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味村興成さんの『ドメーヌ・コーセイ片丘メルロ2019』とDIAMとポンタリエさんの樽考察 [ドメーヌ・コーセイ]

昨日、ニュースサイトワインのこころに、シャトー・メルシャンの元チーフ・ワインメーカー味村興成エノロジストが手掛けた『ドメーヌ・コーセイ片丘メルロ2019』のフレンチオークとアメリカンオークについてのリポートをアップしました。


ワインに使用しているコルクはDIAM10で、味さんは「ナチュラルコルクにするかどうか、ずっと悩んでいましたが、コルク臭が出てお客様に不愉快な思いをさせることがあってはならないと思い、DIAMコルクにしました」と語っていました。

以前、日本におけるDIAMの正規代理店永柳工業(株)の丹羽社長が、DIAMプロセスについて「ひとことでいうと、“コルクを二酸化炭素で洗浄する”ということです。臭いを取るにはコルクの表面だけでなく、内部まで洗わなければなりませんが、二酸化炭素はコルクの内部まできれいにしてくれます。但し、普通の二酸化炭素ではなく、液状です。液状の二酸化炭素は“浸透力”と“洗浄力”ともに強力です。
ドライアイスは二酸化炭素の固体ですが、ドライアイスは溶けて液体にならずに気体になってしまいます。普通の状態では液体の二酸化炭素は存在しないのですが、高い圧力をかけると液体の二酸化炭素が現れます。DIAMプロセスに使われる二酸化炭素は73気圧、31℃の液体二酸化炭素です。
二酸化炭素は無味無臭無害、液状二酸化炭素は食品や化粧品の香味成分を取り出すのに広く利用されています。コルクの洗浄に利用されるのはDIAMが初めてです」と丁寧に解説してくださいました。
ワイン界を悩ませていたコルク臭をほぼ完璧に防ぐことができるクロージャーなので、海外でも主要なワイナリーで活用されています。

樽の役目 by Paul Pontallier
ソムリエ協会機関誌のNo.85(2005年7月15日発行)で特集した「樽についての大研究」で、シャトー・マルゴーのゼネラル・マネージャー(総支配人兼最高醸造責任者)だった故ポール・ポンタリエさん(2016年逝去)に、文書で、質問状を送り、回答をいただきました。その時は、FAXでの交信でした。
仲介をしてくださったのは、メルシャン(株)の藤野勝久シニアワインメーカー(藤野さんの娘さんとポンタリエさんの息子さんがフランスの学校で同級生でした)で、ボルドー大学で博士号を取得したポンタリエさんの論文が『赤ワインの小樽熟成について』だったことを藤野さんから伺っていたので「是非に」とお願いしました。


         以下は2ページにわたるポンタリエさんの樽考察です。
      5年間の機関誌編集長任期のなかで、最も印象に残る作業でした。クリックで拡大




今回ドメーヌ・コーセイがリリースしたメルロは、フレンチオークとアメリカンオークの2種の樽を使っています。ワインにとって、樽とは・・・ポンタリエさんがくださった回答から、その意味をご理解いただければ嬉しいです!

     ☆☆☆☆☆
2020年も大みそかを残すのみとなりました。
皆さま、コロナ渦中ゆえ、御身、くれぐれもご自愛くださいませ。
2021年が少しでも明るい年になりますように!!



                 ☆☆☆☆☆ 
 [NEW]追記(2021年3月10日付)  日本リカーがドメーヌ・コーセイのワインを限定発売!

      片丘メルロー アンフィルタード F14 ファイヴ・ローゼズ2019


     詳細は拡大してご覧ください


 販売は一部地域、百貨店中心
 一樽(300本)だけの入手ゆえ、初年度となる今回は販売先が限定されてしまいました。
 次年度、より数量が増えることを願っています。
 製品についてのお問い合わせは日本リカー株式会社事業部広報担当 03-5643-9772まで
 
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2020年のシャンパン講座【現行&増設】2クラス終了しました、2021年に再会! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

 正しく恐れて、きちんと防ぐ

コロナ禍で上半期(4~9月)休講になっていた講座は、三密を避け、2クラス(各11名)体制にしたことで、下半期(10月~) から無事開講できるようになりました。12月の講座も滞りなく終了し、ホッとしてます。

講座時は各自マスク必須、試飲時は青山校から配布されたフェイスシールドを着用、1テーブルひとり着席で距離を取って…
コロナをやみくも怖がるのではなく、何をすれば良いか、わかってきたので、“正しく恐れて、きちんと防ぐ”を徹底しました。結果、私も講座生もコロナとは無縁で、年末を迎えることができました!


