極上のワイン空間Vina VIK < ワイナリー編 > [チリ・アルゼンチン2017]
曲線と直線の見事な調和
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Vina VIKのリゾート編に続いて<ワイナリー編>をリポートします。

VIKでは「水と岩とセメント(壁)が大事な要素」とチーフワインメーカーのヴァレーホさん
サンチャゴから2時間かけてVIKに到着したビジターに、3要素の調和の取れた美しさと水の癒し効果によって、リフレッシュ&リラックスしてもらうことが目的とのこと。この水は階下にあるセラーに適度な湿気と冷気も運んでいます。さらに、冒頭の画像に見えるワイナリーの白い屋根はソーラーパネルになっていて、ワイナリーと貯水池に使うすべての電力をまかなうことができます。余談ですが、ワイナリーの前の畑にはカルメネールが植えてあるので、秋になると、葉が紅葉し、白と赤の対比がとても美しいとのこと。次回の訪問に期待したいです!
ラッキーな遭遇!
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ヴァレーホさんとラディックさん(右)
宿泊翌日の9時から11時まで、ワイナリー見学とテイスティングだったのですが、なんと、ワンちゃんを連れてのお散歩でワイナリーに立ち寄ったVIKの建築家Smiljan Radicさんと遭遇!
「外部の人でスミリアンに会った人はいないよ。Fumikoはラッキーだね」とヴァレーホさんに言われ、思わずニンマリ
水の廊下を通ってワイナリー内部に
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荘厳な雰囲気、グラヴィティ・システム(重力で高所から低所にぶどうやワインを移動)の醸造所
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発酵タンクは75基
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ぶどうの収穫は夜中の1時から早朝6時までに行い、10度でワイナリーに運び込んでいます。10kgのケースに入ったぶどうはベルトコンベヤー上を移動し、3~4名の女性が目で見て選果(1回目)、次に振動による機械選果(2回目)、最後は光学選果機による粒選り(3回目)で、ぶどうの粒、大きさ、着色、糖度等、健全果だけを選んでいます。ここまで徹底していながら、VIKが使うのはハイクオリティの30%だけ、残りの70%は売却してしまうそうです。
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Photo by Fumiko(2013年9月撮影)
2013年の訪問時、見せていただいたワイナリーの模型
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壮観な樽貯蔵庫と模型の樽貯蔵庫を見比べながら
地中にいる気分
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樽貯蔵庫を抜けるとテイステイングルーム
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これはぶどうの根を描いたもので、まさに地中にいる感じ!
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Vina VIKのアイコン
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高級感のある部材が、極めて自然に全体に溶け込んでいます。
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テーブルには色分けで、ぶどう樹、畑の位置等が
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ヴァレーホさんと7種のバレルサンプル(2016年)をテイスティング
(向かって右のボトルから)カベルネ・ソーヴィニヨンCS3種、カベルネ・フランCF、メルロME、シラーSy、そしてカルメネールCa
VIKが造るのは赤ワインのみ、ぶどう品種も上記の5品種のみ。
「毎年5つのぶどう品種を使い、ブレンドによって収穫年の個性を表現しています。品種の比率は毎年違いますが、ワインは同じスタイル、エレガントなスタイル」とヴァレーホさん
グラスは左から#1~#3(CS)、#4(CF)、#5(ME)、#6(Sy)、#7(Ca)なので、ボトルとは逆
#1:パフューム、果実味
#2:(温暖エリアのCS)しっかりとしたタンニン、ストラクチュア
#3:(冷涼エリアのCS)VIKのバックボーン、フレッシュ、時間をかけて熟した果実味
#4:エレガント、ミネラル、柔らかいタンニン、ナチュラル
#5:ストラクチュア、果実味
#6:(冷涼エリアのSy)黒系果実、スパイス、ミネラル
#7:フレッシュ、エレガント、フェミニン
すべてが終わった後で、オリジナルブレンドのワインを造ってみました。私は#1の華やかさが気に入ったのでこれをベースにして#5と#7を少量ブレンド。ヴァレーホさんは及第点をくださいました、お優しい方です。香りも良く、味わいもスムース、ただ、少しライトな印象だったかも。ブレンド比率は若干曖昧ですが、ワインの生地が上質なので、おいしい赤ワインになりました。
“ワンワードで”3ワインの個性を知る
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手前3グラスは(左)Milla Cala2012、(真ん中奥)VIK2012、(右)La Piu Belle2011
