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SENA 100 POINTS CELEBRATION セーニャ100ポイント獲得記念ガラ・ディナー@グランド・ハイアット東京 [来日したワイン生産者&関係者]

21歳を迎えたチリのアイコンワイン〝セーニャ〟が100点獲得

I received this picture from Chadwick-san, thank you very much!

来日したヴィーニャ・セーニャ のメンバー
(左から)アジア・パシフィック地域担当ディレクターのジュリアン・プルティエさん、マーケティング・ディレクターのロレト・ケイローロさん、ヴィーニャ・セーニャのエデュアルド・チャドウィック当主
グスタボ・アジャレス駐日チリ共和国特命全権大使とマダム マリア・イザベル・コンポスもご臨席くださいました。私は今回リリースされた『Seña ~ィンスピレーションに満ちた旅路~』流通のサポートで、メンバーの一員として動いていました。

ウェルカムドリンクはアルボレダのシャルドネ2016

〝森の茂みや木立〟を意味するアルボレダ。太平洋沿岸に位置する平地の産地アコンカグア・コスタのワインで、土壌はシスト(片岩)、フレッシュ&フルーティ、切れの良い酸味、豊かなミネラル感、ピュアな印象

80名のゲストがグランド・ハイアット東京に集って






エデュアルド・チャドウィック当主のあいさつ

photo by Y.Komatsu

国内消費が主流だったチリにおいて、政策転換により、流れが変わってきたのが1980年代から1990年代でした。チャドウィックさんは1983年に父親が経営するエラスリス社に入社、ボルドーでワイン醸造を習得し、帰国後はその知識を生かし、ファインワイン造りに励みます。
1991年カリフォルニアワインの先駆者ロバート・モンダヴィがチリを初めて訪問、その時に案内役を務めたチャドウィックさんとのご縁から、ジョイント・ベンチャーの話が持ち上がり、『セーニャ(〝シグナル(信号)〟の意味)』を立ち上げることになります。
2015年に開催したセーニャ20周年記念ヴァーティカル・テイスティング@八芳園 に、ファインワインの歴史、チリ初のアイコンワインの誕生、品質向上のために飽くなき追求をし続けるチャドウィックさんの姿勢についてまとめてあります。
また、昨年9月にセーニャを訪問した時のリポートを【ワインのこころ】480㍍の展望台で味わったセーニャ2015と題して紹介しましたので、画像と併せて是非ともご覧いただきたいと思います。


photo by Y.Komatsu
世界を驚愕させたベルリン・テイスティングのビデオシーン、仕切り役のステーヴン・スパリュアさんと

〝マン・オブ・ザ・イヤー2018〟受賞


7日当日届いた嬉しいニュース!!
英国ワイン誌デキャンターのマン・オブ・ザ・イヤー2018をチャドウィックさんが受賞!
「栄誉ある賞を受けましたが、これで私の人生が終わるのでなく、これからも素晴らしいことが続くと確信しておりますし、賞によってチリのワインがより高評価されると思っています」と述べました。
セーニャ2015の100ポイント祝賀会と重ねての朗報、おめでとうございます!!!

来賓のグスタボ・アジャレス駐日チリ共和国特命全権大使はあいさつで「エデュアルドが本当に幸せなことがよくわかります。彼が言った通り、これが到達点ではなく、この先にまだ多くの可能性があります。セーニャ100点の偉業は彼の精進のたまものです。私は日本におけるチリ大使ですが、本当の意味での大使はチリワインだと思っています」とユニークさも交えて語りました。


