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シャンパーニュ業界の新たな動き 正式にお披露目した女性だけのグループ“La Transmission Femmes en Champagne ” [シャンパン]

  La Transmission Femmes en Champagne
 コロナ渦中、少しトーンダウン気味のシャンパーニュ業界ですが、日本に向けて、
 新たな活動を知らせるイベントが行われました。
 オンラインでのLa Transmission Femmes en Champagneです。
 シャンパーニュメゾンの9人の女性たちが2016年に立ち上げた非営利のグループは、
 ワイン業界の女性の活躍を応援し、シャンパーニュの新しいヴィジョンを伝達することを
 目標にしています。

 9人の女性たち
 後列左から右の順に
 ブルーノ・パイヤールのアリス・パイヤールさん
 クリュッグのマギー・エンリケスさんシ
 フィリップ・ゴネのシャンタル・ゴネさん
 テタンジェのヴィタリー・テタンジェさん

 前列左から右の順に
 ボワゼルのエヴリン・ボワゼルさん、
 ドラピエのシャルリーヌ・ドラピエさん
 タルランのメラニー・タルランさん、
 A.R ルノーブルのアンヌ・マラサーニュさん
 クロード・カザルのデルフィーヌ・カザルさん


          アペラシオンの南から北の順にメゾンを紹介
       地図の南から北の順に/拡大可
       ドラピエ
       フィリップ・ゴネ
       クロード・カザル
       タルラン
       A.R ルノーブル
       ボワゼル
       ブルーノ・パイヤール
       クリュッグ
       テタンジェ


 供出されたシャンパーニュ
 画像左から右の順に/参加者に送付されたシャンパンはランダム
 ボワゼル ジョワイヨ・ドゥ・フランス・ロゼ2007
 A.R ルノーブル ブリュット・ナチュール・ゼロNV
 フィリップ・ゴネ ブラン・ド・ブラン エクストラ・ブリュットNV
 クロード・カザル カルト・オールNV
 ブルーノ・パイヤール ロゼ・プルミエ・キュヴェNV
 テタンジェ プレスティージュ・ロゼ
 ドラピエ ロゼ・ナチュールNV
 タルラン ラ・エリエン・ロゼ・ブリュット・ナチュレNV
 クリュッグ グランド・キュヴェ 168 エディション


 ウェビナーで発足の経緯から次世代への伝達までを盛り込んで
 冒頭の挨拶はマダム・ボワゼル(上段右から2人目)
 MCはマダムとは旧知の仲のウィラハン・マミさん(中段右から3人目)
 “送信”を意味するネーミング
 自分たちの経験を次に伝えたいとの思いが込められています。


27年前に父親の跡を継ぎ、シャンパーニュ業界に入ったアンヌ・マラサーニュさんは、仕事を続けていく中で、いつか女性だけのグループを作りたいと思っていた。5年前に同じ思いを抱くマギー・エンリケスさんと意気投合。機は熟していたし、ビジョンもはっきりしていたので『La Transmission Femmes en Champagne』を結成。同地方のさまざまなエリアから集まっている9名は互いに切磋琢磨し、サポートし合っている。世代や背景が異なる女性たちが集まり、経験を共有し、集合体として活動している。

テイスティングでは各自が他のメゾンのシャンパンを試飲&コメント

エヴリン・ボワゼルさんは「自分たちが大切にしている価値を伝達すること。価値があるからこそ前進できる。その価値とはシャンパーニュ造りへの情熱、畑やテロワールの管理、携わる人々への配慮やその心に寄り添うこと」、また「メゾンの歴史や家族の歴史を絆として次に繋いでいくこと。足場を固めていればさらに進める」、さらに「シャンパーニュの将来にコミットすること。環境問題や気候変動への解決策を見出していくこと。自分たちは誇りを持って仕事をしてきたし、これからもしていくので、それが次世代へに刺激になれば嬉しい」と言及。

気候変動に関しては、シャルリーヌ・ドラピエさんやメラニー・タルランさんが自らのメゾンの具体例を語った。


      素敵な女性たちとシャンパンに敬意を表してミモザを添えて!


 
 上部から見た泡沫の活発さが画像からもおわかりいただけますね
 圧倒的な存在感、層になって広がる様々な要素を満喫できました!
 ちょうど1年前に、マグナムを体験した時のことを思い出しながらテイスティング
 750mlは複雑味をまといながらもフレッシュ感あり
 1,500mlは第一香からインパクトある熟成香、大容量は別物の印象!


