SSブログ

ホワイトハウスでも供されたフリーマン・ヴィンヤード&ワイナリーのシャルドネ、人気のピノ! [来日したワイン生産者&関係者]


輸入元ワイン・イン・スタイルの招聘で、カリフォルニア ソノマ・カウンティのフリーマン・ヴィンヤード&ワイナリーからオーナー兼ワインメーカーであるアキコ・フリーマンさんが来日しました! 


ソノマ・ヴァレーの冷涼な生産地で造られる人気のピノ・ノワールとシャルドネが今月(3月)から販売開始です! テイスティング・セミナー後のランチでは、ザ・リッツ・カールトン東京『アジュール45』のこだわりの料理に合わせたマリア―ジュも堪能できました。

フリーマン・ヴィンヤード&ワイナリーの概要
ケン&アキコ・フリーマンさんが2001年に立ち上げたワイナリーで、自社畑は10㌶、生産量は4,500~5,000ケース。カリフォルニアでは映画『サイドウェイ(2004年公開)』の大ヒットで、ピノ・ブーム到来。同ワイナリーでも2004年に初めてリリースしたピノが完売しました。シャルドネ造りに関しては「ワインメーカーズディナーでは自分たちが造ったワインを出したい」ということで手掛けることに。

ワイナリー設立当初からのワインメーカーは元テスタロッサのエド・カーツマンさん。作業を手伝っていくうちに、発酵学に興味を持ったアキコさんは、エドさんから指導を受けるようになります。7年間、彼とともにワイン造りに関わり、2010年にワインメーカーとして自立。現在エドさんは同ワイナリーのコンサルティング・ワインメーカーです、

ワインは100%MLFを実施。ハングタイムが長いと果梗が茶色になるので、一部梗を使用(2005年と2009年)、「入れることで紅茶のようなニュアンスが得られる」とアキコさん。樽はフレンチオークを使用、トヌリエは5社程度(シャルドネはダニィ、ピノはフランスソワ・フレールがメイン)


ホワイトハウスで供された涼風シャルドネ
アキコさんとは昨年7月に初めてお目にかかりました。その折、Ryo-Fu(涼風)シャルドネが安倍総理とオバマ大統領のホワイトハウスでのディナーに供された話を伺い、ワインのこころで紹介しました。海外で活躍する日本女性醸造家の素敵な快挙です。
(左から)
#1:2014 涼風シャルドネ ロシアン・リヴァー・ヴァレー/7,400円(税別)
2004年から生産しているワイン。西ソノマは海に近く、アラスカからの寒流の影響で毎日冷たい風が吹いてくるので、そこで育ったぶどうから造られるワインに〝涼風〟と命名。キーファー・ランチ、ハインツ・ランチ、アーウィンからの買付ぶどうを使っています。グレープフルーツや白桃、ヘーゼルナッツ、ミネラル、清涼感のある酸が印象的
#2:2013 PN ロシアン・リヴァー・ヴァレー /7,700円(税別)
赤いチェリー、ラズベリーを連想させるチャーミングなピノ・ノワール。それほど暑くなく、収量は若干落ちた年。自社畑と買付ぶどう(キーファー・ランチ)をブレンド
#3:同2011
霜や降雨があった冷涼年、少収量。きれいな酸を備えたエレガントなワイン
#4:2013 グロリア・エステート〝輝〟PN ロシアン・リヴァー・ヴァレー /9000円(税別)
シングル・ヴィンヤード。「カレラのクローンはワインに骨格を、スワンのクローンからはスパイス感が」とアキコさん。色調は濃く、果実の凝縮感、オレンジの皮、スパイス、ロースト香、穏やかな酸味があり、スワリングで複雑味が増すのが魅力。料理の素材とワインが互いの要素を引き立て、飲み飽きさせない味わい

ワイナリーのトップ・キュヴェ
その年の最良のワイン(樽選別ワイン)。ワインメーカーのアキコさんとコンサルタントのエドさんとケンさんが熟成中の樽を試飲してブレンドし、スタッフ等を交えたブラインド・テイスティングで最良のワインを選びます。ファーストヴィンテージの2002年はアキコさんがブレンドしたワインがトップになったので〝アキコズ・キュヴェ〟と命名。当初は7樽(全22樽)のブレンドでしたが、今は200樽ほどあるので15~20樽からブレンド
#5:2013 アキコズ・キュヴェ・PN ソノマ・コースト/11,700円(税別)
ルビー色、ブラックベリー、シダ、アーシー、ロースト香、フリーマン・ヴィンヤードのなかで一番個性あり
#6:同2012
カリフォルニアらしいピノ。収量も多く、赤系果実の果実味にあふれた快活なワイン


