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アヤラ尽くし ~新ラベルお披露目会&アヤラに特化したシャンパン編講座~ [シャンパン]

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2005年にボランジェの傘下となり、2007年からアルカンが輸入販売を開始したシャンパンメゾン『アヤラ』は、今春、主力商品4アイテムのラベルをチェンジしました。数か月前にイタリアとフランス市場で行ったラベル披露会も好評だったようです。

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お披露目に際し、こちらも2011年12月からアヤラの新しい顔になったジェネラル・マネージャーのアドリアン・ムーフラール氏が来日し、同社のスタイル等を語りました。ボランジェから異動 してきた34歳の アドリンさんはシャンパン業界のなかも際立つナイスルッキング!

会場は東京ミッドタウンにあるオークウッドプレミアのラウンジ。通常はメンバーのだけのスペースですが、この日はアルカンが扱う食材を使い、同社からシェフも同行してお料理をサービスしてくださいました。

シャンパンメゾン『アヤラ』
1860年、外交官の息子エドモンド・ド・アヤラが設立したメゾンで、英・仏市場における販売も良好でした。フランスでは1882年グランド・マルク組合の創立メンバーに。また、英国ではエドモンドの兄弟が上流階級にメゾンを紹介していったことで、1980年には王室ご用達になりました。20世紀には100万本の生産量を誇るファミリー企業でしたが、2005年からボランジェに経営を委譲。ただし、メゾンはファミリー企業としての形態をそのまま維持しています。
甘口主流(70g/L)の時代、英国市場にブリュットのカテゴリーにあたるタイプ(ドザージュ量を20g以下におさえたドライなタイプ)を輸出、ブリュットタイプの先駆けをつくりました。本拠地はボランジェと同じアイ村にあります。男性的なイメージのボランジェとは対極にあり、アヤラが守っているスタイルはフレッシュ&エレガンス&ドライさです。

女性的なシャンパンである理由は
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資料を整理したところ、1920年代のポスターには女性を描いたものがあり、広告には〝白〟と〝黒〟を基調にしていたことが判明した由。今回のラベル変更に関しては、歴史的な意味を踏まえ、フラッグシップのブリュット・マジュールに黒のラベルを採用しています。

フェミニンである理由は■フレッシュでエレガントなタイプ/シャルドネの比率を重視 ■小振りのステンレスタンクを使用することで新鮮さを逃がさないよう工夫 ■セラーマスターは女性/カロリーヌ・ラトリヴさん、ちなみにシャンパン業界でセラーマスターが女性というのは、アヤラとデュヴァル・ルロワの2メゾンだけです。

ラベルチェンジした4アイテム
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(左から)
■ブリュット・マジュール・・・ラベルは基調の黒 
■ロゼ・マジュール・・・ピンクゴールドのラベル
■ブラン・ド・ブラン・・・白のベラル
■ブリュット・ナチュール・・・・ドザージュは0g/L、ラベルはシャンパンゴールド


シャンパン編講座とクロスさせながら
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お披露目会の翌日のシャンパン編講座で超フレッシュな情報&7アイテムを試飲しました。

第1フライトは右から
#1:ブリュット・マジュールNV
ぶどう品種:ピノ・ノワール40%、シャルドネ40%、ピノ・ムニエ20%、ドザージュ:7g/L
瓶内熟成3年、価格5800円(税別)
メゾンの顔らしい、素直に飲みやすいアイテム。ドザージュ量は控えめながら〝原料となるワインの質の高さ〟があるので、バランスの良さを感じます。柑橘類や白い花の香り

#2:ブリュット・ナチュールNV
ぶどう品種:ピノ・ノワール40%、シャルドネ40%、ピノ・ムニエ20%、ドザージュ:0g/L、
瓶内熟成4年、価格6300円(税別)
ベースのシャンパンのブレンド比率はすべて同じ、糖分の添加量だけが違います。アドリアンさんが「食事を通して楽しめるシャンパン」とコメントしていましたが、シャープでミネラル感にあふれ、ぶどう本来の旨さを感じさせる1本です。ノン・ドゼ嫌いな方でも2杯は飲めるはず。#1より1年瓶熟期間が長いのですが、色調はクリーンで淡いゴールド

