Paris のAveline Galleryを会場にしたレア・シャンパーニュ『Rare 2008』オンラインセミナー [Zoom / シャンパン]
シャンパン部門で最高賞に輝いた『レア2008』
Robb Reportが発表した、“2021年世界最高のワイン”で、シャンパン部門の最高賞に選出されていたのがレア2008でした。
今世紀の秀逸なヴィンテージ なので、日本上陸を待ち遠しく思っていたところ、6月初旬、『レア2008』のローンチウェビナーがあり、ひと足早くテイスティングすることができました
アヴリーヌ・ギャラリーの特別な空間 クリックで拡大可
輸入元日本リカー様経由で、先週、会場で撮影された公式画像が届きました。撮影者はAnthony Dorfmann氏です。掲載している3枚は知的所有権の関係上、転載はご遠慮願います。宜しくお願いします。
セーヴル焼の製陶280周年の展覧会 × レア2008
レジス・カミュ最高醸造責任者とローンチパーティに参加したワイン関係者
カミュ氏はレア 2008を“L’INFINI(無限)”と形容!
「2008年ヴィンテージの余韻の長さから 思いついた」とコメント
Les Petits Plats dans les Grands@Aveline Gallery
2020年12月10日~2021年6月6日まで開催されました。国立セーヴル陶磁器製作所の設立280周年を記念した催事で、ギャラリーのオーナーであるマレラ・ロッシ女史は、その一環として、10年前にユネスコ世界無形文化遺産に登録された「食の伝統」もテーマに加え、イベントの核となる唯一のシャンパーニュ・メゾンに、レア・シャンパーニュを選びました。
展覧会では、古代から現代までのフランスの魅力的なガストロノミーの歴史が、約1,000点の展示で紹介され、そのなかの約半数はセーヴル国立陶磁器美術館の豊富なコレクションからの出展でした。コラボレーションの素晴らしさはYouTubeで垣間見ることができます!
ローンチウェビナーで“無限”なレア2008を探求
世界に向けた『レア2008』ローンチウェビナーは6月8日に行われました。
パリ時間の10時(東京は17時)からスタート、
日本が世界で一番最初の相手国でした、ハッピー!
18世紀のフランスの家具職人 アンドレ=シャルル・ブール(1642~1732)
彼のアンティーク家具が設えられた特別な空間
シェフ・ド・カーヴのレジス・カミュ氏はこの場所からレア2008について発信。
隣席はレア・シャンパーニュのディレクター、モード・ラバン女史
レア2008の熟成ポテンシャルは2040~2045年頃
レアの初ヴィンテージは1976年、79年、85年、88年、90年、98年、99年
2002年、2006年 そして2008年。また、レア・ロゼは2007年が初ヴィンテージで、
昨年 2008年がリリースされました。
カミュ氏が惚れ込む2008年と2006年
2008年は温暖で雨の多い冬、春にも雨は続いたが、爽やかな気候だった。6月半ばにぶどう畑を寒さが襲ったが、7月と8月は好天に恵まれた。9月は乾燥して涼しく、ぶどうは完全に熟した状態で収穫できた。2008年は10年間の平均気温より低く、2006年(10年間の平均気温より高め)と比べると真逆な天候と言える。
2008年と2006年は別格で、ともにレアのシグネチャー(長熟のポテンシャルを備えている)を感じさせるヴィンテージである。2008年のシャルドネはトニックでミネラルが多く、また、ピノ・ノワールはフルーティーでストラクチュアがある。2006年は温かさを感じさせる“太陽の恵み”と形容できる。片や、2008年は“無限”、絶えず変化を繰り返し、ピークを迎えるのはまだまだ先だが、間違いなく特別なヴィンテージである。
カミュ氏はレア2008について、以下のように語っています。
レア2008は、私にとって“無限”と同義語。このヴィンテージから感じ取れる活発さとフレッシュさは無限で、その存在感は長く続きます。口に含むと、さらに正確で調和の取れた状態へと昇華していきます。オリエンタルなニュアンスが際立ち、今飲んでもすでに完成されていますが、並外れた複雑さとミネラルの個性が無限のポテンシャルを予感させます。
正確さと品格を備えた1998年ヴィンテージは、2008年に近いと思います。時をどのように超えて(経て)いくかというと、1979年に似ています。このヴィンテージには今でもフレッシュさがあります。2008年ヴィンテージは特別なアイテムであり、今後、何十年も時を重ねていけると思っています。
カミュ氏によるテイスティング・コメント
色調は輝きを放つきらめくような印象。(シャルドネ由来の)グリーンの陰影があり、13年経過したシャンパーニュにしては素晴らしい色合い。気泡はとても繊細で、口中に広がる細かな気泡が爽やかさを感じさせる。
アロマは春の香り、フレッシュでフローラル。ヨードやミネラル。10年から20年は、このような味覚が続く。エキゾチックフルーツ、切り立てのパイナップルやパッションフルーツ。2006年ヴィンテージと比べると、歯触りを感じる洋梨のニュアンス。アロマ豊かで余韻は長い。デリケートでエレガント。
供出温度によって表情を変えるシャンパン
バランスが取れている2008年ヴィンテージ。爽やかさが表現できるので供出温度は8度~、フレッシュな状態からサービスして欲しい。グラス内の温度が上がると複雑さやストラクチュアを感じる。同じことを2006年ヴィンテージ(温暖な収穫年だった)で行うと、室温(20度)に近付くにつれて、活発さが強く出てくる。
熟成による香りの変化
リリースして15年くらいまでは、爽やかさやエキゾチックな部分が楽しめる。15~20年すると、スパイシーな要素が加わり、ワイルドスパイス、焙煎香、オリエンタルなニュアンスが出てくる。植物的なシルキーさ、白檀やお香、古いラム酒、葉巻(今の1988年に顕著)
を感じることができる。
クリュについての考え方
どこのクリュを使うかより、クリュをどのくらい使うかのほうが大事。レアはシャルドネ70%、ピノ・ノワール30%だが、シャルドネはモンターニュ・ド・ランス(ヴィレーヌ・マルムリー、トレパイユ、ヴィ―ドマンジュ等)のぶどうが多い。ただ、敢えて言うなら、コート・デ・ブランのアヴィーズはシャンパーニュに多くのミネラル感、モンターニュ・ド・ランスのヴェルジーはトニックな要素を与えてくれるクリュだと思っている。
トニックとは
今回のテイスティングで、聞き慣れない表現がありました。
“トニック”です!
「日本だと柚子」とカミュ氏。グリーンライム、グレープフルーツ、マンダリンオレンジのような、爽やかさをもたらす柑橘系果実の酸味を表わす時に使っているようです。
人間に対して形容する時は、「活発で爽やか、知性に富んでいる」という意味合いになるとのこと。カミュ氏から、「あなたはトニックだ」と言われたら、喜ぶべき!
セミナー終盤、「日本語が聞けて良かった。できれば皆さんと同じ空間にいたかった」と語り、日本への渡航を心待ちにしている様子でした。
私たちも、早くその日が来ることを願っています!!
青山とパリを繋いで
レア・シャンパーニュの本間寿一ブランド・アンバサダーと輸入元 日本リカーの嶋﨑ゆかりブランド・マネージャーは青山のリーデル・ジャパン本社のテイスティングルームからレジス・カミュ氏と交信
当初は、参加者を少人数に絞り、テイスティングルームで行う予定でしたが、緊急事態宣言の延長を受け、招待者はそれぞれオンライン形式で参加することになりました。結果的に、レア2008を独り占めできたので、これは仕事冥利(笑)
関係者の皆さまは大変だったと思います、お疲れ様でした!
🥂 🥂 🥂 🥂 🥂 🥂 🥂
マイ備忘録/2種のグラスで利き比べ
素晴らしいシャンパーニュなので、グラス違いでテイスティングしてみました!
リーデルのドン・ペリニョン グラス(DP)(左)、スーパーレジェーロ(SL)(右)
カミュ氏が表現していた個々の要素を的確にとらえることができたSLグラス
ハンドメイドならではのグラスの薄さと口元のソフトな感触が、レア2008をファミニンなタッチで受け止めてくれる印象。舌の前方に気泡の刺激。香りは華やかに広がり、白い花や柑橘系果実、白胡椒、塩味を伴うミネラル感、時間の経過でナッツ、酸の存在は直線的ではなく、横に広がるイメージ。飲み込んだ後、喉の奥に厚味、長い余韻。
緊張感、メリハリ感で迫ってくるDPグラス、SLとは対極的なマスキュランな印象。泡の刺激はSLよりソフト。杏、白桃、マンゴーのような種の大きな果実、酸を予感させる香りがそのまま口中で明確な酸味となって広がり、その後、厚味と旨味が支配。2008年ヴィンテージの最大の特徴である“酸味”を強く感じ取ることができるグラス。鼻腔から抜ける果実味、舌の奥に広がるミネラル、余韻の広がり。
DPグラスの底力を知る意味で、できるだけ多くのシャンパーニュを試したい気分!
製品名:レア・シャンパーニュ レア2008
ぶどう品種:シャルドネ70%、ピノ・ノワール30%
ドザージュ:9.5gをベースに7~10.5gで調整
希望小売価格:25,000円(税抜)
発売予定日:2021年9月1日(水)
販売地域:全国
製品の問い合わせ先:日本リカー株式会社事業部 03- 5643-9772
Robb Reportが発表した、“2021年世界最高のワイン”で、シャンパン部門の最高賞に選出されていたのがレア2008でした。
今世紀の秀逸なヴィンテージ なので、日本上陸を待ち遠しく思っていたところ、6月初旬、『レア2008』のローンチウェビナーがあり、ひと足早くテイスティングすることができました
アヴリーヌ・ギャラリーの特別な空間 クリックで拡大可
輸入元日本リカー様経由で、先週、会場で撮影された公式画像が届きました。撮影者はAnthony Dorfmann氏です。掲載している3枚は知的所有権の関係上、転載はご遠慮願います。宜しくお願いします。
セーヴル焼の製陶280周年の展覧会 × レア2008
レジス・カミュ最高醸造責任者とローンチパーティに参加したワイン関係者
カミュ氏はレア 2008を“L’INFINI(無限)”と形容!
「2008年ヴィンテージの余韻の長さから 思いついた」とコメント
Les Petits Plats dans les Grands@Aveline Gallery
2020年12月10日~2021年6月6日まで開催されました。国立セーヴル陶磁器製作所の設立280周年を記念した催事で、ギャラリーのオーナーであるマレラ・ロッシ女史は、その一環として、10年前にユネスコ世界無形文化遺産に登録された「食の伝統」もテーマに加え、イベントの核となる唯一のシャンパーニュ・メゾンに、レア・シャンパーニュを選びました。
展覧会では、古代から現代までのフランスの魅力的なガストロノミーの歴史が、約1,000点の展示で紹介され、そのなかの約半数はセーヴル国立陶磁器美術館の豊富なコレクションからの出展でした。コラボレーションの素晴らしさはYouTubeで垣間見ることができます!
