来日したアシスタント・セラーマスターが説くフルール・ド・ミラヴァル ・ロゼ & シャンパーニュ講座で探求したER3 [来日した生産者/NHK文化センター シャンパン]
タイトルがなが~い分、中味の濃いリポートになっています
【第1部】
Fleur de Miraval Tasting Seminar by Alexis Blondel
輸入元ジェロボームの招聘で、昨年、今年と2年続けて来日しているシャンパーニュメゾン『フルール・ド・ミラヴァル』のアシスタント・セラーマスター アレクシ・ブロンデルさんが、ER1、ER2、最新版ER3 & 昨秋デビューしたプティット・フル-ルについて解説。
ソムリエとしてデュカスGを含むドバイ、NY、パリのワイン業界で経験を重ね、
2022年8月にフルール・ド・ミラヴァルのアシスタント・セラーマスターに就任。
ペテルス&ペラン両家と共にロゼ・シャンパーニュの生産、販売
およびチーム・トレーニングに携わり、
現在、ブランド代表として世界中に、ロゼ・シャンパーニュの魅力を発信中。
3Pが求めるロゼ・シャンパーニュのスタイル
(c)ジェロボーム
ロドルフ・ペテルス、ブラッド・ピット&マーク・ペランの3P
ペテルスはル・メニル・シュル・オジェが拠点のピエール・ペテルス6代目
ブラッド・ピットは俳優
ペランはコート・デュ・ローヌのファミーユ・ペランの5代目
ピット&ペランはプロヴァンスでミラヴァル・ロゼを手掛けています。
ロゼ・シャンパーニュ誕生のいきさつは、フルール・ド・ミラヴァル伯爵夫人の伝説
(ロゼ・シャンパーニュだけを飲み、熟成した上質なシャルドネのニュアンスを好んだ)
にインスピレーションを受けたこと。
加えてロゼ・シャンパーニュ好きのピットの意向も反映されています。
ペランがシャンパーニュの卓越した造り手ロドルフ・ペテルスと朋友だったことで、
彼も仲間入りし、3Pで『フルール・ド・ミラヴァル』造りがスタートしました。
ラベルには“ロゼに特化した”を意味するEXCLUSIVEMENT ROSÉを表記
(上記の文中 敬称略)
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
プロジェクトは、5年間、秘密裏で進められ、その間、さまざまなメゾンのシャンパーニュの試飲を重ねました。結果、多くのメゾンのロゼ・シャンパーニュは、ピノ・ノワールの要素が強く出ていると感じたようです。
ペランさんは「ロドルフは昔からの友人で、共に世界中の偉大なワインに情熱を注いでいますが、上質なヴィンテージのロゼ・シャンパーニュを飲むたびに、同じ思い(ピノの印象の強さ)を感じていました。それは、熟成と共に発展していくシャルドネのアロマは素晴らしいものの、赤ワインのヘビーなアロマはシャンパーニュ全体の調和やエレガントさを邪魔しているものが多い、ということです。ゆえに、我々は熟成したシャルドネと若いピノ・ノワールのロゼワインをブレンドした、他メゾンとは異なるタイプのロゼ・シャンパーニュを造ろうと決めました」と語っています。
この太字にした部分が、フルール・ド・ミラヴァルの大事なポイントです!