     ル・メニル・シュール・オジェとオジェの2つのGCから成るアイテム

 長い間ボランジェやルイ・ロデレールにぶどうを供給してきたクロード・カザル

 オリーヴオイルと血合い抜きの鰹削り節とお醤油を使ったオニオンスライスとの相性◎



 ウェビナー後 品種改良中のタルランに質問タイム
 お忙しい最中、メラニーさんが時間を作ってくれました、感謝!
 マダム・ボワゼルはオブザーバーとして参加してくださいました。


 希少価値のヴィーニュ・ダンタン
 自根のシャルドネ100%から成るシャンパン

 タルランが栽培している古代品種
 (中央)プティ・メリエ (右)アルバンヌ

CIVC(シャンパーニュ委員会)では、気候変動による対策として、2010年からINRA(フランス国立農業研究所)が主導するぶどう育種事業に参画し、新しい交配品種の創生プロジェクトを進めています。

タルランでも独自の開発をしています。これは、自根のシャルドネに古代品種プティ・メリエとアルバンヌを交配させるというものです。 自根のシャルドネについて、醸造責任者のブノワ・タルランさんから伺ったことがあるので、それについて少しだけ触れたおきます。

シャルドネについて
タルランでは砂地で育てている自根のシャルドネと、自根でない(台木に接木した)シャルドネを栽培しています。
「両者は同じ砂質土壌で育ちながら、香りは異なっています」とブノワさん。
共通点は、レモンのような強い酸味は生み出さない。
相違点は、接木したシャルドネは軽やかな香り。自根のそれは力強く、より複雑で濃厚。
ブノワさん曰く「樹齢も関係していますが根の働きの違いも関係していると思っています」

メラニーさんが教えてくれた最新情報
古代品種はデリケートな風味を備えていても、熟する時期が他の品種(主要3品種)より1週間位遅いとのこと。生産量が少なく、収量も一定しないというデメリットがありました。
メラニーさんの曾祖父、祖父の時代には、収量が多いシャルドネが、古代品種に取って代わり、多用されていたようです。但し、これは人的選択、生産高に基づくものであって、シャンパンの味わいや風味のためではありませんでした。現在タルランでは、プティ・メリエが4区画で全体の約3%、アルバンヌは1区画でわずか1%足らずです。

メラニーさんは古代品種のプティ・メリエをオートクチュール品種と呼んでいて、このぶどうの幅広さに注目しています。シャンパーニュ地方で10世紀にわたり、生き抜いてきた古代品種が、今、耐性を持つシャルドネの力を借りて、新たな品種創生のために活用されているのです。
メラニーさんは「プティ・メリエとアルバンヌはシャンパンになってからも潜在性があり、熟成能力やフレッシュさが保てます」と語っていました。
新しい品種からシャンパンが誕生するには、まだまだ時間がかかりそうです。
「孫やひ孫の代、次世代への課題」とメラニーさんは語っていましたが、気候変動対策の一環としての創生プロジェクトには注目しています!


           ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

              番外編はグラスに関する一考察
  ウェビナーでは冒頭に「白ワイングラスを用意して」とのメッセージがありました。
  シャンパンメゾンを訪問しても、9割強が白ワイングラスを推奨しています。
  今回、クリュッグにはリーデルのスーパーレジェーロを使いました。
  超薄グラスの口当たりは素晴らしく、弾ける気泡の連なりは見事!


 シャンパンを試飲する時はリーデルのヴェリタスを使うことが多いです。

クロード・カザルをヴェリタスグラスで味わった時、中盤以降にプレスに由来するほろ苦さを感じました。そこで3月に発売されたばかりのドン・ペリニヨン(DP)グラスで利き比べてみました。
DPグラスで味わうと、酸味やビターな味わいが“緊張感”や“集中感”とともに一丸 (リーデルのサイトに書いてある“シャンパ ンのどの側面も主張し過ぎずバランスよく表現できる”感じ/ヴェリタスの時に感じた苦さが消え全体の味わいに同化した印象) となって舌に乗ってくる感じで、2つのグラスの印象は大きく異なりました。

リーデル・ジャパンの庄司ブランドアンバサダーは、「DPグラスは舌の後半に集中ポイントがあるタイプ」とおっしゃっていましたが、このグラスの開発に関わったジェフロワさんは、シャンパンのストラクチュア(酸やミネラル)等は、舌の中盤から後半で感じた方が、より一層存在感が増すので、そのほうがDPらしいと思っているのかも。
DPグラスはまだ2回しか使っていないので、今後も観察してみます!


 テタンジェはフルートグラス派
 
La Transmission Femmes en Champagneのウェビナー時、テタンジェのヴィタリーさんは「和食とシャンパンはともに繊細さがあり、相性的にもお薦め」とコメントしていましが、グラスの形状には触れていませんでした。

父親のピエール・エマニュエル・テタンジェさんは、常々「「シャンパンはフルートグラスで飲むべきだと思っています。それはカンヌ映画祭のレッドカーぺットとタキシードがシンボルであるのと同じく、シャンパンとフルートグラスはペアであり、シンボルだからです」と語っています。ご子息のクロヴィスさんにも質問したことがありますが、親子同意見、フルートグラス派でした!

  2020年11月にお披露目されたコント・ド・シャンパーニュ2008の時は
  バカラのフルートグラスを使用

 何度も書いていますが、“たかがグラス、されどグラス”
 シャンパンを飲む時は、ひとつのグラスに限定しないで、形状違いを楽しむのも一興
 TPOや気分に合わせて選ぶのは楽しいですし、新たな発見もありますよ🥂🥂🥂

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