ローンチウェビナーで“無限”なレア2008を探求
世界に向けた『レア2008』ローンチウェビナーは6月8日に行われました。
パリ時間の10時(東京は17時)からスタート、
日本が世界で一番最初の相手国でした、ハッピー!
18世紀のフランスの家具職人 アンドレ=シャルル・ブール(1642~1732)
彼のアンティーク家具が設えられた特別な空間
シェフ・ド・カーヴのレジス・カミュ氏はこの場所からレア2008について発信。
隣席はレア・シャンパーニュのディレクター、モード・ラバン女史
レア2008の熟成ポテンシャルは2040~2045年頃
レアの初ヴィンテージは1976年、79年、85年、88年、90年、98年、99年
2002年、2006年 そして2008年。また、レア・ロゼは2007年が初ヴィンテージで、
昨年 2008年がリリースされました。
カミュ氏が惚れ込む2008年と2006年
2008年は温暖で雨の多い冬、春にも雨は続いたが、爽やかな気候だった。6月半ばにぶどう畑を寒さが襲ったが、7月と8月は好天に恵まれた。9月は乾燥して涼しく、ぶどうは完全に熟した状態で収穫できた。2008年は10年間の平均気温より低く、2006年(10年間の平均気温より高め)と比べると真逆な天候と言える。
2008年と2006年は別格で、ともにレアのシグネチャー(長熟のポテンシャルを備えている)を感じさせるヴィンテージである。2008年のシャルドネはトニックでミネラルが多く、また、ピノ・ノワールはフルーティーでストラクチュアがある。2006年は温かさを感じさせる“太陽の恵み”と形容できる。片や、2008年は“無限”、絶えず変化を繰り返し、ピークを迎えるのはまだまだ先だが、間違いなく特別なヴィンテージである。
カミュ氏はレア2008について、以下のように語っています。
レア2008は、私にとって“無限”と同義語。このヴィンテージから感じ取れる活発さとフレッシュさは無限で、その存在感は長く続きます。口に含むと、さらに正確で調和の取れた状態へと昇華していきます。オリエンタルなニュアンスが際立ち、今飲んでもすでに完成されていますが、並外れた複雑さとミネラルの個性が無限のポテンシャルを予感させます。
正確さと品格を備えた1998年ヴィンテージは、2008年に近いと思います。時をどのように超えて(経て)いくかというと、1979年に似ています。このヴィンテージには今でもフレッシュさがあります。2008年ヴィンテージは特別なアイテムであり、今後、何十年も時を重ねていけると思っています。
カミュ氏によるテイスティング・コメント
色調は輝きを放つきらめくような印象。(シャルドネ由来の)グリーンの陰影があり、13年経過したシャンパーニュにしては素晴らしい色合い。気泡はとても繊細で、口中に広がる細かな気泡が爽やかさを感じさせる。
アロマは春の香り、フレッシュでフローラル。ヨードやミネラル。10年から20年は、このような味覚が続く。エキゾチックフルーツ、切り立てのパイナップルやパッションフルーツ。2006年ヴィンテージと比べると、歯触りを感じる洋梨のニュアンス。アロマ豊かで余韻は長い。デリケートでエレガント。
供出温度によって表情を変えるシャンパン
バランスが取れている2008年ヴィンテージ。爽やかさが表現できるので供出温度は8度~、フレッシュな状態からサービスして欲しい。グラス内の温度が上がると複雑さやストラクチュアを感じる。同じことを2006年ヴィンテージ(温暖な収穫年だった)で行うと、室温(20度)に近付くにつれて、活発さが強く出てくる。
熟成による香りの変化
リリースして15年くらいまでは、爽やかさやエキゾチックな部分が楽しめる。15~20年すると、スパイシーな要素が加わり、ワイルドスパイス、焙煎香、オリエンタルなニュアンスが出てくる。植物的なシルキーさ、白檀やお香、古いラム酒、葉巻(今の1988年に顕著)
を感じることができる。
クリュについての考え方
どこのクリュを使うかより、クリュをどのくらい使うかのほうが大事。レアはシャルドネ70%、ピノ・ノワール30%だが、シャルドネはモンターニュ・ド・ランス(ヴィレーヌ・マルムリー、トレパイユ、ヴィ―ドマンジュ等)のぶどうが多い。ただ、敢えて言うなら、コート・デ・ブランのアヴィーズはシャンパーニュに多くのミネラル感、モンターニュ・ド・ランスのヴェルジーはトニックな要素を与えてくれるクリュだと思っている。
トニックとは
今回のテイスティングで、聞き慣れない表現がありました。
“トニック”です!
「日本だと柚子」とカミュ氏。グリーンライム、グレープフルーツ、マンダリンオレンジのような、爽やかさをもたらす柑橘系果実の酸味を表わす時に使っているようです。
人間に対して形容する時は、「活発で爽やか、知性に富んでいる」という意味合いになるとのこと。カミュ氏から、「あなたはトニックだ」と言われたら、喜ぶべき!
セミナー終盤、「日本語が聞けて良かった。できれば皆さんと同じ空間にいたかった」と語り、日本への渡航を心待ちにしている様子でした。
私たちも、早くその日が来ることを願っています!!
青山とパリを繋いで
レア・シャンパーニュの本間寿一ブランド・アンバサダーと輸入元 日本リカーの嶋﨑ゆかりブランド・マネージャーは青山のリーデル・ジャパン本社のテイスティングルームからレジス・カミュ氏と交信
当初は、参加者を少人数に絞り、テイスティングルームで行う予定でしたが、緊急事態宣言の延長を受け、招待者はそれぞれオンライン形式で参加することになりました。結果的に、レア2008を独り占めできたので、これは仕事冥利(笑)
関係者の皆さまは大変だったと思います、お疲れ様でした!
🥂 🥂 🥂 🥂 🥂 🥂 🥂
マイ備忘録/2種のグラスで利き比べ
素晴らしいシャンパーニュなので、グラス違いでテイスティングしてみました!
リーデルのドン・ペリニョン グラス(DP)(左)、スーパーレジェーロ(SL)(右)
カミュ氏が表現していた個々の要素を的確にとらえることができたSLグラス
ハンドメイドならではのグラスの薄さと口元のソフトな感触が、レア2008をファミニンなタッチで受け止めてくれる印象。舌の前方に気泡の刺激。香りは華やかに広がり、白い花や柑橘系果実、白胡椒、塩味を伴うミネラル感、時間の経過でナッツ、酸の存在は直線的ではなく、横に広がるイメージ。飲み込んだ後、喉の奥に厚味、長い余韻。
緊張感、メリハリ感で迫ってくるDPグラス、SLとは対極的なマスキュランな印象。泡の刺激はSLよりソフト。杏、白桃、マンゴーのような種の大きな果実、酸を予感させる香りがそのまま口中で明確な酸味となって広がり、その後、厚味と旨味が支配。2008年ヴィンテージの最大の特徴である“酸味”を強く感じ取ることができるグラス。鼻腔から抜ける果実味、舌の奥に広がるミネラル、余韻の広がり。
DPグラスの底力を知る意味で、できるだけ多くのシャンパーニュを試したい気分!
製品名:レア・シャンパーニュ レア2008
ぶどう品種:シャルドネ70%、ピノ・ノワール30%
ドザージュ:9.5gをベースに7~10.5gで調整
希望小売価格:25,000円(税抜)
発売予定日:2021年9月1日(水)
販売地域:全国
製品の問い合わせ先:日本リカー株式会社事業部 03- 5643-9772
氷とレモンを使って自分流に楽しむサントリーのサマーワイン [インフォメーション]
ニューフェイスを含む夏のカジュアルワイン
サントリーがオンラインでサマーワインのラインナップや楽しみ方を紹介!
拡大している夏場のワイン飲用
データ提供:サントリーワインインターナショナル(SWI)
1月を100とした場合の6~8月の月別指数を見ると、2019年(青い線)は100を下回って
いますが、2020年(赤い線)は家飲み需要とサマーワイン活動が功を奏し好調な動き
サマーワインのラインナップ
データ提供:サントリーワインインターナショナル(SWI)
気軽に楽しめる「スパークリング」
こららのアイテムにはレモンフル活用
参考価格/税抜(左から)160円、330円、450円、1,040円
雫音<しずね>&モマンドールアイスレモン
6月22日発売の新アイテム
モマンドール アイスレモン、限定発売レモンフレーバーには氷をたっぷり入れて
雫音はリースリングの特徴香ペトロール似の香り、柑橘のほろ苦さ
ほのかな甘口なので、ワイン入門者には飲みやすい味わいだと思います。
氷とレモンを入れると爽快感が増します!
気軽に楽しめる「ワインサワー/缶ワイン」
3月の発売時、紹介させていただいたスタイリッシュな缶ワインボッリチーニ
参考価格/税抜430円
データ提供:サントリーワインインターナショナル(SWI)
オンライン説明会では、枝豆やサーモンマリネ、トマトソースパスタや点心を推奨
このチャンスにマイブームのレモンサワーとワインサワーを比較
双方とも、レモンを搾って加えると、より爽やかに。
レモンサワーは、もともとのみずみずしさに、生のレモンの味わいが増してナイス
ワインサワーは、単品の時とは違う表情でワインの様々な要素が見え隠れ
データ提供:サントリーワインインターナショナル(SWI)
<白>は鶏のから揚げやバンバンジー、<赤>は餃子やカツサンドがお薦めだそうです!
氷を入れて楽しむ「氷専用ワイン」
赤ワインに果実を加え、フルーティな味わいに仕上げた『氷と楽しむおいしいワイン』
やや甘口の赤ワインは、常温でも冷やしても、渋味を感じることなく楽しめます。
赤ワインを敬遠していた入門者にお試しいただきたいアイテムです。
オンライン説明会推奨の組み合わせは、甘口ワインと辛い味(カレー)のマリアージュ
参考価格/税抜520円
データ提供:サントリーワインインターナショナル(SWI)
「定番スナックはなんでもOK」とのアドバイスもありました!!
