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俳優カイル・マクラクラン氏が情熱を傾けるワイン『pursued by bear 』 [来日したワイン生産者&関係者]

カイル・マクラクラン氏来日


テレビ『ツイン・ピークス』、『グッド・ワイフ』や映画『ブルー・ベルベット』でよく知られているマクラクランさん。今回は自らが造るワインのPRで来日しました!

ワシントン州コロンビア・ヴァレーにあるヤキマ出身の彼は、2005年から郷里でワイン造りをしています。同州『ダンハム・セラーズ』のエリック・ダンハムさんが造る秀逸なカベルネ・ソーヴィニヨンの味に惚れこみ、ダンハムさんにワインメーカーを依頼。マクラクランさんが求めていたワインスタイルを実現することができました。現在のワインメーカーはダンハムさんの元でアシスタント・ワインメーカーを務めていたダニエル・ワンプラーさんが担当しています。

マクラクランさんに質問してみました。
Q:何故ワイン界に参入したのですか? 事業なら他にもやれることがあったのでは?
マクラクラン:ワインを選んだ理由は3つ。まず第1にワインが好きだから。毎日ワインを飲んでいるよ。第2に父が住んでいるヤキマに帰ろうと決めたから。第3に私の趣味として。

お父上は不動産ブローカーで造園も自分で手掛けてしまうほどの器用人、食べることや飲むことが大好きだそうです。マクラクランさんがワイン造りに関わってから、家族と過ごす時間が増えたと喜んでいました。ご子息は今、11歳ですが、ワインに興味を持っているようです。

パースード バイ ベアは醸造所も自社畑も所有していませんが、醸造に関してはワラ・ワラにある『ABEJAアベハ』の施設を借りて行っています。畑は、初代ワインメーカーだったダンハムさんから的確な情報を得ており、秀逸な栽培家のぶどう畑と契約し、自ら出向いてぶどうの具合を見ています。独特のラベルは、ロンドン在住のアーティスト、キャロライン・チャーチ女史のスクラッチ・ボードによる熊の絵が使われています。

ワイン名はシェークスピア繋がり

Once Upon a Time・・・
シェークスピアの作品が多く上演されていた劇場といえばグローブ座
円筒状の木造建築で屋根がない劇場、このイラストがそうですね。

pursued by bear 熊に追われて退場


「シェークスピアの『冬物語』の第三幕、第三場のト書にある“pursued by bear パースード バイ ベア”から命名しました」とマクラクランさん。
舞台上に突然 熊が出てきて、役者さんを追いたててしまうト書きはとても鮮烈な驚きだった由。ワシントンのワイン界に、突然、俳優が出てきてワイン造りを始めるということを、パースード バイ ベアにリンクさせたかったようです。

試飲会ではマムラクランさん自ら解説

マクラクランさんが大好きなカベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、それから一番新しいロゼが登場



ブラッング ベア ロゼ2018
AVA:コロンビア・ヴァレー
品種:ムールヴェドル50%、グルナッシュ30%、サンソー20%
生産量:424 ケース
希望小売価格:4,900円(税別)
ステンレスタンクと木樽を併用。南仏のロゼをイメージして造られたフレッシュ&フルーティなワイン。淡いさくら色、ピュアな酸味、ドライな味わい。魚介類と香味野菜をたっぷり使ったブイヤベースが似合いそう!


カベルネは2ヴィンテージ。2014年はカベルネ100%、2015年は若干メルロをブレンド。果実味、全体のバランスから言って2015年がマイベスト!

カベルネ・ソーヴィニヨン2014
AVA:コロンビア・ヴァレー
品種:CS100%
生産量:95ケース
希望小売価格:10,800円(税別)
発酵も熟成も木樽(ブルゴーニュのタランソー)、ブラック・チェリー、バイオレット、大人びた風格、青みのニュアンス、鉛筆の芯、2015年VTと比べるとスリムな印象

カベルネ・ソーヴィニヨン2015
AVA:コロンビア・ヴァレー
品種:CS81%、ME19%
生産量:479ケース
希望小売価格:10,800円(税別)
発酵も熟成も木樽(ブルゴーニュのタランソー)、果実感にあふれ、綺麗な酸味とこなれたタンニンのバランス好印象、豊潤、長熟タイプ


シラーも2ヴィンテージ、2013年は参考出品。シラー好きの私は、2013年ヴィンテージに惹かれました、複雑味&奥行きあり!

べビー ベア シラー2014(画像は)同2013
AVA:コロンビア・ヴァレー
品種:シラー100%
生産量:384ケース
希望小売価格:7,800円(税別)
(2014年は)ステンレスタンクで発酵、600㍑の木樽で32ヶ月熟成。ブラックベリーやブルーベリー、甘草、黒胡椒、きめ細かいタンニン、穏やかで豊潤な味わい。
(2013年は)マクラクランさんが特別に持ち込んだヴィンテージ。熟成による香りの変化、赤系果実、中盤から余韻に続く酸味、エレガントな印象。
シラーが蝋栓なのは、瓶型とのバランスを考え、「一番似合うから」ということで使用しています!




拙著『映画でワイン・レッスン』のコンセプトを説明してから、マクラクランさんに本をプレゼント!
日本語のみですが、本誌にある映画のジャケットとワイン画像を見れば、イメージはご理解いただけるはず。著名な俳優さんに“映画とワインの世界”をお伝えできて、本当に光栄な時間でした。
輸入元オルカインターナショナル(株)の今川栄造取締役にこころから感謝です。ありがとうございました!!

■製品についてお問い合わせは
オルカインターナショナル(株) ℡03-3803-1635
http://www.orca-international.com/

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