テイスティンググラスは消毒の必要があるので、今期から同ビル内にあるリーデル・ジャパン様からレンタルしています。


 シャンパン&醸造家にフォーカス
 ワイン王国120号/2021年1月号

今回、醸造家にフォーカスしようと思ったのは、ワイン王国のシャンパーニュ特集がきっかけでした。4人のテイスターのひとりとして私は参加したのですが、その折、23種のシャンパンをテイスティングしました。なかで断トツの存在感を示していたのが、ドン ペリニヨンプレニチュード2 2002 でした[exclamation]
そこで…卓越したドンペリの醸造家リシャール・ジェフロワさんと、彼に比肩し、かつ2002年ヴィンテージも生産している方を探しました。それが、レア・シャンパーニュのレジス・カミュさんです。20世紀最も受賞歴が多かった名醸造家です。第2フライトの利き比べで、おふたりのスタイルの違いが良くわかりました。

 

  左から
  #1:シャルル・エドシック ブリュット ヴィンテージ 2006
  #2:レア・シャンパーニュ 2006
  #3:ドン ペリニヨン プレニチュード2 2002
  #4:レア・シャンパーニュ 2002


   メゾンについて 
   シャルル・エドシックパイパー・エドシックを所有しているのは、フランスの
  ラグジュアリーブランド企業EPIグループです。

   シャルル・エドシックの歴代シェフ・ド・カーヴ
  
  上段が4代目(2015~)シリル・ブランさん
  中段左が初代(1976~2002)ダニエル・チボーさん
  中段右が3代目(2011~2014)ティエリー・ロゼさん
  下段が2代目(2002~2011)レジス・カミュさん
  2002年からパイパー・エドシックのシェフ・ド・カーヴに就任


  シャルル・エドシック2006 vs レア・シャンパーニュ2006
  冬はとても寒く、雪が多かった。春は比較的暖かかったが、雨が多かった。夏は暑く、頻繁に雨が降った。
  収穫の2週間前から好天になり、レジス・カミュさん曰く「“太陽の恵み”と表現できるヴィンテージ」


  #1:シャルル・エドシック ブリュット ヴィンテージ 2006
  生産者:シャルル・エドシック(NM)
  ぶどう品種:ピノ・ノワール59%、シャルドネ41%
  ドザージュ:10g/L
  価格:13,000円(税別)
  輸入元:日本リカー
  #2:レア・シャンパーニュ 2006
  生産者:レア・シャンパーニュ(NM)
  ぶどう品種:シャルドネ70%、ピノ・ノワール30%
  ドザージュ:9.5g/L
  価格:25,000円(税別)
  輸入元:日本リカー


第1フライトは、レジス・カミュさんの造りのスタイルを知る良いチャンスになりました。歴代の表にあるように、シャルル・エドシックの2代目シェフ・ド・カーヴはカミュさんです。2002年から2011年まで在籍なさっていたので、#1の2006年ヴィンテージは彼の作になります。ジャスミンやアカシア、種の大きな果実(アプリコット、黄桃、ネクタリン)、ローストしたヘーゼルナッツ、白コショウ。フレッシュバターや塩味、クリーミーでまるみのある味わい。質&量ともに素晴らしかった2006年にはシャルドネ由来の豊潤さとピノ由来の赤い果実のアロマが備わっています。

一方のレア・シャンパーニュは#1よりスマート。はちみつ、へーゼルナッツ、ヨード、ミネラル、ピュアで上質な酸味が中盤以降舌の両サイドをなでるように広がり、フィニッシュ。2018年3月からパイパー・エドシックのトップ・キュヴェだったレア・シャンパーニュは独立したブランドになりましたが、1976年の初ヴィンテージからカミュさんのなかには、“レア・シャンパーニュはレア・シャンパーニュ(フレッシュさを備え、デリケートで繊細で複雑)”という徹底した思いがあったことを感じました。


  現シェフ・ド・カーヴのシリル・ブランさん

家系はアイ村で3代続くワイン醸造家・ワイン商人。ヴーヴ・クリコのワインメーカーとして超15年勤務した後、2015年5月がらシャルルのシェフ・ド・カーヴに就任。メゾンの精神と卓越性を永続させ、活発なコミュニケーションにより、透明性を高め、メゾンのスタイルと評判をさらに確立していくことを目標に活動中。


  レア・シャンパーニュのレジス・カミュさん
カミュさん.jpg

1954年フランス北部エーヌ県(ベルギーに隣接)生まれ。生物学と生化学を履修後、ワイン造りの魅力に惹かれ、ランスで醸造学を修得、1988年にエノロジスト地域組合の会長に就任し6年間従事。1994年にパイパー・エドシックに入社、2002年にシェフ・ド・カーヴに就任。2018年3月からレア・シャンパーニュ専任のシェフ・ド・カーヴ。IWCのスパークリングワインメーカー・オブ・ザ・イヤーを2004年から通算8回受賞、数多くの受賞歴を誇る醸造家
参考:レジス・カミュさんが語ったヴィンテージ、レア・シャンパーニュ


 ドン ペリニョン P2 2002 vs レア・シャンパーニュ2002
 8月は全体的に雨が多く、9月は時に激しい雷雨に見舞われたが、気候的には恵まれた。
 レジス・カミュさん曰く「“豊かさ”と表現できる年で、質も量も自然が我々に寛大だったヴィンテージ」


  #3:ドン ペリニヨン プレニチュード2 2002
  生産者:ドン・ペリニヨン(NM)
  ぶどう品種:ピノ・ノワール、シャルドネ 非公開
  ドザージュ:非公開
  価格:56,800円(税別)
  輸入元:MHD モエ ヘネシー ディアジオ
  #4:レア・シャンパーニュ 2002
  生産者:レア・シャンパーニュ(NM)
  ぶどう品種:シャルドネ70%、ピノ・ノワール30%
  ドザージュ:9.5g/L
  価格:25,000円(税別)
  輸入元・日本リカー


