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今年もファインズ主催第7回チャリティ試飲会に温かな支援の輪! [ワイン]

東日本大震災復興を願い海外からの支援の輪
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2011年3月11日に発生した未曾有の東日本大震災の被害状況を憂い、輸入元ファインズと繋がる海外のワイン生産者たちから即刻届いた支援の輪。同年7月、ファインズ主催で第1回チャリティ試飲会が開催されました。チャリティのために来日してくださったワイン生産者&関係者の皆様、素晴らしいワインを供出してくださったワイナリーの皆様。義援金はファインズ様からCivic Forceに全額寄付され、震災の復興支援に活用していただきました。

継続は力なり!
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ファインズの中西卓也社長(前列右)は「今回も多くの方にご賛同いただき、各国から駆けつけた生産者とともに過ごせることを社員一同感謝しております」と挨拶

7回目を迎えたチャリティ試飲会!
テロワールとの出会い ~飽くなき挑戦をする生産者の饗宴~ をテーマに、今年は海外から15名の生産者&関係者が来日しました。3月4日、会場の恵比寿EBis303にはワイン愛好家300名以上が集い、生産者たちと交流しました。先日、ファインズ様から、入場チケット、セミナーチケット、有料試飲などの総額は2,744,500円との報告がありました。これは例年通り、復興支援のため、Civic Forceに全額寄付される予定です。

チャリティ会場から
支援応援に駆けつけてくださったのはフランスからアンリオ、ドメーヌ ブシャールP&F、ウィリアムフェーブル、ドメーヌ アンリ ボワイヨ、ドメーヌ デュ ノゼ、ドメーヌ バロン ド ロートシルト(ラフィット) 。イタリアからはマッツェイ、チェレット。アメリカからハイド ド ヴィレーヌ そしてチリからラポストールです。

有料試飲のアイテムにはアンリオのキュヴェ アンシャンテルール1976も

長熟の極み〝キュヴェ アンシャンテルール1976〟

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シャンパンの状態をチェック中のメゾン エ ドメーヌ アンリオのジル ド ラズィエール社長

ピエモンテ アルバの食文化の伝道師

ジャコリーノジッラルディCEO()とパートナーと林茂さん

林さんは「第7回のテーマはテロワールですが、イタリアでも一番早くからテロワールに注目して実践しているのがピエモンテであり、そのなかでもチェレットは1960年代から良い畑を入手し、周囲にもその考えを伝えていったので、大事なポイントをしっかり押さえています。流行に流されず、伝統的な造りを守っています」と語っていました。

トスカーナの歴史あるワイナリー『マッツェイ』
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自慢の『フォンテルートリ シエピ』を手にする25代目当主のジョヴァンニ マッツェイさんと奥様
私のお薦めはグレーラとピノ・ビアンコから造る『プロセッコ ブリュット ミレジマート2015』

メゾン エ ドメーヌ アンリオの頼りになる東アジア輸出担当西山雅巳さん
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第1回から皆勤で応援して下さっている西山さんはブシャールとウイリアム フェーブルの顔として活躍中

オベール ド ヴィレーヌさんの妹家族が造るエレガントなサンセール
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シリル ド ブノワさんと奥様。DRCのヴィレーヌ当主の甥っ子さんで、オーガニック、ビオディナミを導入中。「来年デメターの認証を受けることができそう」とブノワさん

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ヴィエイユ・ヴィーニュから造るサンセール ブラン シャトー デュ ノゼ2013と同2012

2013年は春が温かく、ぶどうの開花がスムーズだった年。ぶどう自体に凝縮感があります。ミネラル感豊かで凛とした印象、酸のメリハリがあるので、あと2~3年寝かせてから楽しみたいワイン。2012は「温暖な年だったので糖度も上がり、2013より若干Alcも高め(表示は同じでも少数点以下は異なる)。フランスにはもう在庫がありません。久々に飲んでみましたが、今飲み頃です」とブノワさん。果実味豊かで口中での広がりもあるワイン、美味しいです。マリアージュでは2013年はアペリテイフで。2012年は甘味もあるのでチョコレート菓子等のデザートがお薦めとのことでした。

テロワールを表現する完璧主義者
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第1回のチャリーティ試飲会時にも来日して下さったドメーヌ アンリ ボワイヨのボワイヨ当主(右)とクルチエのミシェル・ガイヨさん

ブルゴーニュの雹(ひょう)害話になった時、おふたりは「昨今の雹害は局地的なもので、ポマールやヴォルネイに集中しています。単純に温暖化だけならそうはならない。今、懸念しているのは、ヴォルネイの西側にある丘の後方で自然を破壊する作業が行われていることです。森林を伐採したり、採石場を作る為に、金属性の倉庫を建設し、80㌶あまりの採石場には石が転がっている状態なので、そこに陽が当たり、温まってしまうことで、自然のバランスが崩れています。これはGoogle mapで見ればすぐわかります」と。要チェック項目でした!

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アンリオグループのワインたち

フランスの伝統とチリのテロワールの融合『ラポストール』
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昨年に続き、2度目の参加のシャルル ド ブルネ マルニエ ラポストール当主


近日登場! チャリティ試飲会でお披露目された軽快で爽やかな ル ロゼ2016

世界各地でエレガントなワイン造り
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ドメーヌ バロン ド ロートシルト(DBR)からはミシェル ネグリエ輸出部長とオリヴィエ トレゴワ海外ドメーヌ醸造責任者が来日

DRCのヴィレーヌ当主とのジョイントベンチャー

ハイド ド ヴィレーヌからはゼネラルマネージャーのジェームズ アイアーさんが来日
※DBRとハイド ド ヴィレーヌには立ち寄れませんでした。



中西社長の挨拶のなかに、「リピーターが増えています」とのお言葉がありました。
ファインズチャリティ試飲会には、毎回素晴らしいワインが供出されますので、多くのワイン愛好家から高い評価を得ています。有料試飲には日頃飲めないアイテムが揃います。
第1回チャリティ試飲会のブログリポートにも書きましたが、被災地に向けての支援活動はまだまだ続けていかなければなりません。そのような中で海外から来日するワイン生産者との絆を深めながら開催しているファインズ主催のチャリテイ試飲会はワインを生かした〝実のある〟支援活動だと確信しています。
どうぞ来年もよろしくお願いいたします。

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コメント 3

gillman

海外から相変わらず温かい支援の言葉があるのに…、日本政府の方がもっとしっかりしないといけませんね。

私事ですが嗅覚は全くのゼロになりました。
by gillman (2017-03-12 09:46) 

gillman

今!ハノイに来ています。その国特有の匂いというのがあるんですが、それがちょっと残念です。
by gillman (2017-03-17 09:42) 

fumiko

gillmanさん
レスが遅れてしまいました、ご容赦願います。
チャリティは生産者+ワイン愛好家の協力で良い方向に進んでいます。今年も素敵な笑顔がたくさんありました!

嗅覚の件は手術の成果が出なかったようでとてもとても残念です。
ワインを生業にする身として、gillmanさんの五感に訴えることができるワインはないか考えていますが、難しい課題です。
脳の記憶と香りは連動しているので、それがひとつの手掛かりですが、
嗅覚機能が働かないと・・・
by fumiko (2017-03-26 13:36) 

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