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2019年に出逢ったお気に入りのワイン、心に残った出来事をプレイバック! [ワイン]

2019年をプレイバック!
今年も素晴らしいワインたちとの出逢い、素敵なワイン生産者&関係者とお目にかかることができました。12ヶ月を振り返って・・・
最も印象的だったのは11月のシャンパーニュ研修ツアーでお招きいただいたアンリオのシャトー・レゼルノワ!!


























風格ある18世紀のシャトー
























ウェルカムシャンパンはなんとキューヴ38でした。


ブラン・ド・ブラン、ミレジメ2008、エメラ2005、そしてロゼ・ミレジメ2012!
各シャンパンに合わせたお料理も素晴らしく、マリアージュ満喫。
ジル・ド・ラルディエール当主の優雅なおもてなしに感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました!

シャンパンのお気に入りは

レア・シャンパーニュのシェフ・ド・カーヴ、レジス・カミュさんが来日した折、参考出品として披露してくださったレア・シャンパーニュ1998マグナム。複雑味があり、層になって広がる香りと味わい、さすがです。


11月のシャンパーニュ研修ツアーでルイ・ロデレールを訪問した時、シェフ・ド・カーヴのジャン・バティスト・レカイヨンさんが特別供出してくださった1997ヴィンテージ!
熟成で本領発揮、それがクリスタル!


ラフィナージュ×ボランジェのコラボレーションに登場したR.D.2004
完成度の高いアイテムでした!

白ワインは・・・

アキコ・フリーマンさん来日のプレスランチで『涼風シャルドネ ロシアン・リヴァー・ヴァレー2017』を和食に合わせて。いつ味わっても魅力的、日本人の感性を刺激する品のある白ワイン

無限の可能性を秘めたぶどう畑

7月に訪問したオレゴン州ウィラメット・ヴァレー、エオラ・アミティ・ヒルズにある『クリストム』、パワーあふれる神秘的なぶどう畑




















シングルヴィンヤードのピノ・ノワールに感嘆!

番外編

メルシャン自慢の『シードル』
ワンコインで購入できるのは魅力、このイチゴサンドとの相性はお薦めです。シードルのリピーターは本当に多いので、未体験の方は是非お試しを!

今年も大変お世話になりました。来年も引き続き、よろしくお願いします。
どうぞ、良いお年をお迎えくださいませ!!

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2020年1月14日発売開始! 『インシグニア2016』のプレ・リリース特別セミナー報告 [来日したワイン生産者&関係者]

ひと足早くインシグニア2016をお披露目

ジェロボームの招聘で4年ぶりに来日したジョセフ・フェルプスのロバート・バクスター輸出部長が、2020年1月に日本でリリースされる『インシグニア2016』の特別セミナーを開催しました!
WAで99点評価を受けた2016年ヴィンテージは、発売直後(過去において100点は4回ありましたが、いずれもリリースしてすぐではないので)のインシグニアとしては今までで最高のポイント


ジョセフ・フェルプス・ヴィンヤードの沿革
コロラド在住の建築業者ジョセフ(ジョー)・フェルプスは1970年代初頭、ワイナリー建設を依頼され、出向いたカリフォルニアに魅了され、1973年に同州セントヘレナ近郊スプリングヴァレーの牧草地を購入し、ワイン業界に参入します。畑も施設もなく、すべてゼロからの出発でした。初代ワインメーカーはドイツ人のウォルター・シュグだったことから、スタート当初はカベルネ・ソーヴィニヨンCSのほかに、PN(シュペートブルグンダー)やヨハニスベルグ・リースリングを栽培。ファーストヴィンテージは1973年で、この時は購入したぶどうを使い、ハイツセラーズの醸造施設を借りて行いました。

1978年に、カリフォルニア初のボルドーブレンド『インシグニア1974』がデビュー。当時は、ぶどう品種や畑名を記載したワインが主流でしたが、ジョーはCS94%とメルロME6%をブレンドしたワインにブランド名を付けて発売。アメリカ市場で評価となり、ワインは大ヒット。ワイナリーを代表するアイコンワインとして、今に至っています。
「ナパのCSとは違うキュヴェを造りたい」と思っていた創業者は、その年のベストなキュヴェをブレンドして最高のワインを造り出すことを考えました。それがインシグニアです。1990年代から2000年代にかけて、ロバート・パーカーから高い評価を受け、2002年ヴィンテージは2005年のWS年間トップ100の第1位にランクされています。

