TEMPOS Vega Sicilia テンポス ベガシシリア ~日英2ヵ国のみで開催された160周年記念ディナー~ [来日したワイン生産者&関係者]
スペインの至宝“ベガシシリア”設立から160年を祝して
会場は和の殿堂『雅叙園東京』の竹林の間
天井には一枚の木から彫りおこした木彫絵
接着剤は使わない職人技、70種以上の四季の花が描かれています。
和の空間と展示用マグナムボトルのウニコ1995、2004、2009
初来日のアルベルト・アルバレス ゼネラルマネージャー
スペイン企業で役員として活躍した後、昨年6月現職に就任
出典:TEMPOS Vega Sicilia の X から
160周年アニバーサリーディナーを開催したのは英国と日本のみ
英国に於ける会場はロンドン ナショナル・ギャラリーのスパニッシュルーム
ベラスケスやスルバラン等の画家の作品に囲まれた格調あるお部屋!
テンポス ベガ シシリアの沿革
聖セシリアを祭った教会名が語源のベガ シシリア。正式名は、スペイン語で“時間”を意味するTEMPOSを冠した『テンポス ベガシシリア』です。
アルバレスGMは「1864年にエロイ・レカンダがリベラ デル ドゥエロの地でワイナリーを創業。彼は欧州ワインの愛好家でフランスからカベルネ・ソーヴィニヨンを持ち込み植樹。1907年に初代ワインメーカーのチョミン・ガラミオラが長熟タイプのワイン造りに着手。ワイナリーの発展に貢献しました。約40年ほど前、現オーナーであるパブロ・アルバレスの父親がワイナリーを購入し、今に至っていますが、パブロは国際化に取り組み、今では145ヵ国に輸出。ベガ シシリアを量&質の両面で躍進させました」と語りました。
国内外に5ワイナリー
画像提供:TEMPOS Vega Sicilia
スペイン国内に4つ、ハンガリーに1つ
■伝統のベガシシリアと近代的なアリオン、ともに拠点はリベラ デル ドゥエロ
■1993年に400年以上のワイン造りの歴史があるハンガリーに国外初のワイナリーを取得
■2001年新たな挑戦としてトロにピンティアを立ち上げる
■2009年マカン設立、バロン・エドモン・ド・ロートシルトとのジョイントベンチャー
記念ディナーの終盤、アルバレスGMが発表した最新情報
現在リアス・バイシャスで新プロジェクトを進行中
2タイプのアルバリーニョを2027年にリリース予定
ファインズの川村崇社長、アルベルト・アルバレスGM、セサル・ロマンアジア輸出担当
川村社長は「ベガシシリアが創業した1864年は、日本では幕末の動乱期にあたり、
坂本竜馬や高杉晋作が活躍していました。
その時代からワイン造りをしていたことに、歴史の重みを感じます。
時の流れを重視しながらワインビジネスを展開しているベガシシリア。
弊社も同じ気持ちで、共に歩んで参ります」と挨拶。
余談ですが、竹林の間の由来は・・・
アルバレスGMの後方の床柱に彫られている中国・晋の時代の“竹林の七賢”
文学を愛し、酒や囲碁を好み、高尚な話を楽しんだ7名の知識人たちの集いの場所
そこが竹林でした。壁の色も竹を感じる淡緑ですね。
時空を超えた“空間”で、スペインの至宝ワインを堪能できてラッキーでした。
アルバレスGMと吉川由紀子会長との記念ショット
🍷 🍷 🍷 🍷 🍷
アニバーサリーディナー
今回だけのスペシャルメニュー
ワイナリー側からのリクエストは「和食とのペアリング」
ペアリングを仕切った雅叙園東京顧問の石田博ソムリエ
先付:もろこし豆乳蒸し × オレムス マンドラス2021
マンドラスの品種フルミントは高い酸味が特徴なので、
ハンガリーでよく使われているプラムに代わり、
日本の梅の酸味と合わせてバランスを取った組み合わせ
もろこし豆乳と酸味のあしらいは和の食材に長けた石田氏の自信作
前八寸:雲丹と翡翠茄子 × オレムス マンドラス2019
糖度と酸味のバランスが取れたヴィンテージ
アーモンドの意味があるマンドラス、風味にナッツ系の油脂を感じます。
現地ではフルミントとフォアグラが好相性、そのポイントは“脂分”
ここではフォアグラに代わって鶏レバーを使ったペアリング
前八寸に使われていた雲丹や蓮根だと力強さ、海老芝煮だと酸味が際立ち、
各食材によって異なるハーモニーを奏でてくれた印象
椀盛:鱧葛打ち
「通常はお椀を外すこともありますが、伝統のコースの流れにしています。
上品な鱧の葛打ちに、鶉丸を入れることで、接点をもたせました」と石田氏
造り:鰹叩き × バルブエナ2014
赤ワインに合わせた赤身のお造り、ニンニクや生姜が繋ぎ役!
