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明日からサザビーズでオルネッライア 『 ヴェンデミア・ダルティスタ』オンラインオークション! [オルネッライア/ Ornellaia]

  オルネッライア 『ヴェンデミア・ダルティスタ』× サザビーズ
 画像提供:オルネッライア

スーパータスカン『オルネッライア』では、2009年からヴィンテージの個性を讃える『ヴェンデミア・ダルティスタ・プロジェクト(イタリア語で〝アーティストのハーベスト〟の意)』を開始しています。現代アーティストに限定ボトルのオリジナルラベルを依頼していますが、2013年VTは、ロサンゼルス在住の日本人の曽根裕氏でした。

              画像提供:オルネッライア

第12回目の今回は、アルゼンチン出身のトマス・サラセーノ氏が担当。特別ラベルは、750㎖レギュラーサイズは6本入り。大型ボトルは全部で111本で、内訳は3㍑のジェロボアム100本、6㍑のアンペリアル10本、9㍑のサルマナザール1本。通し番号、直筆のサイン入り


 画像提供:オルネッライア
 大型ボトルは刻々と変化する日食の瞬間を切り取ったラベル



    限定ボトルをサザビーズで慈善オークション
    画像提供:オルネッライア

オルネッライア ヴェンデミア・ダルティスタ2017 『ソラーレ(太陽)』は、ボトルを手に持つと体温に反応して色が変化し、「人間の動きと宇宙の運行」というサラセーノ氏のテーマを表現

オルネッライアのジョヴァンニ・ゲッデス・ダ・フィリカーヤCEOは「これまで11年間、NYのホィットニー美術館、ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウス、香港&上海のH2財団など、世界中の芸術財団に200万ドル以上を寄贈することができました。2019年より、視覚が不自由な方々にも全身の感覚で芸術を鑑賞してもらう画期的なプロジェクトを支援しています」と語っています。


2020年9月1日(火)~9日(水)
◆サザビーズ公式ウェブサイトに登録後、オークション参加可能になります。
https://www.sothebys.com/ornellaia
◆収益金は収益金は、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館とのプロジェクト、弱視、盲目の方々の芸術鑑賞を支援する『マインズ・アイ』に全額寄贈


             画像提供:オルネッライア

アーティストのセラーノ氏は環境破壊が進む地球で、人間と自然との新たな共生をテーマに参加型インスタレーションで国際的な評価を受けています。


 アルゼンチンの若手現代美術家

日亜友好120周年の時に開催されたのが『レアンドロ・エルリッヒ展』@森美術館
見ることのリアル”はインパクトがありました。
レアンドロ・エルリッヒの不思議体験は、日本では『レアンドロのプール』@金沢21世紀美術館で楽しめます!


        私も森美術館でダルストンハウスにトライ[わーい(嬉しい顔)]

1973年アルゼンチン生まれのトマス・セラーノとレアンドロ・エルリッヒ
アルゼンチンは・・・ワインだけでなく、若手で優秀なアーティストにも注目です!

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世界進出に舵を向けたナパ・ヴァレーの逸材『Quintessa クインテッサ』 [クインテッサ]

第5の要素『クインテッサ』
昨年から輸出に力を入れ始めたナパ・ヴァレー、ラザフォードにあるクインテッサ
先日、Zoomで、ロドリゴ・ソトGMとディエゴ・ギャレイ輸出担当ディレクターからワイナリーや新ヴィンテージ2017について伺うことができました。
内容はニュースサイトワインのこころで紹介しています。隠れた逸材クインテッサの魅力を感じていただけましたら幸いです。


 来月上旬発売される『クインテッサ2017』 Photo by Fumiko


         ジェネラル・マネージャーのロドリゴ・ソト氏
         Photo by Quintessa

      フェッツアーやベンジガー、チリではマテテックやヴェラモンテで活躍
      ビオディナミの指導者として著名なアラン・ヨーク氏との親交も篤い

         ワインメーカーのレベッカ・ワインバーグさん 
         Photo by Quintessa

      所用があり、Zoomには参加できなかったレベッカさん
      カリフォルニア大学デイビス校で栽培と醸造学の修士号を取得
      2015年からクインテッサに参画しました!

