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家庭画報7月号 特集『世界のスパークリングワイン最前線』イベントのご案内 [スパークリングワイン]

         特集『世界のスパークリングワイン』連動イベント
         2023年7月号(6月1日発売)の特集で、
         監修・取材・文を担当させていただきました。
         連動企画として、
         資生堂パーラー ザ・ハラジュクで、
         世界のスパークリングワイン&西洋料理とのマリアージュを、
         お楽しみいただきます。
         青木と第3回JET CUP イタリアワインベストソムリエコンクールの
         覇者ソムリエの本多康志さんがタッグを組み、
         世界のスパークリングワインの最前線をお伝えします。
         加えて、特別企画もあり・・・


          日時:9月3日(日)12時30分~
          会場:資生堂パーラー ザ・ハラジュク
          東京都渋谷区神宮前1-14-30 8F
          参加費:お一人さま2万8000円(税込み)
          募集人数:30名(お一人さまの応募も可。定員を超えた場合は抽選)
          詳細は家庭画報の以下のサイトをご覧ください!
          どうぞ宜しくお願いいたします。

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フレシネから新たなイタリアン・ロゼ登場 [スパークリングワイン]

        売上No.1を誇るフレシネが手がけたイタリアン・ロゼ
IMG_0959○.jpg
        3月22日に全国発売したスタイリッシュなロゼ!
        軽快感があり、ソフトな酸が心地良い味わい
        品種:グレーラ、ピノ・ノワール
        価格:オープン価格


 ノルウェー産ペッパーサーモンとナイス


    ロゼにはねぎとろや本まぐろのようなロゼ色の食材を!


 オレンジや糖度の高い房採りトマトもお薦め



              o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。



          最上級『フレシネ ブリュット バロッコ』
      フルーティかつ熟成による複雑味も持ち合わせたカバ
      品種:パレリャーダ40%、マカベオ30%、サレーロ(チェレロ)30%
      価格:オープン価格


         タコのアルパッチョ、文句なしの相性


   こちらもスペインの代表的な料理パエリエ[わーい(嬉しい顔)]
   お問い合わせ先:サントリーお客様センター
   https://www.suntory.co.jp/customer/



 【参考データ】 クリックで拡大
 出典:酒販ニュース 第2154号

 上記は、2022年スパークリングワイン銘柄・生産者別販売数量です。
 右側がスペインですが、1位のフレシネは14万2000c/s(750ml×12本入り)
 2位に倍以上の差をつけています。
 左側は総合のスパークリングワイン総合の順位
 シャンパーニュメゾン1位のモエ・エ・シャンドン、
 2位のヴーウ・クリコに続くポジション、お見事! 


        [NEW]【インフォメーション】


昨年家庭画報7月号でシャンパーニュ特集を担当させていただきましたが、今年も同時期の発売(6月1日)で「世界のスパークリングワイン最前線」を担当しています。

 世界14ヵ国の泡もの32種類を掲載していますので、ご笑覧いただけましたら幸いです。

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来日したアドリアン・ムフラールMGが新生アヤラのスタィルを語る / 5月の講座はアヤラとポル・ロジェの利き比べ [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

    リニューアル発売のアヤラ
    アドリアン・ムフラール マネージング・デイレクターが来日し、
    リニューアルしたアヤラの魅力を語りました!


 2019年11月撮影 
 シャンパーニュ研修ツアーでアヤラを訪問、素敵なおもてなしをしていただきました!



               o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


 アヤラの変革
 左から
 (1)アヤラ ブリュット マジュール
 (2)アヤラ ブリュット・ナチュール
 (3)アヤラ ロゼ マジュール
 (4)アヤラ ブラン・ド・ブラン2016