カレーにシナモン
私は、カレーの後、シナモンをたっぷり使ったチャイを良く飲むので、
今回はちょっと遊んでみました。
氷を入れた赤ワインにシナモンパウダーを振りかけて・・・
カレーのスパイス風味に同化し、氷だけを入れて飲むより、
私的には合わせやすい印象になりました。
こんなチャレンジができるのも、このワインの魅力だと思います。
冬に親しむホットワインは、甘めの赤ワイン+シナモンステック
氷と楽しむおいしいワインには、シナモンパウダー!
サマーワインは自由な発想でお楽しみください!
【製品のお問い合わせ先】サントリーお客様センター
0120-139-310 / お酒 (ワインを除く)、その他
0120-139-380 / ワイン
サントリーがオンラインでサマーワインのラインナップや楽しみ方を紹介!
拡大している夏場のワイン飲用
データ提供:サントリーワインインターナショナル(SWI)
1月を100とした場合の6~8月の月別指数を見ると、2019年(青い線)は100を下回って
いますが、2020年(赤い線)は家飲み需要とサマーワイン活動が功を奏し好調な動き
サマーワインのラインナップ
データ提供:サントリーワインインターナショナル(SWI)
気軽に楽しめる「スパークリング」
こららのアイテムにはレモンフル活用
参考価格/税抜(左から)160円、330円、450円、1,040円
雫音<しずね>&モマンドールアイスレモン
6月22日発売の新アイテム
モマンドール アイスレモン、限定発売レモンフレーバーには氷をたっぷり入れて
雫音はリースリングの特徴香ペトロール似の香り、柑橘のほろ苦さ
ほのかな甘口なので、ワイン入門者には飲みやすい味わいだと思います。
氷とレモンを入れると爽快感が増します!
気軽に楽しめる「ワインサワー/缶ワイン」
3月の発売時、紹介させていただいたスタイリッシュな缶ワインボッリチーニ
参考価格/税抜430円
データ提供:サントリーワインインターナショナル(SWI)
オンライン説明会では、枝豆やサーモンマリネ、トマトソースパスタや点心を推奨
このチャンスにマイブームのレモンサワーとワインサワーを比較
双方とも、レモンを搾って加えると、より爽やかに。
レモンサワーは、もともとのみずみずしさに、生のレモンの味わいが増してナイス
ワインサワーは、単品の時とは違う表情でワインの様々な要素が見え隠れ
データ提供:サントリーワインインターナショナル(SWI)
<白>は鶏のから揚げやバンバンジー、<赤>は餃子やカツサンドがお薦めだそうです!
氷を入れて楽しむ「氷専用ワイン」
赤ワインに果実を加え、フルーティな味わいに仕上げた『氷と楽しむおいしいワイン』
やや甘口の赤ワインは、常温でも冷やしても、渋味を感じることなく楽しめます。
赤ワインを敬遠していた入門者にお試しいただきたいアイテムです。
オンライン説明会推奨の組み合わせは、甘口ワインと辛い味(カレー)のマリアージュ
参考価格/税抜520円
データ提供:サントリーワインインターナショナル(SWI)
「定番スナックはなんでもOK」とのアドバイスもありました!!
カレーにシナモン
私は、カレーの後、シナモンをたっぷり使ったチャイを良く飲むので、
今回はちょっと遊んでみました。
氷を入れた赤ワインにシナモンパウダーを振りかけて・・・
カレーのスパイス風味に同化し、氷だけを入れて飲むより、
私的には合わせやすい印象になりました。
こんなチャレンジができるのも、このワインの魅力だと思います。
冬に親しむホットワインは、甘めの赤ワイン+シナモンステック
氷と楽しむおいしいワインには、シナモンパウダー!
サマーワインは自由な発想でお楽しみください!
【製品のお問い合わせ先】サントリーお客様センター
0120-139-310 / お酒 (ワインを除く)、その他
0120-139-380 / ワイン
本日 午前0:00に解禁したブラピのMiraval Rose ミラヴァル・ロゼ2020 [ワイン]
夏至に解禁
今日は夏至、一年で昼の時間が最も長くなる日です!
日本は梅雨の最中なので、夏を意識するには、すこ~しズレがありますが、
欧州の国々では、夏の到来に歓喜し、プロヴァンス発の『ミラヴァル・ロゼ』も、
0時を機に新ヴィンテージを解禁しています。
ミラヴァル・ロゼ2020 税別希望小売価格3,400円
『ミラヴァル・ロゼ』は、サンソー、グルナッシュ、シラー、ロールの4品種を使用し、ぶどう(シラーの一部だけはセニエ)は直接圧搾。温度管理したステンレス・タンク(95%)と樽(5%)で醸造。2020年ヴィンテージについては、フロリアン・ガリーグ アジア・エクスポート・マネージャーのメッセージ(日本語の字幕付)をご覧ください!
テイスティングした印象
オーグラスは香りが開放的=南仏的でgood!
私は2018年ヴィンテージと2019年ヴィンテージについて紹介してきましたが、2020年は開栓し、ミラヴァルグラス(リーデル・オーグラス)にワインを注いだ瞬間、ドライローズの香りが鼻腔を心地よく刺激。口中に広がる明確なる塩味、ビター感を伴った酸味(ピンクグレープフルーツの内皮の白い部分を齧った時のニュアンス)、香草やピンクペッパー、きめ細かくて存在感のあるタンニン、溌剌とした酸味が余韻に長く続き、舌の上を奇麗に洗い流してくれる印象で着地!
ガリーグさんが語っている“ポイント”に「激しく同意(ハゲドウ)」の気分でした。
3年間のヴィンテージのなかで、2020年はマイベスト!
マーク・ぺランさんの力量が見事に反映されているワインだと実感しました。
「ロゼなんて飲む気もしない!」な~んて言い切っているワインラバーさんに味わって欲しいです!
南ローヌにタイムスリップ
先日、北ローヌのcave de tainとのウェビナーで、最高区画のエルミトは花崗岩質で、石ころには酸化鉄が含まれているとの話が出ていました。2009年に南ローヌのファミーユ・ペランを訪問した時、アイコンワイン『シャトー・ド・ボーカステル』の畑を見学しました。
見事な古樹、大小さまざまなガレット
100万年前、ローヌ河の激しい流れはアルプスの岩を削り、それによって運ばれたきた
石ころは摩耗してガレットに!
ボーカステルの畑のガレットは鉄分を含んだオレンジ色!
マリアージュには3年かけるペラン家
専属シェフのローラン・デュニックさん(2009年3月撮影)
ピエール・ガニェールやアラン・サンデランス等の星付きレストランのシェフたちと
一緒に学んできたデュニックさん。
料理に香草を活用していました、海老にはローズマリー!
岩塩を使った豪快な肉料理
無邪気な表情がとっても魅力的だったマーク・ペランさん!
シャトーヌフ・デュ・パプ シャトー・ボーカステル・ルージュ と最高の相性!
ミラヴァルの醸造を総括しているマーク・ペランさん
ブラピからの信頼も絶大です!
ミラヴァル・ロゼ2020とのマリアージュ探求
2020年VTを味わった途端、いろいろな料理とのマリアージュが浮かんできました。
中央がタイ風醤油タレ(ナンプラーベースでみじん切りしたコリアンダーを好みで)
2018年VTを豚しゃぶで試した折、良い印象だったのがナンプラーとコリアンダー
そこで、ベトナム料理の厚揚げ、蒸し春巻きに合わせて・・・
ヌクマム(ベトナムの魚醤)とは△、厚揚げもミラヴァルには少し辛過ぎ(涙)
コリアンダーは良く合っていました。
テイスティングしていて即イメージしたスイートチリソースはナイス!
ペラン家では相性探求に3年かけていますが、私は3日かけて、フミコマリアージを完成
ミラヴァル・ロゼ2020と料理との相性はワインのこころで紹介しています!
◆『ミラヴァル・ロゼ2020』についてのお問い合わせは(株)ジェロボーム
電話03-5786-3280
今日は夏至、一年で昼の時間が最も長くなる日です!
日本は梅雨の最中なので、夏を意識するには、すこ~しズレがありますが、
欧州の国々では、夏の到来に歓喜し、プロヴァンス発の『ミラヴァル・ロゼ』も、
0時を機に新ヴィンテージを解禁しています。
ミラヴァル・ロゼ2020 税別希望小売価格3,400円
『ミラヴァル・ロゼ』は、サンソー、グルナッシュ、シラー、ロールの4品種を使用し、ぶどう(シラーの一部だけはセニエ)は直接圧搾。温度管理したステンレス・タンク(95%)と樽(5%)で醸造。2020年ヴィンテージについては、フロリアン・ガリーグ アジア・エクスポート・マネージャーのメッセージ(日本語の字幕付)をご覧ください!
テイスティングした印象
オーグラスは香りが開放的=南仏的でgood!
私は2018年ヴィンテージと2019年ヴィンテージについて紹介してきましたが、2020年は開栓し、ミラヴァルグラス(リーデル・オーグラス)にワインを注いだ瞬間、ドライローズの香りが鼻腔を心地よく刺激。口中に広がる明確なる塩味、ビター感を伴った酸味(ピンクグレープフルーツの内皮の白い部分を齧った時のニュアンス)、香草やピンクペッパー、きめ細かくて存在感のあるタンニン、溌剌とした酸味が余韻に長く続き、舌の上を奇麗に洗い流してくれる印象で着地!
ガリーグさんが語っている“ポイント”に「激しく同意(ハゲドウ)」の気分でした。
3年間のヴィンテージのなかで、2020年はマイベスト!
マーク・ぺランさんの力量が見事に反映されているワインだと実感しました。
「ロゼなんて飲む気もしない!」な~んて言い切っているワインラバーさんに味わって欲しいです!
南ローヌにタイムスリップ
先日、北ローヌのcave de tainとのウェビナーで、最高区画のエルミトは花崗岩質で、石ころには酸化鉄が含まれているとの話が出ていました。2009年に南ローヌのファミーユ・ペランを訪問した時、アイコンワイン『シャトー・ド・ボーカステル』の畑を見学しました。
見事な古樹、大小さまざまなガレット
100万年前、ローヌ河の激しい流れはアルプスの岩を削り、それによって運ばれたきた
石ころは摩耗してガレットに!
ボーカステルの畑のガレットは鉄分を含んだオレンジ色!
マリアージュには3年かけるペラン家
専属シェフのローラン・デュニックさん(2009年3月撮影)
ピエール・ガニェールやアラン・サンデランス等の星付きレストランのシェフたちと
一緒に学んできたデュニックさん。
料理に香草を活用していました、海老にはローズマリー!
岩塩を使った豪快な肉料理
無邪気な表情がとっても魅力的だったマーク・ペランさん!
シャトーヌフ・デュ・パプ シャトー・ボーカステル・ルージュ と最高の相性!
