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第8回ヴェンデミア・ダルティスタ・プロジェクトで曽根裕氏が表現した『オルネッライア2013 アートラベル』 [オルネッライア/ Ornellaia]

オルネッライアな一日はスペシャルなテイスティングから
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イタリア大使館の庭園に浮かびあがった〝ORNELLAIA〟の文字


今年は日伊国交150周年の記念年です!
その文化的交流の一環としてイタリア大使館で行われたのが、イタリア・トスカーナ州ボルゲリ地区の銘醸ワイン『オルネッライア2013 アートラベル』のお披露目でした。

オルネッライア2013を表現する言葉は〝エレガンス〟IMG
20周年記念&25周年記念の大容量ボトルと2013年VTの通常ボトル&アートラベル

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左から)曽根裕さん、オルネッライア社フェルディナンド・フレスコバルディ会長、オルネッライア社ジョヴァンニ・ゲッデス・ダ・フィリカーヤ代表取締役社長(CEO)

オルネッライア社では、2009年からヴィンテージの個性を讃える『ヴェンデミア・ダルティスタ・プロジェクト(イタリア語で〝アーティストのハーベスト〟の意)』を開始しています。現代アーティストに限定ボトルのオリジナルラベルを依頼していますが、2013年VTは、ロサンゼルス在住の日本人の曽根裕さんが担当しました。

曽根さんは「1年くらい前にプロジェクトに参加させていただき、とてもスムーズにコラボレーションできました。アートを創るにあたり、これまでの人生を喜び合うワインのカバーを造れたらとの思いがあり、仲間3人でワインをテイスティングするたびに深いつながりができました」と挨拶

ラベルには、現代アートの3人のスーパースター(曽根さんと友人)が揃ってピクニックをしている姿が描かれています。大理石の崖に囲まれた純白の魅力的な舞台。友人と一緒に食事をして、素晴らしいワインを飲んで、会話を楽しんだひと時からのインスピレーションがそのままラベルに描かれています。

オルネッライアからの依頼を受けた時、「行くべき場所はトスカーナ州カッカーラの大理石採石場だ」と感じたという曽根さん。そこはミケランジェロが作品に使った大理石を採石した所であり、大理石は曽根さんが長い間使ってきた素材なので、楽しく仕事ができたようです。

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同ヴィンテージのテーマ〝エレガンス〟を題材にした特別ラベル、25,000円(税抜)


7アイテムを試飲したスペシャルセミナー
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パーティーの直前に行われたテイスティングセミナー会場で

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左から)セカンドワインのレ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライア2013&2010、オルネッライア2013、2010、2007、2005、2002が登場

主役はエレガントさのオルネッライア2013年、比較試飲したのは2013年の特徴に似た冷涼(フレッシュ)なVT。ボルゲリは太陽に恵まれたエリアですが、気候が冷涼なときもあり、そのような年は、よりフレッシュで複雑、アロマが際立つとのこと

「セカンドワインの(#1#2)は1997年から生産。オルネッライアにするか、セカンドワインにするかは、熟成させていくなかで決定。ファーストワインより早く飲めることがメリット。とは言え、長期熟成のワインであるべき」とハインツさん

#1:レ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライア2013
品種:CS36% ME32% CF20% PV12% 
#2:同2010
品種:ME45% CS41% PV9% CF5%
#3:オルネッライア2013
品種:CS45% ME38% CF10% PV7%
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#4:同2010
品種:CS53% ME39% CF4% PV4%

2013年はフレッシュ、クリーンでアロマ豊か、果実の凝縮感。特にレ・セッレ・ヌオーヴェは親しみやすくチャーミング。2010年は2013年より厳格でベジタル、バルサミコ、バランス良く、落ち着きのあるVT。オルネッライアには上品さと重厚感あり

ハインツ:2013年は7月と8月は好天に恵まれ、9月と10月は涼しかったので、フレッシュさをキープしたVTに。通常のオルネッライアと比べるとカベルネ・ソーヴィニヨンの比率控えめ。2010年は2013年より冷涼だったので、ワインにも厳格なトーンがある。カベルネ・フランは難しかったので、メルローの使用が多い。ワイナリーの25周年記念になるVTで予想以上に高い評価を得た。通常オルネッライアの生産量は16万本(2013年は15万本)、レ・セッレ・ヌオーヴェは25万本

オルネッライアの真の姿を見せ始めはじめた2007年
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#5:同2007
品種:CS55% ME27% CF14% PV4%
ハインツさん好みの2007年、フレッシュでありながら偉大なVT!