 アヤラと塩の「ミネラリティ」を体感するテイスティング
 各アイテムにあわせて4種の塩が登場

 #1:香川/てしま天日塩ファーム × ブリュット マジュール
 海のお塩 / 香川と繋いで中継、門脇湖さんが塩の生成工程や夏しおや冬しおについて解説
 顆粒は大きめで旨味のある塩
 #2:沖縄/ぬちまーす × ブリュット・ナチュール
 海のお塩 / ピュアなシャンパーニュと“素”で勝負していたお塩
 #3:ネパール/ヒマラヤ × ロゼ マジュール
 岩塩 / 色で合わせるマリアージュ、個人的に一番納得できた組み合わせ
 #4:フランス/ゲランド × ブラン・ド・ブラン2016
 海のお塩 / 品格ある組み合わせ


 アヤラについて
 エドモンド・ダヤラが1860年にアイ村に創業
 160年の歴史を有すメゾンでシャルドネのピュアさを表現


 製品から企業の社会的責任に至るまでの配慮


 ブリュット マジュールの10年間の進化
 シャルドネの比率は55%、70の区画、120の様々な容器
 リザーブワインの比率が20%から43%まで増えたことに[目]注目


 アヤラの変革のポイントについて語るアドリアンさん


 ロゼはアイ村のピノ・ノワールを6%使用



              o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。



5月の講座ではアヤラとポル・ロジェを比較
シャンパーニュメゾンのなかで、ブリュットとノン・ドゼに関して、異なる対応をしているジョセフ・ペリエ、アヤラ、ポル・ロジェ。ジェセフ・ペリエは秋期講座でフォーカスしました。

       ブリュットとノン・ドゼは熟成期間に3年間の差があり、
       ぶどう品種のブレンド比率も異なります。

       ノン・ドゼは2020年に市場デビュー!


    アヤラのスタイル
   左から、
   ブリュット マジュール、ブリュット・ナチュール、ロゼ マジュール
   3アイテムのベースヴィンテージは2019年
   #1と#2は使用する品種のブレンド&ベースワインは同じ。違いは糖分の添加分

   #1:ブリュット・マジュール
   ぶどう品種:CH55%、PN30%、M15%
   ドザージュ:6g/L
   価格:8,200円(税別)
   #2:ブリュット・ナチュール
   ぶどう品種:CH55%、PN30%、M15%
   ドザージュ:0g/L
   価格:8,800円(税別)
   #3:ロゼ マジュール
   ぶどう品種:CH51%、PN39%、M10%
   ドザージュ:6g/L
   価格:10,000円(税別)

 裏ラベルに詳細なデータを記載、変革のひとつです!

 

     ポル・ロジェのスタイル

構想に10年以上かけ、2007年に誕生したピュア。ブリュットより、さらにピュア(純粋)なキュヴェを使っています。その理由は糖分添加をしていないシャンパーニュなので、純度が高くピュアであることが必要だからです。

#4:ポル・ロジュ ブリュット・レゼルヴNV
ぶどう品種:CH、PN、M 各3分の1
ドザージュ:8g/L
価格:8,200円(税別)
#5:ポル・ロジェ ピュアNV
ぶどう品種:CH、PN、M 各3分の1
ドザージュ:0g/L
価格:11,500円(税別)
#6:ポル・ロジェ ロゼ・ヴィンテージ2015
ぶどう品種:PN65%、CH35%
ドザージュ:8g/L
価格:14,200円(税別)


 当日のラインナップ
 供出は左から右へ、各2アイテムずつ比較しました。


 プラークにもメゾンの特徴が出ています。



     ロゼの比較ではヒマラヤの岩塩を合わせて
      ポル・ロジェ(右)は赤ワインを15%ブレンドしているので深い色調
      加えてヴィンテージならではの骨格もありました。

      #3:アヤラ ロゼ マジュール
      ぶどう品種:CH51%、PN39%、M10%
      ドザージュ:6g/L
      価格:10,000円(税別)
      #6:ポル・ロジェ ロゼ・ヴィンテージ2015
      ぶどう品種:PN65%、CH35%
      ドザージュ:8g/L
      価格:14,200円(税別)


 甘さも感じる岩塩
 シャルドネ主体のロゼと、両者の共通項ミネラルが相乗し、素直に溶け合いました。 
 10日の講座生13名(1名欠席)中、11名がアヤラ派
 10日に参加したhakoさんがブログにリポートしてくれたのでリンクしておきます。
 17日は13名中、10名がアヤラ派
 アヤラのロゼとヒマラヤのピンク塩の相性に講座生の多くが賛同[わーい(嬉しい顔)]
 三国ワインの須佐敏郎氏にご尽力いただき「塩チャレンジ」ができました。
 ありがとうございました!!