 輸出担当ディレクターのディエゴ・ギャレイ氏 Photo by Quintessa

セーニャのジェネラル・マネージャー、アルマヴィーヴァのジェネラル・マネージャーを歴任なさったギャレイ氏は日本市場の重要さを熱く語っていました。


[NEW]:カリフォルニア州の山火事
雷によって発生した山火事はナパ・ヴァレーの東側に移動していますが、最新の情報はナパ・ヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)のFBに随時掲載しています。また、火災の状況はMapで確認できます。
避難による密もあるので、火災とコロナ感染はダブルで気がかりです。

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NHK文化センター青山校 秋期(10月~3月)シャンパン講座、本日から募集開始です! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

[NEW]シャンパン講座@NHK文化センター青山校


お待たせしました!
春期はコロナ禍で、全講座が休講になっておりましたが、秋期は感染対策に配慮しながら再開することが決まりました。半年振りになるのでとても嬉しいです!
◆1テーブル1名席 
◆マスク&フェイスシールド着用 
◆グラスに関してはリーデル青山本店からのレンタル ( リーデル レストラン リースリング)
使用グラスは消毒の必要があるので、今期は安心・安全を考え、レンタルすることになりました。ゆえにグラス洗浄の手間が省けます。

コロナ渦中、蓄えてきたエネルギーを発散すべく、参加者の皆様を大いに刺激したいと考えています。
引き続き、お付き合いのほど、宜しくお願いいたします。

オーダーメイドなシャンパンレッスン  ~各メゾンの奥深さを愉しもう~ 
開催6回/毎水曜日 (基本的に第4週) /19時~21時
満席、ありがとうございました[わーい(嬉しい顔)]
◍10月21日(第3週) 
◍11月25日 
◍12月23日 
◍1月27日 
◍2月24日 
◍3月24日 
講座の詳細はコチラ

[NEW]追記:秋期講座増設クラス
開催6回/毎水曜日(基本的に第3週)/19時~21時 
満席、ありがとうございました[わーい(嬉しい顔)]
◍10月14日(第2週) 
◍11月18日 
◍12月16日 
◍1月20日 
◍2月17日 
◍3月17日 
講座の詳細はコチラから

QRコードからアクセス

◆NHK文化センター青山校 電話 03-3475-1151
受付時間は月曜日~金曜日 9:30~18:00 (土曜~17:30、日曜~15:00) 


追記: 2020年シャンパーニュの最新状況 by シャンパーニュ委員会日本事務局
お祝いの象徴ともいえるシャンパーニュにとって、COVID-19が及ぼした影響は甚大で、出荷量が激減しています。そのようななか、今年の収穫量について、ぶどう栽培家とメゾンは8,000㎏/㌶(=2億3,000万本分)にすることで合意しました。
ぶどうの作柄は干ばつにより比較的少量ですが品質は良好。収穫は8月17日から始まりました。これは過去10年の平均より2週間早いと言えます。手摘み収穫が義務付けられていて、毎年約10万人の季節労働者を必要としているシャンパーニュなので、コロナ禍中における健康管理の対応が当面の課題。
https://twitter.com/Champagne/status/1295698246841569280

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コロナ禍での新体験 音声付きのパワポやZoomでワインミーティング  [離れて繋がる #新型コロナウイルス]

  初チャレンジ 音声付きのパワポ
 
COVID-19再拡大の余波で、中止になってしまったのが(公益財団法人)日本醸造協会主催の7月のワインセミナー。2日間にわたり、10名の講師が、主題である【進化するワイン造りと環境変化】に沿って講話をする予定でした。私は『世界のワイン最前線 』というタイトルでお話させていただくことになっていました。

