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名醸造家 M.シャプティエが惚れ込んだシャンパンメゾン『ドゥヴォー』の魅力全開 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

        コート・デ・バール地区最大の協同組合ドゥヴォー
    1846年にジュール&オーガスト・ドゥヴォー兄弟がエペルネにメゾンを設立
    3世代にわたり、精力的な活動を続けていましたが、
    いずれの代も、残された未亡人(Veuve ヴーヴ)が活躍!
    1987年、ジャンポル・オーギュスト・ドゥヴォーに跡継ぎがいなかった為、
    協同組合ユニオン・オーボワーズ
    現グループ・ヴィニコール・シャンパーニュ・ドゥヴォーにブランドを譲渡


 画像提供:国分グループ本社(株)
 ドゥヴォーの拠点はコート・デ・バール地区バール・シュル・セーヌ、栽培面積は850㌶


  トップキュヴェ『ステノペ』のフォイルのトップ部分
  ステノペはコート・デュ・ローヌ地方のM.シャプティエとのコラボシャンパーニュ
  両社はレ・リセー村に畑を共同購入して、プロジェクトを開始しました!


                ピンホールカメラ
            ステノペは“ピンホールカメラ”の意味
 そのこころは・・・毎年のヴィンテージを表現する特別なキュヴェ“Cuvée Spéciale”


 シャンパーニュのラインナップ
 この他に「コトー・シャンプノワ」も生産しています。
 輸入元国分グループ本社(株) からご尽力いただき、ドゥヴォーを徹底探求できました。
 講座後の質問にも迅速にご対応いただき感謝しております、ありがとうございました!

 上質なミネラルの洗礼を受け、コロナ渦中、心身ともに浄化された気分です[わーい(嬉しい顔)]


 第1フライトはトップレンジからスタート
 #1:ドゥヴォー ステノペ2011/生産量6,387本
 生産者:ドゥヴォー(CM)
 ぶどう品種:非公開
 ドザージュ:非公開
 価格:33,000円(税別)

ステノペ2011は昨年10月、ワイン王国No120の特集『シャンパーニュへの旅』のテイスターとして参加した時に試飲しました。品種やドザージュは非公開なので推測するしかなかったのですが、2011年はシャルドネのできが良かったので、ピノを重視するドゥヴォーでも、このVTは白ぶどうの比率が多いのでは・・・と思いました。
あれから、10カ月余りが過ぎて再試飲したステノペは瓶熟の状態も良好、ミネラル感が際立ち、シャプティエ好みと再認識しました。

香りのインパクト大! 熟した黄桃やアプリコット、ドライフルーツ、果実のコンポート、ヘーゼルナッツやアーモンド、香ばしさと最初から最後まで一貫して続くミネラル感、そしてビターな印象も。グラス内の温度変化(冷蔵庫温度8度から16度位まで)を1時間以上かけてチェック。層になって広がる様々な香りと味わい、気泡が落着いてきた後半は上質な白ワインのイメージ、酒質が本当に綺麗です!


 #2:ドゥヴォー D ミレジメ2008
 生産者:ドゥヴォー(CM)
 ぶどう品種:PN50%、CH50%
 ドザージュ:約6g/L
 価格:13,000円(税別)

#1より少しだけ濃い色調、気泡は繊細で緻密、凛としたミネラル、蜂蜜や蜜を含んだ花の香り、ロースト香やスパイス。2008年ならではの酸味の存在も好印象。バランスが良く、今飲んでも、十数年後に飲んでも楽しめるお薦めのアイテム。第3週&第4週の講座生から圧倒的な支持を得ていたのが#2でした。



2009年3月、ザ・ペニンシュラ東京『ヘイフンテラス』でシャプティエ独占インタビューのチャンスがありました。彼は自他ともに認めるシャンパーニュラバーであり、本拠地タン・エルミタージュのメゾンには、お気に入りのシャンパンがストックされています。ヘイフンテラスの時はテタンジェ『コント・ド・シャンパーニュ』(当時の輸入元は日本リカー)が供出されました。そんなシャプティエが「コラボ相手に何故ドゥヴォーを選んだのか?」、その答えが今講座で理解できました。
1991年から自社畑にビオディナミを導入し、テロワール重視の醸造家として名を馳せるシャプティエと、コート・デ・バールのテロワールをメゾンの誇りとし、それを製品に反映させているドゥヴォー、必然的な繋がりですね!