 引き続き、宜しくお願いいたします

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ジル・デプレ輸出部長が語るブルゴーニュの名門《ルロワ》日本上陸50年 [来日したワイン生産者&関係者]

 髙島屋 × ルロワ社 50年
 マダム・ルロワのリクエストで誕生した50年記念のローズちゃん人形
 髙島屋では1972年からルロワ社のワインを輸入しています。
 2022年に50周年を迎えました。


   来日したルロワ社のジル・デプレ輸出部長
1990年仏国認定ソムリエの資格取得、モナコの『ルイ・キャーンズ』でマダムと出会い、2011年ルロワ社に入社。米国勤務の後、フランスに戻り、セールス・マネジャーに就任、現在に至る。


 画像提供:髙島屋

マダムは動画で「長年にわたりルロワのワインを変わらずに愛してくださったこと。また、わたしたちの思いを髙島屋が伝え続けてくれたことにも、こころからの感謝をお伝えしたいと思います。なぜなら、それぞれのワインには、お客様ひとりひとりに対する様々なメッセージがあり、それらを通して、わたしたちもお客様と出会うことができるからです」と語りました。

バイヤーさんのリポートにはルロワ訪問が掲載されていますのでリンクしておきます。
🌹 ルロワ 日本上陸50年 / 2022年5月
🌹 ルロワが導く、未来のワインスタイル / 2022年11月


             o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。



 2022年10月25日@日本橋 髙島屋

ジル・デプレさんが語った要約
1868年ブルゴーニュ地方オクセー・デュレス村に創業したメゾン・ルロワ。ワイン商として150年近い歴史を有す。ワインの買い付けはすべてブラインドで行い、毎年ワインを買い付けるとは限らない(直近の2021年は買い付けはしなかった)という姿勢を貫いている。ワイン本来の味わいが出てくるには、ばらつきがあるので、3年、10年と待つ必要があり、ポテンシャルの高いワインを選び、市場に出すべきかどうか、熟考した上で決めている。マダムが事業を引き継いだのは1955年。プロとして初仕事は1955年VTのジュヴレ・シャンべルタンの買い付けだった。当時のネゴシアンはそれなりの力を持っていたが、GCの買い付けは年々難しくなり、ミクロ・ネゴシアンの台頭もあり、マダムは「伝統的なスタイルを守り、最高品質のワインを造るには自らのメゾンを立ち上げるしかない」と決断、1988年にシャルル・ノエラが所有していたGC他を買収し、ドメーヌ・ルロワを立ち上げる。

マダムのモチベーションの根源は1988年から取り入れたビオディナミ農法であり、当初は奇異な目で見られていたが、完璧なワインを造り出していることで、今ではマダムと同じ考えの生産者が増えている。ルロワのワインには3種類あり、メゾン・ルロワ、ドメーヌ・ルロワ(22㌶、赤ワイン主体。白ワインはコルトン・シャルルマーニュ、アリゴテ。ステンレスタンク・木樽を使用)、ドメーヌ・ドーヴネ(マダム個人が所有、白ワイン主体で木樽100%)、ドメーヌ・ルロワ&ドーヴネとも醸造方法はすべて同じ。
ジルさんの語りでは触れていませんが、オクセーデュレス レ ラヴィエールやコトーブルギニヨンの白ワインもあり

ドメーヌ・ド・ロマネ・コンティDRCとの関係は1930年代に遡る。世界恐慌下で、DRCを所有していたジャック・シャンボン氏が畑を維持していくのが困難になり、エドモン・ド・ヴィレーヌ氏(DRC現当主オベールさんの父親)とアンリ・ルロワ(マダムの父親)に権利を半分ずつ譲渡。これを機に、若きビーズ・ルロワがワインの世界に参画。
1933年生まれのマダム、長い歳月が流れている。