 
先日、協会から、セミナーのために準備した資料は映像で活用する旨の連絡があり、音声付きパワポ映像を作成することになりました!
私にとっては初挑戦の作業になります。提出期限までには、まだ時間があるので、中身の濃い音声付き資料を完成させたいと思っています。


      9月発売の新ヴィンテージを先行試飲

先月末、カリフォルニア州ナパ・ヴァレーのラザフォードにあるQuintessa クインテッサから、9月上旬にボルドーのネゴシアンを介してリリースする2017年ヴィンテージが届き、光栄にも先行試飲するチャンスを頂戴しました。

 Zoomでプレゼンテーション
 最近はイタリアの技術者から剪定の新たな指導も受けています。

日本時間の8月14日10時(ナパ時間は13日18時)からクィンテッサのGMロドリゴ・ソトさんと、輸出担当ディレクターのディエゴ・ギャレイさん、サンノゼ在住で外部スタッフとしてマーケティングのサポートをしている鈴木優子さんとのミーティングがありました。
ロドリゴさんはプレゼンテーションで、ワイナリーの哲学や取り組み、特にオーナーがチリ人なので、“カルメネール”をブレンドしている点、クインテッサの5つの要素等について言及。ディエゴさんからは「日本はトップマーケット」との力強いお言葉も!

2017年VTについて、WAは95点 (2019年10月試飲)、ジェームズ・サックリングは95点 (2020年2月試飲)評価をしています。近々、クインテッサの魅力を、私も『ワインのこころ』にまとめます。

コロナウイルスの封じ込めに成功していたNZやベトナムでは100日以上経って新たな感染者が出ていますし、欧州での感染者数も増え続けています。アメリカは世界で一番感染者が多い国なので、渡航が解除されるまでには、まだ時間がかかりそうです。
そのような状況下、未体験の事柄に取り組む機会が増えたので、頭のなかはフル活動中(笑)、ワクワク感を持ちながら取り組めるので、幸せなことだと思っています。COVID-19の終息を願いつつ、コロナ渦中の新しい経験は、しっかり身につけていきたいです!


 (C) Quintessa

追記(2020年8月24日): 雷によって複数の火災が発生したカリフォルニア州。ソラノとナパの被害が大きいですが、ナパ・ヴァレーのほとんどのワイナリーは収穫を進めています。
『ワインのこころ』のクインテッサリポートもリンクしておきます。
引き続き、宜しくお願いします!! 

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単発講座報告: オレゴン&ワシントンワインラバーにお薦めしたい7アイテム [ワシントン/オレゴンワイン]

 7月に無事開催できた講座報告
 昨年の7月24日~8月2日まではオレゴン&ワシントンの取材でした。
 1年ぶりに、両州の魅力的なワインについてお話する機会を得て、嬉しく思っています!


オレゴン&ワシントンに関する記事はカテゴリーワシントン/オレゴンワインにまとめてありますので、ご笑覧いただけましたら幸いです。ちなみに、今回は7月22日と25日に行った単発講座の総括です。長文になりますが、お付き合い、宜しくお願いします!

ソネ・ブロ仲間のHakoさんも講座に参加してくださり、早々にブログをアップしてくださいました。いつもながらの迫力あるボトル画像、必見です! ワイン仲間のKodaさんも丁寧なリポートを書いてくださいました、Thanks!!