 第2フライトはコート・デ・バールのPNにフォーカス
 #3:ドゥヴォー ロゼ・デ・リセー2014新製品
 生産者:ドゥヴォー(CM)
 ぶどう品種:PN100%/コート・デ・バール地区レ・リセー村
 小容量のステンレスタンクで発酵、その後MLF
 25%のぶどうは足踏みでプレスし、短時間のマセラシオン
 価格:9,000円(税別)

ルビーやグリオットチェリーのような赤ワインに近い色調。香りは軽快、赤系果実が詰まったバスケット、ピンクペッパーや甘草。タンニンは柔らか、酸味は穏やか、ミネラル感もあり、舌触りはソフト。

  リセー村にある自社畑の厳選した区画の樹齢15~45年のピノ・ノワールを使用。
 生産量が少ない希少アイテム、これは913番目のボトル


 #4:ドゥヴォー クール・デ・バールNV
 生産者:ドゥヴォー(CM)
 ぶどう品種:PN100%/コート・デ・バール地区
 (20年にわたり環境に配慮した畑のぶどう、オーガニックの区画も含む)
 リザーヴワイン:オークの大樽で熟成させたものを20%使用
 ドザージュ:8g/L
 価格: 9,000円(税別)

色調はベージュを帯びたゴールド、フレッシュ感があり、最初に口中に泡の刺激、気泡自体はワインに馴染みスムーズ。第一印象は黒ぶどう由来の力強さ、果実の旨味と厚味、木の実や香ばしさ。中盤から終盤にかけてビター感。コート・デ・バール地区最大のメゾンの自負を感じさせるアイテム

 レ・リセー村の自社畑のピノ・ノワールの味わいを確認。
 ロゼ・デ・リセーとブラン・ド・ノワールの両ピノ・ノワールを利き酒できたことで、
 ドゥヴォー好みの黒ぶどうが見えました。豊潤かつエレガントなスタイル!


 第3フライトはコレクションDシリーズ
 メゾンのこだわりが凝縮しているコレクションDシリーズ
 ソレラシステムで保管しているリザーブワイン(1995年~2011年)を使用
参考ドゥヴォーは1992年からリザーヴワイン用に10基のフードルを導入。うち1つは2002年からソレラシステムに使用、毎年30%を入れ替え、継ぎ足ししている。この他、1995年からステンレスタンクでもソレラシステムを採用


 #5:ドゥヴォー キュヴェD
 生産者:ドゥヴォー(CM)
 ぶどう品種:PN55%、CH45%
 発酵:ステンレスタンクとシャンパーニュ産の樽25%(うち10%は300㍑で8~9ヵ月)
 ドザージュ:約7g/L
 価格:9,000円(税別)

色調はゴールドイエロー、白い花や白胡椒、ブリオッシュの香り、ふくらみのある味わいで舌触りはきめ細かくクリーミー。シェフ・ド・カーヴ 一押しのマリアージュは夏に搾乳したコンテ!


 #6:ドゥヴォー ウルトラD
 生産者:ドゥヴォー(CM)
 ぶどう品種:PN55%、CH45%
 リザーヴワインの比率は35%、一部MLF
 ドザージュ:約3g/L(エキストラ・ブリュット)
 価格:10,000円(税別)

色調はゴールドイエロー、快活でフレッシュ、白い花、ミネラル、塩味、ヨード、香ばしさと若干ビターなニュアンス。キュヴェDにはコンテがお薦めとのことなので、私的にはヨードの要素に相乗させるべく、フルムダンベールに海苔を巻いてチャレンジしたい気分!