ミラヴァルの醸造を総括しているマーク・ペランさん
ブラピからの信頼も絶大です!
ミラヴァル・ロゼ2020とのマリアージュ探求
2020年VTを味わった途端、いろいろな料理とのマリアージュが浮かんできました。
中央がタイ風醤油タレ(ナンプラーベースでみじん切りしたコリアンダーを好みで)
2018年VTを豚しゃぶで試した折、良い印象だったのがナンプラーとコリアンダー
そこで、ベトナム料理の厚揚げ、蒸し春巻きに合わせて・・・
ヌクマム(ベトナムの魚醤)とは△、厚揚げもミラヴァルには少し辛過ぎ(涙)
コリアンダーは良く合っていました。
テイスティングしていて即イメージしたスイートチリソースはナイス!
ペラン家では相性探求に3年かけていますが、私は3日かけて、フミコマリアージを完成
ミラヴァル・ロゼ2020と料理との相性はワインのこころで紹介しています!
◆『ミラヴァル・ロゼ2020』についてのお問い合わせは(株)ジェロボーム
電話03-5786-3280
北ローヌを代表する『カーヴ・ド・タン』がウェビナーでエルミタージュ パーセル・テイスティング! [Zoom / ワイン]
タン・レルミタージュの協同組合カーヴ・ド・タン
(一社)日本ソムリエ協会とSOPEXA JAPONの協力で開催されたオンラインセミナー
私はジャーナリスト枠で参加しました。
テイスティング用のワインは6種類、50mlサイズのボトルで届きました。
セミナーはフランス時間の8時(日本は15時)からスタート
講師を務めたのはカーヴ・ド・タンのアンバサダー デヴィッド・キラン氏
フランス語の通訳は素敵なマダム臼井久代さん (お顔が見えなくて残念)
仏南東部を視察したエマニュエル・マクロン大統領
オンラインセミナー前日、タン・レルミタージュを訪れたエマニュエル・マクロン大統領
(CNNで気になる報道がありましたが、お元気そうなので、安心しました!)
カーヴ・ド・タンを代表して4代目理事長のグザヴィエ・ゴマール氏がワインを贈呈
『エルミタージュ・ルージュ ガンベール・ド・ロシュ2015』
創始者ガンベール・ド・ロシュの名を冠したオマージュワインです!
カーヴ・ド・タンの沿革
画像協力:Cave de Tain
VienneヴィエンヌからValenceヴァランセに南下すると、タン・レルミタージュを挟んで、ローヌ河の右岸に位置するアペラシオンがエルミタージュとクローズ・エルミタージュ。
カーヴ・ド・タン・レルミタージュは1933年にルイ・ガンベール・ド・ロシュによって設立されました。彼には後継者がいなかったので、1967年にエルミタージュに所有する6㌶をカーヴ・ド・タンに寄贈。その後、同協同組合は新たなぶどう畑を入手し、全部で22㌶を所有。優れた銘醸畑を有することで、エルミタージュの様々なテロワールを反映させたワインを造り出しています。
超260名のぶどう栽培家が属しており、栽培面積は1000㌶、ぶどう畑は半径15㎞以内にあります。偉大なワインを造ろうという思いを掲げた生産者たちは、88年の長きにわたり、この地で生まれた黒ぶどうのシラーと白ぶどうのマルサンヌをメインにしたワイン造りで高い評価を受けています。
タン・レルミタージュを拠点とする最大の生産者はM.シャプティエ、カーヴ・ド・タンは2番目、その後にはドメーヌ・ポール・ジャブレ・エネが控えており、両ドメーヌはネゴシアンとしても活動しています。
5つのクリュ
エルミタージュは136㌶のうち21%
クローズ・エルミタージュは1818㌶のうち38%
サン・ジョセフは1370㌶のうち11%
コルナスは155㌶のうち10%
サン・ペレは103㌶のうち18%
生産量の90%を占め、残りの10%はIGP
細分化された単一畑で栽培されたワイン
フィロキセラ禍( 蔓延したのは1890年前後)以後に植樹されたぶどう樹
100年近い歴史ある区画、古樹のマルサンヌを手摘みで収穫し、厳しい選果を実施
エルミタージュ・ブラン オー・クール・デ・シエクル2019
デヴィッド:400㍑(新樽45%、一空樽35%、二空樽20%)の樽でアルコール発酵を行い、澱と共に8ヵ月熟成させ、定期的にバトナ―ジュ。マルサンヌ100%、色調は黄金色、種のある果実やアカシアのハチミツの香り、まろやかでねっとりとしていて、ボリューム感もあり、余韻に苦みのニュアンス。20年以上の熟成に耐えうるワイン。
エルミタージュは世界でも稀なリア
エルミタージュは4つの異なる地層が出会う世界でも稀なエリア
緑のゾーン/丸い小石が多い沖積土
茶のゾーン/一番古い土壌、ローヌ河によって運ばれてきた小石、中間部は粘土
黄のゾーン/柔らかい岩石が崩落して粘土に変化。上部は砂混じりのダスト、ロス土壌
橙のゾーン/浸食による花崗岩、ローヌ河の流れの変遷によってわかれた中央山塊の一部
カーヴ・ド・タンの新醸造所
赤ワインはアルコール発酵後、木樽内でMLFを行い、ブレンドする前に(異なる樽年齢の)木樽で18ヵ月間熟成、その後、瓶熟させています。2014年、カーヴ・ド・タンは新醸造所に1000万€を投資。生産量を増やすためではなく、“質の向上”を目的としたもので、ベースとなる赤ワインを、区画ごとに醸造することでテロワールを反映させ、ヴィンテージ毎の個性をより鮮明に表現できるようになりました。区画に基づくセレクションが実現したことで、2015年には5アペラシオンの生産地区に50の区画が選別されました。
エルミタージュ・ルージュラ・クロワ2015
デヴィッド:なだらかな台地、土壌は深みのある黄色味を帯びた茶色で、砂と粘土と泥土から成る。収穫は9月22日、22日間のマセラシオン、そのまま木樽内でMLF、400㍑の木樽(新樽100%)で18ヵ月熟成。(砂や粘土に由来する)酸味を含んだ酸っぱいプラム。アタックはしなやか、綺麗な酸味、余韻に残るスパイシーさ=シラーらしさ。エレガントで、シルクを連想させるしなやかさと軽やかさのあるワイン。
エルミタージュ・ルージュ ボーム・ミュレ2015
デヴィッド:丘の斜面にある区画。ローヌ河の段丘の崩積土。珪岩質石灰岩の小石から成り、その下には砂と小石混じり茶色の土壌、畑は南向き。収穫は9月19日、26日間のマセラシオン、木樽内でのMLF、228㍑の木樽(新樽60%、一空樽40%)で熟成。ブラックチェリーのブランデー漬けの香り、アタックはすっきり、キルシュやシラーの特徴香の黒胡椒、存在感のあるタンニン、綺麗な酸味と長い余韻、(小石混じりの土壌由来の)果実感。 ガンベール・ド・ロシュにボーム・ミュレをブレンドすると力強さと毛皮のようなタッチが備わる。
エルミタージュ・ルージュ メアル2015
マイベストの区画がメアル、ワインはリッチで豊潤!
デヴィッド:最も急斜面、ぶどう畑は全て南向き、大きな石と小石は日中太陽からの熱を取り込み、夜間に放出。区画はメアルの最上部、西側に位置し、地層は花崗岩質と崩積土。収穫は9月21日、23日間のマセラシオン、木樽内でのMLF、228㍑の木樽(新樽3分の2、一空樽3分の1)で熟成。香りはシュガーローストしたイチジク、シナモンやスターアニス似のスパイス、アタックはまろやかで勢いがあり、カシミアのようなソフトタッチのワイン。
エルミタージュ・ルージュ エルミト2015
エルミタージュの由来となる区画エルミト
デヴィッド:100%花崗岩質(オレンジ色の酸化鉄を含む)、標高300m、段丘が多く、畑は南東向きなので朝の陽ざしを受ける。1982年から2000年まで18年かけて改植。収穫は9月21日、23日間のマセラシオン、木樽内でのMLF、228㍑の木樽(新樽3分の2、一空樽3分の1)で熟成。赤系果実、オリエンタルスパイスやクローヴ、ミネラル塩、輪郭のはっきりしたタンニン、きめ細かいレザー感、(花崗岩由来の)混じり気のないシラーらしいワイン。
エルミタージュ・ルージュ ガンベール・ド・ロシュ2015
デヴィッド:ブレンドによって完成したワイン。我々は花崗岩の持つパワーと緻密さとまっすぐな印象をワインに表現したいと思っています。 1933年からのワインを2万本ストックしているヴィノテークを設け、1950年以降のワインを販売しています。2015年ヴィンテージはキルシュや野生のハーブ、ワイルドスパイスの香りがあり、しなやかでさわやか、口中ではねっとり感があり、花崗岩の明快さを感じます。長熟を予感させる骨格のあるタンニン、力強さと果実味、完璧な円熟味、ガンベール・ド・ロシュはエルミタージュの丘の品格を表わしています。
豊かさと複雑さにあふれたグランヴァン
エルミタージュ・ルージュ ガンベール・ド・ロシュ2015は、
メアル14%、エルミト44%、ボーム・ミュレ13%、レ・シニュオー6%、
ガンベール10%、ラ・クロワ13%の区画のワインをブレンドしています。
スターシェフや星付きレストラン、エアライン等でも愛用されていますし、
先日は、タン・レルミタージュを視察中のマクロン大統領に贈呈!
中華料理のスパイス(八角等)とシラー種の特徴香(黒胡椒、シナモン)とのバランス良好
口中に残る脂分はタンニンが洗い流してくれる印象
昨今、ZoomやTeamsによるウェビナーがとても多くなっています。
カーヴ・ド・タンの日本向けオンラインセミナーも今回が初めてだったようです。
講師のデヴィッドさんの熱心さが画面を通して伝わってくる内容だったので、
SOPEXA JAPONの佐藤コンサルタントにお声がけいただき、良かったと思いました。
ただ、参加者のなかに、“マイクをオフにしていない人”がいたので、
セミナー中に雑音が入り、話が聞き取り難くなる箇所があったことは残念でした。
主催者側から、3回ほど、「マイクをオフに!」との忠告もありましたが、
オフにしていないご当人たちは全く気が付いていない様子(苦笑)
私は、今まで、プレス限定や人数制限のウェビナーばかりだったので、
今回のような人数の多いオンラインセミナーは初めて、このような事態も初めて。
今後、ますます増える可能性のあるオンラインセミナーなので、
参加する側は、ビデオとマイクは必ず“オフにして!”
