SSブログ

桜の開花予想にワクワク、5種のロゼ・シャンパーニュ探求もワクワク [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

シャンパーニュ最古のメゾン ルイナール
その魅力については2016年にippinでも紹介させていただきました。

NHK文化センター青山校の3月講座はルイナール、ヴーヴ・クリコ、ドラピエにフォーカスしました。要のメゾンはルイナール!
古文書の調査を進めていた同メゾンが、2011年に発見した文献は、シャンパーニュ業界のロゼ造りの歴史を覆す結果に[exclamation×2] そこには「1764年3月14日、120本のシャンパーニュを出荷。その中には60本の『ウイユ・ド・ペルドリ(山うずらの目)』があった」との記述があり、「ロゼ・シャンパーニュ最古の造り手は1818年にブレンド法を用いたヴーヴ・クリコ」という従来からの定説を塗りかえました。

 シャンパーニュラバー訪問必須のメゾン
  (C) photo by Fumiko AOKI
 古代の白亜質の石切り場跡クレイエール、25m、35m、40mの深さがあります。


 上半期最後はロゼの競演
IMG_612523.jpg
 左から
 #1:ルイナール ロゼNV
 #2:ヴーヴ・クリコ ロゼNV
 #3:ドラピエ ロゼ・ナチュールNV 
 #4:ヴーヴ・クリコ ヴィンテージロゼ2012
 #5:ドン・ルイナール ロゼ2007




IMG_6133.jpg
 色合いの微妙な違いにも魅せられて


 第1フライト
 #1:ルイナール ロゼNV
 生産者:ルイナール(NM)
 ぶどう品種:CH45% PN55%、赤ワインを18%ブレンド
 ドザージュ量:8g/L
 価格:10,900円(税別)
 輸入元:モエ・ヘネシー・ディアジオ
ゴールデンオレンジカラー、気泡は持続性があり細やか、香りはチェリーやラズベリー、金柑やアプリコット、白桃、味わいはピュアでフレッシュ、綺麗な酸味とスマートに続く余韻

 #2:ヴーヴ・クリコ ロゼNV
 生産者:ヴーヴ・クリコ(NM)
 ぶどう品種:PN50~55% CH28~33% ムニエ15~20% 赤ワインを12%ブレンド
 ドザージュ量:10g/L
 価格:8,200円(税別)
 輸入元:モエ・ヘネシー・ディアジオ
サンセットカラー、ムニエ由来のフラワリーな要素と溌剌感、ラズベリー、ブラックベリー、チェリーやアプリコット、バターやブリオッシュ、口中ではブラッドオレンジやマンダリンオレンジ、中盤から酸味が広がり、味わいスムーズ、満開の桜に似合うロゼ

 #3:ドラピエ ロゼ・ナチュールNV 
 生産者:ドラピエ(NM)
 ぶどう品種:PN100% セニエ製法
 ドザージュ量:0g/L
 価格:7,800円(税別)
 輸入元:テラヴェール
供出した5アイテムの中で唯一のセニエ製法。10度以下だと香りは閉じ気味、温度の変化で本領発揮。画像からもわかるようにオレンジを帯びた濃い色調、ストロベリーやラズベリーの香り、レモンやマンダリンオレンジの風味、白コショウ、ドザージュは0なので、口中ではドライながら、良質なピノ・ノワールの熟度が全体をバランス良くまとめている印象。第4週の講座生から高い支持を得ていたロゼ


 地平線に沈む夕日を連想させるオレンジ色

 第2フライト
 #4:ヴーヴ・クリコ ヴィンテージロゼ2012
 生産者:ヴーヴ・クリコ(NM)
 ぶどう品種:PN51% CH34% ムニエ15%、 ブジー産のPNを13%ブレンド
 ドザージュ:8g/L
 価格:10,800円(税別)
 輸入元:モエ・ヘネシー・ディアジオ
深みのある銅色、果実味豊かでベリー系果実が嗅覚を支配、ドライローズ、緻密なタンニン、クリーミーな食感、フレッシュさを伴って広がる余韻、酒質の綺麗なロゼ!

