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春季講座の最終回はコロナ禍あけ初の合同講座マグナムマンス [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

     パンデミックでしばし休講になっていたシャンパーニュ講座は、
     2020年10月から、密を避ける形式を導入!
     第3週&第4週の2クラス体制になりました。

     2020年から4年経ちましたが、
     講座は皆さんの応援に支えられ、
     2クラス体制で継続しています。

     2024年春季(4~9月)から、新たな構成にしてみました。
     最後の月だけ「2クラス合同、扱うのはマグナムサイズだけ」
     という内容です。
     その第1回が、今月18日でした!
     講座生の皆さんが一堂に会したのは4年振り、ホント感無量でした[わーい(嬉しい顔)]



 2024年9月講座で
 本来であれば、750mlと1500mlを同時に比較するのがお薦めですが、
 マグナムマンスは大容量の熟成の素晴らしさを体感することが目的なので、
 ここ1~2年の間に、講座で750mlを味わったメゾンを中心にセレクトしました。





 コルクのしまり具合イイ感じ!


             o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。



 第1フライトはブラン・ド・ブランNV

          #1アンリオ ブラン・ド・ブランNV / 1500ml
          生産者:アンリオ(NM)
          ぶどう品種:CH100% ベースヴィンテージ2016年
          ドザージュ:約5g/L
          デゴルジュマン:2022年11月
          価格(税込):23,540円 
          輸入元:ファインズ

気泡の溌溂感=フレッシュ感、柑橘果実やストーンフルーツのアロマ、塩味、2タイプのリザーヴワイン(直近のリザーヴワイン 前年~約10年分のクリュ別・VT別)と永遠のリザーヴ(1969年から続くパーペチュアル)に由来する深みのある味わい。酸味のやさしさと全体のバランスが秀逸。ドザージュ量は熟成期間が長いマグナムのほうが若干少ない。

 [プレイバック / 2023年7月に750mlをテイスティング]



 #2ブルーノ・パイヤール ブラン・ド・ブラン エクストラ・ブリュットGC / 1500ml
 生産者:ブルーノ・パイヤール(NM) 
 ぶどう品種:CH100%
 ドザージュ:6g/L
 デゴルジュマン:2022年11月
 価格(税込):36,300円
 輸入元:ミレジム

#1より第1香は控え目、通常のシャンパーニュより抑え気味の4.5気圧なので、シャルドネ100%の酸味の強さが緩和され、さらに、デゴルジュマン後、10ヶ月の熟成期間 (澱を抜いた後のワインの回復を第一に考えているパイヤール氏のこだわり)を取ることで、ワインの味わいは、よりまろやかに! 柑橘果実、チョーキーなミネラル、アーモンドやブリオッシュ、フレッシュで長い余韻


  [プレイバック / 2023年12月に750mlをテイスティング]




             o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。




 第2フライト

        #3テタンジェ ブリュット ミレジメ2013 / 1500ml
        生産者:テタンジェ(NM) 
        ぶどう品種:CH50%、PN50%
        ドザージュ:8g/L
        価格(税込):25,030円
        輸入元:サッポロビール

2013年は、冬が比較的長く、ランス地区ではマイナス12度まで気温が下がり、氷点下から回復したのは4月半ば。春は不順だったが、6月下旬から7月にかけては好天、夏は暑く乾燥した日が続き、9月に適度な降雨があり、ぶどうの成長が促され、良い状態で収穫期を迎えた。例年ほどの力強さはないものの、大半はヴィンテージ・シャンパーニュになりうる収穫年。溌溂さと力強さ、土壌に由来するミネラル、塩味。柑橘果実に加え、出来の良いシャルドネに感じる白胡椒のニュアンス。シャルドネを重視するテタンジェらしいバランスが取れた品格あるスタイル。#3と#5は1年違いのヴィンテージ(ともにブレンド比率はCHとPNが約半々)。上部の3グラスの画像を見比べていただくと、#3のほうがわずかながら淡いので、ヴィンテージが若いと判断できます。


        #4ドラピエ レゼルヴ・ド・レノテーク2006 / 1500ml
        生産者:ドラピエ(NM) 
        ぶどう品種:PN75%、CH15%、M10%
        ドザージュ:4.5g/L
        価格(税込):33,000円
        輸入元:テラヴェール

2006年ヴィンテージは、偉大なシェフ・ド・カーヴ、レジス・カミユさんがワンワードで表現していたフレーズがぴったりだと思っています。冬はとても寒く、多雪。春は比較的暖かかったが多雨。夏は暑く、頻繁に雨が降ったが、収穫の2週間前から好天になり、太陽の恩恵を受けるようになった。“太陽の年”と形容できる偉大な収穫年。PNを重視するメゾン、赤銅をイメージさせる色調。ブレンド比率は黒ぶどうを85%使用。気泡はワインに溶け込み、口中スムース。アロマにはモカやコーヒー、焙煎香、スパイス、長い熟成からくる複雑味、酸味の印象。余韻はスマート。メイン料理の赤身肉と合わせて楽しみたいシャンパーニュ、できれば大きなグラスで!


        #5アンリオ ブリュット ミレジメ2012 / 1500ml
          8月22日以降出荷 150本のみリリース
        生産者:アンリオ(NM) 
        ぶどう品種:CH54%、PN48%
        デゴルジュマン:2022年10月
        ドザージュ:約4g/L
        価格(税込):66,000円
        輸入元:ファインズ

2012年は、年初から7月半ばまでは悪天候、7月半ばから9月半ばまでは降雨もなく酷暑、収穫期は好天に恵まれ、劇的な気候のコントラストが全ての要素に調和をもたらしたヴィンテージ。750mlを試飲した段階で、長熟を旨とするメゾンの個性が表現されていて好印象だったので、8月に市場デビューしたマグナムを揃え、1年前の記憶(2022年の日本上陸時にも試飲)を辿りながらトライ。
予想通り、第1香から、飲み手の心に入り込む逸品で、若々しさと旨味のバランス。フィネス、エレガンスが表現されたスタイルで、大半の講座生が“当日のベストシャンパーニュ”にセレクト。


       [プレイバック / 2023年12月に750mlをテイスティング]

         10月から秋季講座(~2025年3月)が始まります。
         第1回には、9月に入港したばかりの希少アイテムを出せそうです。
         受講生の皆さん、お楽しみに!

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