ジョセフ・フェルプスは現在ジョーの孫にあたる3世代目が継承しているファミリー経営のワイナリーです。ワインメーカーはそれぞれナパとソノマにいて、ナパは1999年の収穫時からワイナリーと関わっているAshley Hepworth女史、2008年からワインメーカーとして活躍しています。ソノマはJustin Ennisで、彼は2007年にフリーストーンのセラーマスターとしてワイン造りに加わり、2011年にアシスタントワインメーカー、2014年にワインメーカーに就任しました。


テイスティングを交えながら

(供出順に左から)
#1:Sauvignon Blanc Napa Valley 2017  希望小売価格7,200円(税別)
#2:Freestone Vineyard Chardonnay 2016  希望小売価格8,500円(税別)
#3:Freestone Vineyard Pinot Noir 2016  希望小売価格9,400円(税別)
#4:Cabernet Sauvignon Napa Valley 2016  希望小売価格15,000円(税別)
#5:Insignia 2016  希望小売価格オープン(税別)

ナパにある7つの畑
ナパには以下6つのほかにカーネロスにも畑があります。すべて自社畑で150㌶

画像協力:ジョセフ・フェルプス

(1)Home Ranch Vineyard
AVA:セントヘレナ。ジョセフ・フェルプスが1973年に植樹した畑。ワイナリー周辺に位置し、カベルネ・ソーヴィニヨンCS、マルベックMa、プティ・ヴェルドPV、ソーヴィニヨン・ブラン、ヴィオニエ、ショイレーべ 
(2)Banca Dorada Vineyard
AVA:ラザフォード。1983年に取得した畑でナパのなかでは温暖、CSのみ栽培、しっかりとしたタンニン、ミネラル感
(3)Las Rocas Vineyard
AVA:スタッグス・リープ・ディストリクト、1983年に取得、ラザフォードより温暖、日照を受ける東向きの畑、CSのみ栽培 
(4)Barboza Vineyard
AVA:スタッグス・リープ・ディストリクト、1974年からバルボザ家が運営していたところをジョセフ・フェルプスが1997年に長期リース契約した畑で、CS、PVを栽培。春に霜害があるので風車を設置して防備
(5)Yountville Vineyard
AVA:オーク・ノール・デイストリクト。ナパの西側にあり、ジョセフ・フェルプスの最初のぶどう供給源になっていた畑で1979年に購入。1973年当時の主たるぶどうはヨハニスベルグ・リースリングでしたが、今はCSのみ栽培
(6)Suscol Vineyard
AVA:ナパ・ヴァレー。ナパの南側に位置し、一番新しく面積も広い畑。かなり涼しいエリア。アルコール度数は低く、酸の高いぶどうなので、ナパのCSやインシグニアにブレンド。CS、CF、Maを栽培

ソノマの畑は海に近い冷涼エリア
20年前にソノマコーストに2箇所の土地を購入、全部で40㌶。2007年にワイナリー完成(それ以前はすべてナパに運搬して醸造)。土壌は砂岩が風化して堆積したゴールドリッジ


画像協力:ジョセフ・フェルプス

(1)Pastorale Vineyard
フリーストーンのエリアにあり、PNとCHの2品種を栽培
(2)Quarter Moon Vineyard
フリーストーンのエリアにあり、PNだけを栽培

白ワイン2種からテイスティング


#1:ソーヴィニヨン・ブラン ナパ・ヴァレー2017
ホーム・ランチ・ヴィンヤードのSB100%、500L のフレンチオーク使用(新樽1/3)、7ヶ月熟成、天然酵母。フレッシュ、酸は強すぎず上品、余韻に軽いビター感、まるみを感じさせるスタイル
#2:フリーストーン・ ヴィンヤード シャルドネ 2016
フリーストーンのパストラルのシャルドネ100%の希少ワイン。500L と228L のフレンチオークを使用(新樽1/3)、ヴィンテージにもよりますが12~13ヶ月熟成、燻した樽のニュアンス、シトラス、アカシア、SB同様、酸の印象が強すぎずバランス良。


