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上半期最後のシャンパン講座はランソンのトップレンジとフィリポナの極少アイテム! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

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NHK文化センターの上半期、9月最終週のシャンパン講座は素晴らしい時間になりました!

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ランソンはエクストラ・エイジとノーブル・キュヴェ、フィリポナは今秋デビューしたレ・サントル

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コルクの背比べ、メゾンの気合いがわかるので好きです!

9月にフォーカスしたメインメゾンはMLF(マロラクティック発酵)をしない『ランソン』
最高醸造責任者は長老ジャン・ポール・ガンドンさんの後を継いだエルヴェ・ダンタンさんです。1991年からマイィのワインメーカーとして22年間活躍。2013年からランソンの醸造チームに属し、現職に至っています。ダンタンさん就任後、一部報道で「ランソンはMLFを行うようになった」との情報が流れていましたが誤報です。ランソンは今もMLFを行っていません。

第1フライトはランソンのスタイル探求
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左から#1~#3

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MLFとは、主発酵後、ワイン中に含まれるリンゴ酸が、乳酸菌の働きで乳酸に変化する現象です。この時、微量の炭酸ガスを発生します。この変化で(1)ワインの酸味はまろやかになり、(2)酒質に複雑味が増し、豊潤な香味を形成、(3)微生物学的にも安定します。
ランソンの場合は、MLFを行わないことで、リンゴ酸の爽快な酸味を残し、フレッシュで果実味を生かしたシャンパンのスタイルを守り続けています。

#1:ランソン・ブラックラベル・ブリュットNV
生産者:ランソン(NM)
ぶどう品種:PN50%、CH35%、PM15%(リザーブワイン15~30%)
クリュ:50~60ヶ所
ドザージュ:9g/L、デゴルジュマン:2015年9月、最低3年熟成、価格:5,500円(税別)
ランソンの顔、黒ぶどうの比率(65%)が多いので、3グラスのなかでは一番ベージュ色が強め。気泡の連なりも活発。フレッシュ&フルーティ、柑橘系果実(レモン、GF)、青リンゴ、ブリオッシュ、ミネラル、最初に切れの良い酸、その後に心地良く広がる酸、余韻に軽いビター感、バランス良好

#2#3エクストラ・エイジはランソン創業250周年を記念して発売されたプレミアム・シャンパンで、特徴は3ヴィンテージのブレンド、ゆえに表記はNVです。
#2:ランソン・エクストラ・エイジ・ブリュット
生産者:ランソン(NM)
ぶどう品種:PN60%、CH40%
ブレンド:2000年、2002年、2004年の3ヴィンテージ
クリュ:PNヴェルズネイ、ブージー/CHシュイイ、アヴィズ、オジェ、ヴェルテュ 
ドザージュ:9g/L、最低5年熟成、価格:10,310円(税別)
淡いイエロー、気泡繊細、ヘーゼルナッツ、ビスケット、蜂蜜、鉱物的なニュアンス、口中に厚み、複雑味、旨味、ブラックラベルよりまるい酸味、バランスの良い味わい

#3:ランソン・エクストラ・エイジ・ブラン・ド・ブラン
生産者:ランソン(NM)
ぶどう品種:CH100%
ブレンド:2003年、2004年、2005年の3ヴィンテージ
クリュ:CHアヴィズ、クラマン、オワリー、オジェ、ル・メニル・シュル・オジェ、
ドザージュ:9g/L、最低5年熟成、価格:13,500円(税別)
グラス表面の泡沫パワフル、白い花、白桃、洋梨、シャープな酸、旨味、ミネラル感、エレガントなスタイル。ちなみに第1フライトで一番人気だったのは、このブラン・ド・ブラン!

第2フライトはノン・マロの極上品比較
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(左から) #4~#6

ノーブル・キュヴェは〝ノーブル(気品ある)〟をテーマに造られたランソンの最高級品。醸造や熟成でもノーブルがキーワードのようです。

#4:ランソン・ノーブル・キュヴェ・ヴィンテージ・ブリュット2000
生産者:ランソン(NM) ぶどう品種:シャルドネ70.5%、ピノ・ノワール29.5% ドザージュ:10g/L 最低5年熟成 価格:14,250円(税別)
美しい黄金色、黄リンゴ、洋梨、ミネラル、酸味と甘味のバランスが程よく、複雑味があり、余韻に残る酸が綺麗。

#5:ランソン・ノーブル・キュヴェ・ブラン・ド・ブラン2000
生産者:ランソン(NM) ぶどう品種:CH100% グラン・クリュ:アヴィズ、クラマン ドザージュ:10g/L 最低5年熟成 価格:16,700円(税別)
緑がかったイエロー、繊細な気泡の連なり、黄色い花、カリン、アカシア、洋梨、中盤から酸味のインパクト

#6:フィリポナ・レ・サントル2006
生産者:フィリッポ(NM) ぶどう品種:PN70%、CH30%  生産本数:2065本(うち日本入荷60本) 残糖:4.5g/L デゴルジュマン:2015年10月 最低9年熟成 価格:60,000円(税別)
フランボワーズ、赤いリンゴの皮、ブリオッシュ、木香、蜂蜜、ミネラル、ふくよかで厚みのある余韻。 「赤い実の果実を感じるはずです」とフィリポナさんがおっしゃっていた通り、フランボワーズのジャムやスピリッツを彷彿とさせる香りがあります。6月のテイスティング時より、今回の方が断然落ち着いていて味わい深くて良かったです、さすがフィリポナ!

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レ・サントルとの出会いはフィリポナさんが6月に来日して行ったプレスランチでした。「今秋発売予定」とのことで、その日はフランスから大事に持参なさった2本がサービスされました。

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シャンパーニュ地方の心臓部アイ村の東隣マルイユ・シュル・アイ村に位置するフィリポナが満を持して生産した超スペシャルアイテム〝レ・サントル〟。 同メゾンが所有する単一畑クロ・デ・ゴワセのなかには14のプロットがあり、その中心は最も勾配がキツイ45度。その部分の区画「グラン・サントル」と「プティ・サントル」から穫れたピノ・ノワールを70%。そして、グラン・サントルの右隣にある区画「ジョリヴェ・ブラン」のシャルドネを30%使った贅沢なブレンド。エクストラ・ブリュットでドザージュ量は4.5g/L、MLFは行っていません。

製品についてのお問い合わせ
■ランソンはアサヒビールお客様相談室 ℡0120-011-121
■フィリポナは富士インダストリーズ ワイン事業部 FICワイン ℡03-3539-5415

講座の〆はHappy Birthday!
カンさんと井戸さんの誕生日をみんなでお祝い!

ベリー系果実とナイスマリアージュだったレ・サントル2006!

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上半期の記念ショット、シャンパン・スマイルです!
お陰様で、10月からの下半期も満席でスタートすることができます。 来週授業で使うシャンパンの発注も完了しました!
受講生の皆さま、今月から半年間のお付き合い、何卒よろしくお願いいたします。

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