#3:ロゼ・マジュールNV
ぶどう品種:シャルドネ50%、ピノ・ノワール40%(6%のピノ・ノワール含)、ピノ・ムニエ10%
ドザージュ:7g/L、瓶内熟成3年、価格7500円(税別)
イチゴやラズベリー、香りのなかにアヤラが大事にしているシャルドネのフレッシュさがあります。

実は2009年の8月にシャンパン編講座でアヤラにフォーカスしていました。
>>>http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2009-08-08

5年の歳月が経過するうちに、生産しなくなったアイテムも。ロゼのノン・ドゼとペルル・ダヤラのノン・ドゼです。加えて、ブレンド比率とドザージュ量も変わっていますので、過去のデータをチェックいただければ幸いです。今回、アヤラを飲んで、実感したのはフレッシュさとエレガントさ。ボランジェの技術力が大きく反映していると思いました!


第2フライトはアンリオのブラン・ド・ブランも入れて.jpg
第2フライトは左から4本目から右端までの4アイテム

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#4:アンリオ ブラン・ド・ブランNV (輸入元:ファインズ)
ぶどう品種:シャルドネ100%、ドザージュ:10g/L以下、価格7500円(税別)
主にコート・デ・ブランのシャルドネ(メニル・シュル・オジェ、アヴィズ、シュイイ、ヴェルチュ、モンテギュ、トレパイユ、エペルネ、ヴィトリー地区)を使用。長期熟成に耐える上質の酸、レモンのシロップ漬け、シャンパーニュグラスより、シャルドネグラスでゆったりと香りと味わいの変化を楽しんで欲しい1本

#5:ブラン・ド・ブラン2007
ぶどう品種:シャルドネ100%/ドザージュ:6g/L、価格9000円(税別)
#6:ブラン・ド・ブラン2005
ぶどう品種:シャルドネ100%/ドザージュ:6g/ L、価格9000円(税別)
ブラン・ド・ブランはセラーマスターのカロリーヌが力を入れているアイテム。ぶどうはすべてコート・デ・ブランの5つのクリュ(クラマン、アヴィーズ、オジェ、キュイ、ヴェルテュス)を使用。平均6年の瓶内熟成。2007年VTは若々しさ、ミネラル、白い花、グレープフルーツ、白桃、中盤から酸味の広がり、余韻は繊細でスリムな印象。2005年VTは熟成した白カビチーズ、ハチミツ、酵母由来の旨味、余韻に軽いビター感、若干の雑味。2007年にベースの生地の質の良さを感じ、2VTの比較では個人的には2007年が好きでした。ただ、2007年ももう少しキープしてから再度トライしたい気分です。

#7:ペルル・ダヤラ2005
ぶどう品種:シャルドネ60%、ピノ・ノワール20%/ドザージュ:6g/ L、価格15000円(税別)
ぶどうはグラン・クリュ(シュイイ、アイ、メニル・シュル・オジェ)のみ使用、コート・デ・ブランのシャルドネ80%、アイ村のピノ・ノワール20%、動瓶は手作業、約8年の瓶内熟成。ピュアで華やか、口中での泡の感触ソフトでクリーミー。温度変化を楽しみながら、ブルゴーニュ型グラスで!

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その時々のシチュエーションでボランジェとアヤラを使い分けて楽しんで!個人的には#2
のノン・ドゼが凛としていて好きでした。ドザージュゼロながら、料理と合わせても品よく寄り添ってくれるシャンパンです。お買い求めやすい価格も魅力です、enjoy!!


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素敵で楽しい泡の世界をご一緒しましょう、お待ちしています!!


タグ:アヤラ
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ChinchikoPapa

RSSが、ちゃんと復活しています。^^ 
by ChinchikoPapa (2014-06-16 22:50) 

fumiko

ChinchikoPapaさんのおかげで、RSSの状態を知ることができました。PCの師匠に助けてもらい、無事復活しました、感謝です!!
by fumiko (2014-06-16 22:57) 

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