 白ワインのテイスティング

 ムルソー2018
 
ジルさんは2018年ヴィンテージに関連し、「この年の冬は多くの霜と、何日かは雹も降りました。2018年~2022年までの間は、冬のマイナス要素を温暖化による温度上昇が補っているような面があり、2021年は9月23日が収穫日でしたが、2022年は同時期で収穫も発酵も終了していました。8月の収穫も増えているので近年、温度調整器付きの運搬トラックを活用しています」と言及。
白い花のイメージ、柑橘系果実の清々しいアロマ、木の実や蜂蜜、口中滑らか、余韻に続く酸味とミネラル


 シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ2014
  白ワイン部門のマイベスト。凝縮感、温度が上がってからまるみのある果実味
  スパイス、ミネラル、旨味、納得のピュアさ


      サントーバン プルミエ・クリュ1999
 
シャサーニュ・モンラッシェとピュリニー・モンラッシェの間に位置する村で、早くから楽しめるワイン。光沢をまとった黄金色、蜜を含んだフジリンゴ、果実の甘露、黄金糖、甘味のあるスパイス、ミネラル、口中で噛み応えのある味わい、長い余韻



  赤ワインのテイスティング


  ジルさん自ら赤ワインの状態をチェック


  サヴィニー・レ・ボーヌ プルミエ・クリュ ナルバントン1972

『マダム・ルロワの愛からワイン(文園社刊)』には、サヴィニーを「ベリー系の果実の香りや樽香などのわかりやすいおいしさが親近感をもたらし、ルロワが造るサヴィニーが、この地のグレードを確かなものにした。15~20年の熟成に耐えるワイン」との記述があります。
グラスから下の字が読み取れる透明感は艶やか。若干オレンジを含んだルビーで、赤系果実やピンクペッパー似のアロマ、口中滑らか、中盤から果実の旨味、アルコール由来の甘味、50年を経ても厚味を感じさせるワイン


  ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ1972
 
ボトル差があったアイテム。NSG好きの私にとって最初にサービスされたワインは、熟成具合に違和感があったので、異なるボトルのワインも試させていただきました。
オレンジを含み、サヴィニーより若干明るい色調。縮縮感、干しぶどう、黒鉛、皮革、漬物等、長い熟成に由来する第3のアロマ豊かで、ワンワードなら茶葉の渋み


 ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ エストゥネル・サン・ジャック1972
 50周年記念イベントのマイベスト。50年の歳月を経ても、果実の存在感あり。
 ブラックチェリーやブラックベリー、タバコ、湿った土っぽさ。
 口中スムース、ワインに馴染んだタンニンと旨味


 
1972年にプレイバック!
ボジョレーのジョルジュ・デュブッフとの出会いにより、フランスの料理界のグラン・シェフたちと繋がりができた年。ポール・ボキューズ巨匠から届いた手紙には「あなたのお陰で私はブルゴーニュ高級ワインの最高峰を発見することができました」との文字が!
出典:マダム・ルロワの愛からワイン


 左から右の順に
 Gevrey Chambertin 1er Estournelles Saint Jacques1972 / Maison LEROY
 Nutis Saint Georges 1er Cru 1972 / Maison LEROY
 Savigny Les Beaune 1er Cru Narbantons1972 / Maison LEROY
 Saint Aubin 1er Cru 1999 / Maison LEROY
 Chassagne Montrachet 1er Cru 2014 / Maison LEROY
 Meursault 2018 / Maison LEROY


