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第6回ファインズ チャリティ試飲会、テーマはサステイナブルなワイン造り [ワイン]

ファインズ主催東日本大震災支援チャリティ試飲会
4月23日に行われたチャリティ試飲会の総額は2,594,983円で、募金箱および有料試飲の代金724,983円は熊本地震の支援に。入場券および有料セミナーの代金1,870,000円は当初の予定どおり東北復興支援のためにCivic Forceに寄付されました。ありがとうございました!!
4月28日ファインズ発表

来日したワイン生産者&関係者

(左から)西山雅巳氏、ジル ド ラルズィエール社長、ヴィルジニー・ジョリー女史、ロベルタ・チェレット・ブレンギーニ女史、デイヴィッド・ローゼンタール氏(ワシントン州サン・ミッシェル・ワイン・エステートの白ワイン醸造責任者)、クリスティーネ・サース当主夫人、小熊節子女史(ニコライホーフ)、クリストフ・ペロ・ミノ当主、シャルル・ド・ブルネ・マルニエ・ラポストールCEO、ピエール・アラン・ケロール氏(ペロ・ミノ)  バンジャマン・フレッス氏(ラポストール ブランド・アンバサダー)、中西卓也ファインズ社長


2011年からスタートしたチャリティ試飲会も今年で6回目、年々素晴らしい支援の輪が広がっています。今回は世界遺産&自然との共存~サステイナブル(持続可能)なワイン造り~をテーマにして行われました。
ユネスコには1031件(2015年12月現在)の世界遺産登録があります。ファインズのファインワインのなかで世界遺産に登録されているエリア(シャンパーニュ、ブルゴーニュ、ロワール渓谷、ヴァッハウ渓谷、ピエモンテ)から代表的な生産者が、また自然に寄り添い継続的な発展を目指すワイン造りを行っている生産者も来日しました。


シャンパーニュ&ブルゴーニュから、メゾン&ドメーヌ・アンリオ社のジル・ド・ラルズィエール社長。2015年から故ジョセフ・アンリオ氏(ラルズィエールさんは故アンリオ氏の甥)に代わり、実質アンリオファミリーグループのトップとして活躍。当日の花形〝キュヴェ・アンシャンテルール2000(参考価格23,000円)〟は酸味フレッシュ、香りと味わいに熟成感、長熟のアンリオスタイル


シャブリ&ブルゴーニュから、メゾン&ドメーヌ・アンリオ社東アジア輸出担当の西山雅巳氏。ブシャールP&Fとウィリアム・フェーブルで畑・醸造の研修を経て、ブシャールチームに参画、現職に至る。西山氏が手にするボーヌ・グレーヴ・ヴィーニュ・ド・ランファン・ジェズュ2013はいつ飲んでも期待を裏切らない逸品


ブルゴーニュから、ドメーヌ・ペロ・ミノのクリストフ・ペロ・ミノ当主。お隣はネゴシアンのピエール・アラン・ケロール氏。ペロ・ミノ氏は1993年にドメーヌを継承、当初、力強かったワインも近年はテロワールを反映させたスタイルに。繊細でエレガントなピノ・ノワールは魅力です。2011年ヴィンテージからワインのイメージに合わせてラベルもチェンジ

ペロ・ミノは1973年に設立されたモレ・サン・ドニを拠点とするドメーヌで10haの畑を所有。5代目のペロ・ミノ氏が求めるスタイルは、繊細で上品でのど越しが良く、自然に体に入ってくるワイン


ペロ・ミノのセミナーから

2つのGC、マゾワイエール・シャンベルタンとシャルム・シャンベルタンを比較。左手前から1~4の順にマゾワイエール2013、シャルム2013、同2012、同2004

これらのGCは隣同士です。AOCの規定でシャルム・シャンベルタンはシャルム・シャンベルタンしか名乗れませんが、シャルムの下にあるマゾワイエール・シャンベルタンはマゾワイエールでもシャルムでもどちらでも可能。ただ、発音しやすく、知名度のあるシャルムを名乗る生産者が多いようです。