photo by Y.Komatsu
ワイン界の重鎮、数多くの書籍の執筆や翻訳を手掛けていらっしゃる山本博先生

ガラ・ディナーには5ヴィンテージのセーニャ登場

(右から供出順に)1997、2004、2009、2011&2015


ワインについてチャドウィック当主が解説
チャドウィック:チリワインは産地と生産者の特徴が良く出ています。1997年は比較的温暖でパワフル。2004年は冷涼年でフィネスとエレガンスが感じられます。アコンカグアのワインにはボルドーのエレガントさや複雑さ、チリの果実の純粋さが現れています。カベルネ・ソーヴィニヨンに加えてカルメネールのスパイス風味があるので、口開けのワインにふさわしいと思います。


photo by Y.Komatsu
昨年セーニャを訪問した第8回全日本最優秀ソムリエの岩田渉ソムリエが各ヴィンテージについてコメント

ファーストコースは鴨胸肉とセーニャ1997&2004

鴨胸肉のティースモーク、ブラックガーリックとビーツのロースト、ラズベリー



1997年ヴィンテージ
CS84%、カルメネール16%、全般的に低収量、成長期の初めの天候はかなり冷涼、成熟期は通常より温暖。発酵はステンレススティールタンクで約3週間の醸しの後、各ロットのワインはフレンチオーク(新樽43%)に移され、各ロットは1997年9月ブレンド後、再度樽に戻され16ヵ月熟成。
岩田:オレンジの色調が全体を覆っているので、外観からもワインが発展した状態であることがわかります。クランベリーやカシス、動物的なニュアンスのレザー、ドライミート等、様々な香りが層になって広がり、セイボリーなアクセントがあることでワインに奥行きを与えています。味わいには若々しさ、ジューシーな酸味があり、磨かれているようなタンニンが、ミドルパレットからフィニッシュまで口中をぐっと引き締め、ぶどうの質、ワインメーキングの質、熟成のポテンシャルの良さが実感できます。

2004年ヴィンテージ
CS51%、ME35%、カルメネール6%、CF5%、PV3%、通算醸し時間は各ロットで異なり、20~40日。澱引きされたワインはフレンチオークで18ヵ月熟成。
岩田:香りに発展的なニュアンスがあり、より甘味を思わせるようなドライフルーツ、腐葉土、樽由来のダークチョコ、ブーケガルミのようなドライハーブ、スパイス等、複雑味にあふれています。味わいに凝縮感があり、力強いアタック、それを支えるのびやかな酸味がストラクチュアを生み出しています。口中で穏やかに広がってくるので充実感、飲みごたえがあります。2つのヴィンテージの個性、アコンカグアの素晴らしいテロワールが熟成のポテンシャルに出ています。

セカンドコースは仔羊とセーニャ2009&2011
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ハーブでマリネした仔羊のグリル筍と芹、セミドライトマトのサラダ、ミモレットチーズのシェーブ



チャドウィック:カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロに加え、2009年にはプティ・ヴェルドやカベルネ・フランをブレンドしています。2005年から導入したビオディナミの効果もあり、根は健全で、ここ10年で素晴らしいヴィンテージになりました。夏は暑く、秋は涼しかったので、美しい酸や凝縮感のあるフィネスやパワーを備えています。2011年はやや冷涼年、フレッシュ感があり、今までのセーニャとは異なる趣になり、綺麗な酸やアロマが生かされています。セーニャは貴婦人のようなワインなので、フィネス、エレガンスがあります。このような冷涼年にこそ、その特徴が出ており、フェミニンで感性豊かです。


余談ですが、チャドウィック当主が2016年に来日した折、「ビオディナミでは、バランスの取れた生態系を作り出すことができるので、根は地中深く伸びます。ぶどう樹は健康に育つので、質の良いぶどうが収穫でき、エネルギーを感じるワインができます。醸造面では、新樽の使用率を減らし、果実のピュアさを表現するようにしています」と語っていました。

2009年ヴィンテージ
CS54%、カルメネール21%、ME16%、PV6%、CF3%、樽熟成22ヶ月。
岩田:温暖な年を反映した熟したカシス、ブラックチェリー、樽由来のヴァニラ、シナモン、タバコ、西洋スギ。タンニンや酸が滑らかで心地良いテクスチュアを生み出しているので、アプローチしやすいワインになっています。口中でフレーバーが複雑に絡み合い、立体的に広がっていく充実感があります。

