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クインテッサ先行試飲 ~ワイナリーが追及している理想形のひとつが2018年ヴィンテージ~ [Zoom / ワイン]

          9月発売の『Quintessa 2018』を先行試飲


 ナパ・ヴァレーのラザフォードにあるQuintessa/クインテッサ

           先月半ば、新ヴィンテージ2018が到着
       セラーで十分落ち着かせてからテイスティングできました!


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  2018年ヴィンテージ(右)/2017年ヴィンテージ
  気候的な違いも比べたかったので、今回は、2アイテムを比較試飲しました。


青木私感:2017年ヴィンテージは、昨年8月に試飲して以来、1年振りでしたが、瓶熟の変化はそれほど感じませんでした。色調は液縁までしっかりと濃い暗赤紫色、香りは黒系果実や黒オリーブやグラファイト。口中ではボリューム感があり、Alcの“存在”も顕著。タンニンはワインに馴染み、木目は細かく穏やか。余韻にAlc由来の甘みと骨太の重厚感。空気との触れ合いで、隠れ気味だった酸味が出てくるのでデキャンターがお薦め。2017年ヴィンテージは温暖なヴィンテージ好きのアメリカ人に好まれるワインスタイルだと思います。

青木私感:2018年ヴィンテージは同じアルコール度数(14.5%)ながら、味わった時の印象はかなり違いました。7月13日に瓶詰したばかりなので、まだまだ赤ちゃん状態。樽の要素もワインには溶け込んでいませんが、果実味、酸味、渋味(タンニン)のバランスが良好で、心地良い余韻の広がりも好印象。ビオディナミ農法の成果、土壌の多様性、なにより冷涼なヴィンテージならではの傑作だと思いました。クインテッサが求めている理想形のひとつと言えるのではないかと、私は思っています。


             8月6日はZoomミーティング
        昨年に続き、今年も新ヴィンテージの試飲を交えながら、
      エステート・ディレクターのロドリゴ・ソトさんにお話を伺いました。
       1996年から導入してきたビオディナミ農法の認証に関しては、
          「あと数週間以内に受けられる」とのことでした!

 ヴァカ山脈の麓に位置するクインテッサ
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 ドラゴンレイク、ドラゴンテラスの奥に見えるのがヴァカ山脈

ヴィンテージについて、ロドリゴさんは「ヴァカ山脈の影響を受けています。また、ヴァカ山脈に近いか、ナパ川に近いかによって、土壌構成も異なってくるので、それらも関係してきます。さらに、ワイナリーのあるラザフォードは、ナパ川が一度途切れた曲がった地点なので、発生する霧の関係で冷涼年や温暖年の差が出てきます」と言及

使用するぶどう品種には、独自のこだわりがあり、仏ボルドーから渡来して、チリで花開いた品種カルメネールを使用しています。これは、ワイナリーの創始者アグスティン・ヒュネーウス氏、ロドリゴ・ソトGMがチリ出身であることから、この品種を重用!

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  source:Quintessa

「ヴァカ山脈の麓は白い火山性土壌なので、暑くて乾燥した年にはタンニンがしっかりしたぶどう、寒い年だとチョーキーなニュアンスを感じるぶどうになります。ドラゴンレイクの周りは傾斜があり、石が多いので水捌けも良く、ぶどう樹の根が深く張っているので、ヴィンテージに関係なく、一定した品質のぶどうが穫れます」とロドリゴさん。加えて、ナパ川に近いベンチについては「土壌は黒い粘土質で、ぶどうは柔らかく洗練されているので、ドラゴンレイク周辺の区画から穫れるタンニンしっかり系のぶどうとブレンドすることで全体がソフトになります」