他の参加者のためにも、これだけは、徹底すべき事項だと思っています。
(一社)日本ソムリエ協会とSOPEXA JAPONの協力で開催されたオンラインセミナー
私はジャーナリスト枠で参加しました。
テイスティング用のワインは6種類、50mlサイズのボトルで届きました。
セミナーはフランス時間の8時(日本は15時)からスタート
講師を務めたのはカーヴ・ド・タンのアンバサダー デヴィッド・キラン氏
フランス語の通訳は素敵なマダム臼井久代さん (お顔が見えなくて残念)
仏南東部を視察したエマニュエル・マクロン大統領
オンラインセミナー前日、タン・レルミタージュを訪れたエマニュエル・マクロン大統領
(CNNで気になる報道がありましたが、お元気そうなので、安心しました!)
カーヴ・ド・タンを代表して4代目理事長のグザヴィエ・ゴマール氏がワインを贈呈
『エルミタージュ・ルージュ ガンベール・ド・ロシュ2015』
創始者ガンベール・ド・ロシュの名を冠したオマージュワインです!
カーヴ・ド・タンの沿革
画像協力:Cave de Tain
VienneヴィエンヌからValenceヴァランセに南下すると、タン・レルミタージュを挟んで、ローヌ河の右岸に位置するアペラシオンがエルミタージュとクローズ・エルミタージュ。
カーヴ・ド・タン・レルミタージュは1933年にルイ・ガンベール・ド・ロシュによって設立されました。彼には後継者がいなかったので、1967年にエルミタージュに所有する6㌶をカーヴ・ド・タンに寄贈。その後、同協同組合は新たなぶどう畑を入手し、全部で22㌶を所有。優れた銘醸畑を有することで、エルミタージュの様々なテロワールを反映させたワインを造り出しています。
超260名のぶどう栽培家が属しており、栽培面積は1000㌶、ぶどう畑は半径15㎞以内にあります。偉大なワインを造ろうという思いを掲げた生産者たちは、88年の長きにわたり、この地で生まれた黒ぶどうのシラーと白ぶどうのマルサンヌをメインにしたワイン造りで高い評価を受けています。
タン・レルミタージュを拠点とする最大の生産者はM.シャプティエ、カーヴ・ド・タンは2番目、その後にはドメーヌ・ポール・ジャブレ・エネが控えており、両ドメーヌはネゴシアンとしても活動しています。
5つのクリュ
エルミタージュは136㌶のうち21%
クローズ・エルミタージュは1818㌶のうち38%
サン・ジョセフは1370㌶のうち11%
コルナスは155㌶のうち10%
サン・ペレは103㌶のうち18%
生産量の90%を占め、残りの10%はIGP
細分化された単一畑で栽培されたワイン
フィロキセラ禍( 蔓延したのは1890年前後)以後に植樹されたぶどう樹
100年近い歴史ある区画、古樹のマルサンヌを手摘みで収穫し、厳しい選果を実施
エルミタージュ・ブラン オー・クール・デ・シエクル2019
デヴィッド:400㍑(新樽45%、一空樽35%、二空樽20%)の樽でアルコール発酵を行い、澱と共に8ヵ月熟成させ、定期的にバトナ―ジュ。マルサンヌ100%、色調は黄金色、種のある果実やアカシアのハチミツの香り、まろやかでねっとりとしていて、ボリューム感もあり、余韻に苦みのニュアンス。20年以上の熟成に耐えうるワイン。
エルミタージュは世界でも稀なリア
エルミタージュは4つの異なる地層が出会う世界でも稀なエリア
緑のゾーン/丸い小石が多い沖積土
茶のゾーン/一番古い土壌、ローヌ河によって運ばれてきた小石、中間部は粘土
黄のゾーン/柔らかい岩石が崩落して粘土に変化。上部は砂混じりのダスト、ロス土壌
橙のゾーン/浸食による花崗岩、ローヌ河の流れの変遷によってわかれた中央山塊の一部
カーヴ・ド・タンの新醸造所
赤ワインはアルコール発酵後、木樽内でMLFを行い、ブレンドする前に(異なる樽年齢の)木樽で18ヵ月間熟成、その後、瓶熟させています。2014年、カーヴ・ド・タンは新醸造所に1000万€を投資。生産量を増やすためではなく、“質の向上”を目的としたもので、ベースとなる赤ワインを、区画ごとに醸造することでテロワールを反映させ、ヴィンテージ毎の個性をより鮮明に表現できるようになりました。区画に基づくセレクションが実現したことで、2015年には5アペラシオンの生産地区に50の区画が選別されました。
エルミタージュ・ルージュラ・クロワ2015
デヴィッド:なだらかな台地、土壌は深みのある黄色味を帯びた茶色で、砂と粘土と泥土から成る。収穫は9月22日、22日間のマセラシオン、そのまま木樽内でMLF、400㍑の木樽(新樽100%)で18ヵ月熟成。(砂や粘土に由来する)酸味を含んだ酸っぱいプラム。アタックはしなやか、綺麗な酸味、余韻に残るスパイシーさ=シラーらしさ。エレガントで、シルクを連想させるしなやかさと軽やかさのあるワイン。
エルミタージュ・ルージュ ボーム・ミュレ2015
デヴィッド:丘の斜面にある区画。ローヌ河の段丘の崩積土。珪岩質石灰岩の小石から成り、その下には砂と小石混じり茶色の土壌、畑は南向き。収穫は9月19日、26日間のマセラシオン、木樽内でのMLF、228㍑の木樽(新樽60%、一空樽40%)で熟成。ブラックチェリーのブランデー漬けの香り、アタックはすっきり、キルシュやシラーの特徴香の黒胡椒、存在感のあるタンニン、綺麗な酸味と長い余韻、(小石混じりの土壌由来の)果実感。 ガンベール・ド・ロシュにボーム・ミュレをブレンドすると力強さと毛皮のようなタッチが備わる。
エルミタージュ・ルージュ メアル2015
マイベストの区画がメアル、ワインはリッチで豊潤!
デヴィッド:最も急斜面、ぶどう畑は全て南向き、大きな石と小石は日中太陽からの熱を取り込み、夜間に放出。区画はメアルの最上部、西側に位置し、地層は花崗岩質と崩積土。収穫は9月21日、23日間のマセラシオン、木樽内でのMLF、228㍑の木樽(新樽3分の2、一空樽3分の1)で熟成。香りはシュガーローストしたイチジク、シナモンやスターアニス似のスパイス、アタックはまろやかで勢いがあり、カシミアのようなソフトタッチのワイン。
エルミタージュ・ルージュ エルミト2015
エルミタージュの由来となる区画エルミト
デヴィッド:100%花崗岩質(オレンジ色の酸化鉄を含む)、標高300m、段丘が多く、畑は南東向きなので朝の陽ざしを受ける。1982年から2000年まで18年かけて改植。収穫は9月21日、23日間のマセラシオン、木樽内でのMLF、228㍑の木樽(新樽3分の2、一空樽3分の1)で熟成。赤系果実、オリエンタルスパイスやクローヴ、ミネラル塩、輪郭のはっきりしたタンニン、きめ細かいレザー感、(花崗岩由来の)混じり気のないシラーらしいワイン。
エルミタージュ・ルージュ ガンベール・ド・ロシュ2015
デヴィッド:ブレンドによって完成したワイン。我々は花崗岩の持つパワーと緻密さとまっすぐな印象をワインに表現したいと思っています。 1933年からのワインを2万本ストックしているヴィノテークを設け、1950年以降のワインを販売しています。2015年ヴィンテージはキルシュや野生のハーブ、ワイルドスパイスの香りがあり、しなやかでさわやか、口中ではねっとり感があり、花崗岩の明快さを感じます。長熟を予感させる骨格のあるタンニン、力強さと果実味、完璧な円熟味、ガンベール・ド・ロシュはエルミタージュの丘の品格を表わしています。
豊かさと複雑さにあふれたグランヴァン
エルミタージュ・ルージュ ガンベール・ド・ロシュ2015は、
メアル14%、エルミト44%、ボーム・ミュレ13%、レ・シニュオー6%、
ガンベール10%、ラ・クロワ13%の区画のワインをブレンドしています。
スターシェフや星付きレストラン、エアライン等でも愛用されていますし、
先日は、タン・レルミタージュを視察中のマクロン大統領に贈呈!
中華料理のスパイス(八角等)とシラー種の特徴香(黒胡椒、シナモン)とのバランス良好
口中に残る脂分はタンニンが洗い流してくれる印象
昨今、ZoomやTeamsによるウェビナーがとても多くなっています。
カーヴ・ド・タンの日本向けオンラインセミナーも今回が初めてだったようです。
講師のデヴィッドさんの熱心さが画面を通して伝わってくる内容だったので、
SOPEXA JAPONの佐藤コンサルタントにお声がけいただき、良かったと思いました。
ただ、参加者のなかに、“マイクをオフにしていない人”がいたので、
セミナー中に雑音が入り、話が聞き取り難くなる箇所があったことは残念でした。
主催者側から、3回ほど、「マイクをオフに!」との忠告もありましたが、
オフにしていないご当人たちは全く気が付いていない様子(苦笑)
私は、今まで、プレス限定や人数制限のウェビナーばかりだったので、
今回のような人数の多いオンラインセミナーは初めて、このような事態も初めて。
今後、ますます増える可能性のあるオンラインセミナーなので、
参加する側は、ビデオとマイクは必ず“オフにして!”
他の参加者のためにも、これだけは、徹底すべき事項だと思っています。
本日発売のワイン王国7月号 (123号) のハイライトは日本ワイン! [インフォメーション]
6月5日(土)発売の『ワイン王国』
No.123の並びには軽快感があってイイ感じ!
215本のブラインド・テイスティングから63本を決定!
私たちが選んだ“本当に美味しい”日本ワィンはこれ!
今号ではテイスターをさせていただきました。
2日間にわたる検証
photo by Kadowaki
赤ワインのテーブルでテイスターの川邉久之エノログと
マスカット・ベーリーAのコーナー
テイスティングは5人のテイスターが密にならないように3か所に分けて実施
夜、編集部から、一覧表にした5人の試飲結果が届きました、お疲れ様です!
すべてのワイン銘柄も記載されていたので、自らの採点を明確に確認できました。
215本のアイテムの中から“きらり”と光る存在も発見!
色調の違いにも趣があるロゼワイン
2日目は上位ワインをリ・テイスティング
撮影に備えてセッティング中のカメラマンKadowakiさん
この日は日本ワインの旗振り役石井もと子さんもご参加くださいました。
意見交換の様子は動画をご覧くださいませ!