 #7:ドゥヴォー D ロゼ
 生産者:ドゥヴォー(CM)
 ぶどう品種:PN55%、CH45% /うちPNを10%ブレンド
 ステンレス製の大樽でアルコール発酵させた後、一部MLF
 ドザージュ:約6g/L
 価格:11,000円(税込)

色調はアプリコットサーモンピンク、芳醇でフルーティー、ラズベリーやアプリコット、全体にまるみがあり、酸味も強すぎることなく素直な印象、ロゼを飲み慣れていない人にも薦めやすいアイテム


 
 第3フライトはすべてぶどう品種(PN55%、CH45%)の比率は同じ
 講座生を惑わせていたのが、#5#6のドザージュ量4gの違いでした。
 シャンパンを飲み慣れている人ほど、キュヴェDのほうをドライと感じたようです。

 ワイン王国誌上に、ドゥヴォーの現地取材をしたボーヌ在住の熊田有希子さんが、
「ドゥヴォーは所有畑850㌶のうち、選別された100㌶をコレクション用の畑にしている。
 メゾンには数多くの選択肢があり、様々なテクニックを組み合わせることで、幅広く、
 複雑なアロマを生み出し、清涼感と熟成感のバランスを保っている」と書いています。

 キュヴェDは、10%の樽発酵を行い、5年以上の長熟でも、清涼感を損なわないように、
 倉庫の温度を12度に設定し、MLFをさせないようにしているとの記述もありました。
 MLFのかけ方も微妙に異なるDシリーズ、その塩梅が講座生を混乱させたようです。

 前述の熊田女史が「ぶどう品種や樹齢を料理でいう素材に例えるなら、
 ドゥヴォーは無限のレシピを持っているといえよう」とコメントしているように、
 メゾン勤続30年のシェフ・ド・カーヴ、ミッシェル・パリゾさんが、
 メゾンの顔“Dシリーズ”に並々ならぬ愛を注いでいることがよくわかりました。
 ここは講座生と研修ツアーで訪問してみたいメゾンです!!


 点字導入の先駆者シャプティエ
 1995年から点字ラベルを採用したM.シャプティエ
 友人に盲目の音楽家がいらしたことがきっかけだったと伺いました。
 ステノペは白と黒を基調にしたスタイリッシュなパッケージ、点字表記わかりますね
 このボトルは限定生産6387本中1646番目になります。
 今期参加のブログ仲間Hakoさんのリポートもご覧ください!


 ドゥヴォーに関するお問い合わせは国分グループ本社 (株)03-3276-4125 (代表)


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 味覚受容体TAS2R38とコロナウイルスの関係
 
8月18日、ちょうど第3週のシャンパーニュ講座直前に、ワイン専門商社(株)Firadisからワインのスーパー・テイスターとコロナウイルス耐性(記事の内容はFiradisの翻案であり、文責はすべて同社に帰属)と題する興味深いワインニュースが届きました。
「苦みを知覚する受容体TAS2R38が活発化すると、繊毛の動きや粘液の分泌が増加し、さらには、一酸化窒素を放出するので、コロナウイルスを発症させるスパイクタンパク質の活動を抑える働きがある。ゆえに敏感な味覚を持つスーパー・テイスターはTAS2R38の働きで、コロナウイルスに対する自然耐性がある」との内容でした。
さてさて、皆さまは、コーヒーやブロッコリー、ピノ・ブランを口にした時、苦みをしっかりキャッチできていますか?


NHK文化文化センター青山校の秋期講座の募集開始は9月1日からです。
感染対策には、今まで以上の配慮をしながら、2クラス体制で進めてまいります。
10月からのシャンパーニュ講座も、引き続き、宜しくお願いいたします!!