ジェフロワさんと親しいワインジャーナリストの柳忠之さんから、「ジェフロワさんが意図するP1とは“完璧なハーモニー”、P2は“エネルギーの最高潮”」と伺いました。ワイン王国の時も、シャンパン講座の時も、香りのインパクト、熟成感、複雑味、余韻の広がりは他を圧するパワーにあふれていたので「おっしゃる通り」との思いを強くしました。

片や、レア・シャンパーニュは花の香りからスタートし、カミュさんが強調するスパイス(エスニックスパイス)、ロースト風味と時間の経過と共に様々な要素が層を成して広がってきます。P2と比べると、繊細でエレガント、フェミニンです。
1年前の12月にも体験していますが、加齢するにつれ、若さが増していて、びっくり。グラス内の温度が上がっても、最初に受けたフレッシュさは最後まで持続していました。

受講生から、「レジスさんは謙虚で寡黙。レア・シャンパーニュも最初はおとなしい印象ですが、時間と共に内に秘めたる凄さを感じさせ、心底納得という感じです」とのコメントを頂戴しました。
私も同感です! カミュさんは饒舌ではありませんが、シャンパーニュを語る時は情熱的で丁寧、レア・シャンパーニュの味わいにその人となりを思わず重ねてしまいました。

  ドン ペリニヨンに輝きを添えた醸造家リシャール・ジェフロワさん
  Photo by Tadayuki YANAGI

1954年シャンパーニュ生まれ。1982年に医学博士号を取得し、ランスの国立醸造学校に入学。84年に卒業しカリフォルニアのドメーヌ・シャンドンで勤務。1990年にドン ペリニヨンの最高醸造責任者に就任し、28年間、素晴らしい活躍でワイン業界を牽引。リタイア後、富山県で日本酒『IWA 5』をリリース。2019年1月からドン ペリニヨンの醸造責任者にはヴァンサン・シャプロンさん(右)が就任。

  歳月を感じさせる締まり具合

              オーヴィレーヌ修道院
       エペルネから車で10分程の場所にあるオーヴィレーヌ修道院
     ドン ペリニヨンが使っていた醸造の器具等もあり、歴史を体感できる場所!

 ドン ペリニョンの直筆
  Photo by Fumiko(2004年3月)
  丁寧で几帳面な性格を感じます!



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  銀職人さん手作りのティアラはボトルから外して使えます!

  講座生の皆様、お疲れ様でした。
  2021年の1月は20日【増設クラス】、27日【現行クラス】になります。
  シャンパン講座の番外編は16日に行いますので笑顔の再会を楽しみにしております。
  どうぞ、良い年をお迎えくださいませ!!

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日本ワイン&チリワイン× 鮨メニューを最小メンバーで! [ワイン]

 福岡県人会+One/2019年11月29日

福岡出身のメルシャン松尾・藤野両氏&ワイン王国村田編集長、プラスOneは東京生まれの私。今年はコロナ感染拡大で、集合ならず[もうやだ~(悲しい顔)]



そこで村田編集長と相談し、同社から至近距離の場所でミニマムな忘年会。今年の〆はつきぢ神楽寿司の赤酢でリフレッシュできました!

 メンバーは九州組、村田惠子さんと大分県出身の森上久生ソムリエ
  山形県出身のワイン王国大久保絵美さん、それからプラスOne!!

 長崎・五島ワイナリーのスパークリングワインナイアガラ
 前菜は磯つぶ貝、白子焼、新唐墨
 日本ワインに関わるワイン仲間からいただいたナイアガラの泡もの。
 従来のナイアガラとは異なるイメージで、香りは控えめ、酸味は綺麗、塩味の印象も!


 五島ワイナリーの8月23日のツイート
 今年は台風到来間近ということで心配も多かった由


 お造りは、かつお、寒ぶり、平貝
 ライムと一緒に食すとより好感度が増しました!


           大分の安心院葡萄工房のアルバリーニョ
アルバリーニョ.jpg
      大分県にある安心院ワイナリー、森上ソムリエの評価も高いです!
    アルバリーニョはポルトガルの白の主要品種。和柑橘の風味、酸味程よく上品


      きんき塩焼の皮部分のサクサク感と身の部分の柔らかさが好印象


     ビオディナミ農法の導入が早かったコート・デ・バール地区のフルーリー
     ピノ重視のメゾン、BNはピノ・ノワール100%!


 寿司の第1弾は生いくら (下に赤酢のシャリ) 、づけまぐろ、金目鯛炙り
 私はシャンパーニュに合わせていくらを楽しみました。ここで・・・


  森上ソムリエがいくらに合わせて推奨したのがナイアガラ
  これは意外も意外、驚きでした!