甲州部門で高得点だったワインのフライト
ルバイヤートはマイベスト3の中の1本、超お薦めのワインです!
国際品種シャルドネ部門で5つ星のソラリス
安定感のあるワイン!
山梨県果樹試験場で育種されたビジュ・ノワール
フランス語で“黒い宝石”という意味を持つ品種です!
今、一番気になっているぶどう品種がアルバリーニョ
気候変動対策の一環として、仏ボルドー地方でも栽培が許可された品種
アルバリーニョ プレイバック!
photo by Morigami/2020年12月@つきぢ神楽寿司新館
昨年12月、大分県出身の森上久生ソムリエとワイン王国の村田惠子編集長&同編集部の大久保嬢と密やかな忘年会(コロナ渦中ということで)をしました。ワインは日本ワインに特化しました。その折、森上ソムリエが持参してくれたのが、同郷の安心院葡萄酒工房のアルバリーニョ2019でした。神楽寿司の和のテイストととても良く合っていました。森上さんは「2019年は原産地本来のアルバリーニョらしい、香味のキャラクターが備わりつつも、収穫時期の幾度にも重なる台風で、レイニーヴィンテージになりました」と語っていました。
今回、私はブラインド・テイスティングで、『安心院ワイン アルバリーニョ2020』に五つ星評価をしていました。2020年はぶどうも程よく熟し、ほぼ理想的な状態で収穫できたことがわかる味わいで、私にしっかりと存在感を示していました。日本で造られているアルバリーニョは高額なものが多いだけに、このワインは“カリテプリなアルバリーニョ”として、お薦めしたいです!
アルバはラテン語で“白”を意味する言葉
スペインのへレスの白い土壌アルバリサやアルバムも同じ語源です!
スパークリングワイン部門のフライト
キャメルファームワイナリーのレガミ エクストラ ドライ
6種のぶどうを巧みにブレンドしたチャーミングな泡もの!
ワイン王国の日本ワイン紹介ページ&編集部作成の動画
ワイン王国7月号の購入はコチラから、お役に立つ最新号です!
追記:ルバイヤート甲州と川上善兵衛翁が開発したブラック・クイーン
画像データ:ワイン王国123号28頁
初日に215本のワインをブラインド・テイスティングした後、5人のテイスターの結果は即、集計され、最終的に「63本のワイン」が選出されました。そのなかで、特に評価が高かったワイン23本には “5つ星マーク” が付けられています。
“マイベスト3”は添付した画像の通りです。
✥130周年記念「ルバイヤートワイン」白2020年/丸藤葡萄酒工業
一覧表が届き、自分のメモと照らし合わせながら銘柄を確認。甲州部門で私が5つ星評価していたのは5本(エントリー数24)あり、なかでもB-21という番号のワインは酸味、果実味、なによりバランスの良さが際立っていて高評価できました。それが丸藤葡萄酒工業の甲州、自分でも納得できる結果だったと思っています。
編集部から「ベストワインを3本挙げてください」との指示が届いたので、マイベストのこのワインの要点をまとめるために、大村春夫社長に電話で軽いインタビューをさせていただきました。
先人へのオマージュは良いワインを造ること 大村春夫
甲州ぶどうは日本固有の品種として知られており、2010年にはブドウ・ワイン国際機構OIVに品種登録されました。カリフォルニア大学デイビス校によるDNA鑑定では85%ヴィティス・ヴィニフェラと判定されており、生産量が一番多い山梨県では、近年品質向上が著しく、甲州ぶどうから造られるワインは海外から高い評価を得ています
★★★★★ ☆☆☆☆☆ ★★★★★
ルバイヤートでは早くから辛口の甲州を生産していました。料理に合うワイン造りを念頭に置いていたからです。縁あって、俳優業以外でも料理研究をライフワークにしていた金子信雄(故人)さんが経営する荻窪のフランス料理店「牡丹亭(環八沿い)」にワインを持ち込み、味を見てもらいますが、小沢幸一シェフから「このワインだとうちの料理には合わない!」と厳しい指摘を受けます。
「嫌なら扱わないと言うはずだ。味の欠点を指摘してくれるのは、ワインの可能性を見込んでいるからかも知れない」と、シェフの心理を読んだ大村さんは、持ち前の負けん気を出して大奮闘。味わいの欠陥をなくすために試行錯誤を繰り返しました。
折しも、1983年にメルシャンがシュール・リー製法を開発して、2500円程(大村社長の記憶)でワインを発売したことは、大村さんにとって大きな衝撃でした。
同社が導入したパイパーオキシデーションや果汁処理(1970年代から試みられていた綺麗な果汁を得るための方法)等、ワイン造りの情報共有を受けながら、自らのワインに改善を加えていきます。
麻井宇介先生(故人)から甲州シュール・リー&ハイパーオキシデーションの関係を伝授された大村さんはルバイヤート独自の甲州を生み出します。タンク内のワインにポンプで空気を送り込み、酸化反応を起こさせ、酒質を向上させる製法なのですが、シュール・リーはフレッシュなうちに飲む若飲みワインなので、その効果がいかんなく発揮されています。いつ飲んでも美味しいし、“酢飯”が食べたくなる甲州シュール・リー。何度も言いますが(笑)、超お薦めの1本です!
大村社長は〆の言葉として、「良いワインを造ることが先人へのオマージュであり、それは・・・麻井さんや小沢シェフ、メルシャンさんたちへの感謝の想いです」と語っていました! 大村社長って、やっぱり、イイですね。
コロナが落着いたら、絶対にルバイヤートに行くぞ!!
✥ミュゼドゥヴァン松本平ブラッククイーン2019年/アルプス
ブラック・クイーンを初めて意識したのは、開発者川上善兵衛翁が開園した岩の原葡萄園120周年のイベントでした。岩の原と同年の1890年に開業した帝国ホテルで行われたディナーにブラック・クイーン2007が供出されたのですが、その時の印象は酸味の強さ!
その後、連載していた産経EXで善兵衛翁のマスカット・ベーリーAとブラック・クイーンについて紹介させていただきました。「いつか世の人が自分を認めてくれる日が来るであろう」と書き遺した善兵衛翁に対するリスペクトと日本の風土に合わせて開発されたぶどうたちを応援したく思ったからです。アグネスホテルで開催された岩の原葡萄園主催のぶどう品種と料理とのマリアージュでは、豚肩ロース肉のグリエとブラック・クイーンの相性がとても良く、口中の脂分をしっかりとした酸がきれいに洗い流してくれる印象でした。
2010年に岩の原葡萄園との関わりが深いサントリーワインインターナショナル株式会社(以後サントリー)がドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト社(以後DBR)と共同で特別醸造ワイン『センチュリー』を発売しました。ブレンド比率は、
・CS カベルネ・ソーヴィニヨン/33%(登美の丘ワイナリー産)
・PV プティ・ヴェルド /33%(同上)
・ME メルロ/ 28%(同上 18%、長野・塩尻市産10%)
・MBA マスカット・ベーリーA/ 3%(長野・塩尻市産)
・BQ ブラック・クイーン/ 3%(登美の丘ワイナリー産)
固有品種のMBAとBQは今までトップ・キュヴェに使われることはありませんでした。
DBRの醸造家エリック・コレールさんにとっても、これら2種のぶどうは初めて口にするものであり、欧州の醸造家が皆、そうであるように違和感や戸惑いを感じていたようです。でも、試飲を重ねるうちに、マスカット・ベーリーAに綿菓子のような甘さ、キャラメルのような甘さがあり、「ワインに温かさや優しさを与えること」、ブラック・クイーンは「ワインに強さを与えること」を実感し、センチュリーのブレンドに使うことを決めたそうです。
日仏友好のワイン『デュオ ダミ』に使われたブラック・クイーン
限定1380本、ぶどう産地は山梨県甲斐市産(登美の丘)62%、長野県塩尻産38%。ブレンド比率はメルロ56%、カベルネ・ソーヴィニヨン32%、プティ・ヴェルド7%、マスカット・ベーリーA4% 、ブラック・クイーン0.9%、カベルネ・フラン0.1%
2011年は冷涼なVTで完熟した年ではないものの、瓶内でゆっくり熟成していくスタイル
フランス語で“友好の二重奏”を意味する『デュオ ダミ』と命名されたワインが2014年に数量限定でリリースされたのですが、これはセンチュリーでもコンビを組んでいた ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト[ラフィット]社の醸造家エリック・コレールさんとサントリー登美の丘ワイナリーの渡辺直樹ワイナリー長の傑作です。
以上のようなブラック・クイーン遍歴をしてきた私にとって、ミュゼドゥヴァン松本平ブラッククイーン2019は目からウロコのワイン、とても鮮烈でした。本誌対談で、石井もと子さんは「ぶどうの熟度を高めることで、酸の強さをうまく束ね」とコメントし、エノログの川邉久之さんは「“じゃじゃ馬”なブラック・クイーンという品種を見事にデザインしたワインに仕上げています」と語っていますが、特徴的な強い酸味は全面に出ることもなく、ひたすら親しみやすいワイン、好感度200%でした!
川上善兵衛翁も、日本中のワインラバーが、ミュゼドゥヴァンを愛飲してくだされば、「いつか世の人が自分を認めてくれる日が来るであろう」との言葉を実感し喜んでくださると思っています。
ブログにお立ち寄りくださった皆さんがトライしてくださることを願っています!
No.123の並びには軽快感があってイイ感じ!
215本のブラインド・テイスティングから63本を決定!
私たちが選んだ“本当に美味しい”日本ワィンはこれ!
今号ではテイスターをさせていただきました。
2日間にわたる検証
photo by Kadowaki
赤ワインのテーブルでテイスターの川邉久之エノログと
マスカット・ベーリーAのコーナー
テイスティングは5人のテイスターが密にならないように3か所に分けて実施
夜、編集部から、一覧表にした5人の試飲結果が届きました、お疲れ様です!
すべてのワイン銘柄も記載されていたので、自らの採点を明確に確認できました。
215本のアイテムの中から“きらり”と光る存在も発見!
色調の違いにも趣があるロゼワイン
2日目は上位ワインをリ・テイスティング
撮影に備えてセッティング中のカメラマンKadowakiさん
この日は日本ワインの旗振り役石井もと子さんもご参加くださいました。
意見交換の様子は動画をご覧くださいませ!
甲州部門で高得点だったワインのフライト
ルバイヤートはマイベスト3の中の1本、超お薦めのワインです!
国際品種シャルドネ部門で5つ星のソラリス
安定感のあるワイン!
山梨県果樹試験場で育種されたビジュ・ノワール
フランス語で“黒い宝石”という意味を持つ品種です!
