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第9回「Champagne Joie de Vivre(生きるよろこび)」賞はテルマエ・ロマエの人気漫画家ヤマザキマリ氏 [シャンパン]

Joie de Vivre賞とは

シャンパーニュ委員会(CIVC)が日本に於いて2008年に創設した賞。国を越えて、生きるよろこびをわかちあう“シャンパーニュの精神”のシンボルとなりうる人、才能や個性にあふれ、独自の世界観を有し、国際的共感を得て活躍している人が対象。第1回華道家池坊由紀氏から、昨年の第8回映画監督の河瀬直美氏まで各界から多彩な方々が選ばれています。

第9回の受賞者はイタリア在住の漫画家ヤマザキマリ氏





2010年古代ローマを舞台にした漫画『テルマエ・ロマエ』で第3回漫画大賞、第14回手塚治虫文化賞受賞。2013年にはフランス、アングレーム国際マンガ祭にノミネートされ、2015年には芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。2017年にはイタリア共和国星勲章(コメンダトーレ章)受章。

授賞式にはシャンパンメゾンの関係者も参加して

(左から)デュヴァル=ルロワ、ボワゼル、ブルーノ・パイヤール、ドゥーツ、テタンジェ、ドゥラモット&サロン、ペリエ・ジュエのメゾンメンバー
今年はシャンパーニュ騎士団の叙任式&ガラディナーが前日に行われたこともあり、式典には来日中のメゾンもお仲間に。例年より賑やかな授与式になりました。

受賞理由について


CIVCのヴァンサン・ペラン事務局長は選出理由について、シャンパンとの共通項を強調。
「ヤマザキさんが描く繊細なライン、どのようなストーリーを書いてもヤマザキさんだとわかるスタイル、ヴァリエーションに富んだ物語が尽きることなく続いていくところはシャンパーニュのスタイルと似ています。そしてヤマザキさんもシャンパーニュも、ヨーロッパと日本の架け橋になっています。 我々は過去の遺産を大事にしながら、シャンパーニュを造り出しており、シャンパーニュは過去と現在を結びつける飲みものです」と述べ、古代ローマ人の足跡である遺跡についても触れていました。
最後に「テルマエ・ロマエでは各巻に、建築や現代と過去をつなぐ水が何度も出てきますが、(設計技師である主人公)ルシウスがシャンパーニュを飲むシーンやシャンパーニュのお風呂に入るシーンはなかったので書いていただければ」とのメッセージも!



ヤマザキマリ氏は音楽家の家庭に生まれ、14歳の時、フランスとドイツに1ヶ月間の単身外遊、3年後にイタリアに留学、フィレンツェ国立美術学院で絵画を専攻。10年間に及ぶイタリア滞在の後、漫画を独学で習得し、漫画家としてデビュー。2008年1月から『コミックビーム』にテルマエ・ロマエを連載して大ヒット。現在、『新潮45』で プリニウス連載中

阿部寛ファンの私なので、映画『テルマエ・ロマエ』は大好きです。
内なる情熱を秘めたエレガントな作者ヤマザキマリ氏にお目にかかれて光栄でした!


ヤマザキ氏は受賞に際して「イタリアに住んでいるので、ナショナリズムが強い欧州でフランスワインを飲む機会は少ないのですが、特別の時にはシャンパンを飲みますし、シャンパンは発泡酒のなかでは最高峰だと思っています。イタリアとの縁が深いように思われていますが、最初の訪問国はフランスでした。ルーブル美術館を見ることで迷っていた自分の道を開くことができました。フランスは漫画への評価が高く、私の漫画を最初に翻訳出版してくれたのもフランス。多くのフランス人が読んでくれています」とコメント。
背後にある画像説明では、日本テレビで4月に放映された アナザースカイに触れ、ヤマザキ氏ゆかりの場所、原点はパリとのことで、「14歳の旅がこのような形で帰結するのだなぁと思い、自分にとっては感慨深い番組でした」と語っていました。




ブルーノ・パイヤール社長がCIVCのシンボルボトルを贈呈
同技術部が造っている『Champagne Martin Hugnot』


CIVCからの目録贈呈


副賞のバカラルビー!

乾杯の音頭は古代ローマ史の本村凌二東大名誉教授

「年齢とローマ史に関してはマリさんより勝っているのでは」との軽口からスタートした本村教授
「きりりとしたシャンパンの泡はマリさんのきりっとした発想に繋がり、“泡”はギリシャ語でアフロ。アフロディテ(泡があふれ出て!)は愛と豊穣のビーナスなので、可愛くて思いやりがあるマリさんと重なります。一方で、アフロディテは戦いの神でもあります。いつも新しいジャンルを切り開いていくマリさんは、愛と豊穣だけでなく、戦いの意味でも、まさにJoie de Vivre(生きるよろこび)の賞を受けるにふさわしい」との含蓄ある祝辞を添えて、乾杯に繋ぎました。


ヤマザキマリ氏を囲んでペランCIVC事務局長と川村玲子CIVC日本事務局代表


授与式後のカクテルパーティーには60アイテム以上のシャンパーニュが

乾杯のシャンパーニュ


爽はフレッシュ、軽快、ミネラルのシャンパーニュ



バランスのノンヴィンテージ




濃はボディのあるシャンパーニュ


ブラン・ド・ノワール、黒ぶどう主体




艶 華やかなロゼ


メゾン毎に異なる色の違いも魅力




プルミエール・キュヴェはピノ・ノワール主体で若干シャルドネをブレンド





寿 熟成のシャンパーニュ8銘柄



福 プレスティージュのシャンパーニュ


ウイリアム・ドゥーツ2006とシャルル7世 ブラン・ド・ノワールはマグナムの醍醐味



来日中のメゾン提供のコーナーで

ブルーノ・パイヤールのN.P.U.2003、限定4,200本の希少シャンパン!


ドゥーツのファブリス・ロセ氏と『キュヴェ・アムール・ド・ドゥーツ2006』マグナム



ANDAZ TOKYO TORANOMON HILLS 51Fからの眺めも最高でした!


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