 #5:ドン・ルイナール ロゼ2007
 生産者:ルイナール(NM)
 ぶどう品種:CH80% PN 20%
 ドザージュ:5g/L
 価格:34、200円(税別)
 輸入元:モエ・ヘネシー・ディアジオ
コート・デ・ブランとモンターニュ・ド・ランスのシャルドネとアイ村のピノ・ノワールを使用。20%ブレンドした赤ワインのトーンを感じる赤銅色、酸を含んだ柑橘系果実、ピンクペッパー、アールグレー、ココア、焙煎香があり、口中ではブラッドオレンジの甘さ、ピンクグレープフルーツの内果皮似の軽いビター感、シャルドネを芯にしたエレガントなスタイルで、時間の経過で様々なニュアンスを感じさせる秀逸なロゼ、飲む価値ありの1本!

ヴーヴ・クリコはPNをメインにしたメゾンであり、赤系果実の宝庫のような香りは魅力。ルイナールはシャルドネ重視のメゾンらしい品格を備え、石灰由来のミネラルと酸味の綺麗さは見事。両メゾンの個性が楽しめました。

      copper/銅色という表現が合いますね


 来週早々には東京の桜も満開!

4月からのオーダーメイドなシャンパンレッスン<第3週>&<第4週>ともキャンセル待ちになっています。ご参加くださるシャンパンラバーの皆さまには心から感謝しております。
秀逸なシャンパーニュたちとの出会いをお楽しみに!

nice!(7)  コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

カリフォルニアワイン協会公認のグローバルな教育プログラム キャップストーン・カリフォルニア 体験記 [キャップストーン・カリフォルニア]

 カリフォルニアワイン協会CWIが世界に向けて発信する教育プログラム
 昨年9月、カリフォルニアワインの輸入元&プレスを対象に、
 オンライン説明会が開催されました。
 MCを務めたのはCWI日本事務所扇谷まどか共同代表
 CWIオナー・コンフォート国際部長はカリフォルニアワイン教育のビジョンに言及し、
 主任講師の山本香奈エデュケーターはショートバージョンで模擬講座を行い、 
 プログラムの総監修者エヴァン・ゴールドスタインMSは2種の白ワインについてコメント
 試飲ではMSが用いるディダクティブ・テイスティング(演繹的試飲法)を採用
 マスター・ソムリエの略。有資格者は世界に約300名

Capstone Californiaの概要
開発したのはCWI輸出プログラムチ ームと世界のワイン専門家で、カリフォルニアワインに特化したコンテンツを多言語対応のマルチメディアを介して世界のワイン業界のプロや愛好家に提供するものです。初級から専門家レベルまでの4段階のカリキュラムによって構成されており、日本では2021年10 月下旬から初級/Level1がスタートしました。講座はアカデミー・デュ・ヴァンでの座学&テイスティングと、オンラインによるセルフ・スタディの2コースです。


 10月からスタートした座学@アカデミー・デュ・ヴァン
 カリフォルニアに精通する山本香奈講師による初級は10月から月1回ペースで4回開催
 内容は歴史、地理、気候、土壌、ぶどう品種、栽培や醸造、熟成、ワイン法令等


 供出されたアイテム
 1回目の講座で試飲した4種。テイスティングには、
 カリフォルニアの歴史を背景にしたワインも登場するのでお楽しみに!

 左から
 #1:マタンザス・クリーク ソーヴィニヨン・ブラン2019
 #2:シャトー・モンテレーナ シャルドネ2018
 #3:ブエナ・ヴィスタ ピノ・ノワール2017
 #4:ロバート・モンダヴィ カベルネ・ソーヴィニヨン2018


 第3回講座のディダクテイブ・テイスティングは森覚講師が担当
 切れの良い語りで、今講座の“売り”の1つである試飲法を丁寧に解説


 演繹的試飲法とは?
 コート・オブ・マスター・ソムリエCMSがテイスティングで取り入れている方法
 ディダクティブ・テイスティングは日本語では演繹的試飲法と訳されています。
 あらゆる要素に基づいて結論を導き出していくのが演繹(えんえき)法です。

 香りを利いて、柑橘類があるかないか、あるなら具体的な果実の名、その特徴
 果実以外なら、例えば、ハーブはあるかないか、バターやクリームはあるかないか
 項目ごとに利き分け、香り(アロマ)と味覚(フレ―ヴァ―)を組み合わせて結論に到達

