春期講座最終回は日々前進の醸造家『タルラン』のブノワ・タルランに注目 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
シャンパン講座報告前に、最新情報&講座の要点を 画像はすべて拡大可
クリストフ・ジュアレス団長から2022年収穫情報が届きました。
太陽の年と形容できる素晴らしいヴィンテージになりそうです。
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主要消費国のカテゴリー別比較 2021年度/金額ベース/出典 CIVC
日本は世界第3位の市場です。
プレステージを好んでいることがわかります。
他国と比べ、甘口タイプのシャンパーニュ(全体の11%)の比率が高いです。
大手メゾンのマーケティングが成功している⁇
クリコのリッチやポメリーのブルースカイ等がナイトマーケットで大量消費されている!
シャンパーニュを氷で割って飲む 🤔
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ここから講座内容をご紹介
春期講座の〆はタルランのシャンパンに注目しました。
造っているアイテムのほとんどがノン・ドゼに変わっていたのは、新たな驚き!
すべてノン・マロ、酒質の綺麗さが、さらにアップしている印象でした。
いつも迅速にリポートをアップしてくださるブログ仲間のHakoさん
私がブログを作成している途中に授業風景の写真を送ってくださったので、即、活用。
授業で使ったパワポの資料が写っているので、それで解説しますね。
上段左 メゾンの歴史は1687年にまでさかのぼることができます。ピエール・マッソンからビオディナミの指導を受け同農法を導入。ドザージュを極力控え、長い熟成を大事にするシャンパーニュメゾン
下段左 タルランが取り組んでいるのが古代品種。2003年から3品種だけを使ったシャンパーニュ生産に取り組み、2014年に完成したアイテムがBAM。15年振りに来日したブノワが新作を披露してくれたことは懐かしい思い出
上段右 タルランには自根のシャルドネがあり、『ラ・ヴィーニュ・ダンタン』というアイテムを生産しています。広報担当をしているブノワの妹メラニーが、昨年オンラインセミナーでタルランが取り組む温暖化対策について語りました。
下段右 新しい容器も使用しています。ブノワ曰く「アンフォラはジョージアで8000年間使われてきた容器なので、シャンパーニュに使ってみたかった」ということで、2011年から粘土で素焼きのアンフォラでワインを自然発酵させています。2014年からは伊クレイヴァー社のセラミックタンク(蚕の繭のような形状)を使用していますが、その理由について「自然界に存在する金属イオン(鉄やアルミニウム)が移動せず、高温で焼き固めた素材なので、ほとんど酸化しない」と語っていました。
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左から右の順に供出
すべて天然コルク、状態は完璧!
第一フライトは古代品種にフォーカス
#1:タルラン シャンパーニュ ゼロ ブリュット ナチュレNV
生産者:タルラン(RM)
ぶどう品種:CH、PN、ムニエ各32%
残りの4%はプティ・メリエ、アルバンヌ、ピノ・ブラン
ドザージュ:0g/L ベースワインは2013年
価格:8,250円
#2:タルラン バムBAM NV
生産者:タルラン(RM)
ぶどう品種:ピノ・ブラン25%、アルバンヌ25%、プティ・メリエ50%
ドザージュ:0g/L 主体となるヴィンテージは2009年、一部2007年をブレンド
価格:オープン価格/参考上代:24,750円
第3週と第4週で、ボトル内の熟成具合が微妙に異なり、非常に興味深い試飲になりました。#1はタルランの“顔”です。青リンゴ、レモンやマンダリンオレンジ、ハチミツやナッツ。凛とした酸味、温度変化で味わいにふくらみや華やかさ、旨味と心地よい余韻、好感度大!
