エクスペリエンス・ナパ・ヴァレーENV2018 同行取材リポート <その1> [エクスペリエンス・ナパ・ヴァレー2018]
最初のミッションはゴールデンゲートブリッジで

photo by M.Uenaka
エクスペリエンス・ナパ・ヴァレーENVについてはプロローグで全体の流れをご紹介したので、今回からは順を追ってリポートしていきます。
羽田組がサンフランシスコ到着後、最初に受けた使命は、強風のゴールデンゲートブリッジで記念撮影!

画像協力:NVV
この日は眠くても寝てはダメ、ENVのプログラムに備えてお勉強
講師はシレノス・ワイナリーのゼネラル・マネージャー、スコット・メドウさん。英語でのご挨拶の後、あらら、こてこての関西弁でプレゼンテーション、メンバーからは大受け。
スコットさんは30年ほど前、日本で7年間生活なさっていたそうです。日本で飲んだ『Chラフィット・ロートシルト1977』に感銘を受け、ワインにめざめ、帰国後、ワイン業界に参入。セミナーではご自身のワイン遍歴を盛り込みながら、ナパの歴史、テロワール、AVA等について解説。ここで学習したことはツアー最後の修了試験に出ました!
遊びと学習の一体化“ピザペアリング・ウェルカムディナー”
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ガーギッチ・ヒルズ・エステート訪問は9年ぶりなのでとっても楽しみでした!
2003年からぶどうはすべて自社畑100%、オーガニックの認証も受けています。
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ワイン界に大旋風を巻き起こした1976年のパリ・テイスティングで、白ワインのトップに選ばれたのがミリェンコ・マイク・ガーギッチさんが手掛けた『シャトー・モンテレーナ・シャルドネ1973』
マイクさんは1977年の独立記念日にコーヒー業を営んでいたオースティン・ヒルズと一緒に『ガーギッチ・ヒルズ・セラー』(2007年にワイナリー名を変更)を設立。以後、“King of Chardonnay”と呼ばれるようになります。当日、我々を迎えてくれたワインもマイクさんとは切り離せないガーギッチのシャルドネでした!
クロアチア原産のぶどう品種ジンファンデル

マイク・ガーギッチさんの故郷はクロアチア、ラベルの左下には国旗も
ぶどう品種はジンファンデル98%、プティ・シラー2%、フレンチ大樽15ヶ月熟成
愛娘バイオレットさんは「クロアチア出身の父がナパに来て、初めての朝、目の前にあるぶどう樹(ジンファンデル)が、クロアチアのプラーヴァッツ・マリに似ていたので、父はこのぶどうがクロアチアの樹に違いないと思いました。その後、長い年月をかけて、UCデイビス校がDNA鑑定を行い、ジンファンデルのルーツがクロアチアであることが判明しました。ジンファンデルは私たち家族の思いが詰まったぶどう品種です」と語り、続けて、「私たちのジンファンデルは軽やかでエレガント、酸もきれいで果実味があり、どのような料理にも合わせられるのが特徴です。赤ワインが苦手とおっしゃる方にも飲んでいただけるワインです」と。

クロアチアはアドリア海を挟んでイタリアの対岸
1994年、UCデイビス校のキャロル・メレディス博士によるDNA鑑定でイタリアのプリミティーヴォ種とジンファンデルが同一品種であることが判明。
UCデイビス校とザグレブ大学の調査団が、クロアチアのプラーヴァッツ・マリのDNA鑑定をした結果、プラーヴァッツ・マリはジンファンデルとクロアチアのドブリチェッチの子供であることがわかりました、親子の関係!
その後、2001年12月に、ジンファンデルと同じDNAを持つツュリエナック・カシュテランスキ種が発見され、ジンファンデルのルーツがクロアチアであることが証明されました。
バイオレットさんから届いたメッセージ

今朝、バイオレットさんからメッセージが!
FIFAワールドカップ準決勝でイングランドとの激戦を勝ち抜いたクロアチアのサッカーチームへのお祝い!
マイクさんのお元気そうなお姿もありました。
決勝進出、おめでとうございます、相手はフランスですね、パリ・テイスティングを思わず連想!
マイクさんの常套句、幸運というのは準備と好機が出会った時に生まれるものなのですね、なるほど![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
4グループに分かれてピザ作り

画像協力:NVV
私のグループはバイオレット・ガーギッチさんがリーダー

ピザはトマトソースをベースにトッピングを工夫
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投票(コルク栓)が一番多かったのはブラックバードチーム、おめでとうございます!

