 昨秋デビューしたプティット・フル-ルについて解説。


 ソムリエとしてデュカスGを含むドバイ、NY、パリのワイン業界で経験を重ね、
 2022年8月にフルール・ド・ミラヴァルのアシスタント・セラーマスターに就任。
 ペテルス&ペラン両家と共にロゼ・シャンパーニュの生産、販売
 およびチーム・トレーニングに携わり、
 現在、ブランド代表として世界中に、ロゼ・シャンパーニュの魅力を発信中。


   3Pが求めるロゼ・シャンパーニュのスタイル
   (c)ジェロボーム

  ロドルフ・ペテルス、ブラッド・ピット&マーク・ペランの3P
  ペテルスはル・メニル・シュル・オジェが拠点のピエール・ペテルス6代目
  ブラッド・ピットは俳優
  ペランはコート・デュ・ローヌのファミーユ・ペランの5代目

  ピット&ペランはプロヴァンスでミラヴァル・ロゼを手掛けています。
  ロゼ・シャンパーニュ誕生のいきさつは、フルール・ド・ミラヴァル伯爵夫人の伝説
  (ロゼ・シャンパーニュだけを飲み、熟成した上質なシャルドネのニュアンスを好んだ)
  にインスピレーションを受けたこと。
  加えてロゼ・シャンパーニュ好きのピットの意向も反映されています。
  ペランがシャンパーニュの卓越した造り手ロドルフ・ペテルスと朋友だったことで、
  彼も仲間入りし、3Pで『フルール・ド・ミラヴァル』造りがスタートしました。
  ラベルには“ロゼに特化した”を意味するEXCLUSIVEMENT ROSÉを表記
  (上記の文中 敬称略)


              o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


プロジェクトは、5年間、秘密裏で進められ、その間、さまざまなメゾンのシャンパーニュの試飲を重ねました。結果、多くのメゾンのロゼ・シャンパーニュは、ピノ・ノワールの要素が強く出ていると感じたようです。

ペランさんは「ロドルフは昔からの友人で、共に世界中の偉大なワインに情熱を注いでいますが、上質なヴィンテージのロゼ・シャンパーニュを飲むたびに、同じ思い(ピノの印象の強さ)を感じていました。それは、熟成と共に発展していくシャルドネのアロマは素晴らしいものの、赤ワインのヘビーなアロマはシャンパーニュ全体の調和やエレガントさを邪魔しているものが多い、ということです。ゆえに、我々は熟成したシャルドネと若いピノ・ノワールのロゼワインをブレンドした、他メゾンとは異なるタイプのロゼ・シャンパーニュを造ろうと決めました」と語っています。
この太字にした部分が、フルール・ド・ミラヴァルの大事なポイントです!

ロゼ・シャンパーニュ造りにおける、シャルドネへの徹底したこだわり
シャルドネの聖地コート・デ・ブランのぶどうの石灰質に由来するチョーキーな要素、溌溂感を生かす。ソレラによるリザーヴワインと2種のボトルシャンパ-ニュを使うことで複雑な要素を加える。シャルドネのぶどうはGCのル・メニル・シュル・オジェ、オジェ、アヴィーズ&クラマン、ピノはPCのヴェルテュになります。



     ER1のプロフィル
    ぶどう品種はCH75%、PN25%
    CHは2016年ヴィンテージ25%
    リザーヴワイン50%
    パーペチュアルリザーヴ25%(2007年~)
    ボトルシャンパーニュ25%(2002年&2008年)
    PNは2016年ヴィンテージ25%
    デゴルジュマン:2020年6月
    ドザージュ:4.5g/L
    生産量:2万本
    希望小売価格:6万円/ギフトボックス入り