          コノスルが誇るピノ、チリ自慢のピノ
     煮物はクエちり蒸し、ポン酢添え
     オシオの酸味とポン酢の酸味の相乗、モミジおろしは必須!
     “休暇”を意味するオシオは時間をかけてゆっくりと味わいたいワイン


  寿司第2弾は大とろ、白海老、うに、かます炙り

神楽寿司の三浦専務に事前にお願いしていたのが、赤酢と絶妙な“炙り”の握り。
今回は日本ワインが主体だったので『シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー シラー2015』を持参。和の清涼感を備えたシラーのスパイス風味、炙りと良く合いました[わーい(嬉しい顔)]


   昨年の12月もシラー
  帰宅後、1年前のワイン王国の忘年会のツイートをチェックしてびっくり!
  様々な種類のお料理とワインが登場し、私は椀子と鴨居寺のシラーの利き比べを満喫。
  1年経過した12月の同時期に、なんと椀子シラーを選んでいた不思議[exclamation×2]
  ちなみに、昨年ドイツのシュペートブルグンダーを薦めてくれたのは森上さん!


       神楽寿司のガリともナイスな相性


                  ☆☆☆
    築地も、他の繁華街同様、時間規制下で、例年のような元気がありません。
 コロナの影響を受けることなく、いつものように健康なエリアに戻ることを願いつつ!!

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ボジョレー・ヌーヴォー2020<続編> デュブッフ、モメサン、ドルーアン・・・お薦めメニュー [ワイン]


11月18日深夜、サントリーワインインターナショナル主催で開催されたボジョレー・ヌーヴォーのカウントダウンで、アドリアン・デュブッフ・ラコンブ輸出部長が紹介してくれたのがボジョレー・ヌーヴォー(ガメ100%)とオレンジ・ヌーヴォー(グルナッシュ・ブランとシャルドネ)でした。


コロナ禍の厳しい状況下で、ボジョレー地区初のオレンジワインをリリースさせたアドリアンさん。年初に偉大な祖父を失っただけに、彼にとっては感無量だったと思います。解禁イベント時、岩田渉ソムリエはオレンジ・ヌーヴォーのマリアージュについて、「生姜焼きに合わせると、ジンジャーのスパイシーさとワインのほのかなスパイシーな香り、アールグレーのような華やかな香りが一体となって調和します」とコメントしていたので、12月上旬、岩田さんの意見に従い、豚肉と牛肉の2種の生姜焼きを作って合わせてみました。生姜焼きに焦げ目があると香ばしさが増すので、一層オレンジワインの味わいに相乗しました。生姜汁への漬け込み時間が若干長かった牛肉のほうが、相性的に良かったです。

 アドリアンさんの大好物がまい泉のとんかつ!
 ひとくちカツは皮のサックリ感と肉質の柔らかさがとてもイイ感じでした。
 定番のボジョレー・ヌーヴォーとはお薦めの相性です!


アドリアンさんにマリアージュの報告をメールしたところ、迅速なお返事が届きました。
解禁日にもおっしゃっていましたが、「ヌーヴォーを無事日本に届けることができて本当に良かった」と。「東京で、祖父の功績を祝いつつ、皆さんと一緒にグラスを掲げたかった」との記述も!
新酒解禁時のフランスは外出禁止令が出ていたので、アドリアンさんはお家でヌーヴォーを開栓したようですが、「ひとりで解禁するのは奇妙でした」との心情を語っていました。
来年は、例年通り、リアルタイムでカウントダウンできることを願っています!!!


  ナパの知恵とフランス産新酒が融合

(左から)ナパヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)の小枝絵麻駐日代表、NVV公認アンバサダーの青木&近藤さをりさん、若下静NVVマネージングディレクター、料理研究家の吉田千秋さん


  [NEW]Napa Valley Charity Recipe Book
 
小枝さんと若下さんが関わったレシピブックが11月末に完成しました。
今夏、ナパヴァレーを襲った大規模な火災の救済支援のために作った冊子で、1,000円以上の寄付をしてくださった方に贈呈しています。オリジナルレシピから混ぜるだけの簡単レシピまで豊富な内容で、マリアージュの幅が広がります。
ワインラバー&ナパワインラバーの皆さまからのリアクションをお待ちしています!
詳細につきましてはコチラをご覧ください。

 食欲をそそる画像、レシピは日本語と英語併記


  パーティールームを借り切ってマリアージュ探求
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 画像協力:M. Goto

フード&ワインスペシャリストの小枝さんをリーダーにしたメンバーが、ワインと料理の相性をチェック。お料理担当は小枝さんとアシスタントの吉田さん。日頃はナパワインを飲むことが多い小枝さんと若下さんに、フランス産の新酒を体感して頂きました。

    フォトボックスも活用
    画像協力:M. Goto 
    小枝さんが用意してくれたのがフォトボックス
    物撮りがきれいに仕上がり、ホント感謝です!