(C)Joseph Phelps
フリーストーン・ヴィンヤードの周囲には湿気を好むレッドウッドが多い。

赤ワインはピノ・ノワールからスタート

赤ワインはすべて2016年でした。「量、質ともに素晴らしいヴィンテージ」とバクスターさん

#3:フリーストーン・ヴィンヤード ピノ・ノワール2016
フリーストーン(クォーター・ムーン51%、パストラル49%)のPN100%、天然酵母、ステンレスタンクで発酵後、フレンチオークの新樽34%と1~2年の使用樽66%で13ヶ月熟成。バクスターさんは「全房を20%することで引き締まったスタイルになります」とコメント。フレッシュ、ラズベリー、バルサミコ、クローブ、ナツメグ、ミネラル、フェミニンでバランスのとれたスタイル
#4:カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレー2016
ぶどう品種:CS86%、ME7%、PV3%、Ma2%、CF2%。バクスターさんが「グラスのなかにナパがある」と形容していた異なる畑のぶどうをブレンドしたワイン。ステンレスタンクで発酵させた後、新樽48%(フレンチオーク62%、アメリカンオーク38%)と1~2年の使用樽52%(フレンチ、アメリカン)を使用、18ヶ月の熟成。ヴァニラ、ココア、グラファイト、アルコール由来の甘さ、舌の上を軽くなぞるタンニン。アメリカンオークを併用することで、若くても飲みやすいスタイルに。インシグニアのセカンド的存在
#5:インシグニア2016
ぶどう品種:CS84%、PV10%、Ma3%、CF3%。ステンレスタンクで発酵させた後、フレンチオークの新樽100%で24ヶ月熟成、5社の樽メーカーを使用。紫色を帯びたガーネット、黒系果実(ブルーベリー、ブラックチェリー等)、樽香、杉、グラファイト、甘草、肉厚なニュアンス、余韻に果実のふくらみ



量より質を重視するジョセフ・フェルプスが、ナパ・ヴァレーの最高のキュヴェをブレンドして造るインシグニア。高評価を受けた2016年VTの日本での発売は1月14日(火)。ナパワインファン、インシグニアファンの皆さまは年開け要チェックです!
製品のお問い合わせはジェロボームまで。TEL 03-5786-3280

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2019年の締めは トゥール・エッフェル、レア・シャンパーニュ そして ブリュット・ナチュール・ロゼ!! プラス シャンパーニュ・ツアーのご案内 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

2019年に出会った秀逸なシャンパンたち

(左から) #1~ #5

今年もシャンパーニュ地方から素晴らしい方々が来日しました。11月初旬に行ったシャンパーニュ研修ツアーでは錚々たる皆様とお目にかかり、最新のお話を伺うことができました。そのような状況のなか、NHK文化センター青山校のシャンパン講座の一年の締めくくりとなる今回は、
#1ドゥ・ヴノーニュ プランス・ブリュット・トゥール・エッフェルNV
#2レア・シャンパーニュ2006
#3レア・シャンパーニュ2002
#4レア・ロゼ2007
#5ルイ・ロデレール ブリュット・ナチュール・ロゼ フィリップ・スタルク2012
をテイスティングしました。

第1フライト
 
6月に来日したジル・ドゥ・ラ・バスティエール社長によってお披露目されたトゥール・エッフェル



#1:プランス・ブリュット・トゥール・エッフェルNV
ドゥ・ヴノージュからの協賛 感謝!
生産者:ドゥ・ヴノージュ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエ各1/3ずつ
ドザージュ:6g/L
価格:15,000円(税別)
輸入元:ヴィレッジ・セラーズ
1889年のパリ万博の為に建てられたエッフェル塔完成から今年でちょうど130年。ベースワインは2013年、3品種を均等に使い、バランス良く仕上げたシャンパン。気泡繊細、柑橘系果実や青りんご、種の大きな洋梨やカリン、甘やかな蜜のニュアンス、酸味はソフトで、中盤以降グレープフルーツ似の内果皮のビター感。塩味、万人受けする飲みやすさ。ジルさんは「酸化が緩やかに進むボトル」とおっしゃっていましたが、酸がまるい印象だったのは瓶型の影響!?

10月のシャンパーニュ騎士団ドゥ・ヴノージュのブースで

ジルさんと輸入元Vのコーエン社長&中村専務、ワイン仲間の文乃さんとKodaさんと一緒。
私は来年の11月、ドゥ・ヴノージュにお邪魔してきます!