 ストーリー性のあるワインたち 
 両州には素晴らしいワインが多いので、7アイテムに絞るのは本当に大変でした。 
 それだけに、今回ご紹介するワインは自信を持ってお薦めできます。

  試飲は左から右の順/photo by Hako


  品種に合わせたグラスを使用
 
 参加者の皆様にはリーデル・ヴェリタスのオークド・シャルドネ(右)
 同ニューワールド ピノ・ノワール(左)をお持ち帰りいただきました。

 他の5グラスは2018年10月にデビューしたパフォーマンスシリーズを使用
 右から2番目&3番目リースリング、4番目カベルネ/メルロ、5番目シラー
 そして、6番目がピノ・ノワール


 ボトルとグラスの組み合わせはこのようになります。



  白ワインは3アイテム

パフォーマンスシリーズは初体験でした。
#1#2にはリースリンググラスを使用しましたが、グラス内部の表面積を拡大させるためにボウル部分の内側に波打つラインが施されています。この効果で香りや味わいをより幅広くキャッチできました。
#3のヴェリタス オークド・シャルドネグラスは、発酵や熟成に樽を使ったシャルドネに最適。シャンパンなら樽使いのメゾンのアイテムやブラン・ド・ブランのミレジメ(ヴィンテージは古いほど良いと思います)にご活用いただけます。


#1:ジ・アイリー・ヴィンヤーズ ピノ・グリ2017
輸入元:ヴィレッジ・セラーズ/小売価格(税別):3,850円/生産量:3,500ケース
ジ・アイリー・ヴィンヤーズは“パパ・ピノ”と呼ばれていた故デヴィッド・レットが設立したワイナリー。1965年にオレゴン州ウィラメット・ヴァレーのダンディ・ヒルズにピノ・ノワール、ピノ・グリ、シャルドネを植樹。#1はピノ同様、ジ・アイリーのフラッグシップワイン。4つの自社畑のぶどうを使用。ステンレスタンクで自然発酵、タンクで11ヶ月シュル・リーで熟成。エスニックフルーツやパッションフルーツ、白い花(クチナシ)などのアロマ豊かで、中盤からビターな食感。ぶどうの熟度を感じさせるふくらみのある長い余韻


  庄司大輔リーデルブランドアンバサダーのパフォーマンス!
 「グラスの内側にワインの膜を広げることで、より香りが引き出せます」と庄司さん

#2:エロイカ リースリング2018
輸入元:ファインズ/小売価格(税別):4,080円
ワシントン州最大のワイナリー、世界の名醸造家とのコラボの先駆者。ドイツの『ドクター・ローゼン』と組んでリリースした『エロイカ』は同州のみならず、世界から高評価を受けています。色調はグリーンを含んだ淡いイエロー、柑橘系果実、上品な酸味、ミネラル、ほのかな残糖、心地良い余韻。パフォーマンスのリースリンググラスを使うと、音響の良いスピーカーで音楽を聴くのと同様、エロイカの持つ様々な要素が増幅する印象

#3:ウッドワード・キャニオン シャルドネ2018
輸入元:オルカインターナショナル/小売価格(税別):5,900円/生産量:807ケース
ワシントン州ワラ・ワラ・ヴァレーに商業ワイナリーとして2番目に設立されたワイナリー。ワールドクラスのファインワイン。全房プレスでフレンチ・オーク(新樽率20%)で発酵、澱引きもバトナ―ジュもしないで5~6ヶ月間熟成。輝きのあるゴールド、洋梨や黄桃、ヘーゼルナッツ、蜂蜜、ミネラル、樽由来のロースト香、旨味、豊潤で厚味のある余韻


  秀逸なオレゴンのピノ・ノワール
  
#4:ドメーヌ・ドルーアン・オレゴン PN ロレーヌ2016
ヴェリタス ニューワールド ピノ・ノワールグラス
輸入元:三国ワイン/小売価格(税別):7,700円/生産量:2,000ケース
ドルーアンのフラッグシップワイン、醸造責任者はドルーアン家の長女ヴェロニクで、彼女の長女の名を冠したワイン。天然酵母、ステンレスタンクで15~16日発酵、熟成はフレンチオーク(新樽率20%以下)、瓶詰後、約20ヶ月熟成。色調は下の文字が読める明るいルビー、アメリカンチェリー、ピンクペッパー、ヴァニラ、口中滑らか、ソフトなタンニン、心地良い味わい。22日&25日とも、女性の参加者からの支持大