 ジョルジュ・デュブッフのオレンジ・ヌーヴォー
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 ほうれん草xo 醤炒、銀杏入りを合せて。
 中盤以降グリワイン似の軽いビター感が銀杏の味わいと好ハーモニー


    帝王へのオマージュワイン『ラ・ロズレー』

故デュブッフさんへの功績に感謝を込めて生産した2020年日本限定発売のボジョレー・ヌーヴォーで、ワイン名は“バラ園”、ぶどうは自社畑100%。
赤系果実の凝縮感、ハーブのニュアンスやスパイシーな要素があり、青椒肉絲に使った黒コショウやシナモンとのバランス良好。口中の脂分を奇麗に洗い流してくれるタンニン効果もあり、美味しいマリアージュになりました。


     秀逸なヴィラージュクラスの2アイテム
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    ボジョレー、ボジョレは輸入元各社に合わせて表記
    (左から)ボジョレー・ヌーヴォー ラ・ロズレー2020
    モメサン ボジョレヴィラージュ・ヌーヴォー“ヴァンダンジュ”2020
    ジョセフ・ドルーアン ボジョレヴィラージュ・ヌーヴォー2020




輸入元オエノン扱いのモメサン。毎年、ラベルに収穫日、生産本数、ナンバリングを記載しているヴァンダンジュは同社が誇るプレミアム・ヌーヴォー。私は解禁パーティーで毎年チェックしていますが、今年は特に果実味、酸味、渋味の各要素がきれいに出ていて、それらがバランス良く口中に広がり、余韻も長く好印象。


 解禁日直前に開催される品評会『ル・トロフェ・リヨン・ボジョレ・ヌーヴォー』
 出品された357アイテムのなかから最高賞に選ばれた18点のなかの1本です。
 おめでとうございます!



輸入元三国ワイン扱いのジョセフ・ドルーアン。丁寧な造りでエレガント、フェミニンなスタイル。メンバーの多くが「ボジョレ・ヌーヴォーのイメージが変わった」とコメント。いつも感じるのは包容力、守備範囲の広さです。マヨネーズであえた数の子やナンプラーのような癖のある食材にも太刀打ちする優れものです!



収穫したての新酒は若々しい紫色をしているので赤キャベツを使い、色で合わせた一皿
(右)グリル菜の花と赤キャベツのアーモンド醤油和え
(左)ビーツとブルーベリーの白和え


 3種のスパイスを豚に合わせて

(左から)
ナッツ、クミン、コリアンダー、ココナッツ等をブレンドした中東のスパイス“デュッカ”
小枝オリジナルのレッドワインスパイスミックス、ライトなワインに合う調味料
ドライトマトと黒にんにくのスパイスはフルボディーの赤ワインに合う調味料


  小枝風 “赤まぐろのたたきクルミコーティング” 
 いずれのヌーヴォーにも寄り添ってくれた逸品、ボジョレーと赤マグロの相性に脱帽

<材料/手順>
赤まぐろ刺身用サク 200g
オイスターソース 60g
にんにくすりおろし 2g
くるみ 50g
オレガノ乾燥 1/2tsp
シナモンパウダー 1/4tsp
ごま油 適量
・・・・・・・・・・・・
1.小さめのボールにオイスターソース、にんにくのすりおろしを合わせ、マグロを10分マリネする
2.フードプロセッサーでくるみ、オレガノ、シナモンを細かくする
3.マグロを2のくるみミックスで全体をコーティング
4.フライパンにごま油を170度に温めて、マグロを加え全体がきつね色になるまで揚げる


 クリスマス[クリスマス]やお正月に、ワインラバーの皆さまにお試し頂ければ本望です[exclamation×2]


あとがき
2000年代初頭、ソムリエ協会の理事だった頃の出来事です。
フランスの某チョコレートメーカーの重鎮が来日し、セミナーを開催しました。セミナー後、「若い赤ワインとチョコレートの相性についてどう思いますか?」と質問したところ、相手はニガ笑いしながら、「フランス人に無理やり梅干しを食べさせるのと同じような感じです」と答えました。相性的に許せないとの意味だった訳ですが、私は若いワインとチョコレートに共通する“ポリフェノール効果”が好きなので面白い組み合わせだと思っていました。その後(2003年)、“料理とワインの相性”セミナーの講師だった渡辺正澄先生に、その時の話をしました。先生は、ポリフェノールに関する私の考えは間違っていないこと、欧州人よりアジア人のほうが味蕾数が多いので、日本人のほうが味覚が鋭いことをご指摘くださり、私は笑顔になれました。

私は、レシピのなかにあるワインとチョコの組み合わせと『Enjoy Napa Valley Wines with Dandelion Chocolate(右の画像)』と題するリーフレットにある相性表に、こころから賛同できます。ここで、さらに・・・梅干しにも言及 (笑)


左の画像は梅干しとワインのマリアージュ!
その昔、六本木『小田島』に伺った時、ムッシュがブルゴーニュのドメーヌ・シャンソンのワイン(シャルドネでもピノでもok)に添えて出してくださったのが、丸ごとの和歌山県産はちみつ南高梅。双方の酸の相性が絶妙でした。ワインと梅干しの組み合わせも好きです。
小枝さんのレシピは “ブリーとはちみつ梅紫蘇のカナッぺ”で、これは、ワイン&梅干し好きさんにお薦めしたいと思います!