#2のBAMは、第3週の時には、余韻が、ほんの少し短く感じたので、シャンパーニュの主要3品種の#1と利き比べると、若干の違いを受けましたが、第4週では、瓶内熟成が本当に素晴らしく、「これがブノワの求めているBAM!」と感じました。開発当時から「口中でバンと弾けるような感じなのでバム」と語っていたブノワ。2014年に初めてテイスティングした時には、確かに“弾け感”がありました。でも、今回は落ち着いたニュアンスで、破裂感はおさまっていました。彼ならではの古代品種のシャンパーニュ
第二フライトはミレジメ
#3:タルラン ミレジメ ラ ルテシエン ブリュット ナチュレ2005
生産者:タルラン(RM)
ぶどう品種:CH80%、PN20%、
ドザージュ:0g/L
価格:14,300円
気泡は細やか、柑橘系果実、ストーンフルーツ、フレッシュバター、ナッツ、ブリオッシュ、ミネラル、豊潤で深みがあり(第3週より第4週の時のほうが熟成感あり)、バランスの取れたシャンパーニュ
#4:タルラン ヴィニ―ニュ ドール ブリュット ナチュレ2004
生産者:タルラン(RM)
ぶどう品種:ムニエ100%
ドザージュ:0g/L
価格:20,900円
マルヌ独特の粘土石灰質土壌(スパルナシアン)から造られるムニエ100%。一瞬で飲み手を魅了する熟成感、アロマは南国果実、ミネラル、黒糖、スパイスなど様々。力強く、複雑味があり、余韻も長く、バランス良好。第3週で圧倒的な支持を得ていたアイテム
#5:タルラン ミレジメ レタンスロント ブリュット ナチュレ2002
生産者:タルラン(RM)
ぶどう品種:CH57%、PN29%、ムニエ14%
ドザージュ:0g/L
価格:28,600円
気泡はワインに溶け込み、クリーミー。レタンスロント=花火と命名されたシャンパーニュも20年の歳月を経て、まるみを帯びた印象に。ロースト風味、ビター感、石灰由来のミネラルと酸味の広がり、コクがあり、穏やかに長く続く余韻
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「醸造作業の75%は圧搾にかかっている」と語るブノワ
コカールは2007年から使っています。
直近の圧搾画像(右)を送ってもらったところ、
Tシャツに書いてある文字が気になったので質問してみました。
お返事は・・・#シャンパーニュに氷を入れるな!
Tシャツは2017年に作ったそうです。
現在のメンバーは16メゾンで、アグラパールやシャルトーニュ等、
優秀な若手の生産者が参加しています。
シャンパーニュは土壌+ワイン、何よりテロワールが大事と考えるメンバー
大手メゾンのマーケティングとヴィニュロンの行動
かい離、隔たりがありますね!!
☆製品についてのお問い合わせは株式会社八田/電話03‐3762‐3121
クリストフ・ジュアレス団長から2022年収穫情報が届きました。
太陽の年と形容できる素晴らしいヴィンテージになりそうです。
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主要消費国のカテゴリー別比較 2021年度/金額ベース/出典 CIVC
日本は世界第3位の市場です。
プレステージを好んでいることがわかります。
他国と比べ、甘口タイプのシャンパーニュ(全体の11%)の比率が高いです。
大手メゾンのマーケティングが成功している⁇
クリコのリッチやポメリーのブルースカイ等がナイトマーケットで大量消費されている!
シャンパーニュを氷で割って飲む 🤔
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ここから講座内容をご紹介
春期講座の〆はタルランのシャンパンに注目しました。
造っているアイテムのほとんどがノン・ドゼに変わっていたのは、新たな驚き!
すべてノン・マロ、酒質の綺麗さが、さらにアップしている印象でした。
いつも迅速にリポートをアップしてくださるブログ仲間のHakoさん
私がブログを作成している途中に授業風景の写真を送ってくださったので、即、活用。
授業で使ったパワポの資料が写っているので、それで解説しますね。
上段左 メゾンの歴史は1687年にまでさかのぼることができます。ピエール・マッソンからビオディナミの指導を受け同農法を導入。ドザージュを極力控え、長い熟成を大事にするシャンパーニュメゾン
下段左 タルランが取り組んでいるのが古代品種。2003年から3品種だけを使ったシャンパーニュ生産に取り組み、2014年に完成したアイテムがBAM。15年振りに来日したブノワが新作を披露してくれたことは懐かしい思い出
上段右 タルランには自根のシャルドネがあり、『ラ・ヴィーニュ・ダンタン』というアイテムを生産しています。広報担当をしているブノワの妹メラニーが、昨年オンラインセミナーでタルランが取り組む温暖化対策について語りました。
下段右 新しい容器も使用しています。ブノワ曰く「アンフォラはジョージアで8000年間使われてきた容器なので、シャンパーニュに使ってみたかった」ということで、2011年から粘土で素焼きのアンフォラでワインを自然発酵させています。2014年からは伊クレイヴァー社のセラミックタンク(蚕の繭のような形状)を使用していますが、その理由について「自然界に存在する金属イオン(鉄やアルミニウム)が移動せず、高温で焼き固めた素材なので、ほとんど酸化しない」と語っていました。
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左から右の順に供出
すべて天然コルク、状態は完璧!
