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ボルドー最大手のワイン商CVBG主催『Beyond Bordeaux Tokyo』 <本編> [Beyond Bordeaux]


<序章>で『Beyond Bordeaux Tokyo』のポイントをざっくりとお伝えしましたが、これはボルドーのワイン商CVBG (Compagnie des Vins de Bordeaux et de la Gironde)が仕切る試飲会で、同社は最先端の倉庫管理や情報システムを誇り、85ヶ国で最高のオペレーターを集めた独自の流通ネットワークを展開しています。
マチュ・シャドロニエCVBGマーケティング・ディレクターは、参加者に配布したカタログのなかで、「最高級ワインの国際市場におけるルートは整備される必要があり、それをすることで、ワイナリーには国際的な市場を開拓するチャンス、販売者には自分たちが求めるワインとの出会いのチャンス、消費者には多様性あふれるワインを手にするチャンスになる」と述べています。

CVBGが流通のために、最初に手を組んだ非ボルドーワインは1998年のアルマヴィーヴァ(仏ロスチャイルドとチリのコンチャ・イ・トロとのジョイントワイン)、2004年にはオーパス・ワン(仏ロスチャイルドとナパのロバート・モンダヴィのジョイントワイン)、その後、伊マッセートやソライア、仏オマージュ・ア・ジャック・ペラン、セーニャ(ナパのモンダヴィとチリのエラスリスのジョイントワイン)等が続き、ヴァン・ド・コンスタンスは昨年ボルドーのネゴシアン市場に南アワイン史上初となるデビューを飾りました。今年からは豪州のジム・バリー ジ・アーマーやウィンズ・ジョン・リドック等が加わっています。
第1~第7フライトのなかのリンクは過去から直近までの取材記事をピックアップ。参考になれば幸いです。


  第1フライト

 CAIAROSSA 2017
 SOLAIA 2017
 HOMMAGE A JACQUES PERRIN 2018 クノワーズ!
 NICOLAS CATENA ZAPATA2017    The List効果!? すでにSOLD OUT!!
 CHEVAL DES ANDES2017


  第2フライト

 CLOS APALTA 2017
 SENA2018     ワインの味わいだけでなく、環境も最高
 VINEDO CHADWICK 2018
 ALMAVIVA 2018

  4グラスを鳥瞰で



  第3フライト

 VERITE LA MUSE 2017
 VERITE LE DESIR 2017
 VERITE LA JOIE 2017
 CARDINALE 2017 忘れられないすき焼きとのマリアージュ


  ヴェリテのピエール・セイヤンワインメーカーのメッセージ



  第4フライト

 INGLENOOK CABERNET SAUVIGNON 2017
 INGLENOOK RUBICON 2017
 JOSEPH PHELPS VINEYARDS - CABERNET SAUVIGNON 2017
 JOSEPH PHELPS VINEYARDS - INSIGNIA 2017    特別セミナーで


  第5、第6フライト

 BEAULIEU VINEYARD GEORGES DE LATOUR 2017
 QUINTESSA 2017   今年の8月にZoomで2017を体験!
 DALLA VALLE - MAYA 2017


 WYNNS JOHN RIDDOCH - CABERNET SAUVIGNON 2016
 JIM BARRY THE ARMAGH SHIRAZ 2016
 CLOUDBURST - CABERNET SAUVIGNON 2017


 グラス越しに会場全体のワンショット


 シラー100%のジ・アーマー
 シラー好きなので興味津々、バランス秀逸


 第7フライト

 CLOUDBURST CHARDONNAY 2018
 INGLENOOK BLANCANEAUX 2018
 VIN DE CONSTANCE2017  デニス・ギャスティンさんもファンのおひとり


 白ワインは個性の異なる3アイテム
 CH、ローヌ品種(ヴィオニエ・マルサンヌ・ルーサンヌ)、ミュスカ・ド・フロンティニャン


 癒し効果絶大、至福の甘露ワイン!