アジュール45の料理と合わせて

(左から)さつまいものフランとムースにレモンのオイルとパウダーをかけて、かぼちゃのムース、パプリカのピザ
レモンパウダーと涼風シャルドネの酸味、ワインのクリーミーさとムースの滑らかな口あたりが良い相性


2013 ピノ・ノワール ロシアン・リヴァー・ヴァレー&同2011


ブリのマリネ、大根のプティサラダ
ブリの腹身はコンフィにして少し脂を落として。背身の部分はお刺身(軽く塩でマリネ)で。サラダは薄くスライスした大根のゼリー寄せと種々の大根に、大根と生姜とライムのソースをかけて

「ブリ大根はシャルドネにも合いましたが、腹身は2011のピノに合わせて楽しめました」とアキコさん。ワイン・イン・スタイルの渋谷社長は「シャルドネと大根のテクスチュア&ミネラル感が良かったです。ブリは2011のピノ・ノワールで」

ハリケーン・グロリアがキューピット!

当日のマイ・ベスト『2013 グロリア・エステート〝輝〟ピノ・ノワール ロシアン・リヴァー・ヴァレー』

フリーマン夫妻が出逢うきっかけとなったのがNYを襲ったハリケーン・グロリア。ヨットで旅に出る予定だったケンさんが出港できなくなったことで、あるパーティーに参加。そこでNYに留学中だったアキコさんとの運命的な出逢いに! また、エステートのぶどう畑は以前はリンゴ園だった所で、所有者の名前が奇しくも〝グロリア〟だったので、これらの理由から命名されました。


牛ほほ肉と豚足 アンクルート
67℃で30時間火入れし、スライスした豚足と和牛の頬肉とジャガイモをミルフィーユのように重ねて、それをキャベツとパイで包んでカリッと焼きあげた一品。付け合せにはグリーンピース等の野菜類


アニスの香りを利かせたソースで

アキコさんは「ソースを使わないと2013年ヴィンテージのピノと。ソースをつけると2013のグロリアが合います。2つの味わいが同時に楽しめました」と。渋谷社長は「アンクルートのサクサク感と柔らかいテクスチュアのソースが2013年のグロリアに良く合いました」と回答。私の一押しも2013年のグロリア。スパイシーなニュアンスが料理のつなぎ役をしていました。


紅茶のジュレ 栃木県産イチゴ フロマージュブランのソルベ


左から)柑橘コショウのチョコ、キャラメルチョコレートのケースにゼラチンで薄い膜を張ったパッションフルーツとマンゴーの球体、ピスタチオのパウダーをまとわせたアールグレーのフィナンシェ

父親の食育が愛娘の五感を磨きあげて

45階から見える東京タワーを背景にして

「おせちを食べないとお正月を迎えた気にならない」ということで、お正月は必ず帰省し、日本で過ごすというアキコさん。フリーマン・ヴィンヤードのワインは日本人の味覚に実に良く合うと私は感じているのですが、そのヒントになるようなお話を伺いました。

食道楽のお父上に連れられて、幼少の頃から高級レストランに行っていたというアキコさん。弟さんはいつもお留守番役だったことに触れた後、お父上の〝食への哲学〟が披露されました。
それは・・・
 ~~女子はいずれ家族のために料理を作るようになるので、おいしいものを食べていないとおいしい料理が作れない。でも男子は、どのような女性と結婚するかわからないし、相手がお料理下手な女性かもしれないので、おいしいものを食べ慣れてしまうと困ることになる。おいしいものが食べたくなったら自分で稼いで食べればよい~~
その結果、アキコさんの五感は見事に磨かれ、いまではワインメーカーという天性の仕事に就いています!
昨今、日本でも、子供たちへの食育教育・指導が行われるようになりましたが、五感磨きに、食育は重要だと感じています。

ワインについてのお問い合わせはワイン・イン・スタイル株式会社 ℡03-5212-2271まで

nice!(7)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

nice! 7

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0