ロゼ・シャンパーニュ造りにおける、シャルドネへの徹底したこだわり。
シャルドネの聖地コート・デ・ブランのぶどうの石灰質に由来するチョーキーな要素、溌溂感を生かす。ソレラによるリザーヴワインと2種のボトルシャンパ-ニュを使うことで複雑な要素を加える。シャルドネのぶどうはGCのル・メニル・シュル・オジェ、オジェ、アヴィーズ&クラマン、ピノはPCのヴェルテュになります。
ER1のプロフィル
ぶどう品種はCH75%、PN25%
CHは2016年ヴィンテージ25%
リザーヴワイン50%
パーペチュアルリザーヴ25%(2007年~)
ボトルシャンパーニュ25%(2002年&2008年)
PNは2016年ヴィンテージ25%
デゴルジュマン:2020年6月
ドザージュ:4.5g/L
生産量:2万本
希望小売価格:6万円/ギフトボックス入り
アレクシ:白い花、柑橘、ストーンフルーツのアロマ、ベリー系果実のフレーバー、綺麗なバランスでソルティーなフィニッシュへ。従来のメニルのスタイルに熟成した要素が加わり、緊張感とシャープさを伴ったシャンパーニュ。料理に生姜、山葵、香草類、レモングラスを加えた一皿、スモーキーな香りにも良く合う。日本料理ならうなぎやマグロのたたき(ゴマとコリアンダー添え)がお薦め
o○.。o○.。o○..。.。
2020年12月1日にリリースされたER1をジェロボーム本社で試飲させていただいた時の
リポートも、ご笑覧くださいませ。
リポートで触れたように、
シャンパーニュ講座で共有したかったので、2021年1月、新年プレゼントで、
講座生の皆さんと試飲して、思いを叶えました。
ER2のプロフィール
ぶどう品種はCH75%、PN25%
CHは2017年ヴィンテージ25%
リザーヴワイン50%
パーペチュアルリザーヴ25%(2007年~)
ボトルシャンパーニュ25%(2004年&2006年)
PNは2016年ヴィンテージ25%
デゴルジュマン:2021年4月
ドザージュ:4.5g/L
生産量:2万2千本
希望小売価格:6.5万円/ギフトボックス入り
アレクシ:チョーキーで引き締まったボディとブラッドオレンジや柑橘の皮の高貴な苦みを備えたスタイル。力強くボリューム感のある味わいなので、辛いスパイス、ペッパー、野菜や肉類の強い風味をも包み込むので、ガストロノミーな食事を楽しむためのシャンパーニュ。鹿肉のローストに発酵ビーツとビーツのピクルスを添えて。熟成したパルメザン、ゴーダなどの凝縮した風味豊かなハードチーズや、クミンをかけたマンステール。それらのチーズにフルーツを添えて!
最新エディションER3
ぶどう品種はCH75%、PN25%
CHは2018年ヴィンテージ25%
リザーヴワイン50%
パーペチュアルリザーヴ25%(2007年~)
ボトルシャンパーニュ25%(2000年&2009年)
PNは2018年ヴィンテージ25%
デゴルジュマン:2022年5月
ドザージュ:4.5g/L
生産量:2万本
希望小売価格:6.8万円/ギフトボックス入り
アレクシ:クリーミーな口当たり、ビターなアーモンド、野イチゴやベリーのタルトのフレーヴァーを感じる素晴らしいエディション。ER2を「陽」とするなら、ER3は「陰」。シャンパーニュそのものが完璧であり、春や夏の香りが似合うスタイル。料理は繊細な魚介・甲殻類、甘い柑橘のフレーヴァーにもマッチ。ポシェした仔牛、鶏肉、リードヴォーなどの白身肉がお薦め。ブリア・サヴァランやシャウルス等のクリーミーで濃厚なチーズにフレッシュアーモンドを添えて!
各エディションならではの魅力
左から ER1、ER2、ER3
べールを外して・・・
ベースヴィンテージの2016年、2017年&2018年のキャラクター
さらに、澱抜き前のボトルシャンパーニュは各エデイション毎に「2VT」使用
ER1は21世紀の秀逸VT2008年の酸味の効果
ER2は太陽の年といわれる2006年効果
3アイテムのなかで最も色調が濃く、味わいにも深みあり。
アレクシさんに色の濃さを質問したところ、ボトルシャンパーニュ2ヴィンテージによる影響
2006年の力強さ、2004年の澱との接触期間(13年)の長さに由来している
とのお返事をいただきました。
ER3は18年以上もの間、澱とまどろんでいた2000年効果
3アイテムを試飲して、ER3の進化を感じたので、シャンパーニュ講座で再挑戦!