バルブエナ2014、バルブエナ2001
バルブエナは樽熟と瓶熟で熟成期間は5年かかることから「バルブエナ5」と命名
ベガシシリアのテロワールとヴィンテージの特徴を表現しています。
焼肴:鰻蒲焼
スペインではピメントを良く食べるので、日本のピメント(甘長)添え
石田博氏からは、
「料理長の伝統的で季節感を尊重したメニューで、ペアリングを楽しめるようにしました。
ベガシシリアは和食に合うんです」とのコメントが!
色鮮やかな孔雀が描かれている欄間にもご注目くださいませ。
竹林の間には、羽ばたく鳥や開花した花々が描かれています。
結婚式場として利用されることが多いお部屋なので、
新たな門出をする新郎新婦を祝福する意味で、このような動植物を題材にしている由。
強肴:焼豚角煮 × ウニコ1996 & ウニコ1981
「唯一」と名付けられた良年のみ生産されるプレミアムワイン
約10年の熟成を経てリリースされるフラッグシップです。
カタルーニャ地方の名物料理を日本風にアレンジ。
発酵食品の醤油を使った料理と熟成した赤ワインとのペアリングは安定感あり
はちみつのクレメ杏の香 × アスー5プットニョシュ2000
洋のタッチを取り入れた杏を使ったデザート
ワインから感じる杏やマンゴー、甘露煮風の味わい
デザートと相乗してコースの最後を〆てくれました。
感謝を込めて
160周年アニバーサリーディナーにお招きいただき、ありがとうございました。
アメリカンオークの記念プレートも!
ベガ シシリアでは樽工場を所有、全体の3分の1をまかなっています。
アメリカンオークは自社で製樽、フレンチオークはメンテナンスのみです。
今回、ブログでは画像を使って、イベント全体の流れをしたためました。
ワイン王国webと併せてご笑覧くださると嬉しいです!
会場は和の殿堂『雅叙園東京』の竹林の間
天井には一枚の木から彫りおこした木彫絵
接着剤は使わない職人技、70種以上の四季の花が描かれています。
和の空間と展示用マグナムボトルのウニコ1995、2004、2009
初来日のアルベルト・アルバレス ゼネラルマネージャー
スペイン企業で役員として活躍した後、昨年6月現職に就任
出典:TEMPOS Vega Sicilia の X から
160周年アニバーサリーディナーを開催したのは英国と日本のみ
英国に於ける会場はロンドン ナショナル・ギャラリーのスパニッシュルーム
ベラスケスやスルバラン等の画家の作品に囲まれた格調あるお部屋!
テンポス ベガ シシリアの沿革
聖セシリアを祭った教会名が語源のベガ シシリア。正式名は、スペイン語で“時間”を意味するTEMPOSを冠した『テンポス ベガシシリア』です。
アルバレスGMは「1864年にエロイ・レカンダがリベラ デル ドゥエロの地でワイナリーを創業。彼は欧州ワインの愛好家でフランスからカベルネ・ソーヴィニヨンを持ち込み植樹。1907年に初代ワインメーカーのチョミン・ガラミオラが長熟タイプのワイン造りに着手。ワイナリーの発展に貢献しました。約40年ほど前、現オーナーであるパブロ・アルバレスの父親がワイナリーを購入し、今に至っていますが、パブロは国際化に取り組み、今では145ヵ国に輸出。ベガ シシリアを量&質の両面で躍進させました」と語りました。
国内外に5ワイナリー
画像提供:TEMPOS Vega Sicilia
スペイン国内に4つ、ハンガリーに1つ
■伝統のベガシシリアと近代的なアリオン、ともに拠点はリベラ デル ドゥエロ
■1993年に400年以上のワイン造りの歴史があるハンガリーに国外初のワイナリーを取得
■2001年新たな挑戦としてトロにピンティアを立ち上げる
■2009年マカン設立、バロン・エドモン・ド・ロートシルトとのジョイントベンチャー
記念ディナーの終盤、アルバレスGMが発表した最新情報
現在リアス・バイシャスで新プロジェクトを進行中
2タイプのアルバリーニョを2027年にリリース予定
ファインズの川村崇社長、アルベルト・アルバレスGM、セサル・ロマンアジア輸出担当