 2017年ヴィンテージについて
  アぺレーション:ナパ・ヴァレー、ラザフォード
  ぶどう品種:92%カベルネ・ソーヴィニヨン、4%メルロー
           3%カルメネール、1%プティ・ヴェルド
  アルコール度数:14.5%
  収穫:2017年9月11日~10月7日
  熟成:22ヶ月、フレンチオーク100%(新樽76%)
  瓶詰:219年7月15日~19日
  生産量:500ケース

  2018年ヴィンテージについて
 「温暖な年より冷涼年のほうがすべてのプロットが完璧なものになる」とロドリゴさん

  アぺレーション:ナパ・ヴァレー、ラザフォード
  ぶどう品種:92%カベルネ・ソーヴィニヨン、2%メルロー
       3%カベルネ・フラン、2%カルメネール、1%プティ・ヴェルド
  アルコール度数:14.5%
  収穫:2018年9月18日~10月25日
  熟成:20ヶ月、フレンチオーク100%(新樽62%)
  瓶詰:219年7月13日
  生産量:500ケース
 
  まろやかなタンニンとソフトでクリーミーなフィニッシュのフル・ボディなワイン
  とても魅力的なフィニッシュ、ビオディナミ農法で栽培されたぶどうのワイン
                     ジェームズ・サックリング/2021年1月/99ポイント

  変化のひとつがコンクリートタンクの使用
 2018年ヴィンテージから、コンクリートタンク(右側)を使用
 発酵は自生酵母で長い時間をかけて!



 2018年ヴィンテージには黒オリーブやアーシーな要素があるので、
 タプナードとの相性は予想通りでした。チーズやクラッカーに添えて!


気候変動に絡んで
環境変化への対策として、干ばつに強い台木の選択、ぶどう樹の仕立ての間隔をあける、畝の向きを変える等の試みをしていますが、暑い日が多いので、ぶどう畑に霧を散布して温度コントロールできるような工夫もしているそうです。
1ガロンのワインを造るために必要となる水の量は、若樹と古樹では異なり、古樹なら4ガロン程度とのこと。クインテッサは貯水池ドラゴンレイクを有効活用していますが、カリフォルニアでのワイン造りにおいて、今後、水の節約は重要課題になりますね。


2020年ヴィンテージに絡んで
今年もカリフォルニアの森林火災が報道されているので心配です。
Zoomミーティングで、火災のことを質問した折、ロドリゴさんが、「2020年は煙害による汚染 スモークテイントがあったので、コンサルタントのミシェル・ロランの来訪時(25日)、彼とテイスティングをして検証する予定」と語っていました。

スモークテイントの除去は、オゾンを利用しているようです。米国の企業のサイトに、除去の仕組みの解説がありました。

クインテッサも、同企業と契約していて、スモークテイント対策に取り組んでいます。ワインメーカーで、ロドリゴさんの元で活動中のレベッカ・ワインバーグさんが、2020年ヴィンテージの対策について語っている記事があったので、併せて載せておきます。
今年の森林火災は、欧州のギリシャやイタリアでも発生しています。甚大な被害が出ないことをこころから願っています!



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             昨年のBeyond Bordeaux

     ボルドー最大手のネゴシアンCⅤBG主催で行われたBeyond Bordeaux
     昨年はコロナ渦中ゆえ、感染対策を考慮し、午前・午後の2部制で実施。
     1名1テーブルの着席形式で、隣席ともしっかりと距離を置いて行いました。
     ここでは、9月リリース予定の26アイテムを先行試飲しました。

     今年は8月末に行う予定でしたが[NEW]9月末に延期!
     昨年の印象が鮮烈だったので今年も秀逸なワインたちの出会いにワクワク!


       2020年8月撮影  
  
      昨年、クインテッサと同時供出されたのは、
      Beaulieu Vineyard Georges de Latour、Dalla Valle Mayaでした!

    来月開かれるBeyond Bordeaux2021にはクインテッサ2018も登場するので、
    再テイスティングがとてもとても楽しみです。
    改めて、Beyond Bordeauxの報告、いたします!!

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