2023年11月にデビューしたプティット・フルール
ぶどう品種:CH 95%、PN5%
CH65%が2019年ヴィンテージで、30%リザーヴワイン
PN35%は2019年ヴィンテージ
ドザージュ4.7 g/L
コート・デ・ブランの石灰質土壌のテロワールを反映したロゼ・シャンパーニュでチョーキーなテクスチュアと塩味のニュアンス。リザーヴワイン(パーペチュアル)の比率は30%、赤ワイン(ヴェルテュのPN)を5%ブレンド。リリースまで3 年間澱と共に瓶熟。白系の花々、柑橘果実のアロマ。ベリー系果実の瑞々しいジューシーかつ芳醇な味わい、繊細さと軽やかを伴ってフィニッシュ
ワインスペクテーターでも高評価
■製品についての問い合わせ先 ジェロボーム株式会社
TEL:03-5786-3280 / FAX:03-5786-3282
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
【第2部】
8月のNHKシャンパーニュ講座はER3を含む4種のロゼを比較試飲
#1:J.M.ラブリュイエール アントロジー・ロゼNV
#2:プティット・フルールNV
#3:フルール・ド・ミラヴァル・ロゼ (ER3) NV
#4:ポル・ロジェ ブリュット・ロゼ2018
左から#1~#4
中央の2つの色調を見比べてください。
ひとつはロゼをブレンドしたタイプ、もうひとつは赤ワインをブレンドしたタイプ
J.M.ラブリュイエール アントロジー・ロゼNV
生産者:J.M.ラブリュイエール(RM)
ぶどう品種:PN90%、CH10%
デゴルジュマン:2022年11月7日
瓶詰日:2018年4月25日
ドザージュ:約1.6g/L
参考上代:13,200円+税 ジェロボーム協賛
ブジー産のPNを10%ブレンドしたロゼ・シャンパーニュ。色調はこころ和ませるサーモンピンク。赤系果実、ピンクペッパー、白コショウ、茶葉に通じる軽いタンニン、果実味と酸味のバランスが取れたカリテ・プリな1本。ブルゴーニュのラブリュイエール家が2012年から手掛けるシャンパーニュで、醸造はドメーヌ・ジャック・プリウールのナディーヌ・ギュブラン女史が担当。2017年のシャンパーニュ講座で初めて供出。7年振りの登場でしたが女性ワインメーカーらしい“繊細なタッチ”で第3週&第4週ともに女性陣からの支持多し
プティット・フルールNV
生産者:フルール・ド・ミラヴァル(NM)
ぶどう品種:CH95%、PN5%
ドザージュ:4.7g/L
参考上代:16,500円+税
大事なポイント!
データ提供:ジェロボーム
フルール・ド・ミラヴァルはセニエ製法によるロゼを造り それを25%ブレンド
ペテルスとペラン両名がPNの若さと熟成したCHの調和を具象化したのがこのスタイル
プティット・フル-ルは赤ワインPNを5%ブレンド
フルール・ド・ミラヴァル・ロゼ(ER3)NV
生産者:フルール・ド・ミラヴァル(NM)
ぶどう品種:CH75%、PN25%
デゴルジュマン:2022年5月
ドザージュ:4.5g/L
参考上代:68,000円+税
石灰土壌から産出されたシャルドネのきりりとした酸味。ミネラル、塩味、ヨード感。時間の経過で熟成したシャルドネに由来するふくよかさ、アーモンド、スパイス、クリーミー
リーデルのドンペリニヨンDPグラスと講座用リースリンググラス
ブラインドで微妙な利き分けをしたい時に活用しています。
3P力説の「タンニンの強さを感じさせないフルール・ド・ミラヴァル」の探求
他の3アイテムと比べて、PNの喉ごしのスムースさは納得!
ポル・ロジェ ブリュット・ロゼ2018
生産者:ポル・ロジェ(NM)
ぶどう品種:PN65%、CH35%
ドザージュ:8g/L
参考小売価格:18,500円+税
レッドカラントやブラックカラント、エキゾチックフルーツのニュアンス、ピノ・ノワールの赤ワインを約15%ブレンドしているので、4つのなかで色調は最も鮮やか。味わいも視覚から得た印象同様、ピノの厚みが反映されたスタイル。これをDPグラスで試すと、厚みよりも、調和とエレガンス。造り手の技量を感じました。
講座生Hakoさんのボトル画像にも力が入った投稿も載せておきますね。
インフォメーション
NHK文化センター青山校の秋季講座募集が始まりました!!!