 全ワインリスト
 資料提供:CVBG / クリックで拡大

◇リストは9月1日リリースのクロ・アパルタから9月24日のChパルメまで36アイテム
◇黄色のマーカーは Beyond Bordeaux Tokyoでテイスティングしたワイン (26アイテム)
◇ベージュ色の欄のワインは未試飲

CVBGのヤン・ルブルトンさん、クラスマンのフロリアン・ボワセレさん、シャンパーニュ&シャトーエクスポートのジャン フランソワ・ラガルドさん、貴重な時間を共有させていただき、光栄でした。ありがとうございました!!

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Beyond Bordeaux Tokyo by CVBG <序章> [Beyond Bordeaux]

     9月リリース予定のワインをテイスティング

ボルドー最大手のネゴシアンCVBG主催で、第2回『Beyond Bordeaux Tokyo』試飲会がグランドハイアット東京で開催されました。コロナ渦中なので、招待者は午前・午後の2部制、ひとテーブルひとり着席という形式でした。




供出されたのは9月にリリース予定の26アイテム!!
第1フライトから第7フライトまでの構成、スクリーンに銘柄名を表示、試飲時間は1アイテム3分。

 第2フライトに供出されたセーニャ、バエッティグワインメーカーのメッセージシーン
各ワイナリーのビデオメッセージが流されている間、次のフライトのワインをサービス!


マイベスト3
映画『ローマの休日』でアン王女が、「イタリア滞在中、どの都市が気に入りましたか?」と記者から聞かれ、「いずこも忘れ難く」と答えていたのと同様に、いずれのワインも忘れ難く・・・。
とは言え、アン王女のように「ローマ、ローマです!」と、“ひとつだけ”に絞り込んで、答えるのは至難の業なので、今回はマイベスト3をご紹介させていただきます。フライト順に

 値千金の酸味とエレガントさを備えたチリの逸品
 チリのセーニャ2018

 ミントの香りが際立ち、全体のバランスが秀逸な豪州のシラーズ
 オーストラリアのジ・アーマー シラーズ2016

 ナポレオンに愛された歴史ある南アの甘口ワイン
 南アフリカのヴァン・ド・コンスタンス2017


試飲会後、進行役を務めていたCVBGのヤン・ルブルトン日本・韓国・オセアニア輸出担当マネージャーにお礼メールをしたところ、「記事の参考になれば」とのことで、各ワインのリリース日からレーディングまでの記載がある全リストを頂戴したので、明日、続編をアップするつもりです。

ちなみに、セーニャ2018はJ・サックリングが100点、WAが98点評価していました!
決して強すぎず、上質な酸味は心地良く、さまざまな要素が輪のように広がってくる魅力的な味わい。ビオディナミによる成果も感じました。来月半ば、ヴィーニャ・エラスリスのチャドウィックCEOとのオンラインテイスティングで、再度セーニャ2018を体験できる予定なので、今度は時間をかけて、その変化を探求したいと思っています。

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シャンパーニュ『ドゥ・ヴノ―ジュ』スペシャルディナー ナビゲート by Fumiko AOKI [シャンパン]

 帝国ホテル創業130周年&レ セゾン リニューアル15周年を記念したスペシャルディナー

今年3月にプレ告知していたドゥ・ヴノ―ジュ×レセゾン スペシャルディナー』の正式なご案内をさせていただきます!!

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 伊藤靖彦帝国ホテル東京レストラン部ソムリエ・支配人、ジル社長、中村専務、ティエリーシェフ、コーエン社長


レ セゾンのティエリー・ヴォワザン料理長と、ドゥ・ヴノージュを約20年にわたり統括しているジル・ドゥ・ラ・バスティエール社長は、ティエリーさんがシェフを務めた、シャンパーニュ地方を代表する星付きレストラン「レ クレイエール」在籍時代からの旧知の仲で、本ディナーは、おふたりの東京での邂逅を機に企画されました。奇しくも、スペシャルディナーの“つなぎ役”になったのが私だったので、今回ナビゲーターをさせていただくことになりました。