1979年に仏ゴーミヨ誌が主催した品評会で3位に入賞し、オレゴンのピノの存在を世界に知らしめたジ・アイリー・ヴィンヤーズの快挙に驚きつつ、審査の結果に納得できなかったドメーヌ・ドルーアンの3代目ロベール・ドルーアンは翌年再度品評会を実施。その結果、1位がドルーアン、2位がジ・アイリーとなり、そこから両者の交流が始まり、オレゴンに可能性を見出したドルーアンは1987年にウィラメット・ヴァレーのダンディ・ヒルズにワイナリーを設立。ブルゴーニュの名門ドルーアンのオレゴン進出は暗中模索状態だったオレゴンの生産者たちに大きな勇気を与えました。


#5:クリストム・ヴィンヤーズ PNアイリーン・ヴィンヤード2017/2016
パフォーマンス ピノ・ノワールグラス
輸入元:中川ワイン/小売価格(税別):9,500円
25日はヴィンテージ違いの2016を供出 
設立は1992年、アイリーンの畑は創業者ポール・ゲリーの妻の名を冠した6㌶の自社畑。標高は210㍍、コロンビア・ヴァレー玄武岩から成る2種の土壌(ウィッツェル、ジョリー)から生まれるぶどうは、夜間に吹き込む冷涼な風の影響を受け、力強いアロマと十分な酸が特徴、ポテンシャルあり

22日に試飲した2017年は48%全房発酵、天然酵母のみ使用、1~7トンの開放発酵タンクで発酵、フレンチオーク(新樽率67%)で18ヶ月熟成。色調は深みを帯びたルビー、赤系・黒系果実の要素はありつつも、第一香はそれではなく、甘草、ハーブ、ミネラル、土のニュアンス。グラス効果で、奥行きのある酸味、余韻の広がりを堪能。
25日に試飲した2016年は50%全房発酵、天然酵母のみ使用、1~7トンの開放発酵タンクで発酵、フレンチオーク(新樽率68%)で18ヶ月熟成。色調は深みを帯びたルビー、果実味と酸味と上質なタンニンのバランス、複雑で重厚感あり。クリストムは男性の参加者からの支持大



 果実味豊かで深く包み込んでくれる印象のドルーアン(右)
 ミネラル、スパイス、複雑味、様々な要素が層を成して広がるクリストム(左)


 ウィラメット・ヴァレーの代表的な土壌
 ジョリーソイルは粘土を多く含む保水性のある赤茶色の土壌@ドルーアン


      クリストムのアイリーン・ヴィンヤード
     エオラ・アミティ・ヒルズの一部に分布しているウィッツェルソイル  
    コロンビア・ヴァレー玄武岩が乾燥した黒い土壌、エネルギー溢れる台地


 参加者を虜にしたワシントン州のシラー
 photo by Hako/Hakoさんが花丸をつけていた3アイテム
 今までシラーを敬遠してきた方たちを洗脳できた感あり\(^-^)/


     ボルドーブレンドの『ファーガソン』

#6: ケイ・ヴィントナーズ ザ・ディール・シラー2016
パフォーマンス シラーグラス     
輸入元:オルカインターナショナル/小売価格(税別):6,000円
カリフォルニアからワラ・ワラに転居したオーナーのチャールズ・スミスはワイン業界に参入する前は、11年間ロックンロールバンドのマネージャーとして活動。ワインはチャールズ・スミスとケイ・ヴィントナーズの2ラベルを生産。このワインは天然酵母で全房発酵、シラー100%、49日間スキンコンタクト、フレンチオークのパンチョン(新樽率35%)で20ヶ月シュル・リー熟成。グラスの底が見えない濃い色調、黒系果実主体、香りに甘やかさと土っぽさ、ロースト風味、黒系スパイス。パフォーマンスのシラーグラスとの相性が良かったようで、中盤からの酸、香りや味わいも層になって広がる印象。参加者に刺激を与えることができたシラー