第2フライト

10月に来日したレア・シャンパーニュのシェフ・ド・カーヴ、レジス・カミュさん



#2:レア・シャンパーニュ2006
生産者:レア・シャンパーニュ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ70%、ピノ・ノワール30%
ドザージュ:9.5g/L
価格:25,000円(税別)
輸入元:日本リカー
輝きのあるゴールド、香りは華やか、最初から開いていて、カリン、ジャスミン、カカオ、ドライアプリコット、味わいは豊潤でなめらか、中盤からの酸味と旨味、長い余韻、心惹かれるアイテム。仔牛のフィレ肉とラングスティーヌがお薦めのようです!



#3:レア・シャンパーニュ2002
生産者:レア・シャンパーニュ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ70%、ピノ・ノワール30%
ドザージュ:9.5g/L
価格:25,000円(税別)
輸入元:日本リカー
少しマットなレモンイエロー、2006と比較すると“大人”びた印象、果実と酸味がバランス良く溶け合い、熟成による様様な要素(八角、ジンジャー、ジャスミン、クミン等)が魅力。カミュさんがおっしゃるように、食事に合わせて楽しみたいヴィンテージ。キャビアや帆立のカルパッチョ、鴨フォアグラのグリーンカレーがお薦めのようですが、確かに、試してみたくなります!!


個性の違いが楽しめた贅沢な比較試飲
「レストランで飲むなら2002年、カクテルパーティーで飲むなら2006年」とカミュさん。
講座生に好みのヴィンテージを聞いてみたところ、17対5(全員で23名、1名は遅れての参加だったのでカウントせず)で2002年好きが多かったです。私は若いヴィンテージながら酸のピュアさや燻し系のニュアンス、クリーミーさを備えた2006年が好きでした。

第3フライト


#4:レア・ロゼ2007
生産者:レア・シャンパーニュ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ56%、ピノ・ノワール44%、レ・リセの赤ワインをブレンド
ドザージュ:10~11g/L
価格:60,000 円(税別)
輸入元:日本リカー

グラスに注がれた瞬間からベリー系果実のバスケット(ストロベリー、野イチゴ、ラズベリー)、ハーブやエスニックスパイス、厚みがありながら、シームレス(継ぎ目がなくスムース)な味わい、肉厚、ボリューム感あり。メイン料理、ソースで工夫するより、スパイスに配慮した肉系がお薦め!


オレンジ色を含む濃いピンク、インパクトあり!


#5:ルイ・ロデレール ブリュット・ナチュール・ロゼ フィリップ・スタルク2012
Iizuka氏からの協賛、ありがとうございました!  


生産者:ルイ・ロデレール(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール55%、シャルドネ20%、ムニエ25%
ドザージュ:0g/L
価格:15,000 円(税別)
輸入元:エノテカ
オーストリアのウィーンで造るゲミシュター・サッツと同じ製法(すべての品種を同時に収獲して同時に仕込む)。レカイヨンさんは「5日間、温度を8度に保ちながらロゼ色を抽出しました。ルイ・ロデレールのシャンパンは若すぎると言われることが多いのですが、このシャンパンは今飲んで十分に楽しめます」とおっしゃっていました。目を瞑って味わうとぶどうの糖分の豊かさ、酸味の綺麗さが印象に残ります。黒いグラスで試飲すると、「ロゼ」とは思わないかも。溌剌感と軽快さと優しさのあるシャンパン、気品もあります!


鮮やかなオレンジ色のレア・ロゼと淡いさくら色のノン・ドゼ

11月6日にルイ・ロデレール本社訪問

シェフ・ド・カーヴのジャン・バティスト・レカイヨンさん



力強い解説でした。
ノン・ドゼのアイテムは、気候変動や地球温暖化を正面から見据えて、考え出されました。ビオディナミ農法で、ぶどうはキュミエール産の完璧な健全果を使用。畑は10㌶、3区画されており、ピノ・ノワール(南向き/黒い粘土質)、シャルドネ(南向きで標高が高い/微量の石灰質含)、ムニエ(西向き/黒い粘土質)。収穫は3品種同時に行い、醸造も同時。それによりテロワールを反映させています。
「暑い年はフィネスが足りなくなるので、それを考えて“酸味”には気を遣っています。2012年は暑い年でした。このロゼは最初に果実味を感じます。それは日照からくるもので、酸味は土壌(黒い粘土質)の冷たさに由来しています。ドザージュをしたシャンパンなら、10度くらいで保存しておけば良いのですが、ノン・ドゼはそれよりも熟成が早いので、5~6度で保存するほうが良いと思います」とレカイヨンさん。

“手をかけず、極めて自然に近い造り(ノン・ドゼ、ノン・マロ)”をコンセプトにした特別なアイテム『ブリュット・ナチュール』。折しも、本日(20日)、ノーベル化学賞を受賞なさった吉野彰さんが日本記者クラブで会見を行い、環境問題に触れ、「絶好のビジネスチャンスでもあるので、攻めの姿勢でいかなければならない」と語っていましたが、これって、温暖化を好機と捉えて、ノン・ドゼを完成させたレカイヨンさんの考えと繋がりますよね。吉野先生もレカイヨンさんも大尊敬!