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アースデイに合わせて開催されたカリフォルニアワイン・サステイナビリティ・メディアセミナー [Zoom / ワイン]

  カリフォルニアのサステイナブルに注目!
 カリフォルニアワイン協会(以後CWI)主催で、
 サステイナブルをテーマにしたオンラインメディアセミナーが開かれました。

 会場となったのは昨秋にオープンした東京エディション虎ノ門


 日程は4月22日のアースディと前日21日の2日間。基調セミナーを担当したのは、
 カリフォルニア・サステイナブル・ワイングローイング・アライアンス(CSWA)
 アリソン・ジョーダン事務局長

 一覧で見る活動の変遷
 CSWAのサステイナビリティ教育と認証活動
 ぶどう栽培とワイン造りに関わる人たちによって、2001年に定義付けされました。

 米国の環境問題の取り組みの素晴らしさは第三者による認証システム!
 2010年に立ち上げた第三者認証プログラム(CCSW)により、
 現在171のワイナリー/全体の80%が「ワイナリー認証」
 2,247の農地/全体の32%が「畑認証」を取得。
 米国には他に、ナパのエリアに限定したナパグリーン等、
 州内の別プログラムも設定されていて、厳格な認証ですべてが機能しています。


模範的な2つのワイナリーと繋いで
【シルヴァー・オーク アレキサンダー・ヴァレー】
ナパ・ヴァレーのオークヴィルを拠点にしていたシルヴァー・オークは、2013年にソノマのアレキサンダー・ヴァレーにも畑を購入、2017年から稼働させています。
ワイナリーのスタートは1972年、オイル業を生業にしていたレイ・ダンカン氏が創業し、初代ワインメーカーのジャスティン・メイヤー氏が唱えた「メイン品種はカベルネ・ソーヴィニヨン、樽はアメリカンオークを使って熟成させる」という2点を遵守し、今もそのスタイルを継承しています。

 LEEDは建築物の環境性能を評価する国際的な認証
 2018年、LEEDのEBOM(既存の建物・運営・保全)部門で世界初のプラチナ認証ワイナリーに!

 ソノマのアレキサンダー・ヴァレーにあるワイナリーは7棟から構成されています。
 すべてが認証の対象になっていて、昨年はリビング・ビルディングに認定されました。



     【リッジ・ヴィンヤーズ リットン・スプリングス】
     リッジのデイヴィッド・アマディア社長がナビゲート


 エコフレンドリーなリットン・スプリングスにあるワイナリー
 畑には超100年のジンファンデルの古樹も!


      ワイナリーの建て替え時、断熱壁に利用した藁(わら)ブロック



 ランチにはワイナリーのオリジナルレシピも登場
 左から供出順に
 #1:J Vineyards & Winery Cuvee 20 Brut
 #2:Sunny With A Chance of Flowers Chardonnay 2019
 #3:Ridge Vineyards Lytton Springs 2017
 #4:Silver Oak Alexander Valley Cabernet Sauvignon 2016

 サービスされた4アイテム


 バンケット担当の石井シェフがメニューについて解説@オンライン会場


 口開けは実習を交えたクロスティーニ
 蟹とアボカドを使ったクロスティーニ × キュヴェ 20 ブリュット
 輸入元:布袋ワイン

 CWIのオナー・コンフォート国際部長がクロスティ―ニの作り方を指導!


    第2フライトはローアルコール&ローカロリーのシャルドネ
    表ラベルには85カロリー、Alc9%の表示
    裏には85cal、炭水化物3.3g、タンパク質0.4g、糖質0gとの記載


健康志向を背景に
シャイド・ファミリー・ワインズは1972年にアル・シャイド氏がカリフォルニア州モントレー郡に土地を購入してスタートした家族経営のワイナリー。オンラインでナビゲートしてくれたのは2代目のハイディ・シャイドさん。ローアル・ローカロリーのワイン造りは自分の経験からの発想。「毎日ワインは飲みたい。でも翌日の仕事に差しさわりが出るようだと困るので、そのために、体に負担がなくておいしいワイン造りを」と。所有する畑はすべてサステイナブルの認証を受けており、モントレーは風が強い地域なので、風力発電を活用。ワイナリーで使う電力は100%まかなっているとのこと。また、ワインのみならず、1988年から奨学金制度を設けて学生の応援にも力を入れています。そんなシャイドさんの活躍を賞した関連記事をリンクしておきます。今後の益々の活躍に期待します!
Wine Business.com
Person of the year2020