アイコンワインVIKに続いて、Milla Calaは2016年、La Piu Belleは2017年にVIKファミリーに仲間入り。3ワインとも5品種を使っていますので、その個性をヴァレーホさんに“ひとこと(ワンワード)”で表現してもらいました。
#8:Milla Cala2012は“フルーツ”
ブレンド比率:CS50%、Ca35%、CF8%、ME3%、Sy4%。Alc13.9%、樽熟成20ヵ月
深みのあるルビーレッド、香り閉じ気味、上品な果実味と酸味、樽由来のタンニン、複雑味
私のワンワードは“エレガント”
#9:VIK2012は“エレガント”
ブレンド比率:CS53%、Ca35%、CF6%、ME4%、Sy2%。Alc14%、樽熟成26ヵ月(100%フレンチオーク)
明るいルビーレッド、ストロベリーやラズベリー、シダ、グラファイト、シルキーでまるいタンニン
私のワンワードは“ラウンド”
#10:La Piu Belle2011は“ラウンド”
ブレンド比率:CS51%、Ca34%、CF8%、ME6%、Sy1%。Alc13.8%、樽熟成21ヵ月
ルビーガーネット、フラワリー、凝縮した果実味、甘草、スパイス、きめ細かいタンニン、
私のワンワードは“コンセントレイト”
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ワイナリーの中にも外にもユニークなオブジェ、これはぶどうですね
VIKに貢献した立役者

Photo by Fumiko(2016年11月撮影)
輸入元ピーロート主催の試飲会でお目にかかったパトリック・ヴァレットさん。この時はVIKとMilla Calaを試飲。仏サンテミリオンのシャトー・パヴィの前オーナーの息子さんで、VIK創設当初からワインメーカーとして尽力なさっていた立役者です。現在は本国にお戻りのようです。
究極の上質感にあふれたVIKのワイナリー&ホテル。自然との融合、環境への配慮も素晴らしいです。2013年の訪問では畑の見学ができたので、その時の情報は2013年10月のブログにまとめてあります。ご笑覧いただけましたら幸いです。進化したホテルの変化もわかります。
http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2013-10-09
http://vikchile.com
Special thanks: Brandabout
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Vina VIKのリゾート編に続いて<ワイナリー編>をリポートします。

VIKでは「水と岩とセメント(壁)が大事な要素」とチーフワインメーカーのヴァレーホさん
サンチャゴから2時間かけてVIKに到着したビジターに、3要素の調和の取れた美しさと水の癒し効果によって、リフレッシュ&リラックスしてもらうことが目的とのこと。この水は階下にあるセラーに適度な湿気と冷気も運んでいます。さらに、冒頭の画像に見えるワイナリーの白い屋根はソーラーパネルになっていて、ワイナリーと貯水池に使うすべての電力をまかなうことができます。余談ですが、ワイナリーの前の畑にはカルメネールが植えてあるので、秋になると、葉が紅葉し、白と赤の対比がとても美しいとのこと。次回の訪問に期待したいです!
ラッキーな遭遇!
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ヴァレーホさんとラディックさん(右)
宿泊翌日の9時から11時まで、ワイナリー見学とテイスティングだったのですが、なんと、ワンちゃんを連れてのお散歩でワイナリーに立ち寄ったVIKの建築家Smiljan Radicさんと遭遇!
「外部の人でスミリアンに会った人はいないよ。Fumikoはラッキーだね」とヴァレーホさんに言われ、思わずニンマリ
水の廊下を通ってワイナリー内部に
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荘厳な雰囲気、グラヴィティ・システム(重力で高所から低所にぶどうやワインを移動)の醸造所
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発酵タンクは75基
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ぶどうの収穫は夜中の1時から早朝6時までに行い、10度でワイナリーに運び込んでいます。10kgのケースに入ったぶどうはベルトコンベヤー上を移動し、3~4名の女性が目で見て選果(1回目)、次に振動による機械選果(2回目)、最後は光学選果機による粒選り(3回目)で、ぶどうの粒、大きさ、着色、糖度等、健全果だけを選んでいます。ここまで徹底していながら、VIKが使うのはハイクオリティの30%だけ、残りの70%は売却してしまうそうです。
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2013年の訪問時、見せていただいたワイナリーの模型
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壮観な樽貯蔵庫と模型の樽貯蔵庫を見比べながら
地中にいる気分
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樽貯蔵庫を抜けるとテイステイングルーム
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これはぶどうの根を描いたもので、まさに地中にいる感じ!