アレクシ:白い花、柑橘、ストーンフルーツのアロマ、ベリー系果実のフレーバー、綺麗なバランスでソルティーなフィニッシュへ。従来のメニルのスタイルに熟成した要素が加わり、緊張感とシャープさを伴ったシャンパーニュ。料理に生姜、山葵、香草類、レモングラスを加えた一皿、スモーキーな香りにも良く合う。日本料理ならうなぎやマグロのたたき(ゴマとコリアンダー添え)がお薦め


              o○.。o○.。o○..。.。


  2020年12月1日にリリースされたER1をジェロボーム本社で試飲させていただいた時の
  リポートも、ご笑覧くださいませ。

 リポートで触れたように、
 シャンパーニュ講座で共有したかったので、2021年1月、新年プレゼントで、
 講座生の皆さんと試飲して、思いを叶えました。


      ER2のプロフィール
      ぶどう品種はCH75%、PN25%
      CHは2017年ヴィンテージ25%
      リザーヴワイン50%
      パーペチュアルリザーヴ25%(2007年~)
      ボトルシャンパーニュ25%(2004年&2006年)
      PNは2016年ヴィンテージ25%
      デゴルジュマン:2021年4月
      ドザージュ:4.5g/L
      生産量:2万2千本
      希望小売価格:6.5万円/ギフトボックス入り

アレクシ:チョーキーで引き締まったボディとブラッドオレンジや柑橘の皮の高貴な苦みを備えたスタイル。力強くボリューム感のある味わいなので、辛いスパイス、ペッパー、野菜や肉類の強い風味をも包み込むので、ガストロノミーな食事を楽しむためのシャンパーニュ。鹿肉のローストに発酵ビーツとビーツのピクルスを添えて。熟成したパルメザン、ゴーダなどの凝縮した風味豊かなハードチーズや、クミンをかけたマンステール。それらのチーズにフルーツを添えて!

       最新エディションER3
       ぶどう品種はCH75%、PN25%
       CHは2018年ヴィンテージ25%
       リザーヴワイン50%
       パーペチュアルリザーヴ25%(2007年~)
       ボトルシャンパーニュ25%(2000年&2009年)
       PNは2018年ヴィンテージ25%
       デゴルジュマン:2022年5月
       ドザージュ:4.5g/L
       生産量:2万本
       希望小売価格:6.8万円/ギフトボックス入り

アレクシ:クリーミーな口当たり、ビターなアーモンド、野イチゴやベリーのタルトのフレーヴァーを感じる素晴らしいエディション。ER2を「陽」とするなら、ER3は「陰」。シャンパーニュそのものが完璧であり、春や夏の香りが似合うスタイル。料理は繊細な魚介・甲殻類、甘い柑橘のフレーヴァーにもマッチ。ポシェした仔牛、鶏肉、リードヴォーなどの白身肉がお薦め。ブリア・サヴァランやシャウルス等のクリーミーで濃厚なチーズにフレッシュアーモンドを添えて!


  各エディションならではの魅力
 左から ER1、ER2、ER3


  べールを外して・・・

  ベースヴィンテージの2016年2017年2018年のキャラクター
  さらに、澱抜き前のボトルシャンパーニュは各エデイション毎に「2VT」使用
  ER1は21世紀の秀逸VT2008年の酸味の効果
  ER2は太陽の年といわれる2006年効果
  3アイテムのなかで最も色調が濃く、味わいにも深みあり。

  アレクシさんに色の濃さを質問したところ、ボトルシャンパーニュ2ヴィンテージによる影響
  2006年の力強さ、2004年の澱との接触期間(13年)の長さに由来している
  とのお返事をいただきました。

  ER3は18年以上もの間、澱とまどろんでいた2000年効果
  3アイテムを試飲して、ER3の進化を感じたので、シャンパーニュ講座で再挑戦!


        2023年11月にデビューしたプティット・フルール
        ぶどう品種:CH 95%、PN5%
        CH65%が2019年ヴィンテージで、30%リザーヴワイン
        PN35%は2019年ヴィンテージ
        ドザージュ4.7 g/L

コート・デ・ブランの石灰質土壌のテロワールを反映したロゼ・シャンパーニュでチョーキーなテクスチュアと塩味のニュアンス。リザーヴワイン(パーペチュアル)の比率は30%、赤ワイン(ヴェルテュのPN)を5%ブレンド。リリースまで3 年間澱と共に瓶熟。白系の花々、柑橘果実のアロマ。ベリー系果実の瑞々しいジューシーかつ芳醇な味わい、繊細さと軽やかを伴ってフィニッシュ