今、一番気になっているぶどう品種がアルバリーニョ
気候変動対策の一環として、仏ボルドー地方でも栽培が許可された品種
アルバリーニョ プレイバック!
photo by Morigami/2020年12月@つきぢ神楽寿司新館
昨年12月、大分県出身の森上久生ソムリエとワイン王国の村田惠子編集長&同編集部の大久保嬢と密やかな忘年会(コロナ渦中ということで)をしました。ワインは日本ワインに特化しました。その折、森上ソムリエが持参してくれたのが、同郷の安心院葡萄酒工房のアルバリーニョ2019でした。神楽寿司の和のテイストととても良く合っていました。森上さんは「2019年は原産地本来のアルバリーニョらしい、香味のキャラクターが備わりつつも、収穫時期の幾度にも重なる台風で、レイニーヴィンテージになりました」と語っていました。
今回、私はブラインド・テイスティングで、『安心院ワイン アルバリーニョ2020』に五つ星評価をしていました。2020年はぶどうも程よく熟し、ほぼ理想的な状態で収穫できたことがわかる味わいで、私にしっかりと存在感を示していました。日本で造られているアルバリーニョは高額なものが多いだけに、このワインは“カリテプリなアルバリーニョ”として、お薦めしたいです!
アルバはラテン語で“白”を意味する言葉
スペインのへレスの白い土壌アルバリサやアルバムも同じ語源です!
スパークリングワイン部門のフライト
キャメルファームワイナリーのレガミ エクストラ ドライ
6種のぶどうを巧みにブレンドしたチャーミングな泡もの!
ワイン王国の日本ワイン紹介ページ&編集部作成の動画
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追記:ルバイヤート甲州と川上善兵衛翁が開発したブラック・クイーン
画像データ:ワイン王国123号28頁
初日に215本のワインをブラインド・テイスティングした後、5人のテイスターの結果は即、集計され、最終的に「63本のワイン」が選出されました。そのなかで、特に評価が高かったワイン23本には “5つ星マーク” が付けられています。
“マイベスト3”は添付した画像の通りです。
✥130周年記念「ルバイヤートワイン」白2020年/丸藤葡萄酒工業
一覧表が届き、自分のメモと照らし合わせながら銘柄を確認。甲州部門で私が5つ星評価していたのは5本(エントリー数24)あり、なかでもB-21という番号のワインは酸味、果実味、なによりバランスの良さが際立っていて高評価できました。それが丸藤葡萄酒工業の甲州、自分でも納得できる結果だったと思っています。
編集部から「ベストワインを3本挙げてください」との指示が届いたので、マイベストのこのワインの要点をまとめるために、大村春夫社長に電話で軽いインタビューをさせていただきました。
先人へのオマージュは良いワインを造ること 大村春夫
甲州ぶどうは日本固有の品種として知られており、2010年にはブドウ・ワイン国際機構OIVに品種登録されました。カリフォルニア大学デイビス校によるDNA鑑定では85%ヴィティス・ヴィニフェラと判定されており、生産量が一番多い山梨県では、近年品質向上が著しく、甲州ぶどうから造られるワインは海外から高い評価を得ています
★★★★★ ☆☆☆☆☆ ★★★★★
ルバイヤートでは早くから辛口の甲州を生産していました。料理に合うワイン造りを念頭に置いていたからです。縁あって、俳優業以外でも料理研究をライフワークにしていた金子信雄(故人)さんが経営する荻窪のフランス料理店「牡丹亭(環八沿い)」にワインを持ち込み、味を見てもらいますが、小沢幸一シェフから「このワインだとうちの料理には合わない!」と厳しい指摘を受けます。
「嫌なら扱わないと言うはずだ。味の欠点を指摘してくれるのは、ワインの可能性を見込んでいるからかも知れない」と、シェフの心理を読んだ大村さんは、持ち前の負けん気を出して大奮闘。味わいの欠陥をなくすために試行錯誤を繰り返しました。
折しも、1983年にメルシャンがシュール・リー製法を開発して、2500円程(大村社長の記憶)でワインを発売したことは、大村さんにとって大きな衝撃でした。
同社が導入したパイパーオキシデーションや果汁処理(1970年代から試みられていた綺麗な果汁を得るための方法)等、ワイン造りの情報共有を受けながら、自らのワインに改善を加えていきます。
麻井宇介先生(故人)から甲州シュール・リー&ハイパーオキシデーションの関係を伝授された大村さんはルバイヤート独自の甲州を生み出します。タンク内のワインにポンプで空気を送り込み、酸化反応を起こさせ、酒質を向上させる製法なのですが、シュール・リーはフレッシュなうちに飲む若飲みワインなので、その効果がいかんなく発揮されています。いつ飲んでも美味しいし、“酢飯”が食べたくなる甲州シュール・リー。何度も言いますが(笑)、超お薦めの1本です!
大村社長は〆の言葉として、「良いワインを造ることが先人へのオマージュであり、それは・・・麻井さんや小沢シェフ、メルシャンさんたちへの感謝の想いです」と語っていました! 大村社長って、やっぱり、イイですね。
コロナが落着いたら、絶対にルバイヤートに行くぞ!!
✥ミュゼドゥヴァン松本平ブラッククイーン2019年/アルプス
ブラック・クイーンを初めて意識したのは、開発者川上善兵衛翁が開園した岩の原葡萄園120周年のイベントでした。岩の原と同年の1890年に開業した帝国ホテルで行われたディナーにブラック・クイーン2007が供出されたのですが、その時の印象は酸味の強さ!
その後、連載していた産経EXで善兵衛翁のマスカット・ベーリーAとブラック・クイーンについて紹介させていただきました。「いつか世の人が自分を認めてくれる日が来るであろう」と書き遺した善兵衛翁に対するリスペクトと日本の風土に合わせて開発されたぶどうたちを応援したく思ったからです。アグネスホテルで開催された岩の原葡萄園主催のぶどう品種と料理とのマリアージュでは、豚肩ロース肉のグリエとブラック・クイーンの相性がとても良く、口中の脂分をしっかりとした酸がきれいに洗い流してくれる印象でした。
2010年に岩の原葡萄園との関わりが深いサントリーワインインターナショナル株式会社(以後サントリー)がドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト社(以後DBR)と共同で特別醸造ワイン『センチュリー』を発売しました。ブレンド比率は、
・CS カベルネ・ソーヴィニヨン/33%(登美の丘ワイナリー産)
・PV プティ・ヴェルド /33%(同上)
・ME メルロ/ 28%(同上 18%、長野・塩尻市産10%)
・MBA マスカット・ベーリーA/ 3%(長野・塩尻市産)
・BQ ブラック・クイーン/ 3%(登美の丘ワイナリー産)
固有品種のMBAとBQは今までトップ・キュヴェに使われることはありませんでした。
DBRの醸造家エリック・コレールさんにとっても、これら2種のぶどうは初めて口にするものであり、欧州の醸造家が皆、そうであるように違和感や戸惑いを感じていたようです。でも、試飲を重ねるうちに、マスカット・ベーリーAに綿菓子のような甘さ、キャラメルのような甘さがあり、「ワインに温かさや優しさを与えること」、ブラック・クイーンは「ワインに強さを与えること」を実感し、センチュリーのブレンドに使うことを決めたそうです。
日仏友好のワイン『デュオ ダミ』に使われたブラック・クイーン
限定1380本、ぶどう産地は山梨県甲斐市産(登美の丘)62%、長野県塩尻産38%。ブレンド比率はメルロ56%、カベルネ・ソーヴィニヨン32%、プティ・ヴェルド7%、マスカット・ベーリーA4% 、ブラック・クイーン0.9%、カベルネ・フラン0.1%
2011年は冷涼なVTで完熟した年ではないものの、瓶内でゆっくり熟成していくスタイル
フランス語で“友好の二重奏”を意味する『デュオ ダミ』と命名されたワインが2014年に数量限定でリリースされたのですが、これはセンチュリーでもコンビを組んでいた ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト[ラフィット]社の醸造家エリック・コレールさんとサントリー登美の丘ワイナリーの渡辺直樹ワイナリー長の傑作です。
以上のようなブラック・クイーン遍歴をしてきた私にとって、ミュゼドゥヴァン松本平ブラッククイーン2019は目からウロコのワイン、とても鮮烈でした。本誌対談で、石井もと子さんは「ぶどうの熟度を高めることで、酸の強さをうまく束ね」とコメントし、エノログの川邉久之さんは「“じゃじゃ馬”なブラック・クイーンという品種を見事にデザインしたワインに仕上げています」と語っていますが、特徴的な強い酸味は全面に出ることもなく、ひたすら親しみやすいワイン、好感度200%でした!
川上善兵衛翁も、日本中のワインラバーが、ミュゼドゥヴァンを愛飲してくだされば、「いつか世の人が自分を認めてくれる日が来るであろう」との言葉を実感し喜んでくださると思っています。
ブログにお立ち寄りくださった皆さんがトライしてくださることを願っています!
ボジョレーワイン委員会がクリュ・デュ・ボジョレーに特化したウェビナー開催! [Zoom / ワイン]
コロナ禍でも対日輸出量は増えているボジョレー
ヌーヴォーだけじゃないボジョレー
クリュ・デュ・ボジョレーの『ムーラン・ナ・ヴァン』と『ブルイィ』
ボジョレーと聞くと、瞬時に連想してしまうのが“とんかつ”
毎年ヌーヴォーの解禁日にお目にかかっているジョルジュ・デュブッフのアドリアンさん
昨年はコロナ渦中だったのでオンラインでの対面でしたが、彼一押しの組み合わせがコレ
ゆえに、反射的に「ボジョレー=アドリアン=とんかつ」という流れに(笑)
ボジョレーワイン委員会主催のオンラインセミナー
ボジョレー委員会初のウェビナー
テイスティング用のワインはムーラン・ナ・ヴァンとブルイィが各3アイテムずつ
参加者にはランダムにそれぞれのクリュのワインが1本ずつ送付されてくるシステム
私の元に届いたのは・・・
ドメーヌ・ポール・ジャナン・エ・フィスのムーラン・ナ・ヴァン サプロリット2018
ドメーヌ・ド・テヌモンのブルイィ ヴィエイユ・ヴィーニュ2018
昨年のボジョレー・ヌーヴォーの輸出先トップは
日本
輸出量は前年と比べて21.6%減でしたが、
ボジョレー・ヌーヴォーとボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーに関しては、
全体の46%を占めており、依然として第1位の座を確保していました。
ボジョレーの健闘に注目
AOPボジョレー、同ボジョレー・ヴィラージュ、クリュ・デュ・ボジョレー
の総量も加えると31,422ヘクトリットル、420万本を輸出しました。
※末尾にに掲載したデータ(主な輸出国)もご覧ください!
