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第一弾 粋な男にすすめたいシャルル・エドシック、その人生は〝シャンパン・チャーリー〟で! [オープンカレッジ]

十数年ぶりの日本上陸 シャルル・エドシック
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カレッジの夏期最後は9月1日に日本デビューしたシャルル・エドシックにフォーカスしました。
9日にはシェフ・ド・カーブのシリル・ブランさんが来日、プレスランチでお目にかかれそうですし、11月にはメゾンを訪問予定なので、ワクワクしています。

3つのエドシック
シャンパン界には、エドシック・モノポール、パイパー・エドシック&シャルル・エドシックの3つのエドシックがあります。本家は1785年創業のモノポー・エドシック、1785年創業のパイパー・エドシックは分家、シャルル・エドシックは1851年にシャルル=カミーユ・エドシックと妻の弟エルネス・アンリオ(1976年に故ジョセフ・アンリオがシャルル・エドシックを買収しましたが、彼はエルネス・アンリオの子孫)が興しました。
2011年からパイパー・エドシックとシャルル・エドシックはフランスのラグジュアリーグランドの集合体EPIグループの傘下になっています。

パイパー・エドシックの醸造責任者であるレジス・カミュさんが2002年にシェフ・ド・カーヴに任命され、その後、2012年にティエリー・ロゼさんが後任者に。残念なことに昨年10月、彼が逝去したため、現在シリル・ブランさんがシェフ・ド・カーヴとして活躍中です。

9月30日のシャンパン講座は〝シャンパン・チャーリー〟の映像を横目で観ながら進めてみました。ちなみに、Charles は英語でチャールズ。アメリカではチャーリーの愛称で親しまれ、イギリスではシャンパン・チャーリーのタイトルのミュージカルが大人気になりました。

第1フライトではパイパーとシャルルの比較
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#1:シャルル・エドシック ブリュット・レゼルヴNV
生産者:シャルル・エドシック(NM/輸入元:日本リカー)
ぶどう品種:CH、PN、PM 各3分の1
ドザージュ:11g/L 
価格:7,500円(税別)
シャルル・エドシックは60の区画、リザーヴワインは平均10年以上、それを40%使用、36か月以上の熟成、ドザージュ後は半年から1年休ませてから出荷が基本。時間を大事にしているメゾンです。何度か飲んで、ナッツやコンポートのニュアンスが特徴だと思いました。ミネラル、ハニー、中盤以降の酸の余韻、若干のビター感(温度の変化でビター感も溶け込んで変化)、程よいバランスの重厚感が魅力。ここまで書くと、「樽使用?」とお思いでしょうが、樽は使用していません。

#2:パイパー・エドシック エッセンシャル・ブリュットNV
生産者:パイパー・エドシック(NM/輸入元:レミー・コアントロー・ジャパン)
ぶどう品種:PN55~60%、PM20 ~25%、CH10~15 %
ドザージュ:7g/L
価格:6,000円(税別)
色調は#1より淡く、味わいはフレッシュで果実味豊か、特に柑橘系果実の要素を感じます。口中での広がりも余韻も#1と比べるとライトです。

講座生の好みは14対4(1名欠席)という結果になりました。いつも適切なコメントをしているシャンパン女史は「シャルル・エドシックは秋に飲みたいシャンパン」と表現。昨日の気候がチャーリーに味方したようです。

第2フライト&第3フライト
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#3:シャルル・エドシック ブリュット・ヴィンテージ2005
生産者:シャルル・エドシック(NM/輸入元:日本リカー)
ぶどう品種:CH50%、PN50%
ドザージュ:9g/L  
価格:12,000円(税別)
果実味、ミネラル、木の実のニュアンス、クリーミー、余韻に広がる酸味と旨味
気品があり、美味です!

#4:シャルル・エドシック ブラン・デ・ミレネール1995
生産者:シャルル・エドシック(NM/輸入元:日本リカー)
ぶどう品種:CH100% 
ドザージュ:9g/L 
価格:24,000円(税別)

#5:シャルル・エドシック ロゼ・ヴィンテージ2006
生産者:シャルル・エドシック(NM/輸入元:日本リカー)
ぶどう品種:CH、PM、赤ワイン10%添加
ドザージュ:9g/L 
価格:13,000円(税別)
色調は綺麗なサーモンピンク、邪魔するものがなにもない素直で上品な味わい。講座の前日のメルシャン&日本リカーの合同試飲会でロゼNVを試飲しましたが、生地の綺麗さ&ぶどうの選択はヴィンテージのほうが数段上の印象。3500円違い(ロゼNVは9,500円)なら、私はヴィンテージ2006を薦めます!

[リボン]追記(2015年10月9日付):醸造責任者のシリル・ブランさんによると、2006年ヴィンテージは今年に春にリースしたばかり。これから2~3年後に、次のヴィンテージとして2005年をリリースするとのこと。

20年の時を経た1995年ヴィンテージ
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古酒の醍醐味、ココアやほっこりした栗(講座生の意見)、旨味、気泡はワインに溶け込み、口中クリーミー、いまだフレッシュさ(酸味)も備えているこだわりの1本。冷やし過ぎないで供出したいです。

時間を大事にしているアンリオのトップキュヴェ『アンシャンテルール』でも2000年、ブルーノ・パイヤールの『NPU』でも1999年。市場を見まわして1995年ヴィンテージが最新というのはシャルル・エドシックぐらいではないでしょうか。


ダンディーな男のためのシャンパーニュ
テレビ映画『シャンパン・チャーリー』から抜粋
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粋な紳士だったと言われているシャルル=カミーユ・エドシック
主役は彼がメゾンを興した年齢と同じ29歳の時のヒュー・グラントです。全編、華やかな衣装で、「チャーリーって、こんなにおしゃれだったんだ」と思うことしきり。シャンパーニュのぶどう畑や調合風景、カーブ内の温度があがり、二次発酵の気圧に耐えきれずにボトルが破損等、映画からシャンパーニュ地方の雰囲気を味わうことができます。


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映画の冒頭シーンです。1836年ロシア・サンクトペテルブルグの宮殿でニコライ一世に自らのシャンパンを献上したシャルル・アンリ・エドシック(シャルルの父)。ニコライ一世は部下にサーベルを所望し、チャーリーにボトルを高く掲げさせて、シャンパンサブラージュをします。ナポレオンの流儀を見たことがある皇帝はその作法を〝ロシアン・メソッド〟と呼んでいました。


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皇帝のサーベルはチャーリーの持つボトルの首元に見事タッチ
※映画にはいくつか時代考証が気になる箇所があります。これもその1つで、チャーリーの生まれは1822年なので映画が明記している1836年なら14歳。でも映画では6歳!

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アメリカでシャンパンのセールスに大成功しているチャーリー
紳士&淑女の前でシャンパンのお披露目をする彼はバトラー将軍のサーベルで〝ロシアン・メソッド〟。字幕なしですが、youtubeで〝Champagne Charles〟で検索すれば鑑賞できます。

さて、輸入元 日本リカーのシャルル・エドシックへの賛辞がコピーから伝わってきます。
ダンディーな男のためのシャンパーニュ、これは味わえば誰もが納得、私もそう思います!

問合わせ先:日本リカー株式会社/ 03-5643-9770


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