 ワインスペクテーターでも高評価

 ■製品についての問い合わせ先 ジェロボーム株式会社
  TEL:03-5786-3280 / FAX:03-5786-3282


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 【第2部】
 8月のNHKシャンパーニュ講座はER3を含む4種のロゼを比較試飲
 #1:J.M.ラブリュイエール アントロジー・ロゼNV
 #2:プティット・フルールNV
 #3:フルール・ド・ミラヴァル・ロゼ (ER3) NV
 #4:ポル・ロジェ ブリュット・ロゼ2018


 左から#1~#4
 中央の2つの色調を見比べてください。
 ひとつはロゼをブレンドしたタイプ、もうひとつは赤ワインをブレンドしたタイプ





          J.M.ラブリュイエール アントロジー・ロゼNV
          生産者:J.M.ラブリュイエール(RM)
          ぶどう品種:PN90%、CH10%
          デゴルジュマン:2022年11月7日
          瓶詰日:2018年4月25日
          ドザージュ:約1.6g/L
          参考上代:13,200円+税  ジェロボーム協賛

ブジー産のPNを10%ブレンドしたロゼ・シャンパーニュ。色調はこころ和ませるサーモンピンク。赤系果実、ピンクペッパー、白コショウ、茶葉に通じる軽いタンニン、果実味と酸味のバランスが取れたカリテ・プリな1本。ブルゴーニュのラブリュイエール家が2012年から手掛けるシャンパーニュで、醸造はドメーヌ・ジャック・プリウールのナディーヌ・ギュブラン女史が担当。2017年のシャンパーニュ講座で初めて供出。7年振りの登場でしたが女性ワインメーカーらしい“繊細なタッチ”で第3週&第4週ともに女性陣からの支持多し

        プティット・フルールNV
        生産者:フルール・ド・ミラヴァル(NM) 
        ぶどう品種:CH95%、PN5%
        ドザージュ:4.7g/L
        参考上代:16,500円+税

 大事なポイント!
 データ提供:ジェロボーム
 フルール・ド・ミラヴァルはセニエ製法によるロゼを造り それを25%ブレンド
 ペテルスとペラン両名がPNの若さと熟成したCHの調和を具象化したのがこのスタイル
 プティット・フル-ルは赤ワインPNを5%ブレンド

        フルール・ド・ミラヴァル・ロゼ(ER3)NV
        生産者:フルール・ド・ミラヴァル(NM) 
        ぶどう品種:CH75%、PN25%
        デゴルジュマン:2022年5月
        ドザージュ:4.5g/L
        参考上代:68,000円+税

石灰土壌から産出されたシャルドネのきりりとした酸味。ミネラル、塩味、ヨード感。時間の経過で熟成したシャルドネに由来するふくよかさ、アーモンド、スパイス、クリーミー

      リーデルのドンペリニヨンDPグラスと講座用リースリンググラス
      ブラインドで微妙な利き分けをしたい時に活用しています。
      3P力説の「タンニンの強さを感じさせないフルール・ド・ミラヴァル」の探求
      他の3アイテムと比べて、PNの喉ごしのスムースさは納得!


          ポル・ロジェ ブリュット・ロゼ2018
          生産者:ポル・ロジェ(NM) 
          ぶどう品種:PN65%、CH35%
          ドザージュ:8g/L
          参考小売価格:18,500円+税

レッドカラントやブラックカラント、エキゾチックフルーツのニュアンス、ピノ・ノワールの赤ワインを約15%ブレンドしているので、4つのなかで色調は最も鮮やか。味わいも視覚から得た印象同様、ピノの厚みが反映されたスタイル。これをDPグラスで試すと、厚みよりも、調和とエレガンス。造り手の技量を感じました。

講座生Hakoさんのボトル画像にも力が入った投稿も載せておきますね。

[NEW]インフォメーション
NHK文化センター青山校の秋季講座募集が始まりました!!!
今まで通り、第3週第4週の2クラスで開催いたします。
最後の6回目は合同クラスでマグナムに特化したマグナムマンスです。
キャンセル待ち登録も受け付けていますので、
シャンパーニュラバーさんはチェック宜しくお願います🥂🥂🥂

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