トップキュヴェ『ルイ15世 1995』、限定生産の『コトー・シャンプノワ・ブラン&ルージュ』をはじめとする、こだわりに満ちた6つのキュヴェを、ティエリーシェフの特別コースとともにお楽しみいただくスペシャルディナーになりますので、大いにご期待ください。
当日ご紹介するコトー・シャンプノワが日本初のお披露目アイテムになります!!!
加えて、この日供出させていただく“2018”は、世界でもこのディナーが初リリースの場となります。
余談ですが、私は帝国ホテル120周年(2010年)の時も、ご縁あって、ティエリーシェフとコラボレーションさせていただきました。節目、節目の貴重な流れに感無量(涙)です。

先日、シェフから「I will make a nice menu for you!」 とのメッセージが届き、気分はワクワク&気合は十分です。
ジル・ドゥ・ラ・バスティエール社長は「可能な限り来日したい」と再三おっしゃっておりますが、今のフランスの状況からは難しいと判断しております。

◆当日はコロナ感染対策を徹底させるため、座席の間隔をあけてセッティングしています。通常より席数が少なくなっておりますので、ご参加いただける場合 (受付は先着順) は早めにご連絡くださいますよう、何卒宜しくお願いいたします!
◆詳細につきましてはヴィレッジ・セラーズ様のサイトをご覧くださいませ 
http://www.village-cellars.co.jp/
受付窓口は同社 森澤様になります。
電話:0120‐106‐876

       [NEW]正式な案内状 クリックで拡大
        お陰様で満席になりました。ありがとうございました!!            ご参加予定の皆様、どうぞ、お楽しみに[わーい(嬉しい顔)]

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コロナ渦中、7月のスパークリングワイン輸入量はスペインがフランスを抜いて首位 [スパークリングワイン]

  スパークリングワインの国別輸入数量(2009~2019)
 資料:メルシャン/財務省関税局のデータを基に同社が作成/クリックで拡大

まずは、2009年から昨年までの輸入数量の推移です。
リーマンショックからの立ち直りの気配を見せた2010年以降、数量は右肩上がりの傾向にあり、主として2000円以下のリーズナブル価格の泡もの好調、高価路線の消費も順調。

2019年は、日欧EPAによる関税即時撤廃を受け、EU圏内、特にフランス、スぺイン、イタリアのスパークリングワインの輸入量が増大。前年比は約120%、10年前と比較すると輸入数量は2倍以上。

      国別輸入数量一覧(2009~2019)
       資料:メルシャン/財務省関税局のデータを基に同社が作成/クリックで拡大


 今年の7月はスペインが健闘
 資料:酒販ニュース 第2064号/箱(750ml×12本)/総計には他国含む/クリックで拡大

コロナ禍の状況下、2020年のスパークリングワインの動きは・・・
9月11日刊の『酒販ニュース』に、今年7月(最新集計)のスパークリングワイン輸入上位10ヶ国が載っていました。財務省関税局が発表した酒類輸入通関実績をもとに同紙が算出したものですが、6月まで1位だったフランスが2位に後退し、スペインが首位[わーい(嬉しい顔)] 金額的には大きな差がありますけどね。

スパークリングワインのなかの高額品シャンパーニュは、お祝いのお酒の代名詞になっていますが、コロナの影響で売上げは大幅に減少。2020年の出荷量は20~35%減少するとの予測も出ています。

5位までの常連国(フランス、スペイン、イタリア、チリ、オーストラリア)の顔ぶれには変化はないものの、10位までに入っていたアメリカや南アフリカは脱落、感染者が多い国々です。ただ、アメリカは1~7月の累計では、数量(前年比150.6%)、金額(同136.5%)と好調でした。
コロナ対策の成功国と言われてきたニュージーランドは7月および1~7月累計ともに9位にランクイン! 
現地で活躍している日本人醸造家小山竜宇(たかひろ)さんもスパークリングワイン造りには力を入れています。要チェックです!