可愛いショコラのプレゼント

アラン・デュカスのショコラのプレゼントで幸せなひととき、ご馳走様でした。

[NEW]嬉しいお知らせ!

8月からJTBグランドツアー様と詰めてきた春のシャンパーニュとパリ 7日間が発表されました。大好きなローラン・ペリエとペリエ ジュエの両メゾンにお願いして、素晴らしい時間を共有させていただくことになりました。世界遺産に登録されて以降、シャンパーニュ地方は世界中からの訪問者が増えているので、人気のグラン・メゾンは予定がびっしり、本当に大変だと思います。わがままを聞いてくださったことにこころから感謝しています。


エッフェル塔のイルミネーション、美しいです。
シャンパーニュ地方の名門メゾンとパリのツアー、どうぞよろしくお願いいたします!!

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ナパヴァレーで活躍する日本人醸造家林泰久氏の『PAULOWNIA』を和食に合わせて! [来日したワイン生産者&関係者]

家紋の五三の桐をラベルにしたワイン

(左から)
セカンドラベルの
#1:ボン・オドール・カベルネ・ソーヴィニヨン2017
#2:同2016
フラッグシップの
#3:パウロニア・カベルネ・ソーヴィニヨン2017
#4:同2016
#5:同2015

ワイン道はイングルヌックで


岡山県倉敷市出身の林泰久氏は旅行会社で働いていた時に、社員全員で応募したグリーンカード(アメリカ永住権)が当選し、ロサンゼルスに転勤。さらにサンフランシスコに異動したことで、ナパワインの魅力にハマります。ワインに魅了された彼は2000年にイングルヌックに入社。半年間はワイナリーでホスピタリティーの仕事に従事し、その後、ワイン造りの現場に加わるチャンスを得ます。ワイナリーでは、2人の師、ルビコンの醸造家で果実味を生かした造りをするスコット・マクラウド氏と、シャトーマルゴーの醸造家でエレガントさを大事にするフィリップ・バスコール氏からの指導を受けながら、研鑚を積みました。

2014年に独立して、セントヘレナのぶどうでHayashi Winesのワイン造りを開始。ぶどう品種はカベルネ・ソーヴィニヨン100%、契約している畑から購入しています。2017年に初ヴィンテージ2015年の『パウロニア』と『ボン・オドール』を出荷。2018年には2016年ヴィンテージ、2019年には3番目のヴィンテージとなる2017年をリリースしました。年間の総生産量はわずか150ケースの希少ワインです。
ワイン販売に関しては、サイエストインターナショナル(株)が運営している完全会員制ワインクラブThe Stellaが行なっており、会員だけでなく、一般販売もしているので、同社HPから購入することができます。ステラの商品はすべてカリフォルニアでワイン・ディレクターをしている秋月康孝氏が発掘したものです。品質が良くて美味しくて少量生産のワインを日本に紹介している秋月氏と林氏との出会いは2007年でした。秋月氏とエレノア・コッポラさん(コッポラ監督の奥様)との交流があったことで、イングルヌックで対面。それがきっかけとなって、2014年に独立した林氏のワインをサイエストインターナショナル(株)で扱うことになりました。

グラス・マウンテンの土壌

セカンドラベル『ボン・オドール カベルネ・ソーヴィニヨン2017』
ぶどうはグラス・マウンテンの単一畑から生産されていますが、土壌の深層部にはガラス(グラス)のように光沢ある黒曜石(こくようせき)があります!

前菜

カリフラワームース 才巻海老 雲子フライ 抹茶塩 鯖寿司炙り 鰻サンド あん肝 タルタル
鯖寿司をボン・オドールに合せても魚の生臭さは一切なし、鰻サンドに隠し味的に使われていた辛子の存在感がカベルネのスパイシーな要素のつなぎ役になり好印象

御造り

鰤/鬼おろし 茗荷 あさつき 山葵 海苔
カベルネのヨード感が海苔の佃煮と良く合ってびっくり!