 ハマチのタルタル、大根のピクルス、柚子ごまドレッシング × シャルドネ2019
 輸入元:オルカ・インターナショナル(株)



               第3フライトでリッジ登場   
     比率はZin74%、プティ・シラー15%、カリニャン9%、マタロ2%

ウインナーシュニッツェル、胡瓜のサラダ、アンチョビとケッパーのクリーム × リットン・スプリングス2017輸入元:大塚食品

メインダイニングのエグゼクティブシェフがドイツ人で、彼のシグネチャーメニューがウインナーシュニッツェルとのこと。リッジに合わせて供出されました。北海道産の仔牛、酸味のあるパン粉を使うことが隠し味のような…相性的にはワインのパワーが勝っていた印象

 第4フライトはワイナリーのお抱えシェフから届いたレシピ
 ファロット、マッシュルームとケール × アレキサンダー・ヴァレー CS 2016
 輸入元:JALUX


       カベルネとアメリカン・オーク重視のシルヴァー・オーク
           自社で樽工場を所有し製造しています!
乾燥したファロット(スペルト小麦)はオーブンで焼くとナッツのような香ばしさが出てくるのが特徴。樽由来の甘みと小麦を噛み込むと出てくる甘み。さらに、マッシュルームとワインのアーシーなニュアンスが相乗。それらをシルヴァー・オークの専属シェフは感じて欲しかったようです、なるほど!

 デザートはパブロバ、苺、クレームシャンティー、ライム
 メレンゲのさっくり感と苺の酸味、隠し味的に使ったライムの皮が爽やかでした。


Q&Aで
CWIの『B-Corp』に対する考えを伺ってみました。
Q:カリフォルニアでは、Fetzer Vineyards と Spottwoode Wineryの2ワイナリーだけが、B-Corpを取得していますが、B-Corpの認証についてどのようにお考えですか?
A:我々は、B-Corp認証を取得している、または取得中のワイナリーを非常に支持しています。これは、持続可能なビジネスを構築し、健全で協力的なコミュニティと労働力を創出するという基本原則に沿った、国際的に評価の高いプログラムです。

青木私感:日本でB-Corpはまだまだ浸透していませんが、昨年5月、食品業界で第1号の認証を受けたのがダノンでした。利益重視ではなく、国際基準での良い会社としての評価なので、SDGsとも大いに関連しています。ダノンに続く動きを注視していきます!


カリフォルニアでは干ばつがあるので、節水に力を入れています。
シルヴァー・オークでは、今まで1ガロンのワインを造るのに、7~8ガロンの水を必要としていましたが、今では「1ガロンのワインに1ガロンの水」との回答がありました。7~8分の1の削減、凄いです!

森林火災は、気候変動ともろに繋がるので困難も多いようです。どのように畑を守るかということでは、素朴な対策とは言え「消火訓練や避難訓練をしています」とのお返事でした。


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気候変動への危惧
直近の日経新聞によると、カリフォルニア州では2021年に入ってからの森林焼失面積は前年同期比で2.5倍増とのこと。今年は、欧州のギリシャやイタリアやスペイン、南米のブラジル、北アフリカのアルジェリア等、世界規模で山火事が広がっています。


   photo by Fumiko/2018年6月撮影

1977年にピーター・ニュートンが設立した『ニュートン・ヴィンヤード』はセントヘレナの西に位置するスプリング・マウンテンの斜面の土地約260㌶を有し、オーナー夫人は日本への造詣も深く、庭園には赤い鳥居も設えてありました。映画『ブラック・レイン』にはこの鳥居も登場しています。2018年に訪問し、自然と一体となった空間が印象的でしたが、昨年の森林火災で、メインの建物や中庭を消失、このニュースは衝撃でした。

国連の気候変動に関する政府間パネルICPPは、化石燃料の削減など抜本的な対策を取らない場合、気温は21世紀末に最大5.7度上昇するとの試算を出しており(出典:日経新聞)、異常気象や地球環境への対策を迅速に進めていかなければならないと危惧しています。
自分でも身近なところからエコ対策をしていますが、日本政府や環境大臣の言動からは、本気度を全然感じません!