  さらっとカバのおさらい
  資料:D.O.カバ原産地呼称統制委員会

昨秋 開催された『プレミアム・カバの魅力と日本市場における展望について』と題したセミナーから、基本的な項目をいくつかピックアップしておきます。
カバは伝統的な製法に従い、ベースワインを瓶内二次発酵させて造るスペインのスパークリング。ペネデスのサン・サドゥルニ・ダノイアが主要地域で、全体の97%を占めています。要となる3品種は白ぶどうのマカベオ、チャレッロ、パレリャーダ、他にはシャルドネ、スビラ・パレント。黒ぶどうはモナストレル、ガルナチャ・ネグラ、トレパット、ピノ・ノワールです。


  熟成期間による分類
 資料:D.O.カバ原産地呼称統制委員会

  土壌のタイプ
  資料:D.O.カバ原産地呼称統制委員会 
 シャンパーニュもカバも石灰質土壌は共通しています。
 カバはその他に、ローム(泥灰土/マール)、砂質ローム、砂利(一部)


     
      photo by Fumiko/2006年7月
     スペインもコロナ禍で大変でしたが、
     サグラダ・ファミリア教会は人数制限をしながら再開しましたね


      気楽に楽しめる コドーニュ バルセロナ1872
     スペイン王室御用達ワイナリー『コドーニュ』による日本限定アイテム
     ガウディをイメージさせるおしゃれなデザイン
     リーズナブル価格+今年6月からラベルに“オーガニック”表示
     環境保護やエシカル消費に関心がある方にお薦めです!


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18日からパイパー・エドシックがProhibition Edition ラベルを限定発売 [シャンパン]

   
    国際映画祭の公式サプライヤーとして存在感を示してきたパイパー・エドシック

   
      2018年にはアカデミー賞90周年を記念したシネマ・エディション登場


     ファッションデザイナーのジャン=ポール・ゴルチエとのコラボレーション


 映画『プレタポルテ』にはゴルチエや往年の名優、ファッション界のトップモデルも出演
 パイパー・エドシックのシャンパンは数多くのシーンで活躍します!


 そして今回・・・
 禁酒法施行年1920年から100年を記念して登場したのがProhibition Edition
 ラベルは日本未輸入だった2020年アカデミー賞受賞式限定デザインボトルと同じですね


         パイパー・エドシック「ブリュット プロヒビション」

        ぶどう品種:ピノ・ノワール50%、ムニエ30%、シャルドネ20%
        ドザージュ:9g/L
        小売価格:6,000円(税抜)
        販売数量:6,000本
        出荷開始:2020年9月18日(金)
        販売地域:全国


  1920年~1933年まで続いた禁酒法
  クリックで拡大
 狂乱の1920年代は密輸入や密売酒、スピークイージー(違法経営の酒場)の時代
 パイパーの記録では1867年~1906年の間に米国向けに出荷したのは数十万本との事
 禁酒法下はカナダ経由で米国の密売業者向けに輸出していたエピソードも


  映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』
 (C)warner bros.pictures

セルジオ・レオーネ監督のワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカはNYが舞台、禁酒法下のもぐり酒場が出てきます。主役を演じていたのはロバート・デ・ニーロ。仲間が経営する酒場に登場していたのはマムのシャンパンでした。映画『アンタッチャブル』も禁酒法時代のシカゴ、実在したマフィアのボス悪名高いアル・カポネが出てきますが演じていたのは同じくデニーロ、ギャング役が似合いますね!
余談ですが、2作品ともに音楽を担当していたのは今年7月に他界したエンニオ・モリコーネ氏。映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の音楽もそうです。私にとってこの映画と音楽は最高傑作! 
素晴らしい映画音楽を残してくださったモリコーネ氏のご冥福を祈願しています。
心からの感謝を込めて!!



追記:前代未聞の事態に唖然[がく~(落胆した顔)]
トップページにアップしていたProhibition Editionの記事が消えてしまいびっくり、ブログ開設以来初めての出来事です。控えのデータがあったので作り直して再アップしましたが、迷惑な話です(怒) 。管理会社にも確認してみます。
SSブログサポートからの返事(9月16日12:45の返信)
お問い合わせの件につきまして、記事を自動的に削除するといった機能は特に有しておりません。
そのため原因については弊社でもわかりかねますが、考えられる可能性としては
・下書きにして記事を保存している。
・日付を変更する際、思いがけず遠い日時に設定して保存した。
こういったことがあり得るかと思われますので、その旨ご案内いたします。

この回答、私には理解不能!!