 国際ソムリエ協会ASIや日本ソムリエ協会JSAのコンクールではテイスティングの際、
 ワインについて様々な“形容”を使って表現しますが、
 演繹的試飲では“ある or ない”の二者択一
 その積み重ねで、結論を導き出していくのが特徴です。


 テイスティングシートのフォーマット / (C)CMS
 シャトー・モンテレーナCH 2018の模範解答の一部

  ブエナ・ヴィスタ PN2017の場合、色調は「ガーネット」
  Alc度数13.5%ですが、ここでは「やや高い」にチェックを入れるのが 正解


 受講後は毎回オンラインによる小テスト
 4択問題で、正解なら緑色、間違っている時は赤色の表示になります。
 不正解でも「テストをやり直す」で再チャレンジできます。
 テストは好きなだけ挑戦できますし、一発勝負で決まるわけではないので、ご心配なく!
 但し、問題はいつも同じではなく、その都度変わっているようです。

 最終テストの出題は50問でした!
 小テストが終わったら最後の仕上げのテストです。
 講師が念押ししたり、白板に記述していた事柄の確認は大事

 すべてをクリアすると
 小テスト&最終試験を通過すると、このような表示に[わーい(嬉しい顔)]
 Level1の受講者は2月28日迄に最終テストを済ませておくことが必須だったので、
 試験をクリアした受講生には3月中に初級の認定証が届く予定です。

キャップストーン・カリフォルニアは、初級・中級・上級・専門家/アンバサダーの 4つのレベルから成り、最初のレベルを修了すると次の段階に進むことができます。
募集はアカデミー・デュ・ヴァンの公式サイトで公開されますが、オンラインによるセルフ・スタデイの場合はテイスティングがないので、3月と4月に開催される森覚講師によるデイダクティブ・テイスティングコースを受講するのも選択肢の1つです。

キャップストーン・カリフォルニアは、カリフォルニアワインの海外市場向け販売拡大を目的とした多角的10年戦略の一翼を担うもので、世界中の人々を対象に、体系的な学習を通してカリフォルニアワインの知識が会得できるようになっています。

【キャップストーン・カリフォルニアのご案内】
詳細はコチラで!

【関連講座のご案内】
ディダクテイブ・テイスティング講座
カリフォルニアワイン協会公認教育プログラム キャップストーン・カリフォルニア(Cap stone California) レベル2資格認定講座


nice!(9)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

4月1日発売のOrnellaia2019、10月5日~19日にはサザビーズでオンライン・オークション [オルネッライア/ Ornellaia]

2月9日、オンラインによる発表会で伊スーパータスカン『オルネッライア』の新ヴィンテージ2019年が披露されました!

オルネッライアは現在、世界90ヶ国以上に輸出されています。欧州、北米の各国には、従来の販売網を通じて供給する一方、南中米、アフリカ、アジアの各国は、ラ・プラス・ド・ボルドーのネゴシアンによって販売されています。待望の2019年ヴィンテージは4月1日に発売を開始します!


 レギュラーサイズと限定ラベル入りの木箱
 (C)Ornellaia
6本入り木箱には、ヴェンデミア・ダルティスタの限定ラベルのボトルが1本入っています。


 ヴェンデミア・ダルティスタ / Il Vigore イル・ヴィゴーレ
 (C)Ornellaia
ワインと芸術の融合が“ヴェンデミア・ダルティスタ”です。
オルネッライアは2009年から世界的アーティストとコラボレーションをしています。テーマは、アクセル・ハインツ最高醸造責任者が、年ごとのワインの特徴を表現した“ワンワード”で、それをモチーフにしてアーティストはオリジナル作品を製作します。

アクセルさんが2019年ヴィンテージのために選んだ言葉は、活力やエネルギーを意味する『Il Vigore /イル・ヴィゴーレ』でした。限定版は全部で111本あり、内訳はサルマナザール1本、アンペリアル10本、ダブルマグナム100本となっています。