裏方でワインのサービスを担当していた優秀なスペシャリストから話を伺ってみました。
1972年ヴィンテージの3アイテムのうち、ジュヴレ・シャンべルタン エストゥルネル・サン・ジャックだけは、リコルクしていないワインでした。3本とも (予備を含むと4本) 状態は違っていましたが、ポテンシャルというか、個性がはっきりしていたのは、エストゥルネルでした。3本とも状態の良かったボトルは果実味や味わいがしっかりとしていて、マダムがおっしゃっている“村の特徴”が出ていました。



            o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。

 利き酒の後は、髙島屋オリジナルプレートでマリアージュ体験
 手前左から時計回りに
 黒毛和牛ローストビーフとレッドマスタード
 マンデイアン(ドライフルーツ、ナッツを乗せたチョコレート菓子)
 フォワグラテリーヌとイチジクの白ワイン煮
 生ハムと2色の大根のミルフィーユ 柚子の香り
 蟹と帆立貝のタルタル キャビアを添えて
 トリュフとクリームチーズのプティシュー(中央)



 魚介類や白ワインを使ったひと皿には3種の白ワイン
 ローストビーフやチョコレート菓子には3種の赤ワイン
 最初は上記の感じでトライしてみましたが、
 マスタードや柚子、クリームチーズ等がブリッジ食材になり、
 すべてがバランス良く食せました。
 マダムからの愛を感じながら・・・



 【参考データ】
 40周年記念45周年記念 と貴重な時間を共有させていただきました。
 ありがとうございます!!!
 2回ともマダムの来日は叶いませんでしたが、
 記念ヴィンテージの供出は忘れがたいものであり、
 両社の足跡をたどる意味でも、大事な記録になっています。
 ご覧いただけるようにしてありますので、タイムスリップしていただけましたら幸いです!


お詫び 使用していたPCがエネルギーを受けすぎたせいなのか(苦笑)、データが取り出せなくなり、リポートが大幅に遅れてしまいました。髙島屋様には長らくお待たせしてしまいましたこと、お詫びいたします。何卒ご容赦くださいませ。

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春期シャンパーニュ講座スタート、自分好みのメゾン探し [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

       NHK文化センター青山校の春期シャンパーニュ講座開始
       出典:Drinks International

毎年Drinks Internationalが発表している『The World's Most Admired Champange Brands』のトップ5を講座で比較試飲しています。2023年は前回7位だったビルカール・サルモンが5位に入り、4位だったポル・ロジェがダウン。

 順位は左から右に1位~5位
 5メゾンのなかで、クリュッグとシャルル・エドシックは女性シェフ・ド・カーヴ

 供出は左から右の順でブラインドテイスティング


ステンレスタンクのみ、発酵・熟成ともに樽使用、ステンレスや木樽でストックしているリザーヴワインを使用等、メゾンの個性が出ているので、講座生の皆さんには、改めて、自分好みのメゾンを確認していただいています。シャンパーニュ界のトップ5、さすが安定しています。


 5アイテム同時にテイスティング
 1位から順にメゾンおよびアイテムの特徴を解説して、じっくり利き酒

 #1: ルイ・ロデレール コレクション243
 生産者:ルイ・ロデレール(NM)
 ぶどう品種:CH42%、PN40%、M18%
 ドザージュ:8g/L
 価格:9,000円(税別)
 輸入元:エノテカ
自社畑240㌶を所有し、必要とするぶどうの75~80%は自社でまかなっています。メゾンの顔は毎回ベースヴィンテージとリザーヴワイン(ステンレスと木樽)の比率を変えてリリース。コレクション243のベースワインは2018年で比率は31%。ステンレスを使ったパーペチュアル・リザーヴは31% (2012、2013、2014、2015、2016、2017) および大樽熟成10% (2009、2011、2013、2014、2015、2016、2017)、ともにソレラシステム。MLF26%。2018年の収穫は8月27日からスタート、完熟した果実のベースヴィンテージが芯となり、パーペチュアル・リザーヴ由来の溌溂感、大樽熟成由来の奥行きを備えた味わい


