SSブログ

ボジョレー・ヌーヴォーカウントダウン with ムッシュ・ジョルジュ・デュブッフ! [ワイン]

2014年のヌーヴォーは魅力的なワイン

11月19日の深夜からミスター・ボジョレーと呼ばれているジョルジュ・デュブッフさんと一緒に恒例のボジョレー・ヌーヴォーのカウントダウン! 今年も再会できて嬉しかったです!!

会場は白金台のブーランジェリーメゾン・カイザーで、今回はオーナーの木村周一郎さんとデュブッフさんとのコラボレーションでした。ジョルジュ・デュブッフ社創業50周年の記念年にあたる今年は、初心に戻り、"隠れ家的なビストロで気の置けない仲間と気楽に楽しもう"というコンセプト。極少人数のプライベートなパーティーのノリだったので、プレスもワイン誌4社と私を含めた5メンバーのみ、とてもアットホームなカウントダウンになりました。


前菜とクレマン・ド・ブルゴーニュで残り時間を過ごしながら


(左から)前菜3品
●カカオのパンに鴨のロース、赤玉葱のチャッネ、オレンジのジュースでマリネした人参を乗せて 
●塩味プリンの白トリュフ風味 
●ワンタン皮のライム風味甘エビとアボカド乗せ


デュブッフさんが造っているスパークリング『クレマン・ド・ブルゴーニュNV』はピノ・ノワール100%。繊細な気泡はワインに溶け込み、フラワリーで味わい滑らか、温度が上がると、さらにふくらみが出ていい感じでした。

IMG_6257 jpg
このスパークリングは日本未輸入。料理界の巨匠ポール・ボキューズさんお気に入りでパーティーや結婚式で活用されているとのこと。ボキューズさんから、「パリでグラン・シェフたちの集会があるので行かないか」と誘われたデュブッフさん。現地にはシャンパン・メゾンの人たちがいて、30種ほどのシャンパンがブラインド・テイスティングされていました。そこで№1だったワインがデュブッフさんのクレマン・ド・ブルゴーニュだった由。ボキューズさんが仕掛けたようですが、バランスが取れた好印象の泡ものだと感じました。デュブッフさんに「このスパークリング、とてもイイですね」と褒めた後に話を伺ったので、私は余計に嬉しく思いました。

2014年の収穫情報
デュブッフ:春は理想的な条件だったので、開花が早く進みました。7月と8月の3 週目までは 悪天候。8月の最終週から9月第4週まで好天に恵まれ、この50年間の中でも誇れる気候になりました。9月8日(昨年は28日)から収穫開始、良く熟したぶどうが穫れました。色調は深いルビー、香りはフローラル、イチゴやカシス、ブルーベリー、ボディとストラクチュアがあり、口に入れて最初に感じるのはまるみとボリューム感。木目が細かく、バランスが取れた潜在力のあるワインです。3 週間に7500種類のサンプルを試飲し、さらに7~8回ほど試飲を繰り返し、各国の嗜好に合せてブレンドしました。

 

カウントダウン前、(中央)輸入元の櫻井鋼サントリーワインインターナショナル(株)代表取締役社長が「ボジョレー・ヌーヴォーはいろいろな形で浸透してきましたが、今や”量より質”という流れになりつつあると感じています。昔はお祭り騒ぎをしていたヌーヴォーですが、今年は原点に立ち戻り、デュブッフさんのワインを理解してくださっている皆さんと祝いたいと思っています」とあいさつ

ヌーヴォーとパン・オ・ボジョレーのコラボ

おなじみの時計、皆で声を合わせてカウントダウン!


11月第3木曜日、20日の0時!!
コルク仕様の料飲店向けボジョレー・ヌーヴォーを抜栓


デュブッフさん自らが全員にサービスしてくれました、乾杯!!


IMG_6273 .jpg
普段は解禁日から売り出すパン・オ・ボジョレー
今回は特別に0時に焼き上げました、素敵!


デュブッフのワインとイタリア産サラミを使ったパン・オ・ボジョレー
外側はパリッ、内側はふんわりでサラミの塩味がヌーヴォーを引き立て美味美味!


2014年のヌーヴォーの味わいは
デュブッフ:色調は深いルビー、ボリューム感と広がりがあり、チャーミング。プリムールとして食欲をそそります。あまり冷やさず、17~19度で味わって! 太陽の恵みを受けた2014年は、食事と共に楽しめ、様々なアロマも楽しめるワインです。リヨンのワインコンクールには30 のワインをエントリーし、うち 20 が金・銀・銅賞を受賞しました。秀逸年の2009年、2011年と比較しても遜色ない味わいです。

『ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー』はフルーティーで、黒い果実(カシスやブラックベリー)やスミレのニュアンス、フィネスとエレガンスを備えています。『ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー セレクション・プリュス』は今飲んでも美味しいのですが、1年から3年後でも十分楽しめます。


目の前には雛鳥の丸焼きが


トリュフごはん詰めの雛鳥
日本米とトリュフとバターとしょうゆが絶妙。お米の食感としっかりとした味わいの『ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー・セレクション・プリュス』は良く合います!
雛鳥料理はメゾン・カイザーのクリスマス限定テイクアウト製品になりますので、来月要チェック


2000年にパリから戻り、白金台に店舗開店をした木村代表、今回はマカロンをプレゼントしてくれました。デュブッフさんが手にしているのは50周年記念ボトル(日本未輸入)で、クリュ・ボジョレーのムーラン・ナ・ヴァン2009、しっかり熟成させられるワインです。

50周年を振り返って

デュブッフさんは昨年80歳を迎えました。昨年のカウントダウンで、サントリーが開発したアプローズを80本の花束にしてお祝いしました。今年は創業50周年、ワイン造りの歴史を感じます。
 
ヌーヴォーをスターダムに押し上げた経緯は、まず、フランス市場においては「グラン・シェフと知り合い、応援してもらったことが大きかった」とデュブッフさん。ポール・ボキューズやトロワグロ、ルノートル等、シェフたちがワインリストに載せてくれたことで多くの人に知られるようになっていきます。海外へはアメリカにボルドーワインを知らしめたアレクシス・リシーヌの協力を得て、アメリカ市場の開拓に着手。彼はデュブッフさんを〝ミスター・ボジョレー〟と呼んでいました。また、輸出に関してポール・ボキューズはフランス語を使うアフリカの国々にデュブッフさんを紹介、日本では『れんが屋』を経営していた時に協力を仰いだようです。
さらにショー・ビジネスとのコラボレーション。11 月15 日が解禁日だった時には、150 台のトラックを連ね、F1のレーサーやハリウッドスターが先導することもあったようです。今に至るまでにいろいろありました。

2014年のボジョレー・ヌーヴォーをテイスティングして、素直においしいと感じました。例年のお気に入り『セレクション・プリュス』に至っては新酒というより、クリュ・ボジョレーに近く、凝縮感とパワーがありました。
デュブッフさんはその理由について「太陽がぶどうを成熟させたから」と語っていましたが、2014年は素晴らしい気候だったので、クリュ・ボジョレーのリリースについても大いに期待して待ちたいと思います。

櫻井鋼社長、横江博和専務、新村部長、綾木様、西崎様、古川様およびサントリーの皆さま
メゾン・カイザーの木村周一郎社長はじめ、皆さま、大変お世話になりました!


nice!(8)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

nice! 8

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0