1位になったチームリーダーのポール・レアリーさんのワインとピザ!
メルロ・アライズ2014はメルロ37%、CF28%、CS21%、PV14%のブレンドタイプ、畑は20~24でナパの冷涼な区画のぶどうに特化。ワイナリーは2003年創業、メルロを中心にぶどう栽培が行なわれ、アーロン・ポットさんがワイン造りを担当。
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ロンバウアーのセールス担当マネージャーのジョン・イーガンさん(左)
ロンバウアー・ヴィンヤード・ジンファンデル2016はジンファンデル94%、プティ・シラー6%のブレンドで、シャルドネに使用した樽を使って14ヶ月熟成。ワイナリーでの初ヴィンテージは1980年で、シェーファーのワイナリーと自宅のガレージでワインを生産。1984年に初ヴィンテージをリリース
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日本未入荷のワイン、トネラ・セラーズのスティーヴ・トネラさん
ぶどう栽培業者として100年以上の歴史があり、2010年からワイン造りを開始。初リリースのカベルネ・シーヴィニヨンは6週間で完売、2014年にはソーヴィニヨン・ブランを、来年にはボルドーブレンドをリリース予定。父親がルートストックの会社を経営していて、現在、使用しているクローンもナパ以外では使われていない純な存在とのことでした。ワインは果実味があり力強いタイプ!
ナパの心地良いディナー
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ジンファンデルには粉もの、ピザやパスタが合います!
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バターミルクとヴァニラのパンナコッタ、ラズベリーの酸味がアクセント!
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徹夜状態の初日が無事終わりました、大変お疲れ様でした!
2日目はイノベーションとテクノロジー、土壌とカベルネと題したパネルディスカッション、ぶどう畑ツアー、そして意外な品種が登場するディナーの予定
では、後日のリポートで!
photo by M.Uenaka
エクスペリエンス・ナパ・ヴァレーENVについてはプロローグで全体の流れをご紹介したので、今回からは順を追ってリポートしていきます。
羽田組がサンフランシスコ到着後、最初に受けた使命は、強風のゴールデンゲートブリッジで記念撮影!
画像協力:NVV
この日は眠くても寝てはダメ、ENVのプログラムに備えてお勉強
講師はシレノス・ワイナリーのゼネラル・マネージャー、スコット・メドウさん。英語でのご挨拶の後、あらら、こてこての関西弁でプレゼンテーション、メンバーからは大受け。
スコットさんは30年ほど前、日本で7年間生活なさっていたそうです。日本で飲んだ『Chラフィット・ロートシルト1977』に感銘を受け、ワインにめざめ、帰国後、ワイン業界に参入。セミナーではご自身のワイン遍歴を盛り込みながら、ナパの歴史、テロワール、AVA等について解説。ここで学習したことはツアー最後の修了試験に出ました!
遊びと学習の一体化“ピザペアリング・ウェルカムディナー”
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ガーギッチ・ヒルズ・エステート訪問は9年ぶりなのでとっても楽しみでした!
2003年からぶどうはすべて自社畑100%、オーガニックの認証も受けています。
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ワイン界に大旋風を巻き起こした1976年のパリ・テイスティングで、白ワインのトップに選ばれたのがミリェンコ・マイク・ガーギッチさんが手掛けた『シャトー・モンテレーナ・シャルドネ1973』
マイクさんは1977年の独立記念日にコーヒー業を営んでいたオースティン・ヒルズと一緒に『ガーギッチ・ヒルズ・セラー』(2007年にワイナリー名を変更)を設立。以後、“King of Chardonnay”と呼ばれるようになります。当日、我々を迎えてくれたワインもマイクさんとは切り離せないガーギッチのシャルドネでした!
クロアチア原産のぶどう品種ジンファンデル
マイク・ガーギッチさんの故郷はクロアチア、ラベルの左下には国旗も
ぶどう品種はジンファンデル98%、プティ・シラー2%、フレンチ大樽15ヶ月熟成
愛娘バイオレットさんは「クロアチア出身の父がナパに来て、初めての朝、目の前にあるぶどう樹(ジンファンデル)が、クロアチアのプラーヴァッツ・マリに似ていたので、父はこのぶどうがクロアチアの樹に違いないと思いました。その後、長い年月をかけて、UCデイビス校がDNA鑑定を行い、ジンファンデルのルーツがクロアチアであることが判明しました。ジンファンデルは私たち家族の思いが詰まったぶどう品種です」と語り、続けて、「私たちのジンファンデルは軽やかでエレガント、酸もきれいで果実味があり、どのような料理にも合わせられるのが特徴です。赤ワインが苦手とおっしゃる方にも飲んでいただけるワインです」と。