2011年ヴィンテージ
CS58%、カルメネール15%、ME15%、PV7%、CF5%。樽熟成22ヵ月(新樽75%)
岩田:赤・黒系果実、清涼感のあるミントフレーバー、若さを感じさせるラベンダーや軽快さを感じさせるヴィネガー、味わいに凝縮感があり、酸の高さは口中でフィニッシュまで伸びていく印象。タンニンの質は2009年ヴィンテージと同じく甘く熟していて、ヴィンテージに関わらず、品質の高さを継続性に感じ取ることができます。

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メインコース国産牛に2015ヴィンテージを合わせて

国産牛サーロインのロースト、黒七味風味、ビーフジュ、柚子風味の大根のブレゼ

ジェームズ・サックリングが満点評価したセーニャ2015

2015年ヴィンテージ
CS57%、カルメネール21%、Ma12%、PV7%、CF3%。樽熟成22ヶ月(新樽65%) フードル12%
岩田:すでに完成されたワイン。ジューシーで甘さを連想させるカシスやブラックチェリーに加え、ラベンダー、スミレ、西洋スギ、タバコの葉、黒鉛を思わせる香りが素晴らしいハーモニーを奏でています。香りの緻密さから10年後、20年後発展していくポテンシャルを感じます。凝縮した果実味を支える活き活きしたきめ細かい酸がストラクチュアを生み出し、2015年はマルベック(12%ブレンド)がもたらす柔らかなタンニンがより洗練された印象を与えています。エネルギーと集中力に満ちた味わいで、タンニンと酸と果実味が調和し、すべてがシームレス。セーニャが追及している〝フィネス〟と〝エレガンス〟がワインのなかで見事に表現されています。

チャドウィック当主とCheers!

photo by Y.Komatsu

チャドウィック当主は2015年ヴィンテージで杯を挙げた後、名誉なことにお席まだ来てくださってCheers!!
胸にはチリ&日本友好バッジ、カフリンクス(カフスボタン)は、チリ原産の〝Lapis-lazuli ラピスラズリ〟、ラピスは石、ラズリは青の意味を持つパワーストーンです。 実は私の当日の指輪もラピスラズリ、チリイベントの時はいつも身に着けています!

デザートはあまおうのスープ

クレーメタンジュとあまおうのスープ、バニラアイスクリーム



photo by Y.Komatsu
抽選で1名にセーニャマグナムのスペシャルプレゼント、おめでとうございます!
アジャレス大使が引いた番号は30番・・・あと7つずれていれば(笑)


セーニャには真紅の薔薇が似合いますね


photo by Y.Komatsu
終宴後、リクエストにお応えしてセーニャ本にサインを


[わーい(嬉しい顔)]INFORMATION

代官山蔦屋書店の3号館洋書の書架にあります!


3月6日の夕方から行ったサイン会のひとこま
ご購入くださったワインラバーさんにはセーニャ2014を味わっていただきました、感謝!


セーニャ本の翻訳者白須知子さんも応援に駆け付けてくださいました。記念の3ショット!


セーニャ ブック〝インスピレーションに満ちた旅路〟の取り扱い店
価格:7,870円(税別)
代官山蔦屋書店3号館  ℡03‐3770‐2525
自由が丘ワインスクール ℡03‐3724‐4146
◆セーニャ ブックの購入、お問い合わせはNon Solo Vino/ 青木冨美子迄
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gillman

Fumikoさんのお着物姿素敵だなぁ。
by gillman (2018-03-25 15:40) 

fumiko

gillmanさん、エールありがとうございます!
元気が出るお言葉をいただいたので、今月、パワー全開で頑張ります!



by fumiko (2018-04-08 22:14) 

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