川村社長は「ベガシシリアが創業した1864年は、日本では幕末の動乱期にあたり、
坂本竜馬や高杉晋作が活躍していました。
その時代からワイン造りをしていたことに、歴史の重みを感じます。
時の流れを重視しながらワインビジネスを展開しているベガシシリア。
弊社も同じ気持ちで、共に歩んで参ります」と挨拶。
余談ですが、竹林の間の由来は・・・
アルバレスGMの後方の床柱に彫られている中国・晋の時代の“竹林の七賢”
文学を愛し、酒や囲碁を好み、高尚な話を楽しんだ7名の知識人たちの集いの場所
そこが竹林でした。壁の色も竹を感じる淡緑ですね。
時空を超えた“空間”で、スペインの至宝ワインを堪能できてラッキーでした。
アルバレスGMと吉川由紀子会長との記念ショット
🍷 🍷 🍷 🍷 🍷
アニバーサリーディナー
今回だけのスペシャルメニュー
ワイナリー側からのリクエストは「和食とのペアリング」
ペアリングを仕切った雅叙園東京顧問の石田博ソムリエ
先付:もろこし豆乳蒸し × オレムス マンドラス2021
マンドラスの品種フルミントは高い酸味が特徴なので、
ハンガリーでよく使われているプラムに代わり、
日本の梅の酸味と合わせてバランスを取った組み合わせ
もろこし豆乳と酸味のあしらいは和の食材に長けた石田氏の自信作
前八寸:雲丹と翡翠茄子 × オレムス マンドラス2019
糖度と酸味のバランスが取れたヴィンテージ
アーモンドの意味があるマンドラス、風味にナッツ系の油脂を感じます。
現地ではフルミントとフォアグラが好相性、そのポイントは“脂分”
ここではフォアグラに代わって鶏レバーを使ったペアリング
前八寸に使われていた雲丹や蓮根だと力強さ、海老芝煮だと酸味が際立ち、
各食材によって異なるハーモニーを奏でてくれた印象
椀盛:鱧葛打ち
「通常はお椀を外すこともありますが、伝統のコースの流れにしています。
上品な鱧の葛打ちに、鶉丸を入れることで、接点をもたせました」と石田氏
造り:鰹叩き × バルブエナ2014
赤ワインに合わせた赤身のお造り、ニンニクや生姜が繋ぎ役!
バルブエナ2014、バルブエナ2001
バルブエナは樽熟と瓶熟で熟成期間は5年かかることから「バルブエナ5」と命名
ベガシシリアのテロワールとヴィンテージの特徴を表現しています。
焼肴:鰻蒲焼
スペインではピメントを良く食べるので、日本のピメント(甘長)添え
石田博氏からは、
「料理長の伝統的で季節感を尊重したメニューで、ペアリングを楽しめるようにしました。
ベガシシリアは和食に合うんです」とのコメントが!
色鮮やかな孔雀が描かれている欄間にもご注目くださいませ。
竹林の間には、羽ばたく鳥や開花した花々が描かれています。
結婚式場として利用されることが多いお部屋なので、
新たな門出をする新郎新婦を祝福する意味で、このような動植物を題材にしている由。
強肴:焼豚角煮 × ウニコ1996 & ウニコ1981
「唯一」と名付けられた良年のみ生産されるプレミアムワイン
約10年の熟成を経てリリースされるフラッグシップです。
カタルーニャ地方の名物料理を日本風にアレンジ。
発酵食品の醤油を使った料理と熟成した赤ワインとのペアリングは安定感あり
はちみつのクレメ杏の香 × アスー5プットニョシュ2000
洋のタッチを取り入れた杏を使ったデザート
ワインから感じる杏やマンゴー、甘露煮風の味わい
デザートと相乗してコースの最後を〆てくれました。
感謝を込めて
160周年アニバーサリーディナーにお招きいただき、ありがとうございました。
アメリカンオークの記念プレートも!
ベガ シシリアでは樽工場を所有、全体の3分の1をまかなっています。
アメリカンオークは自社で製樽、フレンチオークはメンテナンスのみです。
今回、ブログでは画像を使って、イベント全体の流れをしたためました。
ワイン王国webと併せてご笑覧くださると嬉しいです!
2024-08-10 23:32
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