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クインテッサ先行試飲 ~ワイナリーが追及している理想形のひとつが2018年ヴィンテージ~ [Zoom / ワイン]

          9月発売の『Quintessa 2018』を先行試飲


 ナパ・ヴァレーのラザフォードにあるQuintessa/クインテッサ

           先月半ば、新ヴィンテージ2018が到着
       セラーで十分落ち着かせてからテイスティングできました!


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  2018年ヴィンテージ(右)/2017年ヴィンテージ
  気候的な違いも比べたかったので、今回は、2アイテムを比較試飲しました。


青木私感:2017年ヴィンテージは、昨年8月に試飲して以来、1年振りでしたが、瓶熟の変化はそれほど感じませんでした。色調は液縁までしっかりと濃い暗赤紫色、香りは黒系果実や黒オリーブやグラファイト。口中ではボリューム感があり、Alcの“存在”も顕著。タンニンはワインに馴染み、木目は細かく穏やか。余韻にAlc由来の甘みと骨太の重厚感。空気との触れ合いで、隠れ気味だった酸味が出てくるのでデキャンターがお薦め。2017年ヴィンテージは温暖なヴィンテージ好きのアメリカ人に好まれるワインスタイルだと思います。

青木私感:2018年ヴィンテージは同じアルコール度数(14.5%)ながら、味わった時の印象はかなり違いました。7月13日に瓶詰したばかりなので、まだまだ赤ちゃん状態。樽の要素もワインには溶け込んでいませんが、果実味、酸味、渋味(タンニン)のバランスが良好で、心地良い余韻の広がりも好印象。ビオディナミ農法の成果、土壌の多様性、なにより冷涼なヴィンテージならではの傑作だと思いました。クインテッサが求めている理想形のひとつと言えるのではないかと、私は思っています。


             8月6日はZoomミーティング
        昨年に続き、今年も新ヴィンテージの試飲を交えながら、
      エステート・ディレクターのロドリゴ・ソトさんにお話を伺いました。
       1996年から導入してきたビオディナミ農法の認証に関しては、
          「あと数週間以内に受けられる」とのことでした!

 ヴァカ山脈の麓に位置するクインテッサ
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 ドラゴンレイク、ドラゴンテラスの奥に見えるのがヴァカ山脈

ヴィンテージについて、ロドリゴさんは「ヴァカ山脈の影響を受けています。また、ヴァカ山脈に近いか、ナパ川に近いかによって、土壌構成も異なってくるので、それらも関係してきます。さらに、ワイナリーのあるラザフォードは、ナパ川が一度途切れた曲がった地点なので、発生する霧の関係で冷涼年や温暖年の差が出てきます」と言及

使用するぶどう品種には、独自のこだわりがあり、仏ボルドーから渡来して、チリで花開いた品種カルメネールを使用しています。これは、ワイナリーの創始者アグスティン・ヒュネーウス氏、ロドリゴ・ソトGMがチリ出身であることから、この品種を重用!

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  source:Quintessa

「ヴァカ山脈の麓は白い火山性土壌なので、暑くて乾燥した年にはタンニンがしっかりしたぶどう、寒い年だとチョーキーなニュアンスを感じるぶどうになります。ドラゴンレイクの周りは傾斜があり、石が多いので水捌けも良く、ぶどう樹の根が深く張っているので、ヴィンテージに関係なく、一定した品質のぶどうが穫れます」とロドリゴさん。加えて、ナパ川に近いベンチについては「土壌は黒い粘土質で、ぶどうは柔らかく洗練されているので、ドラゴンレイク周辺の区画から穫れるタンニンしっかり系のぶどうとブレンドすることで全体がソフトになります」

 2017年ヴィンテージについて
  アぺレーション:ナパ・ヴァレー、ラザフォード
  ぶどう品種:92%カベルネ・ソーヴィニヨン、4%メルロー
           3%カルメネール、1%プティ・ヴェルド
  アルコール度数:14.5%
  収穫:2017年9月11日~10月7日
  熟成:22ヶ月、フレンチオーク100%(新樽76%)
  瓶詰:219年7月15日~19日
  生産量:500ケース