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追加情報 秋期『オーダーメイドなシャンパンレッスン』 増設クラスのお知らせ! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

  秋期シャンパン講座増設

8月20日(木)から募集を開始した秋期講座は、三密を避け、安心して参加いただく為に、
◆1テーブル1名席 
◆マスク&フェイスシールド着用
◆グラスは要消毒のため、リーデル本店からレンタル
を徹底することにしています。
それで、今回は全体の流れを見て、2講座開設することになりました

追記: 現行&増設クラスとも満席になりました、ありがとうございます[わーい(嬉しい顔)]

現行クラスは基本的に第4週水曜日
[NEW]増設 オーダーメイドなシャンパンレッスン  ~各メゾンの奥深さを愉しもう~ 
開催6回/毎水曜日(基本的に第3週)/19時~21時 
◍10月14日(第2週) 
◍11月18日 
◍12月16日 
◍1月20日 
◍2月17日 
◍3月17日 
詳細はコチラから

◆NHK文化センター青山校 電話 03-3475-1151
受付時間は月曜日~金曜日 9:30~20:00 (土曜~17:30、日曜~16:00) 


        
      [NEW]ブラピのロゼ・シャンパーニュ『フルール・ド・ミラヴァル

       発売日:2020年12月1日(火)
       使用ぶどう:シャルドネ75%、ピノ・ノワール25%
       希望小売価格:60,000円 (税別)
       総生産量:20,000本  日本への入荷数非公開
       輸入元:ジェロボーム 電話03‐5786‐3280


         本日公開されたプレスリリース  クリックで拡大

シャンパンメゾン ピエール・ペテルス はコート・デ・ブランのメニル・シュル・オジェ村を拠点にしているレコルタン・マニピュランRM(ぶどう栽培から瓶詰まですべて自社で行うメゾン)で、栽培しているのは白ぶどうのシャルドネのみ、ブラン・ド・ブランの秀逸な造り手として知られています。

ロゼ・シャンパーニュに関しては、2009年にロドルフ・ペテルス当主の愛娘アルバンヌの名を冠したアイテムを初めて発売しました。ロゼに使っているピノ・ムニエは親戚が生産しているぶどうと、自分が造っているシャルドネを“物々交換 (ここがポイント、購入ではなく交換)”していると、当主自ら語っていました。RMは購入ぶどうが使えないからです。

今回発表されたブラピの『フルール・ド・ミラヴァル』には、25%のピノ・ノワールが使われています。黒ぶどうを栽培していないペテルスが、どこのピノを使用しているのか・・・疑問でした。
購入ぶどうを使っているなら、ネゴシアン・マニピュランNMになりますし、厳格な規制でシャンパーニュを統制しているCIVC(シャンパーニュ委員会)が認可しないはずです。

輸入元ジェロボーム様によると、プレスリリースに記載してある事柄以外は、非公開とのことだったので、CIVCに伺ってみました。
その結果、わかったことは、ピエール・ペテルスは従来通りRMですが、ブラピのシャンパンは、NM (ナンバーはNM-672-001 / 表ラベルの下部に記載義務あり) として登録されているとのこと。プレスリリースにあるメゾンが、当主のロドルフ・ペテルスになっているので、ピエール・ペテルスがメゾンNMとして設立した別ブランドという体裁を取ったようです。これで、ピノの件、納得できました。

2018年の9月、シャンパン講座でピエール・ペテルスにフォーカスしました。その時に、リザーヴワイン(1988年からソレラでストック)だけで造った『キュヴェ レゼルヴ ウブリエ ブラン・ド・ブラン』を体験しました。20年以上にわたるワインの複雑味は素晴らしいものでした!
フルール・ド・ミラヴァルに使っているシャルドネは、メゾンの核を成すソレラによるものだと思いますし、ピノ・ノワールはセニエで色を抽出しています。ミラヴァル・コンビ&ペテルスのコラボがどのようなロゼ・シャンパーニュを造り出したのか、すごく興味ひかれます!
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