10月5日~19日に開催されるサザビーズのオンライン・オークションで得た収益金は全額ソロモン・R・グッゲンハイム財団が推進する『マインズアイ・プロジェクト』に寄贈されます。ちなみに2009年にヴェンデミア・ダルティスタを立ち上げてから、200万US$を超える額を寄付しており、何より、世界中のサザビーズの顧客は芸術を享受するために、希少価値のアートボトルの落札を心待ちにしています。グッゲンハイム美術館は、目が不自由でもアートを五感で鑑賞することができるシステムなので、オルネッライアは同財団と3年後の2025年まで契約を延長したとのことでした。


 2019年ヴィンテージ
 オルネッライア2019 DOCボルゲリ・スペリオーレ
 カベルネ・ソーヴィニヨン62%、メルロー31%、プティ・ヴェルド4%、カベルネ・フラン3%

天候が劇的に変化した年で、雨が降って寒かった期間と、干ばつや猛暑が長く続いた期間が交互に到来。春は不安定な天気が続いたものの、夏はほぼ理想的な天候に恵まれた。収穫は9月5日からゆっくりと始まり、例年通り、9月最終週に気温が下がったことで、ぶどうには新鮮な果実味とフィネスが残った。9月21日に雨がやんでから、陽光が戻り、晩熟型のぶどうの収穫は10月4日に終了した。
深いルビー色、地中海の香草やバルサミコ、スパイス、黒胡椒、セージ、極めて滑らかなタンニン、層を成して広がる複雑味、品格があり、活力とエレガントさを併せ持つワイン



 アクセル・ハインツ最高醸造責任者に質問させていただきました!
 
Q:2018年ヴィンテージ(メルローME51%、カベルネ・ソーヴィニヨンCS40%、カベルネ・フラン7%、プティ・ヴェルド2%)はメルローの比率が多かったのに対して、2019年は従来からのオルネッライアスタイルで、カベルネ・ソーヴィニヨンが主要品種になっています。オルネッライアにとって、メルローの位置付けは、今後どのようになるのでしょうか?

A:2019年はCSの比率が多いので、2004年や2005年に似ています。ブレンディングをしていく上で、我々が何をしようとしているのか。それはオルネッライアのヴィンテージをより良く表現できるものを造ろうということであり、その特徴をどのように引き出せるのかということです。オルネッライアはブレンドしているので、メルローは毎年関わってきます。2018年ヴィンテージでは比率が多かったのですが、2019年は夏暑かったので、素晴らしいCSができました。これはオルネッライアが求めているCSでした。私はいつも「ベストなワインはどうしたらできるのか」ということを考えています。そのような中で、CSには常に背景があり、オルネッライアは伝統的にCSを多く使うので、2018年のメルローは特別だったと言えます。単にブレンドすれば良いということではなく、ブレンディングしていく中で、ワインの特徴が出てくると思っています。


 スウェーデンのアーティスト
 オンラインでご挨拶したナタリー・ユールベリさんとハンス・ベリさん
 おふたりが製作に関して言及した内容は、ワインのこころで紹介しています。


 ワインと共に同封されていたロゴ入りDropStop、紙ナプキン、鉛筆!
 なんとも細やかなお気遣い


             o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。

 ビリヤニ、コリアンダーは多めでも[わーい(嬉しい顔)]

 和スパイス、紀州の香山椒
 オルネッライアと和食のつなぎ役として活躍してくれました!


【関連ブログ】
ウェビナーでアクセル・ハインツ最高醸造責任者と『オルネッライア2018』の世界へ! 

【オルネッライアへのお問い合わせ】
Elena Oprea, Ornellaia Communication Manager
TEL: +39 348 465 7945 Email: elena.oprea@ornellaia.it
URL: http://www.ornellaia.com/it/

nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

守備範囲が広いアンリオ ブリュット ミレジメ2012、気候変化がすべての要素に調和をもたらした2012年 [シャンパン]

         2月10日発売 アンリオ ブリュットミレジメ2012
    グラン クリュとプルミエ クリュのシャルドネとピノ・ノワールをブレンド
          シャルドネ54%はシュイィ、アヴィーズ、トレパイユ
          ピノ・ノワール46%はマイィ、ヴェルズネー、アヴネー
          ドザージュ:6g/L
          参考上代:14,000円(税別)