  2018年ヴィンテージについて
 「温暖な年より冷涼年のほうがすべてのプロットが完璧なものになる」とロドリゴさん

  アぺレーション:ナパ・ヴァレー、ラザフォード
  ぶどう品種:92%カベルネ・ソーヴィニヨン、2%メルロー
       3%カベルネ・フラン、2%カルメネール、1%プティ・ヴェルド
  アルコール度数:14.5%
  収穫:2018年9月18日~10月25日
  熟成:20ヶ月、フレンチオーク100%(新樽62%)
  瓶詰:219年7月13日
  生産量:500ケース
 
  まろやかなタンニンとソフトでクリーミーなフィニッシュのフル・ボディなワイン
  とても魅力的なフィニッシュ、ビオディナミ農法で栽培されたぶどうのワイン
                     ジェームズ・サックリング/2021年1月/99ポイント

  変化のひとつがコンクリートタンクの使用
 2018年ヴィンテージから、コンクリートタンク(右側)を使用
 発酵は自生酵母で長い時間をかけて!



 2018年ヴィンテージには黒オリーブやアーシーな要素があるので、
 タプナードとの相性は予想通りでした。チーズやクラッカーに添えて!


気候変動に絡んで
環境変化への対策として、干ばつに強い台木の選択、ぶどう樹の仕立ての間隔をあける、畝の向きを変える等の試みをしていますが、暑い日が多いので、ぶどう畑に霧を散布して温度コントロールできるような工夫もしているそうです。
1ガロンのワインを造るために必要となる水の量は、若樹と古樹では異なり、古樹なら4ガロン程度とのこと。クインテッサは貯水池ドラゴンレイクを有効活用していますが、カリフォルニアでのワイン造りにおいて、今後、水の節約は重要課題になりますね。


2020年ヴィンテージに絡んで
今年もカリフォルニアの森林火災が報道されているので心配です。
Zoomミーティングで、火災のことを質問した折、ロドリゴさんが、「2020年は煙害による汚染 スモークテイントがあったので、コンサルタントのミシェル・ロランの来訪時(25日)、彼とテイスティングをして検証する予定」と語っていました。

スモークテイントの除去は、オゾンを利用しているようです。米国の企業のサイトに、除去の仕組みの解説がありました。

クインテッサも、同企業と契約していて、スモークテイント対策に取り組んでいます。ワインメーカーで、ロドリゴさんの元で活動中のレベッカ・ワインバーグさんが、2020年ヴィンテージの対策について語っている記事があったので、併せて載せておきます。
今年の森林火災は、欧州のギリシャやイタリアでも発生しています。甚大な被害が出ないことをこころから願っています!



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             昨年のBeyond Bordeaux

     ボルドー最大手のネゴシアンCⅤBG主催で行われたBeyond Bordeaux
     昨年はコロナ渦中ゆえ、感染対策を考慮し、午前・午後の2部制で実施。
     1名1テーブルの着席形式で、隣席ともしっかりと距離を置いて行いました。
     ここでは、9月リリース予定の26アイテムを先行試飲しました。

     今年は8月末に行う予定でしたが[NEW]9月末に延期!
     昨年の印象が鮮烈だったので今年も秀逸なワインたちの出会いにワクワク!


       2020年8月撮影  
  
      昨年、クインテッサと同時供出されたのは、
      Beaulieu Vineyard Georges de Latour、Dalla Valle Mayaでした!

    来月開かれるBeyond Bordeaux2021にはクインテッサ2018も登場するので、
    再テイスティングがとてもとても楽しみです。
    改めて、Beyond Bordeauxの報告、いたします!!

