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ブルーノ・パイヤールのトップキュヴェ『N.P.U.1999』は2020年が飲み頃! [オープンカレッジ]

シャンパンメゾン『ブルーノ・パイヤール』のオーナー、ブルーノ・パイヤールさんは尊敬する人のひとりです。その理由は2011年4月のシャンパン講座にも書きましたが、彼が先駆けたデゴルジュマン表記によって、シャンパンの瓶内熟成の具合がとても理解しやすくなったからです。
今月はそのブルーノ・パイヤールのシャンパンを久々に取り上げました!

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供出アイテムは左から#1~#5

第1フライトはデゴルジュマン違い
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#1:ブルーノ・パイヤール ブリュット・プルミエール・キュヴェNV
生産者:ブルーノ・パイヤール(NM/輸入元:ミレジム)
ぶどう品種:PN45% CH33%  PM22%/ドザージュ:6g/L 
デゴルジュマン:2013年11月
価格:6,500円(税別)

#2:ブルーノ・パイヤール ブリュット・プルミエール・キュヴェNV
生産者:ブルーノ・パイヤール(NM/輸入元:ミレジム)
ぶどう品種:PN45% CH33%  PM22%/ドザージュ:6g/L 
デゴルジュマン:2013年7月

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麦藁色とゴールドを含む色調の違い
#1はフレッシュで白い花、青リンゴ、GF、白カビ(カマンベール)、アンズ、ハーブ等の香り、若干の泡の刺激。溌剌さ、軽いビター感
#2は、より熟成したニュアンスがあり、ミネラル、ハチミツ、イースト、ブリオッシュ、熟した果実(マンゴー、無花果)等の香り、口中ではなめらかでクリーミー、酸はソフト

4ヶ月違いのデゴルジュマン(滓抜き)で、瓶内変化をどこまで感じ取れるか、とても興味あるものでした。同じ品種構成、同ドザージュ量のパイヤールでなければ、この微妙な変化はつかみとれません。
22名の講座生に「どちらが好み」か聞いてみたところ、#1は7名、#2は15名という結果でした。

第2 フライトではブラン・ド・ブラン比較
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#3:ブリュット・ブラン・ドゥ・ブラン レゼルヴェ・プリヴェ グラン・クリュNV
生産者:ブルーノ・パイヤール(NM/輸入元:ミレジム)
ぶどう品種:CH100% /ドザージュ:5g/L 
デゴルジュマン:2012年11月
価格:10,000円(税別)
グランクリュ畑のシャルドネ(オジェ40%、メニル40%、残り20%がアヴィーズ、クラマン、シュイイ)、熟成期間はデゴルジュマン前4年、デゴルジュマン後1年。香りはレモン、GF、ビスケット、スモーク、ナッツ。石灰由来のキレの良い酸味、舌先に残る甘い食感、バランスが良く、余韻も長い

#4:ブリュット・ブラン・ドゥ・ブラン2004
生産者:ブルーノ・パイヤール(NM/輸入元:ミレジム)
ぶどう品種:CH100% /ドザージュ:5g/L 
デゴルジュマン:2013年4月
価格:14,000円(税別)
アーティストラベルで2004年VTの作者は中国のチェン・ジアン・ホン。テーマは「子ども時代の夢」、生産本数13515本。鮮やかなゴールド、柑橘系果実、アーモンド、ブリオッシュ、黄金糖、白コショウ、ロースト香、口中で泡の感触なめらか、繊細さと重厚さを併せ持つ印象

第3フライトではN.P.U.1999
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#5:1999 N.P.U, /Nec Plus Ultra 
生産者:ブルーノ・パイヤール(NM/輸入元:ミレジム)
ぶどう品種:CH&PN 各50%(ブージー、ヴェルズネー、オジェ、ル・メニル・シュル・オジェのGC)
ドザージュ:4g/L
デゴルジュマン:2012年1月
価格:33,500円(税別)

初ヴィンテージは1990、続く1995、1996、 そして1999は4番目のVT。第一次発酵は100%小樽で10ヶ月。2000年7月にベストな42樽(21樽はCH、21樽はPN)を選別し、ブレンド。第二次発酵は室温10.5度のセラーで。デゴルジュマン後の回復期間を含めて、12年以上の歳月をかけています。ドザージュ後1年間はセラーで安定させます。
生産本数は11508本(750ml)、508本(1500ml) すべてナンバリング記載

黄金色、気泡は持続性があり、きわめて繊細。圧巻のミネラル、カリン、ハチミツ、ドライフルーツ、トロピカルフルーツ、アーモンド、白コショウ等、時間の経過で変化するアロマ。講座生のグラスが早々とカラになる別格の味わい! ワインスペクテーター誌では93点評価、「2020年が飲み頃」との予想。

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ドライフルーツのニュアンスを感じたので、合わせてみました。期待通りのナイスマリアージュ

ブルーノ・パイヤールでは第一次発酵で20%樽、残りはステンレスタンクで醸造(N.P.U.を除くすべてのワインに関して)。またNVについては1985年~前年までのリザーヴワインを35~50%使用しています。
数が少ないN.P.U.ですが、もしゲットできたら、東京オリンピックの年までセラーで寝かせ、テレビで競技を観戦しながら味わうというのもイイと思います。

次回9月は講座生からのリクエストに応えてシャンパンセレクトを・・・ご期待ください!


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