セミナーではクリュ・デュ・ボジョレ―の「2村」に特化
クリュ・デュ・ボジョレーは全部で10村あります。
最も南に位置するブルイィ、コート・ド・ブリイィ、レニエ、モルゴン、シルーブル
フルーリー、ムーラン・ナ・ヴァン、シェナ、ジュリエナ、最北部のサン・タムール
登場したワインたち
画像提供:ボジョレーワイン委員会
#2:シャトー・デ・ジャック ムーラン・ア・ヴァン2018/日本リカー
#3:ドメーヌ・ポール・ジャナン・エ・フィス ムーラン・ナ・ヴァン サプロリット2018
稲葉
#4:シャトー・カンボン ブルイィ2018/テラヴェール
#5:ドメーヌ・ジュベール ブルイィ・ヴィエイユ・ヴィーニュ2018/木下インターナショナル
#6: ドメーヌ・ド・テヌモンのブルイィ ヴィエイユ・ヴィーニュ2018
ディス・エクスポール・ジャポン
一番手はジョルジュ・デュブッフのアドリアンさん
通訳とワインのコメントは石塚ソムリエが担当
ムーラン・ア・ヴァン2018/サントリーワインインターナショナル
ムーラン・ナ・ヴァン サプロリット2018
若い樹で樹齢80年、最も古い樹で100年、収量も30ヘクトリットル/㌶と極めて低い。タンニンはきめ細かくソフト 酸味も心地良く、今飲んでも熟成させても楽しめるクリュ・デュ・ボジョレー
ブルイィ ヴィエイユ・ヴィーニュ2018
樹齢60~65年からなるヴィエイユ・ヴィーニュのワイン。赤系果実や赤いバラのアロマ
ムーラン・ナ・ヴァンより酸味や渋味がまるく、エレガントさをまとった雰囲気のクリュ・デュ・ボジョレー
左から
ジョルジュ・デュブッフのアドリアン・デュブッフ・ラコンブさん
Saint-Amour Bellevueの石塚裕介支配人兼ソムリエ
ブルイィ生産者組合のロベール・ペルー副会長
ボジョレーワイン委員会のフィリップ・バーデ副会長
✥4月第一週に発生した霜害は?
「40年間ぶどう栽培をしていますが、今回のようなひどい霜害は初めてでした」とバーデ副会長。3月末に27度まで気温が上がり、ぶどうは順調に育っていましたが、その後、マイナス8度まで降下し、回避することができませんでした。正確な被害の数字は出ていませんが、大きな影響が出ると予想しています。ボジョレー・ヌーヴォーの価格を少し値上げする可能性もあります。
✥ボジョレーにおける気候変動は?
ぶどうがしっかり熟すようになっているので温暖化の恩恵を受けていると思います。ただ、ぶどうの実が大きくなり水分が多くなることで収量は減っています。温暖化対策としてシラー種を栽培する試みもしています。2021年のぶどうの生育状況について語るにはまだ早いのですが、5月に雨が多く降ったので開花は6月の第2週以降。開花から収穫日が予測できるので、これはとても大事なことです。昨年の収穫は8月末でしたが、今年は9月中旬以降だと思います。
✥どのAOCがお好きですか?
バーデ副会長は「3~4年熟成させると色々な料理に合わせて楽しめるボジョレー・ヴィラージュ」
ペルー副会長は「生まれも育ちもブルイィなのでブルイィ、赤い花崗岩質から造るガメイ種が好き」
石塚ソムリエは「レストランの本拠地があるサン・タムールです」
そして・・・アドリアンさんは、
「12のAOCからひとつを選ぶのは難しいです。子供が12人いるのと同じなので、ひとつだけは選べません」
ボジョレーの帝王と言われた祖父デュブッフさんを彷彿とさせる回答でした!
ボジョレ―ワイン委員会の皆さまは解禁日に来日することを望んでいましたが、コロナ終息が見込めない状況であれば、近い将来、日本を訪問して、ボジョレーの伝道をしたいと語っていました。
現地との中継役はボジョレーワイン委員会日本事務局の伊藤宏和代表
今回はスタジオから参加していました!
ボジョレー・ヌーヴォー2021の新ポスター
今年はこのポスターが日本市場にお目見えします!
ボジョレー早わかり
資料提供:ボージョレワイン委員会
資料提供:ボージョレワイン委員会
【ボジョレー全般のお問い合わせ先】
ボジョレーワイン委員会 日本事務局 電話03‐5615‐8177
E-mail:beaujolais@audacejapan.com
ヌーヴォーだけじゃないボジョレー
クリュ・デュ・ボジョレーの『ムーラン・ナ・ヴァン』と『ブルイィ』
ボジョレーと聞くと、瞬時に連想してしまうのが“とんかつ”
毎年ヌーヴォーの解禁日にお目にかかっているジョルジュ・デュブッフのアドリアンさん
昨年はコロナ渦中だったのでオンラインでの対面でしたが、彼一押しの組み合わせがコレ
ゆえに、反射的に「ボジョレー=アドリアン=とんかつ」という流れに(笑)
ボジョレーワイン委員会主催のオンラインセミナー
ボジョレー委員会初のウェビナー
テイスティング用のワインはムーラン・ナ・ヴァンとブルイィが各3アイテムずつ
参加者にはランダムにそれぞれのクリュのワインが1本ずつ送付されてくるシステム
私の元に届いたのは・・・
ドメーヌ・ポール・ジャナン・エ・フィスのムーラン・ナ・ヴァン サプロリット2018
ドメーヌ・ド・テヌモンのブルイィ ヴィエイユ・ヴィーニュ2018
昨年のボジョレー・ヌーヴォーの輸出先トップは
日本
輸出量は前年と比べて21.6%減でしたが、
ボジョレー・ヌーヴォーとボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーに関しては、
全体の46%を占めており、依然として第1位の座を確保していました。
ボジョレーの健闘に注目
AOPボジョレー、同ボジョレー・ヴィラージュ、クリュ・デュ・ボジョレー
の総量も加えると31,422ヘクトリットル、420万本を輸出しました。
※末尾にに掲載したデータ(主な輸出国)もご覧ください!
セミナーではクリュ・デュ・ボジョレ―の「2村」に特化
クリュ・デュ・ボジョレーは全部で10村あります。
最も南に位置するブルイィ、コート・ド・ブリイィ、レニエ、モルゴン、シルーブル
フルーリー、ムーラン・ナ・ヴァン、シェナ、ジュリエナ、最北部のサン・タムール
登場したワインたち
画像提供:ボジョレーワイン委員会
#2:シャトー・デ・ジャック ムーラン・ア・ヴァン2018/日本リカー
#3:ドメーヌ・ポール・ジャナン・エ・フィス ムーラン・ナ・ヴァン サプロリット2018
稲葉
#4:シャトー・カンボン ブルイィ2018/テラヴェール
#5:ドメーヌ・ジュベール ブルイィ・ヴィエイユ・ヴィーニュ2018/木下インターナショナル
#6: ドメーヌ・ド・テヌモンのブルイィ ヴィエイユ・ヴィーニュ2018
ディス・エクスポール・ジャポン
一番手はジョルジュ・デュブッフのアドリアンさん
通訳とワインのコメントは石塚ソムリエが担当
ムーラン・ア・ヴァン2018/サントリーワインインターナショナル
ムーラン・ナ・ヴァン サプロリット2018
若い樹で樹齢80年、最も古い樹で100年、収量も30ヘクトリットル/㌶と極めて低い。タンニンはきめ細かくソフト 酸味も心地良く、今飲んでも熟成させても楽しめるクリュ・デュ・ボジョレー
ブルイィ ヴィエイユ・ヴィーニュ2018
樹齢60~65年からなるヴィエイユ・ヴィーニュのワイン。赤系果実や赤いバラのアロマ
ムーラン・ナ・ヴァンより酸味や渋味がまるく、エレガントさをまとった雰囲気のクリュ・デュ・ボジョレー
左から
ジョルジュ・デュブッフのアドリアン・デュブッフ・ラコンブさん
Saint-Amour Bellevueの石塚裕介支配人兼ソムリエ
ブルイィ生産者組合のロベール・ペルー副会長
ボジョレーワイン委員会のフィリップ・バーデ副会長
✥4月第一週に発生した霜害は?
「40年間ぶどう栽培をしていますが、今回のようなひどい霜害は初めてでした」とバーデ副会長。3月末に27度まで気温が上がり、ぶどうは順調に育っていましたが、その後、マイナス8度まで降下し、回避することができませんでした。正確な被害の数字は出ていませんが、大きな影響が出ると予想しています。ボジョレー・ヌーヴォーの価格を少し値上げする可能性もあります。
✥ボジョレーにおける気候変動は?
ぶどうがしっかり熟すようになっているので温暖化の恩恵を受けていると思います。ただ、ぶどうの実が大きくなり水分が多くなることで収量は減っています。温暖化対策としてシラー種を栽培する試みもしています。2021年のぶどうの生育状況について語るにはまだ早いのですが、5月に雨が多く降ったので開花は6月の第2週以降。開花から収穫日が予測できるので、これはとても大事なことです。昨年の収穫は8月末でしたが、今年は9月中旬以降だと思います。
✥どのAOCがお好きですか?
バーデ副会長は「3~4年熟成させると色々な料理に合わせて楽しめるボジョレー・ヴィラージュ」
ペルー副会長は「生まれも育ちもブルイィなのでブルイィ、赤い花崗岩質から造るガメイ種が好き」
石塚ソムリエは「レストランの本拠地があるサン・タムールです」
そして・・・アドリアンさんは、
「12のAOCからひとつを選ぶのは難しいです。子供が12人いるのと同じなので、ひとつだけは選べません」
ボジョレーの帝王と言われた祖父デュブッフさんを彷彿とさせる回答でした!
ボジョレ―ワイン委員会の皆さまは解禁日に来日することを望んでいましたが、コロナ終息が見込めない状況であれば、近い将来、日本を訪問して、ボジョレーの伝道をしたいと語っていました。
現地との中継役はボジョレーワイン委員会日本事務局の伊藤宏和代表
今回はスタジオから参加していました!
ボジョレー・ヌーヴォー2021の新ポスター
今年はこのポスターが日本市場にお目見えします!
ボジョレー早わかり
資料提供:ボージョレワイン委員会
資料提供:ボージョレワイン委員会
【ボジョレー全般のお問い合わせ先】
ボジョレーワイン委員会 日本事務局 電話03‐5615‐8177
E-mail:beaujolais@audacejapan.com