  ボージョレ・ヌーヴォー × あまおうのチョコ
 ベリー系の香りをまとったヌーヴォーにはあまおうのチョコ
 ここではアルベール・ビショーをヌーヴォーを合せてみました。
 季節限定品として多くのメーカーがあまおうのチョコをリリースしているので是非!
 口中で渾然一体感が楽しめますよ。

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最新号のワイン王国は シャンパーニュ& ピノ・ノワールの話題で! [シャンパン]

  12月5日発売のワイン王国
 最新号は2021年1月号/No.120
 1と2だけの並び、すっきりしています。
 現地取材 魅惑のシャンパーニュメゾン by Yukiko KUMATA (フランス在住)

  いつか行きたいシャンパーニュへの旅
  4人が対談&23アイテムのテイスティングを担当しました。
  ご笑覧いただけましたら幸いです。

     ワイン王国番外編
      誌面で話題になった箇所を若干フォローしておきます。
IMG_6767.JPG
     1729年創業の最古のメゾンルイナール
     ベネディクト派修道会の高僧ドン・ティエリー・ルイナールの銅像

 古代ローマ人が建築用の石材を切り出すために考案した採掘道具

 ルイナールのカーヴの模型、石切り場の様子がよくわかります。


      シャルル・エドシックのカーヴ

 ルイナールと繋がっていますが、今は境界をふさいでいる為、行き来はできません。
 シャルルのブラン・ド・ミレネールのパッケージ覚えていますか?
 この構図が生かされています。

  オープンが待ち遠しいシャトー・ペリエ
 参考画像: ワイン王国

来春公開予定のエペルネに建設されたシャトー・ペリエ!
輸入元ペルノ・リカール・ジャパンの湯川伸之ブランドマネージャーからの情報では、
シャルル・ペリエのシャトーだったものを、1930年にエペルネの町に譲ることになりました。ただ、約30年前から居住者不在になっていたので、4年前から改装に着手。本来は2020年の春に完成する予定でしたが、COVID-19の余波で11月公開となりました。ところが、秋からのコロナ感染拡大でフランスがロックダウンしてしまった為、来春公開ということで再度延期に。施設はシャンパーニュと考古学の美術館としてオープンすることになります。
◆シャトーの正式名は「シャトー・ペリエ」
◆フランス最大級の考古学のコレクションを誇る美術館 約80,000点
◆シャンパーニュの歴史に関するコレクション約6,000点
◆一般の観光客見学可能
とのことです。とっても楽しみです!


 ドゥ・ヴノ―ジュとヴィレッジ・セラーズ主催で開催されたスペシャルディナー
 ブログで紹介しています!

        2021年3月に発売するコトー・シャンプノワ


  ランスにある2ツ星レストラン『ラシーヌ』
 田中一行オーナーシェフが経営するランスで人気のレストラン


 アンリオ訪問時、連れて行っていただきました、美味、美味!


 
 世界のピノ・ノワール
 コノスルのピノ・ノワールについて書いています!
 880円からトップレンジ『オシオ』8000円まで幅広いレンジ

 20バレル リミテッド・エディションは発酵状態がマイルドなキムチと合わせて

   オシオのセカンド的存在20バレルの包容力は素晴らしいです!


コロナ感染拡大が落着いたら、シャンパーニュ地方を訪問してみてください。
私も延期になっているシャンパーニュツアーを、来年の秋、決行させたいです!

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輸入元ジェロボーム本社でブラピの『フルール・ド・ミラヴァル・ロゼ』をテイスティング!! [シャンパン]

  ブラピのロゼ・シャンパンのニュースは世界中のワイン愛好家を釘付けに!
 『フルール・ド・ミラヴァル・ロゼ』は、輸入元ジェロボームが、
  2020年12月1日から発売を開始しました。



             フルール・ド・ミラヴァル概要 クリックで拡大

ベースワインは2016年、ステンレスタンクで発酵させています。
5,000Lの大樽にストックしているリザーブワインを使用 (毎年新しいワインを継ぎ足していくソレラシステムで保管。一番古いのは2007年ヴィンテージ)
ぶどう品種はシャルドネ75%、ピノ・ノワール25%、セニエ(果皮から色を抽出)製法
樹齢 約30年、ドザージュ4.5g//L、デゴルジュマン 2020年6月、36ヶ月瓶熟、生産量20,000本、日本入荷量360本、希望小売価格60,000円 (ギフトボックス入り)


             2タイプのグラスでテイスティング
      オーストリア製ハンドメイドグラス『ザルト』で試飲

シャンパーニュ(左)
色調はオレンジを帯びたサーモンピンク。色からのイメージ通りで、赤系のベリー系果実ではなく、橙色の果皮の果実。香りを利いて最初に感じたのはアプリコット。香りに続いて、口中に広がる酸味にもアプリコットのニュアンスがありました。 グラスは縦長のフルート型シャンパーニュグラスですが、中央部分が膨らんでいるので、ここに留まっていた“フラワリーな香り”が鼻腔を刺激。ピンクグレープフルーツ、若いネクタリンやアプリコット様なストーンフルーツ、ホワイトペッパー、フレッシュバター、ヘーゼルナッツ。味わいは快活でフレッシュ、心地よい塩味、爽快な酸味、口中でワインを転がし、しばらく含んでいると、リザーヴワイン由来の様々な要素が層になって広がり、フレッシュさを伴った余韻でフィニッシュ! ペテルスのシャルドネの潜在力が遺憾なく発揮されていました。

ユニバーサル(右)
グラス上部から見ると“泡沫”は活発で規則正しい円環を成し、左のグラスより、香りの立ち上がりは穏やかで、酸味の印象もソフト。グレープフルーツやレモングラス、ホワイトペッパー、塩味、ヘーゼルナッツ、軽いビター感