          色調ゴールド、香りは柑橘系果実、ストーンフルーツ
          ブリオッシュ、コーヒー、白胡椒、ヨード、ミネラル
          口中に広がるスマートな酸味、中盤からの凝縮感
         エレガントで重厚、イースト由来の旨味


 ミレジメに使われているぶどうの産地
 データ提供:ファインズ
 黄色はシャルドネ、赤はピノ・ノワール
 アンダーライン部分が該当するグラン クリュGCとプルミエ クリュPC


 8年以上の熟成を経た力強く繊細な気泡 クリックで拡大


 2012年ヴィンテージについて
 データ提供:ファインズ
 年初から7月半ばまでは悪天候
 7月半ば~9月半ばまでは降雨もなく酷暑
 9月半ば、収穫期は好天
 劇的な気候の変化がコントラストを生み、全ての要素に調和をもたらしたヴィンテージ



        旬のモンドール
        チーズのクリーミーな食感と相乗するアンリオの酒質
        鼻腔に残るウォッシュチーズ特有の香り


 ミネラルやヨードのニュアンスがあるので、
 築地 丸山海苔店の味付けのりとの組み合わせは絶妙
 仏ゲランド産の手摘み塩と伊エクストラ バージンオリーブオイルが双方の繋ぎ役


 京都『和久傳』のテイストと合わせて
 長熟を旨とするアンリオならではの酸味が、
 甘やかできれいな酸を備えた金柑蜜煮とナイスマリアージュ


      鯛のふきのとう味噌漬焼き
      ぷりぷりの鯛と淡グリーンの蕗味噌の旨味
      我が家で一流料亭の味が再現できました、美味美味[わーい(嬉しい顔)]


 自家製目鯛サラダ
 鯛、クレソン、セロリ(葉および茎)、カラフルミニトマトを使い、
 味付けは柚子味噌とオリーブオイル、最後に白胡麻をふりかけて完成
 ミレジメ2012は和柑橘の柚子や白胡麻との相性抜群!

 アンリオについてのお問い合わせ
          株式会社ファインズ商品部 (担当:浦様) 電話03-6732‐8600


 [NEW]World's Most Admired Champagne Brands 2022 by Drinks International


 
nice!(11)  コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

2月の講座は秀逸なピノ・ノワールの産地アンボネー村にフォーカス! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

 シャンパーニュ講座のラインナップ
 2フライトに分けて供出

 シャンパーニュの味わいにも反映しているコルクの締まり具合


 黒ぶどう100%と黒ぶどう主体のアイテム


  新装した教室、密を避けた空間
 第4週クラスの内部、1テーブル1名席。お部屋の奥には使いやすい水場も!

 シャンパーニュ地方のグラン・クリュ
 地図の出典は(C)酒販ニュース
 ブログの村表記は日本ソムリエ協会の教本に合わせていますが、
 各アイテムについては輸入元の表示に統一しています。

 今回注目したアンボネーはモンターニュ・ド・ランスの南部に位置する村で、
 主として南向き斜面、ピノ・ノワール中心、原酒は酸が高く、しっかりとした骨格が特徴

 第1フライトはブラン・ド・ノワール
 お間違えのないように!
 #1は2013年ヴィンテージ
 #2はノン・ヴィンテージ
 ボトル上の2021デゴルジュマンをした年

 #1:スゴンデ・シモン キュヴェ・ル・ヴィラージュ GCブリュット2013
 生産者:スゴンデ・シモン(RM)/1866年創業
 ドザージュ:6g/L
 ぶどう品種:PN100%(ブラン・ド・ノワール) 
 ドザージュ:6g/L
 価格:13,500円(税別)
 輸入元:ヌーヴェル・セレクション
所有する6㌶の畑はすべてアンボネイ村にあり、キュヴェ・ル・ヴィラージュは0.089㌶のモノポール畑「ル・ヴィラージュ」に植樹された樹齢約50年のPNから、傑出した年に限り、年間300本だけ限定生産されるスペシャルアイテム。フルーティで、時間が経過してもそれが持続。香りにはリンゴ、カリン、ナッツ、甘草。若干の塩味とフェノール、中盤から酸味の広がり