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ワクチンパスポートの次は延期になっている研修ツアーの再開! [離れて繋がる #新型コロナウイルス]

              2020年8月1日のtwitterは
昨年はNHK文化センター青山校シャンパン講座の上半期(4~9月)が休講になってしまったので、癒しを求めて開講した番外編講座や、日本三大花火で知られる新潟・長岡の花火話題、COVID-19の抑え込みでは成功国だったベトナムのことをツイートしていました。

 
           鳳凰のような雲の形が凄かったです[exclamation×2]


あれから1年経って・・・
日比谷松本楼のボワ・ド・ブローニュは22日まで改装のため休業。
長岡の花火は昨年同様、感染禍からの復興と早期終息を願っての限定打ち上げ。
ベトナムは現在の日本と同じように、新型コロナの感染者数(31日付保健省発表によると市中感染8,620名)は増え続けています。

 

    新型コロナウイルスワクチン接種
    自衛隊東京大規模接センター

   私はコロナ渦中、2回のワクチン接種が終わって少しホッとしています!
   大手町合同庁舎では接種者は色分け(4色)されたコースに誘導されるのですが、
   案内役の皆さんの動きは機敏で、全体の流れはとてもスムーズでした。


受付をしてから、予診、接種、経過観察まで、30分程度で終了。2回目も同様で、安心して帰路につくことができました。ありがとうございました!

直近の報道をみると、新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長が集団免疫に関して「国民の70%がワクチン接種をしたとしても、残りの30%がプロテクトされることにはならない」と発言していますし、ワクチン接種で世界をリードしていたイスラエル(16歳以上の80%以上が2回の接種を終了)では、デルタ株の感染拡大を懸念し、「8月からワクチンを2回接種した60歳以上に、3回目の接種を行う」と発表していますね。

米メディアのインタビュー(8月1日)に「米国にはワクチン接種を受ける資格がありながら、接種をしていない人が1億人いる。未接種者の間で感染者の急増が見られる」と答えたファウチ首席医療顧問のコメントが日本経済新聞に載っていましたが、併せて同紙に、「米NBCはワクチン接種を完了してから陽性が報告された人数は、データが利用可能な38州で12万5,682人と、7月末時点で接種を完了している1億6,400万人超のうち0.08%未満にとどまった」との記述もありました。具体的には、約1,300人に“ひとり”の割合!

接種しようかどうか迷っている方々には、免疫学の第一人者、大阪大学の宮坂昌之名誉教授の打たぬチョイス(選択)はないの記事も参考にしていただけると嬉しく思います。


 副反応は・・・
 接種会場で配布された冊子から

1回目は、注射を打った側の肩が重く感じる程度で、他には何の症状も無し。
2回目は肩の重圧感も無く安堵。帰宅してから軽い頭痛と体のふわふわ感。夜38度の発熱。
通常の熱の時と違って、体の中がじわじわと温かくなってくる感じ。とにかく横になりたくて爆睡。翌日の夕方には熱も下がり、いつもの状態に戻っていました。

想定外だったのが、モデルナアーム(&レッグ)
接種後10日ほどして、左の二の腕と、左の太ももに蕁麻疹似の赤い湿疹が! 夜22時頃になると症状が出てきてかゆいかゆい[ふらふら]
2日ほどでかゆみは消えましたが、発熱も発疹も今まで体験したことのない感覚でした。

ちなみに、知り合いの医療関係者の女性たち(いずれも40代)から「39度まで発熱しました」との話を聞きました。データにも記載してあるように、発熱は男性より女性、諸々の症状は高齢者より若い方のほうが敏感のようです。


 ワクチンパスポートが届いて
 管轄の自治体は郵送のみの受付だったので26日に投函!
 7月31日に「予防接種証明書」が届きました!
 今は、できることを、ひとつずつクリアしていく段階だと思っています。


 昨年5月と11月に訪問が決定していたシャンパーニュ研修ツアーの再開に向けて!
 フランス政府は今月9日から、飲食店や大型商業施設等を利用する際には、
 ワクチン接種の終了や検査の陰性証明を記載した「健康パス」の提示を義務付ける方針
「シャンパーニュに行きたいからワクチンを受けます」と宣言してくれた講座生の為にも、
 しっかりとした先導役ができるように頑張ります🥂

 
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