香りや個々の要素を愉しみたいのならシャンパーニュグラス。食事と合わせて愉しむならユニバーサルで、温度変化も愉しみながら。春野菜の天婦羅 (塩を添えて) やラム肉のローズマリーソテー等がお薦めできます。


                  ☆☆☆

シャンパンメゾン ピエール・ペテルス はコート・デ・ブランのメニル・シュル・オジェ村を拠点にしているレコルタン・マニピュランRM(ぶどう栽培から瓶詰まですべて自社で行うメゾン)で、栽培しているのは白ぶどうのシャルドネのみ、ブラン・ド・ブランの秀逸な造り手として知られています。

『フルール・ド・ミラヴァル・ロゼ』に使うピノ・ノワールは、自社畑ではないヴェルチュ村のぶどうなので、メゾンの形態はNM (ナンバーはNM-672-001 / 表ラベルの下部に要記載義務) になっています。ピエール・ペテルスの当主ロドルフ・ペテルスが、家業のメゾンとは別ブランドにして取り組んでいるようです。




  透明ボトルに特殊加工を施し、全体を黒色に仕上げています。
  これにより、紫外線や太陽光を遮断することができます。
  ボトルの先端が透明なので最初の状態がわかりますね。

   ボトルの色
   以前ティエノー・ボルドー・シャンパーニュからいただいた遮光率のグラフ
   一般的にはアンパーかCIVCグリーン、黒ボトルだと100%の遮光率

  
             ブラピ×ペラン×ペテルス

ミラヴァルを世界的なサクセス・ストーリーに導いたジョリー・ピットとファミーユ・ペランがロゼに特化した唯一のシャンパーニュ・ハウスを設立し、『フルール・ド・ミラヴァル・ロゼ』をリリースしましたが、ブラピは「 It isn't a "Celebrity” Wine for Me.」と述べています。
セレブリティー・ワインではなく 、真のプロジェクトとして取り組んだシャンパン造りに、ブラピ&ペランが、お仲間にしたのが、シャンパーニュ地方で1919年から自社ぶどうのみでシャンパーニュを生産してきたピエール・ぺテルスのロドルフ当主です。当主は「極秘に行われた5年にわたる研究・調査・テイスティングの集大成で、2万本しか生産していない希少なシャンパン」と語っています。

 各界から注目されているロドルフ・ペテルス
 
2018年の9月、シャンパン講座でピエール・ペテルスにフォーカスしました。その時に、リザーヴワイン(最古のヴィンテージは1988年。それ以降毎年新しいワインを継ぎ足し保管)だけで造った『キュヴェ レゼルヴ ウブリエ ブラン・ド・ブラン』を体験し、30年にわたるリザーヴワインの奥行き、複雑さに感嘆しました!

このフルール・ド・ミラヴァルにも、メゾンの核を成すソレラシステムによるシャルドネのリザーヴワインが使われているので、味わいに深みがあり、層を成して広がる要素、厚味を感じました。同時に、ペテルスが誇るマサルセレクション(畑から優秀な株を複数選び、穂木を取って苗を作り、もとの畑に戻す方法)によって生み出されるシャルドネのぶどう樹由来の“純粋なDNA ”が明確に表現されていると感じました!

ちなみに、ピエール・ぺテルスは1930年、現当主の祖父ピエール・ペテルスが、ル・メニルの卓越したクリュ『レ・シェティヨン』畑を購入。全部で2.5haで3区画。自社畑は18haで、9割がGCでル・メニル・シュル・オジェ、オジェ、アヴィーズ、クラマンに位置しています。MLFは60~80%、年によって異なります。

前述のマサルセレクションを行うには、クローン苗を使っていない畑を選ばなければなりません。超50年の樹齢のぶどう樹であれば、様々な株が混在しているので、樹にウイルスがいないことを確認して苗を作ることができます。ペテルスでは65%がマサル・セレクション。マサル・セレクションを採用しているメゾンはシャンパーニュ地方全体のわずか10%以下です。この点も、ビオディナミを導入し、ワイン造りにこだわマーク・ペラン社長がロドルフ当主にほれ込んでいる理由だと思います。



 シャトー・マルゴーのポール・ポンタリエ前総支配人の息子ティボー・ポンタリエ(左)
 ドミニク・ド・ビルパン元首相の息子アルチュール・ド・ビルパン(右)
 ふたりは食とアートの融合をコンセプトにした『ポン・テ・ザール』を運営しています。
 2016年にロドルフ当主 (中央) は彼らとコラボしています!


