SSブログ

ランスと繋いでレジス・カミュ シェフ・ド・カーヴと『レア・ロゼ2008』をテイスティング [Zoom / シャンパン]





Robb Reportの、“2021年の世界最高のワイン”と題する記事についてはペンフォールズの項に追記してありますが、シャンパン部門では『レア・シャンパーニュ2008』が最高賞に選ばれていますね、おめでとうございます!
本国フランスでは昨年6月にお披露目されたレア・シャンパーニュ、日本での発売は5~6月頃になるようです。2008年は21世紀の秀逸なヴィンテージ (VT) なので、上陸が待ち遠しいです。


ブログでは、カミュ氏が紹介したレア・ロゼ の最新VT2008にフォーカスします!
タイトルにもあるように、昨秋、東京とシャンパーニュ地方のランスを結んで、少人数の招待者を対象にしたオンラインセミナーが開催されました。シェフ・ド・カーヴのカミュ氏がコメンテーターをなさいましたが、コロナ禍でなければ、20回目の記念すべき来日になっていたので、「リモートで実施できることは嬉しいのですが、日本に行けず、本当に残念です。新VTのお披露目は、自分にとって大きなイベントだと思っています」と心情を語っていました。
現在 レア・シャンパーニュは、2018年にパイパー・エドシック から独立して、独自のブランドになっています。それに伴い、カミュ氏もレア専属のシェフ・ド・カーヴになりました。


  爽やかさとミネラル分と優雅な優しさを備えた2008年
 披露されたレア・ロゼ2008、希望小売価格6万円(税抜)

参考データとして・・・
レア・ロゼの初VT2007がリリースされた2016年は、レア名を冠したシャンパンは、パイパー・エドシック (PH) のトップ・キュヴェという位置付けでした。同年PHのブノワ・コラール代表が来日した折、、極上シャンパン『レア・ロゼ2007』誕生の経緯等についてインタビューさせていただきました。カミュ氏が何故ロゼを造ったのか。その熱き思いをご理解いただけると思いますので、リンクしておきます。



  初のオンラインセミナー
IMG_7364.jpg
 シェフ・ド・カーヴのレジス・カミュ氏とマーケテイングのジェスタンさん
 日本時間の13時30分に開始、サマータームだったのでランスは早朝6時30分


  2008年を簡潔に言うと“優美さ”
  ヴィンテージの格付けはしない(年の良し悪し)カミュ氏
  それに代わるワンワードを決まり文句にしています。
  2008年は“優美さ”“です!!

  2008年の気候を振り返ると・・・相反する状況が次々に到来
  冬は全く雪が降らず、温暖であった。
  穏やかな冬の後、雨の多い春になり、気温は低め。
  開花は6月中旬、夏は冷涼。
  9月第2週からの収穫は素晴らしい日差しのもとで行った。
  2008年は比較的気温の低い年であったと言える。


 レア・シャンパーニュのファーストVTは1976年
 それから約半世紀で、レア名を冠したシャンパンの生産は現在までで、わずか“11回”

 カミュ氏のテイスティングコメント

シャルドネは溌剌としてミネラルが豊富。ピノ・ノワールはフルーティでストラクチュアがありました。緊張感があり、バランスが取れた長熟タイプのシャンパンと言えます。すべてにおいて、レア・シャンパーニュを造るための肯定的な条件が揃っていました。
色調はバラの花びらを連想させ、かすかに赤銅を帯びています。2008年を表現する“優美さ”は色にも出ていて、デリケートで深みがあります。持続性に富んだ繊細な気泡、アロマは爽やか、春の雰囲気をまとっています。赤い果実や黒い果実(こけももやブルーベリー等)、柑橘系果実やエキゾチックなスパイスも感じます。
 
  
    マリー・アントワネットの時代から使われていた瓶型
    
    左はドゥ・ヴノ―ジュのトゥール・エッフェルのボトルです。
    塔の絵柄が均等に描かれているので、左右対称なのがわかります。
    右のレア・ロゼの首から肩のラインまでを、ご覧ください。
    黒で描いた矢印の位置から下に続く曲線が若干異なっていませんか?

    これはマリー・アントワネットの時代に使用されていた瓶“パントマジェール”
    当時は職人が手吹きで造っていたので、左右が微妙にずれていました。
    1980年代から、機械での生産が可能になりましたが、
    レアは、職人への敬意と感謝の気持ちを、今もボトルに反映させています。
    


 ラベルではなく“ティアラ”
 クリックして細部までご覧くださいませ!
 130ヶ所の糊付けで仕上げられている熟練職人手作りのティアラ


E38386E382A3E382A2E383A9E4BD9CE68890.jpg
 画像協力:パイパー・エドシック
 ティアラ作成中の銀職人さん
 ボトルのティアラは若手デザイナーのアルテュス・ベルトランさんが手掛けており、
 ぶどう畑からインスパイアされた葉や樹を表現しています。


  カミュ氏からいただいたメッセージ
  参加者ひとりずつに手書きでメッセージをくださったカミュ氏
  日本 or シャンパーニュでの再会を期して🥂

 ◆レア・ロゼ2008は2020年10月20日から出荷されています。
 製品についてのお問い合わせ先:日本リカー株式会社 事業部 03-5643-9772


 

 2月3日は124年振りの“立春”、今日は春めいた穏やかな日和でした。

              ☆☆☆☆☆
 緊急事態宣言の期間が延長されたので、2月のシャンパン講座も時間変更して行います。
 講座生の皆様には毎回ご不便をおかけしますが、何卒宜しくお願いいたします!!


nice!(10)  コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

nice! 10

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。