今まで通り、第3週、第4週の2クラスで開催いたします。
最後の6回目は合同クラスでマグナムに特化したマグナムマンスです。
キャンセル待ち登録も受け付けていますので、
シャンパーニュラバーさんはチェック宜しくお願います🥂🥂🥂
【第1部】
Fleur de Miraval Tasting Seminar by Alexis Blondel
輸入元ジェロボームの招聘で、昨年、今年と2年続けて来日しているシャンパーニュメゾン『フルール・ド・ミラヴァル』のアシスタント・セラーマスター アレクシ・ブロンデルさんが、ER1、ER2、最新版ER3 & 昨秋デビューしたプティット・フル-ルについて解説。
ソムリエとしてデュカスGを含むドバイ、NY、パリのワイン業界で経験を重ね、
2022年8月にフルール・ド・ミラヴァルのアシスタント・セラーマスターに就任。
ペテルス&ペラン両家と共にロゼ・シャンパーニュの生産、販売
およびチーム・トレーニングに携わり、
現在、ブランド代表として世界中に、ロゼ・シャンパーニュの魅力を発信中。
3Pが求めるロゼ・シャンパーニュのスタイル
(c)ジェロボーム
ロドルフ・ペテルス、ブラッド・ピット&マーク・ペランの3P
ペテルスはル・メニル・シュル・オジェが拠点のピエール・ペテルス6代目
ブラッド・ピットは俳優
ペランはコート・デュ・ローヌのファミーユ・ペランの5代目
ピット&ペランはプロヴァンスでミラヴァル・ロゼを手掛けています。
ロゼ・シャンパーニュ誕生のいきさつは、フルール・ド・ミラヴァル伯爵夫人の伝説
(ロゼ・シャンパーニュだけを飲み、熟成した上質なシャルドネのニュアンスを好んだ)
にインスピレーションを受けたこと。
加えてロゼ・シャンパーニュ好きのピットの意向も反映されています。
ペランがシャンパーニュの卓越した造り手ロドルフ・ペテルスと朋友だったことで、
彼も仲間入りし、3Pで『フルール・ド・ミラヴァル』造りがスタートしました。
ラベルには“ロゼに特化した”を意味するEXCLUSIVEMENT ROSÉを表記
(上記の文中 敬称略)
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
プロジェクトは、5年間、秘密裏で進められ、その間、さまざまなメゾンのシャンパーニュの試飲を重ねました。結果、多くのメゾンのロゼ・シャンパーニュは、ピノ・ノワールの要素が強く出ていると感じたようです。
ペランさんは「ロドルフは昔からの友人で、共に世界中の偉大なワインに情熱を注いでいますが、上質なヴィンテージのロゼ・シャンパーニュを飲むたびに、同じ思い(ピノの印象の強さ)を感じていました。それは、熟成と共に発展していくシャルドネのアロマは素晴らしいものの、赤ワインのヘビーなアロマはシャンパーニュ全体の調和やエレガントさを邪魔しているものが多い、ということです。ゆえに、我々は熟成したシャルドネと若いピノ・ノワールのロゼワインをブレンドした、他メゾンとは異なるタイプのロゼ・シャンパーニュを造ろうと決めました」と語っています。
この太字にした部分が、フルール・ド・ミラヴァルの大事なポイントです!
