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ワインオーストラリアからの最新データ [ワイン]

オーストラリアのNo.1市場は中国
オーストラリア南東部に待望の雨、それもかなりの雨が降ったので「森林火災の約3分の1が鎮火しました」というCNNのニュースを聞いて、ほんの少し安堵しました。消防士や住民の皆さまの心労が1日も早く癒されること、森に生息する動物たちの安全が確保できるように、早期の鎮火を願っています。折しもワインオーストラリアから2019年のデータが届いたので情報をまとめておきます。
添付の表はクリックで拡大


2019年1月-12月の同国の輸出量は金額ベースで29億1,000万ドル(3%増)、数量ベースでは7億4,400万リットル(12%減)でした。


数量は減でしたが、金額ではファインワインへの移行に成功していることがわかります。
輸出量全体の63%が120の市場に輸出されています。現在アジアは成長の中心で、北東アジアは11%増で13億3,700万ドル、東南アジアは17%増で2億ドル、中東も4%増の3,400万ドルとなりました。

金額ベースのトップは中国(香港、マカオ含)で12%増の12億8,000 万ドル、2位の米国は1%減の4億1,900万ドル、3位の英国は9%減の3億5,200万ドル、日本は現在7位で4%減の5,200万ドルです。

先日メルシャンが発表していた日本におけるワイン輸入量国別構成比 表1をみると、オーストラリアは順位は変わらねど、2009年に6.6%だったシェアが2019年には3.5%に減少!! 
2015年1月15日に日豪EPAを締結して以降、少しずつ伸長していたはずですが、表2を見ると2019年はダウン。2018年と2019年の収量が少なく、輸出できるワインが少なかったことも要因のひとつだと思いますが、ワインオーストラリア事務局は日本から撤退していますし、躍進中のアジア圏と言えども、オーストラリアが注力している市場はなんといっても中国。ここ2年ほど、プレスリリースも英語と中国語併記、英語と中国バージョンの2通りが用意されています。

データ提供 (表1):メルシャン

データ提供(表2):メルシャン

ワインオーストラリアのアンドレアス・クラークCEOはプレスリリースの中で「2020年に向けて、中国の販売ではコロナウイルスの影響が出ると考えられますが、現時点ではその影響の程度を予測することは不可能です」とコメントしていました。英国のブレグジットもあり、オーストラリアにとっての最重要国の動向が気になるところだと思います。
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