 
 今年一年頑張ってきた自分癒しのために開けるのは、やっぱりシャンパン!
 フルール・ド・ミラヴァルは、新年の到来を祝して、シャンパン講座で開けたいなぁ[exclamation×2]


◆製品についてのお問い合わせはジェロボーム(株) 電話03-5786-3280

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イタリアン・バレンタインの発表会から、映画とオペラ話題にジャンプ! [映画でワイン・レッスン]

 道化師 (台本・作曲 ルッジェーロ・レオンカヴァッロ)

ワインのこころに紹介した来年2月の『TIMELORD 美音と美食の夕べ ~オペラとともにイタリアン・バレンタイン~ @リストランテ・ヒロ チェントロ 丸の内』には、オペラ歌手の樋口達哉さんのCD『あこがれ』に収録してあるオペラ楽曲を使用するので、樋口さんもプレス発表会に同席し、“オペラの楽しみ方”について説明してくださいました。コロナ禍で、10月に予定していた『道化師』の公演が2022年1月に延期になってしまったことにも触れていました。

オペラ道化師!!!
私にとっての『道化師』は、10月に90歳で他界した名優ショーン・コネリーがアカデミー助演男優賞を受賞したブライアン・デ・パルマ監督の映画『アンタッチャブル』と深く結びついています。


 アンタッチャブル(左から)のウォーレス、ネス、マローン&ストーンの4人

『アンタッチャブル』は禁酒法時代のシカゴを牛耳っていたマフィアの長アル・カポネ(ロバート・デ・ニーロ)逮捕のために奮闘する酒類取締局の捜査官エリオット・ネス(ケビン・コスナー)、ベテラン警官ジム・マローン(ショーン・コネリー)、新人警官で射撃の名手ジョージ・ストーン(アンディ・ガルシア)、そして税理士オスカー・ウォーレス(チャールズ・マーティン・スミス)の戦いを描いた作品。音楽は7月に逝去したエンニオ・モリコーネでした。

映画の中盤、マローンはカポネの部下の襲撃により、無数の銃弾を受けて絶命するのですが、その時に流れているのが、道化師の“衣装をつけろ”!


カポネの有罪が確定したことを確認したネスが、ストーンに別れの挨拶をして、シカゴを去るラストのシーン。新人だったケビン・コスナーとアンディ・ガルシアはこの映画の後、輝かしいスターの道を歩きはじめます。
私はストーンの拳銃の腕前が遺憾なく発揮されるシカゴのユニオン・ステーションの“乳母車のシーン”がとっても気に入っています。必見のワン・シーンです!


アンタッチャブルが製作されたのは1987年、それから31年経過して・・・雰囲気あるおじさまになっていたアンディ・ガルシア!
2018年製作の『マンマ・ミーア ヒア・ウィー・ゴー』ではシェールとABBAの『悲しきフェルナンド』をデュエットしているので、思わず笑顔に!


 シェールの最新CD ABBAのカバーアルバム『Dancing Queen』

映画の終盤から登場するシェ―ル、その存在感はさすが!
私は、即、CDを買っちゃいました。もともと ABBAの曲は好きなのですが、シェールの『Fernando』は聞く価値大です!!!


 大好きな映画『月の輝く夜に』にはオペラ『ラ・ボエーム』が
 メトロポリタン歌劇場の噴水の前で待ち合わせ

ワインと映画がぴったり合っている秀作です。
奇しくもノーマン・ジュイソン監督の『月の輝く夜に』も1987年製作で、シェールはこの作品でアカデミー主演女優賞をゲットしています。

メトロポリタン歌劇場で上演されていたのは『ラ・ボーエム(台本 G・ジャコーザ&L・イルリカ / 作曲 ジャコモ・プッチーニ)』で、映画の冒頭、オペラ用の大道具を積んだトラック(側面にはメトロポリタンオペラの印字)と仕事場に向かうシェールが横断歩道で交差するシーンも効果的で、ここでは“オペラ”が重要なキーになっています。加えて、歌劇場の天井に飾られているロブマイヤーのシャンデリアも登場していてウキウキします。映画&シャンパン&オペラ好きには超お薦めです!

 おいしい空間“イタリアン・バレンタイン”
 プレス発表時の試食メニューの前菜
 鮮魚のペッシェクルード カルパッチョ仕立て
 高知県産フルーツトマトとフィノッキオのサラダ

 プレス発表時の試食メニューの前菜
 フォアグラと2年熟成芋ロースト 
 ポルチーニ茸クレマとソースマデール
 フリウリ産のオレンジワインとフォアグラのロースト風味はナイスハーモニー

 フランチャコルタ、白はソアヴェとオレンジワイン、赤はアマローネ

 イタリアン・バレンタインの主催者TIMELORDが輸入している機器
 イタリア製チャリオ社の2ウェイ・ブックシェルフスピーカーとパトス社のアンプ

  ご縁の連鎖
 ステレオサウンドの原田知幸社長、オペラ歌手 テノールの樋口達哉さんと

プレス発表会は完全予約の2部制だったので、私は16時からの第1部に出席しました。密を避け、4名席のテーブルに2名ずつ着席する形になっていました。ご一緒させていただいたのは、オーディオ・デジタルAV専門誌の制作・出版・販売を手掛けるステレオサウンドの原田知幸社長でした。日頃何かとお世話になっている『ワイン王国』の親会社で、12月5日発売の120号誌上で、私はシャンパーニュ特集のテイスターとして登場させていただいていることもあり、あまりの奇遇にびっくり!

さらに、原田社長は、樋口達哉さんのCDあこがれを同社のサイトで販売なさっていました。これは樋口さんにとっても初耳だったようで、ご縁の連鎖を実感しました。


        ワイン王国120号(12月5日発売)のシャンパーニュ特集

“いつか行きたいシャンパーニュへの旅”で、私は対談と23アイテムのシャンパーニュをテイスティングしています。現地訪問情報がたっぷり記載されていますので、ご笑覧いただけましたら幸いです!

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