 #2:エリック・ロデズ GCアンボネイ ブラン・ド・ノワールNV
 生産者:エリック・ロデズ(RM)/1900年創業
 ぶどう品種:PN100% (ブラン・ド・ノワール) 
 ドザージュ:4g/L、 デゴルジュマン:2021年
 価格:11,000円(税別)
 輸入元:ヴァンパッション
自社畑6㌶、収穫したぶどうは古い小樽を中心に新樽、大樽、ステンレスタンク等を組み合わせて醸し、当主は大手メゾン(クリュッグの元チーフ・エノロジスト)で身につけたアッサンブラージュや樽使いの技術にも長けている。#1と利き比べるとドザージュ量の違い明確、極めてドライ。10度以下の供出では香り控えめ、グラス内の温度が上がると、マンダリンオレンジ、ナッツ、ミネラル、スパイス。酸味がきれいでふくらみもあり、口中スムーズ

 第2フライトはピノ主体のブレンドタイプ
 #32013年ヴィンテージ、#52006年ヴィンテージ
 #4はノン・ヴィンテージで、ボトルにある2020はデゴルジュマンをした年
 #2#4は輸入元ヴァンパッションによる表示なので、収穫年と混同なさらないように!


 #3:アンリ・ビリオGCアンボネイ・ブリュット・ミレジメ2014
 生産者:アンリ・ビリオ・フィス(RM)/1930年創業
 ぶどう品種:PN75%、CH25%
 ドザージュ:8~9g/L、デゴルジュマン:2020年10月12日
 価格:10,000円(税別)
 輸入元:豊通食料
自社畑4.7㌶、アンボネイ村の中央に位置するメゾン。年間出荷量は3.5~4万本、その多くがイギリスの特定の愛好家に販売され在庫が尽きてしまうとの情報も。醸造面では、すべてノンマロ、リザーヴワインは常に50%と多め。気泡細やか、オレンジや金柑、金木犀、スパイス、余韻に酸の印象

 #4:エグリ・ウーリエ GC トラディション・ブリュットNV
 生産者:エグリ・ウーリエ(RM)/1930年創業
 ぶどう品種:PN70%、CH30%
 ドザージュ:3g/L、デゴルジュマン:2020年10月
 価格:14,000円(税別)
 輸入元:ヴァンパッション
自社畑12㌶、年間出荷量は10万本、トラディション・ブリュットはアンボネイの南向きの穏やかな斜面に植樹された樹齢40年のPNを中心に、東向きのCHをブレンド。全体の50%を樽発酵&樽熟成 (12 ヵ月)、51ヵ月の瓶熟成。リザーヴワインは50%以上使用。第4週の講座では、すべてのアイテムに関して、口中に含んだら、20秒以上、舌の上で転がし、その後、飲み込んでから鼻腔で感じる香りや余韻の長さをチェックしてもらいました。口中の存在感と余韻の長さが際立っていたエグリ・ウーリエ、納得できる結果に!

[いす]私が同メゾンを初訪問したのは2009年のことでした。当時連載していたasahi.comに、フランソワさんのコメントを載せているので、ご参考までに!

 #5:アンドレ・ボーフォールGC アンボネイ・ミレジメ2006
 生産者:アンドレ・ボーフォール(NM)/1969年創業
 ぶどう品種:PN80%、CH20%
 ドザージュ:8g/L
 価格:17,000円(税別)
 輸入元:テラヴェール
自社畑は非公開、年間の生産量2,500c/s、ミレジメに関しては、ひとつの原酒から、ドザージュ少なめのブリュットタイプとドザージュ多めのドゥミ・セックの2種類を生産。第一香はシェリー似、黒糖、果実の甘露煮、ココア、香ばしさ。口中クリーミーで味わいはほろ苦さと旨味のハーモニー。思わず、クリーム・ブリュレを連想、滋味あふれるシャンパーニュ

[いす]受講生のhakoさんがマップを入れたレポをアップしてくれました。アンボネーの位置が良くわかります。

 
  おいしいスプリングカラー
 少しずつ春めいてきましたね。
 先日、高野のフルーツチョコをいただきました。
 可愛いいパッケージは我が家のパステル調の花たちに映えて[わーい(嬉しい顔)]


       [NEW]春期のオーダーメイドなシャンパンレッスン募集開始
     第3週講座
     第4週講座

nice!(7)  コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理