揚物

鰆 二色揚げ 
胡麻 ゆかり
銀杏 クリームチーズ粕漬け
 
煮物

焼茄子万寿 生雲丹 渡り蟹のあんかけ
料理の味わい深さがパウロニアの複雑味と相乗

2016年と2017年の違いは

ボン・オドールCS2016、同2017
ラベルを見ると、2016年はセントヘレナ、2017年はナパヴァレー(セントヘレナ+オークノール)。これについて林氏は「通常はセントヘレナ産のぶどうのみで生産していますが、2017年は暑い年だったことと熱波と山火事の影響で、量的に十分なぶどうが得られなかった為、2017年だけはオークノールのぶどうも使いました」とコメント。

果実味と上質なタンニンのあるワインはパウロニア

パウロニアCS2016、同2017
「ひとつのタンクでワインを造りますが、生産過程で、フラッグシップかセカンドに分類します。前者は果実味と上質なタンニンを備えているもの、後者は飲みやすいことが決め手です。瓶熟期間も前者は1~1年半ほど長くなります」と林氏。パウロニアは4樽、ボン・オドールは2樽の生産だそうです。

特別供出の初ヴィンテージ2015

ファーストヴィンテージの2015年、とても良い熟成具合

メイン

京都七谷鴨 すき焼き 九条葱 大黒占地
京鴨の優しさ、和の素材に寄り添うCS2016はフードフレンドリー

お食事

小豆島産手摘みオリーブ釜炊き御飯 生ハム
絶妙な塩加減の生ハムと旬のオリーブ
熟成期間が長いパウロニア2015との組み合わせ◎


全員が注目した旬房カレーうどん
ワインのスパイシーな要素と様々なスパイスを使ったカレーとのユニークなマリアージュ
参加メンバー全員が微笑んだ組み合わせ

デザート

黒糖プリン いちご
黒糖のポリフェノール、これはカベルネのポリフェノールと合致。日本のいちごはまるみと甘さがあるので酸味があっても熟成を経たカベルネなら守備範囲は広いと思いました。


ヘビー・トーストからミディアム・ライト・トーストまで樽の焼き具合のサンプル


グランドハイアット東京のロビーにあった可愛いツリー!

◍製品についてのお問い合わせ先はサイエストインターナショナル株式会社(担当:長瀬敦子)
電話03-5797-7658

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世代交代したシャンパンメゾン『ボワゼル』、マダム・エヴリンが息子に繋ぐ“ルーツと翼” [来日したワイン生産者&関係者(シャンパン)]

『ボワゼル』の5代目エヴリン・ロック=ボワゼルの引退アナウンスディナー

随所に細やかな気遣いが!



1973年に母親と共にメゾンを継承し、1985年に正式に社長職に就いたエヴリン・ロック=ボワゼルさんは情熱と誇りを糧に、今年の1月までメゾンの顔として活躍してきました。初来日した次男フロラン・ロック=ボワゼルさんは、今年、6代目を継承しました。今回来日していませんが、長男のライオネル・ロック=ボワゼルさんはマネージングディレクターに就任しています。
画像はボワゼル親子とディナーの仕切役を務めたウィラハンご夫妻。深い信頼関係で結ばれています。

New City Club of Tokyoの和食と合せて
テーマは日本の秋の味覚とボワゼルのシャンパーニュのマリアージュ!

先付けは鮑花林糖 揚げ銀杏 肝ソース × グラン・ヴィンテージ2008
御椀は松葉蟹真薯 蕪 法蓮草 柚子 × ジョワイヨ・ドゥ・フランス2004 (お出汁は2008)


お造りは河豚白子和え × ジョワイヨ・ドゥ・フランス・ロゼ2007


凌ぎは穴子の飯蒸し はじかみ × ジョワイヨ・ドゥ・フランス2004


煮物は海老芋揚げ出汁 × ジョワイヨ・ドゥ・フランス・ロゼ2007
ボワゼル親子にとって初体験だった“海老芋”の現物を披露!


のど黒醤油焼 大黒しめじ × ジョワイヨ・ドゥ・フランス・ロゼ2007


フロランさんが手持ちで運んでくださった逸品『ジョワイヨ・ドゥ・フランス1989』
旨味、バランス、奥行きのシャンパンでした、美味!