#7: レコールNo.41 エステート・ファーガソン2016
パフォーマンス カベルネ/メルロ グラス      
輸入元:オルカインターナショナル 小売価格(税別):9,700円/1,320ケース
ワラ・ワラ・ヴァレーの古い校舎をワイナリーに改装し、3番目の商業ワイナリーとしてデビューした『レコール』、オーナーのマーティ・クラブはワシントン州のプレミアムワインのけん引役。2014年に『デキャンター・ワールド・ワイン・アワード』で『エステート・ファーガソン2011』がインターナショナルトロフィーを獲得。ワシントン州を代表するボルドースタイルのワイン
手摘み収穫、1.5トンと5トンのステンレスタンクで発酵、フレンチオーク(新樽率50%)で22ヶ月間熟成、ぶどう品種はCS62%、ME26%、CF6%、Malbec6%のブレンド。色調は濃いガーネット、黒系果実、甘草、タバコ、黒鉛、黒オリーブ、ミネラル、コーヒー、木目細かなタンニン、旨味と重厚さ

  巨大な玄武岩の塊
 『レコール』のファーガソンのぶどう畑
 2千万年前の火山爆発で流出した溶岩が冷え固まってできた玄武岩土壌
 マグネシウムや鉄分が顕著で、ワインには独特の複雑味!


 皆さまに感謝を込めて
 22日ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!

 25日オレゴンワインボード・ワシントンワイン協会トッド・スティーブンズ日本代表も!
 ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!
 リーデルの庄司大輔ブランドアンバサダーにも重ねて御礼申し上げます!


 リーデルの最新グラスはピラミッド型の『ワインウイングス』
 ディスプレイの紫色が鮮烈なイメージです!
 リーデル青山本店は青山一丁目駅から直結しているので、とても便利。
 ワインラバーの皆さまのお立ち寄りをお待ちしております!

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シャンパン講座番外編@日比谷松本楼で久々に楽しいひとときを満喫!  [NHK文化センター青山 シャンパン講座]


コロナの余波で、NHK文化センターのシャンパン講座は、上半期(4月~9月)すべて休講。そこで、巣ごもり状態で、シャンパンを飲む機会が減ってしまった講座生の皆様を刺激すべく、番外編を企画、実行しました。
サポートくださったのは日比谷・松本楼の小坂文乃社長です!


 都会のオアシス日比谷公園
 樹々の緑、噴水はいつもと同じたたずまい


             会場はボア・ド・ブローニュ
           公園内にある日比谷松本楼の3階で


 三密対策完璧
 お席は向かい合わせではなく並列、隣席との距離にも気配りしていただき感謝!


 フラワーアレンジメントには文乃社長のセンスを感じます、素敵!


 シャンパン講座のためのスペシャルな飾りつけ


      最新情報を交えながら
      photo by Ayano セミナー前半は最新の話題とシャンパーニュ概論

 VINEXPO発のスパークリング情報
 出典: IWSR / VINEXPO

7月2日に VINEXPO がウェビナーを開催したので参加しました。番外編ではその折の泡もの動向についてお伝えさせていただきました。 2019年のけん引役はプロセッコ、ノン・アルコールは16.8%と最大の増加を記録。COVID-19によるオントレードの不振や年末に向けて第2波への懸念もあり2020年の消費は15%減の見込み。とは言え、市場は今後5年間でパンデミックで喪失した消費を回復と予想

 日本人は高価なシャンパンがお好き
 出典:CIVC

シャンパーニュの輸出相手国を見ると、日本は数量&金額ともに第3位に位置していますが、金額面では、プレステージシャンパンの比率(33%)が多く、NVが多い第4位のドイツと比べると面白い対比になります。さらに日本は、ドザージュ量の少ないタイプも人気です。