 #2: シャルル・エドシック ブリュット・レゼルヴ
 生産者:シャルル・エドシック(NM)
 ぶどう品種:CH、PN、M 各3 分の1
 ドザージュ:11g/L
 価格:9,500円(税別)
 輸入元:日本リカー
エリーズ・ロスフェルト女史が今年の3月にシェフ・ド・カーヴに就任。前任者シリル・ブラン氏が来日できないまま交代になってしまったことはとても残念です。評価が上がっているメゾンだけに、ロスフェルド女史の手腕に期待しています。
ステンレスタンクのみの造り手。ベースヴィンテージは2017年を60%使い、リザーブワインは10年以上のワインが40%。第3週の講座生4人がシャルルだと見抜いたことは素晴らしいことでした。樽を使っていると勘違いした講座生もいましたが、多くのシャンパーニュ愛好家が間違える、その点こそ、シャルルの技の凄さ!

 #3: クリュッグ グランド キュヴェ 170エディション
 生産者:クリュッグ(NM)
 ぶどう品種:PN51%、CH38%、M11%
 ドザージュ:非公開
 価格:39,600円(税別)
 輸入元:MHD モエ ヘネシー ディアジオ
1843年ヨーゼフ・クリュッグによって創業。現在のシェフ・ド・カーヴはジュリー・カヴィル女史。グランド・キュヴェは2011年からiD番号で詳細が検索可能。現行アイテムは昨年と同じ170エディションでした。最古のヴィンテージは1998年、最も若いヴィンテージは2014年、12年間の異なる195種類のリザーブワインをブレンドしたマルチ・ヴィンテージ。昨年の試飲を思い出しながら味わうと、熟成のニュアンスは深まり、酸味は若干強まっている印象。第4週の講座生の半数が「好み」だと回答


 #4:ビルカール・サルモン ブリュット・レゼルヴ
 生産者:ビルカール・サルモン(NM)
 ぶどう品種:M40%、CH30%、PN30%
 ドザージュ:7~8g/L
 価格:10,000円(税別)
 輸入元:JALUX
1818年創業のメゾン、家族経営を貫き、中規模生産(年間200万本)で、今以上には増やさない主義。2019年1月に7代目のマチュー・ローラン=ビルカールがCEOに就任。同メゾンは2018年に第4位にランキングされて以来のベスト5入り!
ムニエを信頼しているメゾンの思いを感じるノン・ヴィンテージ。収穫したぶどうは10度で保ち、コールド・スタビライゼーション(タンク内の温度を14度にして25~30日かけて静置)することで、結果的に、アロマはしっかり残り、不純物は沈殿してしまうので、フィルター掛けも不要になるビルカールスタイル。柑橘系果実や白い花のアロマ、塩味のニュアンス、まるみのある味わい、品格あるアイテム。


 #5:ボランジェ スペシャル・キュヴェ
 生産者:ボランジェ(NM)
 ぶどう品種:PN60%、CH25%、M15%
 ドザージュ:8~9g/L
 価格:10,500円(税別)
 輸入元:WINE TO STYLE
自社畑は179㌶、生産するアイテムは最低でも50%、ものによっては100%自社畑のぶどうを使用。作柄が難しい年でもヴィンテージ・シャンパーニュをリリースできるのは自社畑の果たす役割大。スペシャル・キュヴェのベースヴィンテージは2017年、リザーヴワインはマグナムボトル&コルク栓(アグラフ使用)で5~12年寝かせて熟成させ、5~10%の割合でブレンド。フレッシュ感を備えつつ、コルク栓による熟成が醸し出す複雑味と骨格、全体のバランス良好



 ボトルの色もチェック
 ラベルの画像を撮っていてボトルの色の反射(ラベル画像の左下)があったので、
 光線の遮断率についても再確認しました。
 #2、#3、#5はVert CIVCを使い、#1、#4はAmbreやNoir


 コルクのしぼみ具合でボトル内の味わいを予測


 #1、#3、#5は天然コルク
 #2と#4はDIAMのスパークリング用コルク
 TCA(ブショネの原因となるトリクロロアニソール)を除去したコルク


 5月の講座は訳ありで、第2週と第3週が講座日になり、
 講座生の皆さまには、ご面倒をおかけしますが、
 何卒宜しくお願いいたします!

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