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オーストリアの泡もの事情 [Wine Summit2019]


画像提供:AWMB

5月26日~29日まで、オーストリアワインマーケティング協会(AWMB)のお招きでオーストリアに行ってきました。今回はスロベニアやハンガリーとの国境に位置する産地を中心に回ってきました。取材報告は改めていたします。
ここでは<番外編>として、現地で体験したスパークリングの印象をさらっと書いておきます。

酒質がきれいなクラッハー


マイベストだったアイテムは最終日に訪問したブルゲンラント州『クラッハー』のロゼ泡
甘露な甘口ワインは世界的に高い評価を得ているワイナリーですが、スパークリングワイン造りでも歴史があります。試飲したブリュット・ロゼNVはホント酒質が綺麗、シャルドネ30%、ヴァイスブルグンダー30%、ツヴァイゲルト40%のブレンド。オーストリアワイン専門の輸入元AWAが扱っています。シャンパンと比較すれば当然違いは感じますが、オーストリアのゼクトとしての完成度は高いです。

ヴィンクラー=ヘルマーデンのロゼ

ゲオルグ・ヴィンクラー=ヘルマーデン当主の父が購入した由緒あるシャトーをホテル(16部屋)やレストランにしたワイナリー。山の頂上にあるので眺めも素晴らしい!



その当主自慢のロゼ泡はピノ・ノワールから造られています。
ランチに供出されたフライドチキンと合せると若干のタンニン分が口中の脂分を洗い流してくれる印象なのでとてもフードフレンドリー

単一品種のスパークリングワイン


『シュタインニンガー』はオーストリアの泡ものでは先駆者的存在です。前述のクラッハーともども2003年に初めて訪問したワイナリーで、このアイテムは初日に開催されたホイリゲパーティに登場した12種類のスパークリングワインのなかの1つでした。安定した味わい、ぶどう品種はリースリング100%、シュタインニンガーもAWAが輸入しています。

私が回ったコースでは多くのゼクトを体験する機会がなかったのですが、クラッハー、ヴィンクラー=ヘルマーデン、シュタインニンガーともそれぞれの個性を感じさせるアイテムだと思います。

ウィーンの目抜き通りにシャンパンバー


自由時間が取れた30日の午前中はケルントナー通りを散策しました。ナショナルデ-だったこともあり、移動遊園地には多くの子供たちが!
シャンパンバーではモエ・エ・シャンドンやヴ―ヴ・クリコのグラス売りがあり、こちらはスマートな大人たちで賑わっていました。



今年は日本・オーストリア友好150周年の記念年なので、上野の,東京都美術館ではクリムト展(~7月10日迄)を開催していますね。通りにあったおみやげ店で、クリムトの絵をラベルにした小容量のスパークリングワイン発見。でも、でも、“Shampagne”という表示はシャンパーニュ委員会(CIVC)に見つかったら大変!

オーストリアでスパークリングは『ゼクト』と呼ばれています。
AWMBのサイトで詳しく紹介していますので、お時間があればご覧くださいませ。
ゼクト情報
https://www.austrianwine.jp/oesterreichischer-sekt-jpn/


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