 後半は待望のブラインドテイスティング
  右~左の順に供出/すべてフルート型グラスで統一
  まずは、ヒントなしで、5グラスを試飲していただきました。


       ドリンクス・インターナショナル2020
       クリックで拡大

番外編のために用意したのは、英国の飲料専門誌ドリンクス・インターナショナルの『World's Most Admired CHAMPAGE Brands 2020』のベスト5のシャンパン。毎年 同誌のランキングを注視していますが、ブレがない点を信頼しています。
750mlを2本だと、熟成具合に差が出ることがあるので、理想形のサイズ、マグナムにしました。メゾンの順位は1位からルイ・ロデレール、シャルル・エドシック、ポル・ロジェ、ボランジェ、クリュッグとなっています。
参考:2019年は1位ポル・ロジェから順にクリュッグ、ルイ・ロデレール、シャルル・エドシック、ボランジェ

 5メゾンについての解説

皆様に各メゾンの造りの特徴と現行マグナムのデータをお伝えしてから、5グラスを再度試飲していただき、どのグラスがどのメゾンに該当するか、“シャンパン神経衰弱”をしていただきました。

 5アイテムの供出順は
  右から左の順でサービスしました。

#1: 3位 ポル・ロジェ ブリュット・レゼルヴ/ 税別価格 16,500円/輸入元 ジェロボーム
創業1849 年、自社畑90㌶、シェフ・ド・カーブはダミアン・カンブル
ぶどう品種:PN、CH、M各3分の1。ステンレスのみ使用。ベースワインは2014主体、2013、2012、2011を使用。リザーヴワインは直近3年、比率は25%程度。熟成期間は最低4年、MLF実施、ドザージュ量8~9g/L
5アイテムの中で一番果実味があり、フレッシュ感と旨み、余韻の広がり、バランス秀逸、素直に美味

#2: 2位 シャルル・エドシック ブリュット・レゼルヴ/ 同 20,000円/同 日本リカー
創業1851年、自社畑45㌶、シェフ・ド・カーブはシリル・ブラン
ぶどう品種:PN、CH、M各3分の1。ステンレスのみ使用。ベースワイン60%は2013、リザーヴワイン40%は平均10年以上のVT、レギュラーとマグナムの熟成期間は若干異なる。デゴルジュマン 2018年、ドザージュ量11g/L
参考: 現行レギュラーサイズのベースワインは2014、デゴルジュマンは2019年
#1と比較すると大人びた印象、酸味とミネラル、ヘーゼルナッツ、ドライフルーツ、時間の経過で重厚さ

#3: 5位 クリュッグ グランド・キュヴェ #163/ 同 67,000円/同 モエヘネシーディアジオ
創業1843年、シェフ・ド・カーブはジュリー・カヴィル
ぶどう品種:PN37、CH32、M31。ベースワインは2007年主体(73%)、最も古いのは1990~最も若いのは2007。リザーヴワインは11の異なるVTの145のワインを使用。2011年から裏ラベルに6桁のクリュッグiDが印字されているので入力すればボトル情報がわかるシステム
色調は一番濃いイエロー、他の4アイテムとは異なるアロマ、ロースト香、コーヒー、スパイス、アプリコット似の酸味、ふくらみのある余韻。コルクの締まり具合から熟成の長さが理解できる。

#4: 4位 ボランジェ スペシャル・キュヴェ/ 同 19,000円/同 アルカン
創業1829 年、自社160㌶、シェフ・ド・カーブはジル・デコート
ぶどう品種:PN60、CH25、M15。ベースワインは2015主体、6種以上の異なるVTを使用。リザーヴワインはさらに古いワイン(5~15年のマルチVT)、マグナムボトルで保存。レギュラーとマグナムの熟成期間は澱引きや作業により若干異なる、MLF実施、ドザージュ量8~9g/L
気泡繊細、口中滑らか、フレッシュ感と複雑味、ミネラル、クルミ、ヘーゼルナッツ、スパイス、バランス良好