クロアチアはアドリア海を挟んでイタリアの対岸
1994年、UCデイビス校のキャロル・メレディス博士によるDNA鑑定でイタリアのプリミティーヴォ種とジンファンデルが同一品種であることが判明。
UCデイビス校とザグレブ大学の調査団が、クロアチアのプラーヴァッツ・マリのDNA鑑定をした結果、プラーヴァッツ・マリはジンファンデルとクロアチアのドブリチェッチの子供であることがわかりました、親子の関係!
その後、2001年12月に、ジンファンデルと同じDNAを持つツュリエナック・カシュテランスキ種が発見され、ジンファンデルのルーツがクロアチアであることが証明されました。
バイオレットさんから届いたメッセージ

今朝、バイオレットさんからメッセージが!
FIFAワールドカップ準決勝でイングランドとの激戦を勝ち抜いたクロアチアのサッカーチームへのお祝い!
マイクさんのお元気そうなお姿もありました。
決勝進出、おめでとうございます、相手はフランスですね、パリ・テイスティングを思わず連想!
マイクさんの常套句、幸運というのは準備と好機が出会った時に生まれるものなのですね、なるほど
![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
4グループに分かれてピザ作り

画像協力:NVV
私のグループはバイオレット・ガーギッチさんがリーダー

ピザはトマトソースをベースにトッピングを工夫
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投票(コルク栓)が一番多かったのはブラックバードチーム、おめでとうございます!

1位になったチームリーダーのポール・レアリーさんのワインとピザ!
メルロ・アライズ2014はメルロ37%、CF28%、CS21%、PV14%のブレンドタイプ、畑は20~24でナパの冷涼な区画のぶどうに特化。ワイナリーは2003年創業、メルロを中心にぶどう栽培が行なわれ、アーロン・ポットさんがワイン造りを担当。
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ロンバウアーのセールス担当マネージャーのジョン・イーガンさん(左)
ロンバウアー・ヴィンヤード・ジンファンデル2016はジンファンデル94%、プティ・シラー6%のブレンドで、シャルドネに使用した樽を使って14ヶ月熟成。ワイナリーでの初ヴィンテージは1980年で、シェーファーのワイナリーと自宅のガレージでワインを生産。1984年に初ヴィンテージをリリース
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日本未入荷のワイン、トネラ・セラーズのスティーヴ・トネラさん
ぶどう栽培業者として100年以上の歴史があり、2010年からワイン造りを開始。初リリースのカベルネ・シーヴィニヨンは6週間で完売、2014年にはソーヴィニヨン・ブランを、来年にはボルドーブレンドをリリース予定。父親がルートストックの会社を経営していて、現在、使用しているクローンもナパ以外では使われていない純な存在とのことでした。ワインは果実味があり力強いタイプ!
ナパの心地良いディナー
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ジンファンデルには粉もの、ピザやパスタが合います!
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バターミルクとヴァニラのパンナコッタ、ラズベリーの酸味がアクセント!
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徹夜状態の初日が無事終わりました、大変お疲れ様でした!
2日目はイノベーションとテクノロジー、土壌とカベルネと題したパネルディスカッション、ぶどう畑ツアー、そして意外な品種が登場するディナーの予定
では、後日のリポートで!