魅力的だったマゾワイエール・シャンベルタン2013(参考価格42,700円)
2013年は冷涼年、フレッシュでしっかりした酸味と赤系果実の凝縮感。マゾワイエールの深み、シャルムの上品さ。2012年は太陽良好年 2013より酸は控えめ、華やかな果実味、黒系果実や熟した果実をプレスした時の甘い香り、2004年は2005年の陰に隠れていたヴィンテージながら現段階でベストな味わい、果実の旨味


ロワール渓谷から、クレ・ド・セランのヴィルジニー・ジョリーさん
言わずと知れたビオディナミの旗頭ニコラ・ジュリーさんの愛娘、2002年の収穫からワイン造りに携わり、今はジョリ-さんの意思を受け継ぎ、ドメーヌの顔として活躍中。来年の秋頃(10月初旬)ニコラ・ジョリー氏がルネッサンス・デ・アペラシオンで来日する由


クロ・ド・ラ・クレ・ド・セランの3ヴィンテージ(2014、2013、2012)の人気投票では2012のシールが最多。ヴィルジニー女史いわく「2014年と2012年は香りも開いていて飲みやすくてわかりやすいヴィンテージ。2013年はボトリティスの影響を受けた他の2つとは異なるヴィンテージ。シャイで少し閉じているが凝縮感と複雑味がある」


「ワインは呼吸しているので抜栓しても1週間くらいは平気」を持論とするニコラ・ジョリー氏得意の実験で、3日前に抜栓したクロ・ド・ラ・クレ・ド・セラン2013と当日開けた同2013を比較。ポテンシャルがある2013年ヴィンテージがマイベストだったので、ここでのポイントは、3日前のワインのなめらかさ。ボトリティス由来の蜜的要素もあり好印象でした。10年くらい前のクロ・ド・ラ・クレ・ド・セランにはあまり感激がなかったのですが、酒質がもとに戻ってきた感あり。ヴィルジニー女史の貢献度かも

ラポストール.jpg
チリ・ラポストールから、同家の7代目のシャルル・ド・ブルネ・マニエラ・ラポストールCEO。
グラン・マルニエの創業者のひ孫である両親が1994年にチリにラポストールを設立。事業を継承したラポストール氏は2013年にCEOに就任。ファインズでは今年1月から販売を開始しています。
手にしているのは、ラポストールSBと同家最高のアイテム『クロ・アパルタ(カルメネール66%、メルロ-19%、カベルネ・ソーヴィニヨン15%)』、クロ・アパルタの畑には1915年~20年に植樹した自根のぶどう樹も


私の一押し、セビーチェに合わせたラポストールのソーヴィニヨン・ブラン2014
コリアンダーは必須、レモンではなく、ライムのほうがSBとの相性良好

アレクサンドラ2007.jpg
ラポストールCEOがプライベートセラーから持参したこの日だけの逸品
キュヴェ・アレクサンドルのカベルネ・ソーヴィニヨン2007はきめ細かいタンニン、程よい厚みの酸、溶け込んだ樽のニュアンス、すべてにバランスが取れていました。
さすがキュヴェ・アレクサンドル!


ピエモンテ、アルバの食文化の伝道者チェレットから、現CEOブルーノ・チェレット氏の長女ロベルタ・チェレット・ブレンギーニ女史。ワイナリーの施設はすべてISOを取得済。単一畑のバローロ、バルバレスコの畑は2010年よりビオディナミ農法を実践中。手にしているワインはバローロ・ブルナーテ2011

※サンミッシェル・ワイン・エステーツは時間不足でブースに立ち寄れませんでした。
ご容赦願います。


供出されたワインたちと、ファインズ手製のコメントボード


昨年11月ヴァッハウ訪問以来の再会、大好きなニコライホーフのクリスティーネ・サース当主夫人
サース夫人が手にしているワインは私の一押し『イム・ヴァインゲビルゲ・グリュナー・フェルトリーナー・フェーダーシュピール2013』、切れの良い酸と舌の上に心地良く残るミネラル感、わさびやホースラデッシュとも良く合います。


チャリティ試飲会の前日に、ニコライホーフファンのためのワインメーカーズディナーが青山のポルトゥスで開催され、20名ほどのファンがサーフ夫人を独占しました。当日はヴァッハウから持参したビオディナミの調剤も披露されました。

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ニコライホーフのアプリコットジャム、一度食べたら忘れられない味、素晴らしいです!
次回のブログで、メーカーズディナーをリポートいたします!

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