ハインツ:2007年は日照度には恵まれたが、気温は冷涼だった。早熟なVTで8月から9月にかけて見事に成熟、ただ、収穫時期の温度は低め。 評価の高い2006年(2006年は〝過剰〟と表現されている偉大なVT)の陰に隠れている感あり。2007年は〝ハーモニー〟と表現されているので、フレッシュで複雑さのあるVT。2013年のエレガントさと似た特徴がある。

2007年は将来どのように熟成するかという姿を見せてくれるワイン。イタリアのワインは太陽に恵まれているので、最初は果実味が強い。2007年のように熟成することにより、今まで見えてこなかったバルサミコや塩のニュアンスが出ている。

#6:同2005
品種:CS60% ME22% CF14% PV4%
2005年1月に赴任してきたハインツさんがオルネッライアで最初に手掛けたVT
ハインツ:9月半ばまでの気候は素晴らしかったものの、収穫期後半は難しいかったので過少評価されているVT。今飲むとエレガントで滑らか

#7:同2002
品種:CS65% ME30% CF5%
ハインツ:2002年は雨にたたられ、収穫期も雨が降っていたが、そのような年ほど醸造家の腕のみせどころなので満足しているVT。生産量は11万本、深みや力強さはないが、タンニンは繊細でアロマ複雑。シルキーでまるみがあり、デリケート。食事と楽しむには最適なVT。オルネッライアではPVを2000年から2002年に植樹(2003年から使用開始、それ以前は認可品種になっていなかった


セミナー後のフォトセッション
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トスカーナ州カッラーラの大理石で造った限定ラージボトル

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ハインツ醸造家、フレスコバルディ会長、曽根さん、ダ・フィリカーヤCEO&オルネッライア社コミニュケーション・メディアPRマネージャーのアンドレア・オルシーニ・スカタリーニさん


ワインと芸術の融合〝ヴェンデミア・ダルティスタ〟@イタリア大使館
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ドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使(中央)は挨拶のなかで、日伊国交150年記念イベントは主として文化的な展覧会が多いものの、イタリア人にとってワインは歴史的な象徴であり、オルネッライアが位置するトスカーナ州は数多くの芸術家を輩出しているエリアで、風光明媚、食材の宝庫であることを強調していました。

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フルメンバー登壇
輸入元の竹内日本リカー社長(右から2人目)は「2013年VTの特徴は〝エレガンス〟、優雅さはまさに日本の文化、食文化の象徴であり、それを世界的に有名な曽根裕さんに表現していただいたことは素晴らしいコラボレーション」と挨拶

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曽根さんがデザインした特製ラベルは全部で109本のラージボトルでサイン入り。内訳は3Lのダブルマグナム100本、6Lのインペリアルが8本、9Lのサルマナザールが1本。レギュラーサイズ(750ml)の特別ラベルは6本入り木箱に1本の混載

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パーティー会場の作品前で曽根裕さんとアクセル・ハインツ醸造家・生産部門取締役

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シルクのような滑らかさの2003年、10年以上の歳月を経て本領発揮のオルネッライア

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400名以上が集った会場ではピアノ演奏も!

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豊富な食材、カラフルな彩り

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同プロジェクトではこれまでに100万€を超える収益をあげ、その金額は世界各地の様々なジャンルの芸術活動を支える財団や美術館に寄付されています。5月19日にロサンゼルスのハマー美術館で開催されたチャリーティー・オークションでは、曽根裕さんのラージボトル9本が落札され、11万4,000€がハマー美術館に寄付されました。

オルネッライアの製品についての問い合わせ先
日本リカー(株)商品部広報担当 佐々木礼子(あやこ)さん ℡03-5643-9772

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