第一フライトは古代品種にフォーカス
#1:タルラン シャンパーニュ ゼロ ブリュット ナチュレNV
生産者:タルラン(RM)
ぶどう品種:CH、PN、ムニエ各32%
残りの4%はプティ・メリエ、アルバンヌ、ピノ・ブラン
ドザージュ:0g/L ベースワインは2013年
価格:8,250円
#2:タルラン バムBAM NV
生産者:タルラン(RM)
ぶどう品種:ピノ・ブラン25%、アルバンヌ25%、プティ・メリエ50%
ドザージュ:0g/L 主体となるヴィンテージは2009年、一部2007年をブレンド
価格:オープン価格/参考上代:24,750円
第3週と第4週で、ボトル内の熟成具合が微妙に異なり、非常に興味深い試飲になりました。#1はタルランの“顔”です。青リンゴ、レモンやマンダリンオレンジ、ハチミツやナッツ。凛とした酸味、温度変化で味わいにふくらみや華やかさ、旨味と心地よい余韻、好感度大!
#2のBAMは、第3週の時には、余韻が、ほんの少し短く感じたので、シャンパーニュの主要3品種の#1と利き比べると、若干の違いを受けましたが、第4週では、瓶内熟成が本当に素晴らしく、「これがブノワの求めているBAM!」と感じました。開発当時から「口中でバンと弾けるような感じなのでバム」と語っていたブノワ。2014年に初めてテイスティングした時には、確かに“弾け感”がありました。でも、今回は落ち着いたニュアンスで、破裂感はおさまっていました。彼ならではの古代品種のシャンパーニュ
第二フライトはミレジメ
#3:タルラン ミレジメ ラ ルテシエン ブリュット ナチュレ2005
生産者:タルラン(RM)
ぶどう品種:CH80%、PN20%、
ドザージュ:0g/L
価格:14,300円
気泡は細やか、柑橘系果実、ストーンフルーツ、フレッシュバター、ナッツ、ブリオッシュ、ミネラル、豊潤で深みがあり(第3週より第4週の時のほうが熟成感あり)、バランスの取れたシャンパーニュ
#4:タルラン ヴィニ―ニュ ドール ブリュット ナチュレ2004
生産者:タルラン(RM)
ぶどう品種:ムニエ100%
ドザージュ:0g/L
価格:20,900円
マルヌ独特の粘土石灰質土壌(スパルナシアン)から造られるムニエ100%。一瞬で飲み手を魅了する熟成感、アロマは南国果実、ミネラル、黒糖、スパイスなど様々。力強く、複雑味があり、余韻も長く、バランス良好。第3週で圧倒的な支持を得ていたアイテム
#5:タルラン ミレジメ レタンスロント ブリュット ナチュレ2002
生産者:タルラン(RM)
ぶどう品種:CH57%、PN29%、ムニエ14%
ドザージュ:0g/L
価格:28,600円
気泡はワインに溶け込み、クリーミー。レタンスロント=花火と命名されたシャンパーニュも20年の歳月を経て、まるみを帯びた印象に。ロースト風味、ビター感、石灰由来のミネラルと酸味の広がり、コクがあり、穏やかに長く続く余韻
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
「醸造作業の75%は圧搾にかかっている」と語るブノワ
コカールは2007年から使っています。
直近の圧搾画像(右)を送ってもらったところ、
Tシャツに書いてある文字が気になったので質問してみました。
お返事は・・・#シャンパーニュに氷を入れるな!
Tシャツは2017年に作ったそうです。
現在のメンバーは16メゾンで、アグラパールやシャルトーニュ等、
優秀な若手の生産者が参加しています。
シャンパーニュは土壌+ワイン、何よりテロワールが大事と考えるメンバー
大手メゾンのマーケティングとヴィニュロンの行動
かい離、隔たりがありますね!!
☆製品についてのお問い合わせは株式会社八田/電話03‐3762‐3121
2022-10-04 23:55
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