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Vina VIKのアイコン
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高級感のある部材が、極めて自然に全体に溶け込んでいます。
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テーブルには色分けで、ぶどう樹、畑の位置等が
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ヴァレーホさんと7種のバレルサンプル(2016年)をテイスティング
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VIKが造るのは赤ワインのみ、ぶどう品種も上記の5品種のみ。
「毎年5つのぶどう品種を使い、ブレンドによって収穫年の個性を表現しています。品種の比率は毎年違いますが、ワインは同じスタイル、エレガントなスタイル」とヴァレーホさん
グラスは左から#1~#3(CS)、#4(CF)、#5(ME)、#6(Sy)、#7(Ca)なので、ボトルとは逆
#1:パフューム、果実味
#2:(温暖エリアのCS)しっかりとしたタンニン、ストラクチュア
#3:(冷涼エリアのCS)VIKのバックボーン、フレッシュ、時間をかけて熟した果実味
#4:エレガント、ミネラル、柔らかいタンニン、ナチュラル
#5:ストラクチュア、果実味
#6:(冷涼エリアのSy)黒系果実、スパイス、ミネラル
#7:フレッシュ、エレガント、フェミニン
すべてが終わった後で、オリジナルブレンドのワインを造ってみました。私は#1の華やかさが気に入ったのでこれをベースにして#5と#7を少量ブレンド。ヴァレーホさんは及第点をくださいました、お優しい方です。香りも良く、味わいもスムース、ただ、少しライトな印象だったかも。ブレンド比率は若干曖昧ですが、ワインの生地が上質なので、おいしい赤ワインになりました。
“ワンワードで”3ワインの個性を知る
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手前3グラスは(左)Milla Cala2012、(真ん中奥)VIK2012、(右)La Piu Belle2011
アイコンワインVIKに続いて、Milla Calaは2016年、La Piu Belleは2017年にVIKファミリーに仲間入り。3ワインとも5品種を使っていますので、その個性をヴァレーホさんに“ひとこと(ワンワード)”で表現してもらいました。
#8:Milla Cala2012は“フルーツ”
ブレンド比率:CS50%、Ca35%、CF8%、ME3%、Sy4%。Alc13.9%、樽熟成20ヵ月
深みのあるルビーレッド、香り閉じ気味、上品な果実味と酸味、樽由来のタンニン、複雑味
私のワンワードは“エレガント”
#9:VIK2012は“エレガント”
ブレンド比率:CS53%、Ca35%、CF6%、ME4%、Sy2%。Alc14%、樽熟成26ヵ月(100%フレンチオーク)
明るいルビーレッド、ストロベリーやラズベリー、シダ、グラファイト、シルキーでまるいタンニン
私のワンワードは“ラウンド”
#10:La Piu Belle2011は“ラウンド”
ブレンド比率:CS51%、Ca34%、CF8%、ME6%、Sy1%。Alc13.8%、樽熟成21ヵ月
ルビーガーネット、フラワリー、凝縮した果実味、甘草、スパイス、きめ細かいタンニン、
私のワンワードは“コンセントレイト”
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VIKに貢献した立役者

Photo by Fumiko(2016年11月撮影)
輸入元ピーロート主催の試飲会でお目にかかったパトリック・ヴァレットさん。この時はVIKとMilla Calaを試飲。仏サンテミリオンのシャトー・パヴィの前オーナーの息子さんで、VIK創設当初からワインメーカーとして尽力なさっていた立役者です。現在は本国にお戻りのようです。
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http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2013-10-09
http://vikchile.com
Special thanks: Brandabout
タグ:Vina VIK
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