酢の物は香箱蟹 黄菊 胡瓜 × ジョワイヨ・ドゥ・フランス・ロゼ2007

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食事は雲丹蕎麦 キャビア乗せ × ジョワイヨ・ドゥ・フランス1989
甘味として登場した洋梨のゼリー掛け × グラン・ヴィンテージ2008

テイスティングしたアイテム

(左から)
◍ウェルカムシャンパンとして
#1:ブラン・ドゥ・ブラン シャルドネ
「歴史的なキュヴェで、100年以上にわたり生産しています」とフロランさん。GCのシュイィ、ル・メニル・シュル・オジェ、クラマンとPCのヴェルテュのシャルドネを使用。表現力、ポテンシャルのあるアイテム

◍ディナーで供出
#2:グラン・ヴィンテージ2008
ワインメーカーが笑顔になったヴィンテージ、偉大な2008年、力強さと複雑味、ぶどう品種はシャルドネ50%とピノ・ノワール50%、ドザージュ4g/L
#3:ジョワイヨ・ドゥ・フランス2004
メゾンのプレステージ・キュヴェ。エヴリンさんが命名したシャンパンでジュエル“宝石”の意味を持つ。ジョワイヨだけは樽使用(全体の5~20%)のワインを使用、2004年ヴィンテージの樽比率は10%、澱との接触は12年間で、その後デゴルジュマン。ぶどう品種はピノ・ノワール60%、シャルドネ40%
#4:ジョワイヨ・ドゥ・フランス ロゼ2007
2000年が初ヴィンテージ、2004年に続き、2007年が最新ヴィンテージ。色調は淡いピンク、果実味があり、ドライフルーツやオレンジの砂糖漬け、タンニンのニュアンスも。ぶどう品種はシャルドネ38%、ピノ・ノワール62%(うち、10%はレ・リセのピノ・ノワールをブレンド)。ドザージュ4g/L
#5:ジョワイヨ・ドゥ・フランス1989
この日の為に特別に用意されたアイテム。豊潤な味わい、熟成させることでメゾンの真髄を発揮、ぶどう品種はピノ・ノワール60%、シャルドネ40%

長年の友情のあかし

通訳を務めたウィラハン・マミさんとマダム・エヴリンの素敵な笑顔!!


小松カメラマンの仕事ぶりをキャッチ!


全員集合の記念画像

マダムが語った“Roots and Wings”

日本の秋の味覚をいけばなで表現

エヴリンさんが好きなことわざ
There are two lasting things we give our children. One is roots and the other is wings.
我々が子供たちに永続的に与えることができるものがある、1つは “ルーツ” で、もう1つは“翼”である

ルーツはボワゼルの5世代にわたる歴史。フロラン新当主も「自分にも3人の子供がいるので、7代目に繋いでいきます」と笑いながら語っていました。
翼は未来に向かって共有できる幸せ、飛び立って新たなものを造り出し、将来の約束を伝えていく幸せを意味しています。
シャンパーニュ・ボワゼルは1834年に、オーグスト・ボワゼルと妻ジュリー・マーティンによって設立されて以来、家族経営を貫いていますが、新しいキュヴェを造り、流通のイノベーションを図り、国際的な評価を上げる等、各世代がメゾンに様々な貢献をしてきました。新世代の更なる発展を祈願しています!!!

[NEW]ワイン王国様のFBも併せてご笑覧くださいませ!!
https://www.winekingdom.co.jp/_ct/17322927

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訪問メゾンの顔NVをマグナムで比較テイスティング [シャンパーニュ研修ツアー / シャンパン講座]

11月27日のシャンパン講座

先月訪問したメゾンのNVをマグナムで比較試飲しました。
各メゾンでの様子は後日リポートします。

6メゾンをプレイバック



(供出順に左から)
#1:マイィ ブリュット・レゼルヴ
#2:ルイ・ロデレール ブリュット プルミエ 
#3:アンリオ ブリュット スーヴェラン
#4:アヤラ ブリュット マジュール
#5:ボランジェ スぺシャル・キュヴェ
#6:ジョセフ・ペリエ キュヴェ ロワイヤル ブリュット ロゼ