ロゼ・シャンパーニュ造りにおける、シャルドネへの徹底したこだわり。
シャルドネの聖地コート・デ・ブランのぶどうの石灰質に由来するチョーキーな要素、溌溂感を生かす。ソレラによるリザーヴワインと2種のボトルシャンパ-ニュを使うことで複雑な要素を加える。シャルドネのぶどうはGCのル・メニル・シュル・オジェ、オジェ、アヴィーズ&クラマン、ピノはPCのヴェルテュになります。
ER1のプロフィル
ぶどう品種はCH75%、PN25%
CHは2016年ヴィンテージ25%
リザーヴワイン50%
パーペチュアルリザーヴ25%(2007年~)
ボトルシャンパーニュ25%(2002年&2008年)
PNは2016年ヴィンテージ25%
デゴルジュマン:2020年6月
ドザージュ:4.5g/L
生産量:2万本
希望小売価格:6万円/ギフトボックス入り
アレクシ:白い花、柑橘、ストーンフルーツのアロマ、ベリー系果実のフレーバー、綺麗なバランスでソルティーなフィニッシュへ。従来のメニルのスタイルに熟成した要素が加わり、緊張感とシャープさを伴ったシャンパーニュ。料理に生姜、山葵、香草類、レモングラスを加えた一皿、スモーキーな香りにも良く合う。日本料理ならうなぎやマグロのたたき(ゴマとコリアンダー添え)がお薦め
o○.。o○.。o○..。.。
2020年12月1日にリリースされたER1をジェロボーム本社で試飲させていただいた時の
リポートも、ご笑覧くださいませ。
リポートで触れたように、
シャンパーニュ講座で共有したかったので、2021年1月、新年プレゼントで、
講座生の皆さんと試飲して、思いを叶えました。
ER2のプロフィール
ぶどう品種はCH75%、PN25%
CHは2017年ヴィンテージ25%
リザーヴワイン50%
パーペチュアルリザーヴ25%(2007年~)
ボトルシャンパーニュ25%(2004年&2006年)
PNは2016年ヴィンテージ25%
デゴルジュマン:2021年4月
ドザージュ:4.5g/L
生産量:2万2千本
希望小売価格:6.5万円/ギフトボックス入り
アレクシ:チョーキーで引き締まったボディとブラッドオレンジや柑橘の皮の高貴な苦みを備えたスタイル。力強くボリューム感のある味わいなので、辛いスパイス、ペッパー、野菜や肉類の強い風味をも包み込むので、ガストロノミーな食事を楽しむためのシャンパーニュ。鹿肉のローストに発酵ビーツとビーツのピクルスを添えて。熟成したパルメザン、ゴーダなどの凝縮した風味豊かなハードチーズや、クミンをかけたマンステール。それらのチーズにフルーツを添えて!
最新エディションER3
ぶどう品種はCH75%、PN25%
CHは2018年ヴィンテージ25%
リザーヴワイン50%
パーペチュアルリザーヴ25%(2007年~)
ボトルシャンパーニュ25%(2000年&2009年)
PNは2018年ヴィンテージ25%
デゴルジュマン:2022年5月
ドザージュ:4.5g/L
生産量:2万本
希望小売価格:6.8万円/ギフトボックス入り
アレクシ:クリーミーな口当たり、ビターなアーモンド、野イチゴやベリーのタルトのフレーヴァーを感じる素晴らしいエディション。ER2を「陽」とするなら、ER3は「陰」。シャンパーニュそのものが完璧であり、春や夏の香りが似合うスタイル。料理は繊細な魚介・甲殻類、甘い柑橘のフレーヴァーにもマッチ。ポシェした仔牛、鶏肉、リードヴォーなどの白身肉がお薦め。ブリア・サヴァランやシャウルス等のクリーミーで濃厚なチーズにフレッシュアーモンドを添えて!
各エディションならではの魅力
左から ER1、ER2、ER3
べールを外して・・・
ベースヴィンテージの2016年、2017年&2018年のキャラクター
さらに、澱抜き前のボトルシャンパーニュは各エデイション毎に「2VT」使用
ER1は21世紀の秀逸VT2008年の酸味の効果
ER2は太陽の年といわれる2006年効果
3アイテムのなかで最も色調が濃く、味わいにも深みあり。
アレクシさんに色の濃さを質問したところ、ボトルシャンパーニュ2ヴィンテージによる影響
2006年の力強さ、2004年の澱との接触期間(13年)の長さに由来している
とのお返事をいただきました。
ER3は18年以上もの間、澱とまどろんでいた2000年効果
3アイテムを試飲して、ER3の進化を感じたので、シャンパーニュ講座で再挑戦!