#5: 1位 ルイ・ロデレール ブリュット・プルミエ/ 同16,000円/同 エノテカ
創業1776年、自社畑240㌶、シェフ・ド・カーブはジャン・バティスト・レカイヨン
ぶどう品種:約PN40、CH40、M20。ベースワインは2014、2015、2016。リザーヴワインの比率はVTによって25~30%、現行NVは35%。大樽で保存。レギュラーもマグナムも熟成期間は3年、MLFはベースのVTに依るが非公開事項、ドザージュ量9g/L
#1と同じく淡いイエロー、塩味、透明感のある酸味、中盤以降広がる清涼感と旨み、木樽のニュアンス(リザーヴワイン由来)、長い余韻


  山田シェフ自慢のオードブル

(上段左から時計回りに)
a:ノルウェーサーモンのミキュイ ヴェルジュ風、ライムの香り
b:フォアグラとルバーブのコンフィチュール、バニュルスワインゼリー
c:穴子とからすみのロール巻き バルサミコ風味
:高知四万十川 天然鮎の蓼焼きとなすのマリネ
e:八丈島 海風きのこ(しいたけ、きくらげ)のグレックマリネ(中央)

 マリアージュ体験

aのサーモンやの鮎やマリネはポル・ロジェ
bのフォアグラはシャルル、ボランジェ、ルイ・ロデレール
cの脂分と酸味はルイ・ロデレール
eのきのこやきくらげは樽使いのクリュッグやボランジェ
eのマリネはルイ・ロデレール
aのサーモンの下のライムはポル・ロジェ
bのフォアグラに添えてあったほおずきはシャルル
それぞれの食材の要素や調理によって醸し出される味わいに合せて、各シャンパンを合せて楽しみました。ご馳走様でした!!


 5メゾン正解したお三方!
  photo by Ayano

参加メンバー24名中、全問正解だったのは、秋山さん、吉田さん&吉井君
データを参考にしながら推測してくださったと思いますが、各メゾンの個性を理解してくださっていたお三方はさすがです! 

          私からのささやかなプレゼント

7月はアカデミー賞を受賞したコッポラ監督の映画『地獄の黙示録』に絡むワインの記事を、月刊HiVi誌に書いたところだったので、全問正解者には、アカデミー賞繋がりのアイテム、受賞式でふるまわれているパイパー・エドシックのシネマ・エディションをプレゼントしようと決めてました。おしゃれな限定ボトルです。

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  photo by Ayano

最終的にじゃんけんで勝者になった吉井君。彼は私と文乃さんとのご縁を繋いでくれた張本人。いろいろな意味で嬉しくなりました、おめでとうございます!

 マスク着用で全員集合

ガイドラインを遵守して開催した番外編講座!
マスクをしていても、口元はハッピースマイル
皆さんの目も笑っているのがわかります[わーい(嬉しい顔)]

コロナ禍中ゆえに、気をつけなければならない事柄は多かったのですが、この3ヶ月で、注意すべきことがかなりわかってきたので、それらを徹底することで、束の間の息抜きはできると思っています。
ご参加くださった皆様に心から感謝するとともに、素晴らしいサポートをしてくださった松本楼の小坂文乃社長、サービスの高橋ソムリエ、スタッフの皆々様、本当にありがとうございました。

全員が手にしているグラスの中身は、ドリンクス・インターナショナル2019で首位だったポル・ロジェ、文乃さんからのお心尽くしでした、ご馳走様でした!

 5月の会のメンバーで
 10年以上続いている5月の会、朋友吉井君と愛妻利恵さん、文乃さんがメンバー

 元気が出るイエローで〆

酒質の素晴らしいシャンパンで五感を刺激することができて、とても嬉しく思いました!
NHK文化センター青山校のシャンパン講座下半期(10月~3月)は開講できる予定なので、これからも奥深いシャンパンの世界を探求していきたいと思っています。
引き続き、何卒宜しくお願いいたします。
皆様、くれぐれもご自愛くださいませ!!

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