第1フライト
#1:マイィ ブリュット・レゼルヴ

ジャン・フランソワ・プレオ社長

生産者:マイィ(CM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール75%、シャルドネ25%
ドザージュ:7~8g/L
約10年分にわたるリザーヴワイン(樽熟成、タンク熟成)30~40%、
価格:14,000円(税別)
輸入元:合同酒精
年間販売量約50万本の生産協同組合(CM)で畑はGCのマイィのみ、ぶどうはピノ・ノワールとシャルドネのみ。25の家族(86名の農家)が加盟。気泡穏やか、豊かな果実香とシームレスな食感、リザーヴワインに由来する味わい深さ、酸味が綺麗で全体のバランス良好。

#2:ルイ・ロデレール ブリュットプルミエ 

シェフ・ド・カーヴのジャン・バティスト・レカイヨン氏

生産者:ルイ・ロデレール(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール、シャルドネ各40%、ムニエ20%
ドザージュ:9g/L
価格:16,000円(税別)
輸入元:エノテカ
淡いゴールド、繊細な気泡、塩味、清涼感と複雑味(リザーヴワイン由来)、最後まで続く酸味(ノン・マロ)


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#3:アンリオ ブリュット スーヴェラン

ジル・ド・ラルズィエール当主

生産者:アンリオ(NM)
ぶどう品種: シャルドネ50%、ピノ・ノワール45%、ムニエ5%
ドザージュ:8g/L未満
リザーヴワイン30%(約25のクリュ、キューヴ38のリザーヴワインを若干使用)
価格:14,300円(税別)
輸入元:ファインズ
メゾンのコンセプトは“精確さとバランス”
細やかな気泡、凛とした酸味、果実(洋梨、青リンゴ)、熟成感と温度変化で層になって広がる旨さ

#4:アヤラ ブリュット マジュール

シェフ・ド・カーヴはキャロリーヌ・ラドリヴ女史


アドリアン・ムーフラール社長と通訳の岡田稔氏

生産者:アヤラ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール67%、シャルドネ26%、ムニエ7%
ドザージュ:7g/ L
価格:16.000円(税別)
輸入元:アルカン
2005年にボランジェ傘下になったアヤラ。発酵&醸造はステンレスタンクのみ。要のぶどう品種はシャルドネ。第一フライトの中で最も香りが開いていたアイテム、白い花、柑橘系果実、ミネラル、飲み込んだ後の柔らかさ、フェミニン。

#5:ボランジェ スぺシャル・キュヴェ

生産者:ボランジェ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール60%、シャルドネ25%、ムニエ15%
ドザージュ:8~9g/L
リザーヴワインは5~15年のマルチヴィンテージ(マグナムボトルで保存)
価格:19,000円(税別)
輸入元:アルカン
第1フライトの締めを務めるに相応しいアイテム。グラス上部の泡沫活発、口中で感じる気泡はソフト。フレッシュさを備えつつ、味わいは果実の厚みとふくらみ、長い余韻。

第2フライト
#6:ジョセフ・ペリエ キュヴェ ロワイヤル ブリュット ロゼ

オットー・プシュヴィラ取締役、ベンジャミン・フルモン次期当主、ジャン・クロード・フルモン現当主


2017年にシェフ・ド・カーヴに就任したナタリー・ラプレイユ女史

生産者:ジョセフ・ペリエ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール75%、シャルドネ25%、キュミエール・ルージュ約12%
ドザージュ:7g/L
価格:16,000 円(税別)
輸入元:JALUX
2025年に200周年を迎えるにあたり、シャロン・アン・シャンパーニュのメゾン&カーヴ(全長3km、2~300万本貯蔵)を改装中。年間生産量75万本、気泡はワインに溶け込み、色調は綺麗なサーモンピンクに加えて若干のアセロラカラー、赤系果実、バイオレット、甘草、上品な酸味と全体を引き締める軽いタンニン

  
ロゼはデザートと合わせて!
視覚でも楽しめたマリア―ジュ


お土産のビスキュイ・ド・シャンパーニュはまずロゼから!
講座生の皆様から好評でした\(^-^)/


今回比較試飲できなかったのがアンセルム・セロス氏のシャンパン
これは・・・講座生の皆さま各人の予算でよろしくお願いします(笑)


[NEW]Information!!
12月4~9日に恒例のノエル・アラモード@新宿伊勢丹が開催されます。
シャンパンラバーさんには魅力ある内容だと思いますのでお知らせしておきます!
https://www.isetan.mistore.jp/shinjuku/event_calendar/noel.html
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