2023年11月にデビューしたプティット・フルール
ぶどう品種:CH 95%、PN5%
CH65%が2019年ヴィンテージで、30%リザーヴワイン
PN35%は2019年ヴィンテージ
ドザージュ4.7 g/L
コート・デ・ブランの石灰質土壌のテロワールを反映したロゼ・シャンパーニュでチョーキーなテクスチュアと塩味のニュアンス。リザーヴワイン(パーペチュアル)の比率は30%、赤ワイン(ヴェルテュのPN)を5%ブレンド。リリースまで3 年間澱と共に瓶熟。白系の花々、柑橘果実のアロマ。ベリー系果実の瑞々しいジューシーかつ芳醇な味わい、繊細さと軽やかを伴ってフィニッシュ
ワインスペクテーターでも高評価
■製品についての問い合わせ先 ジェロボーム株式会社
TEL:03-5786-3280 / FAX:03-5786-3282
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
【第2部】
8月のNHKシャンパーニュ講座はER3を含む4種のロゼを比較試飲
#1:J.M.ラブリュイエール アントロジー・ロゼNV
#2:プティット・フルールNV
#3:フルール・ド・ミラヴァル・ロゼ (ER3) NV
#4:ポル・ロジェ ブリュット・ロゼ2018
左から#1~#4
中央の2つの色調を見比べてください。
ひとつはロゼをブレンドしたタイプ、もうひとつは赤ワインをブレンドしたタイプ
J.M.ラブリュイエール アントロジー・ロゼNV
生産者:J.M.ラブリュイエール(RM)
ぶどう品種:PN90%、CH10%
デゴルジュマン:2022年11月7日
瓶詰日:2018年4月25日
ドザージュ:約1.6g/L
参考上代:13,200円+税 ジェロボーム協賛
ブジー産のPNを10%ブレンドしたロゼ・シャンパーニュ。色調はこころ和ませるサーモンピンク。赤系果実、ピンクペッパー、白コショウ、茶葉に通じる軽いタンニン、果実味と酸味のバランスが取れたカリテ・プリな1本。ブルゴーニュのラブリュイエール家が2012年から手掛けるシャンパーニュで、醸造はドメーヌ・ジャック・プリウールのナディーヌ・ギュブラン女史が担当。2017年のシャンパーニュ講座で初めて供出。7年振りの登場でしたが女性ワインメーカーらしい“繊細なタッチ”で第3週&第4週ともに女性陣からの支持多し
プティット・フルールNV
生産者:フルール・ド・ミラヴァル(NM)
ぶどう品種:CH95%、PN5%
ドザージュ:4.7g/L
参考上代:16,500円+税
大事なポイント!
データ提供:ジェロボーム
フルール・ド・ミラヴァルはセニエ製法によるロゼを造り それを25%ブレンド
ペテルスとペラン両名がPNの若さと熟成したCHの調和を具象化したのがこのスタイル
プティット・フル-ルは赤ワインPNを5%ブレンド
フルール・ド・ミラヴァル・ロゼ(ER3)NV
生産者:フルール・ド・ミラヴァル(NM)
ぶどう品種:CH75%、PN25%
デゴルジュマン:2022年5月
ドザージュ:4.5g/L
参考上代:68,000円+税
石灰土壌から産出されたシャルドネのきりりとした酸味。ミネラル、塩味、ヨード感。時間の経過で熟成したシャルドネに由来するふくよかさ、アーモンド、スパイス、クリーミー
リーデルのドンペリニヨンDPグラスと講座用リースリンググラス
ブラインドで微妙な利き分けをしたい時に活用しています。
3P力説の「タンニンの強さを感じさせないフルール・ド・ミラヴァル」の探求
他の3アイテムと比べて、PNの喉ごしのスムースさは納得!
ポル・ロジェ ブリュット・ロゼ2018
生産者:ポル・ロジェ(NM)
ぶどう品種:PN65%、CH35%
ドザージュ:8g/L
参考小売価格:18,500円+税
レッドカラントやブラックカラント、エキゾチックフルーツのニュアンス、ピノ・ノワールの赤ワインを約15%ブレンドしているので、4つのなかで色調は最も鮮やか。味わいも視覚から得た印象同様、ピノの厚みが反映されたスタイル。これをDPグラスで試すと、厚みよりも、調和とエレガンス。造り手の技量を感じました。
講座生Hakoさんのボトル画像にも力が入った投稿も載せておきますね。
インフォメーション
NHK文化センター青山校の秋季講座募集が始まりました!!!
今まで通り、第3週、第4週の2クラスで開催いたします。
最後の6回目は合同クラスでマグナムに特化したマグナムマンスです。
キャンセル待ち登録も受け付けていますので、
シャンパーニュラバーさんはチェック宜しくお願います🥂🥂🥂
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